2019/08/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にステファンさんが現れました。
■ステファン > 早朝、執務室で城内警備の交代に立ち会い、
それが済み次第、屋敷に務める家人に持って越させた着替えのシャツに袖を通す
次に前日までに届けられた上申書、報告書などに目を通しながら、焼き締めたパンや粗末なスープ、
乾燥させた果物などで簡単に朝食を済ませて、午前は書類仕事
午後からは軍部や騎士団との折衝、会議に出席したり、城壁や街道の修繕、部下の訓練などを視察する
そうして夕方ころには執務室に戻り、朝より少々マシな食事を取りながら、夜間警備の人員と日中警備の人員の
報告、連絡などを含めた交代に立ち会うとようやく一段落付くことが出来る
当然、夜警の責任者として朝まで執務室に詰めている責任が自分にはあると思っているから
屋敷に戻るようなことはせず、また机に向かえば羽ペンを揺らしながら午後の会議や折衝の議事録を纏めてみたり、
補修作業の視察の報告書であったり、資材などの手配を行ったりしなければならない
そうこうしている内に、時刻はすっかり深夜も深まりようやく執務室の中にある来客用のソファで仮眠する
どう考えても働きすぎとは思うが、自分は部隊を半壊させてしまったという負い目であったり、
人員不足の師団を仮とは言え最高責任者として運営していかなくては死んでいった上官たちに、
申し訳が立たないといった気分があるから何とか不平不満を抑えて現職を全うしていると言える
こんなんであるから、朝食と夕食を運んできてくれる女中は何やら憐憫の眼を向けて来るし、
部下たちも人員不足を補うべく一生懸命になって働いてくれるのかも知れない
…が、人員増強の上申書は一向に通らないので上司と部下とでは温度差があるらしい
「貴君の才覚をもってより一層の奮闘努力を求む
……また人員補強は保留、か……いっそ、私兵でも雇おうか…」
師団の司令官が私兵というか、個人的な部下を金銭や人脈、あるいは領地より師団へと編入させた
前例はないわけではない…のだと思う。例えば司令官に対する個人的な或いは集団的な崇拝であったり、
広大な領地からの富による傭兵の獲得であったり、自分の才覚で師団を拡充することは可能なのであろう
…しかし、領地は猫の額ほどしかなく領主が変わったばかりで然程の収益があるわけでもなく、
自分は誰かに崇拝されるほどのカリスマというわけではない…父や兄であったらまた別なのだろうが
となると、上司にしつこい程に上申書を書く位しか手はなく、その他にはどうしようもないのだ
本家に金の無心をする、というのも先代、先々代を失った本家でも入用であろうし、まさに打つ手がないのだ
上申書の返事をくしゃくしゃ、と丸めればぽい、とくずかごへ放り投げた
やりきれない、と言う程でもないが全く期待していなかった、というわけでもないから
は、とため息を深く付くと師団司令官執務室の上等な椅子にぐ、と深く背を凭れた
将軍代理になって唯一の慰めはこの上等な椅子の感触くらいなものであった
■ステファン > しばらく天井を仰ぎ見ていたがゆっくりと立ち上がる
ソファへ移動すれば、ぱたり、といつもどおり身体を倒し横たえる
緊急事態が起これば部下が起こしに駆け込んでくるだろうし、少し休ませてもらおう
上着を脱ぎシャツのボタンを緩めれば、眼をとじた…明日は時間を見つけて少し屋敷に戻ろう
そんな事を考えつつ、仮眠に付くのであった
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からステファンさんが去りました。