2019/05/12 のログ
ゼロ > しばらくの間、城の廊下を進んでいたが少年はやおらに方向を変える。
 その理由は簡単であり、詰所へと移動するのだ。
 詰所であればもう少し詳細な情報が入っているだろうから、である。
 城の中の魔族も気になるが―――それよりも国の人間を明確に脅かす方が優先度が高い。
 だから、少年はその情報を求め、城の中の移動を早々に切り上げて戻っていくのだ。

 ――――かつん、こつん、グリーブの響き渡る音は静かに遠ざかる―――

ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からゼロさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】 城内の庭」に春芳院さんが現れました。
春芳院 > (通常ならば卑しい下賎の職で有る自分達が、王族の住まう居城に立ち入る事は許されじ事。無理を通せば不審者として捕らえられ、過酷な尋問を受ける事に成る筈だ。然し、今宵は立派な来賓。ちゃんとした招かれた客である。但し、他とは異なる招待ではあったが。)

「………は、ぁ。」

(現在、城内では祝宴が催されている。前々から風の噂で耳にはしていたが、此の王国へ北方の帝国から公主と呼ばれる貴人の方々が降嫁するという。其の為の宴───所謂、王族貴族と公主の婚活の為の宴だ。一介の平民である自分には本来なら交わる事の無い世界、だが。支配人がとある王族から今宵の宴での余興の依頼を受けた模様。数多の貴人方の好奇の視線を受け乍、東方より伝わる舞踊を華やかさを残しつつも慎ましく演じ。無事に終えたのは良かったが、館からの迎えが来る迄の時間潰しを如何したものかと。自分とは身分も秀麗さも遥かに上回る方々の中に溶け込む自信も無ければ、こうして逃げる様に城内の庭の隅の岩に腰を下ろし。なるべく目立たぬ様濃紫の羽織を着ては、時々庭の中央で語らう男女に悟られぬ様、目線を逸らしたりしては溜息を吐いた。)

ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】 城内の庭」にレイン・レジネスさんが現れました。
レイン・レジネス > 「ああ、居た居た」

と声がする。中庭の岩を椅子代わりとする彼女の背面から近付く声だ。
その主は、ただ会話をするだけであれば過剰とも言える程に距離を詰めて、彼女の横を通り抜け、正面に立つだろう。
長身、痩躯。日に当たる事を嫌う白い肌。表情は薄い。
一目を逃れるように腰を下ろした女の前に立ってからも、暫しはその無表情のまま、眼前の女を品定めするように眺めていたが、

「公主?」

短い言葉で問う。帝国降嫁により訪れた一人であるか、と。
そも公主とされた者達の数が多すぎるが為、その全てを覚えるには至っていない。
そしてまた公主とされながら、歌妓や娼婦と同等に扱われているものも多い。
故に、宴で舞っている姿を見ただけでは、いずれであるかが判断が付かぬと。

「あの舞い、良かったよ。東国の風情か、珍しいものを見た」

口説き文句は、息をするような気軽さで吐き出す。

春芳院 > (豪華で煌めく様な城内に、何度見ても驚き見とれてはしまうものの、矢張り何処か息苦しい。こうして迎えを待っている時間が、とてつもやく長く感じていた矢先────直ぐ後方から声がして、隠れんぼに見つかってしまった様にばつが悪そうな面を浮かべてしまう。横を通り過ぎる人影。急に目の前に立つ長身を恐る恐る見上げ。流れる様な黒髪、すらっとした細身の体躯。パンツスタイルのせいもあってか、中性的に映った。服装から考えられるは王国側の王族、または有力貴族。どちらにしても自分より遥かに高貴な存在。此の腰掛けている状態か無礼に値しないかと、直ぐ様慌てる様に腰を上げ、近くの地に跪く形に屈む。)

「ぶ、無礼な所をお見せして、申し訳ありまへん……!
────い、いえ……!公主様、等と滅相も無く……!
……本来なら、此処に居る事自体、憚られる位の……そんな女で……。」

(短く問われた言葉に、必死に否定し自らの身分を遠回し乍露呈して。微かに声が震えを伴っていたか。頭を垂れた侭、眸を力強く閉じ唇を噛んではどの様な沙汰が下されるかを待つ所存。口説く様な台詞にすらまともに返せず、“ありがとうございます“と頭を下げた状態で、相手の顔色を伺う事も憚られ礼を述べるだけに留まり。)

レイン・レジネス > 「……そうなの?」

滅相も無い、と言われてしまうと、相手には見えぬながら首を傾げた。
実際、人種の差もあるだろう。他の上等と謳われる公主達と目の前の女に、如何ほどの差異が見出せると言うのか。
寧ろ飾りのように座るばかりの小娘よりは、伎芸に長けるだけ此方が上等とも思えた。
が、それ以上に今、痩躯の女の心を擽るのは――

「あまり頭を下げない方がいいよ。踏みたくなるじゃないか」

跪き、恐縮し、己に対し完全に下手に出ている女の姿だ。
そうも身分が低い女と言うなら、〝何をした所で〟誰の咎めも受けるまい。
退屈な社交に飽きた所だと、舌なめずりをしながら、此方も地面に膝を着き。

「まぁ、まずは名乗りなさい。君と呼ぼうかお前と呼ぼうか迷ってる所だけど、名の方が聞こえが良いだろう。
 ちなみに私はレイン・レジネス。貴族ではあるさ、あまり上品な方とは言えないけどね。
 ……さ、立つんだ。あまり日の下に居るのは好きじゃない。閨の闇が余程好ましい」

自ら名乗りつつ、地に触れる相手の手へ、自らの両手を重ねる。
従うならば、引いて立たせるだろう。
先の言葉にて既に知れているやも知れないが――瞳に映るのは嗜虐性の色。
眼前の得物でいかに愉しもうと思案を巡らす、残酷な微笑。

春芳院 > (予想していたより呆気ない反応に、垂れていた顔を少し上げ。見開いた眸が幾度も瞬く。けれど、紡がれた“踏みたくなる“という言葉に鼓動がどくんと跳ね、背筋に冷たい感覚が走る。相手を見上げる眼差しは、少し恐怖の様な念が滲んでいたか。)

「……嗚呼……!どうかお立ち下さりまし……!御召し物が、汚れてしまいはります……!
───梅(うめ)、と申します。レイン様……。」

(地に膝を着く姿に慌てて駆け寄れば、立ち上がらせようと手を伸ばすも触れる迄には至らせず。卑しい身分の者から、高貴な身分の者に自ら触れるのは無礼な行為だと認識している。伸ばした掌は小刻みに微かに震えていたか。然し、相手から掌が重ねて来たならば其れに抗うのも、また無粋にあたるか。眸の奥から感じる嗜虐の色に、ごくりと思わず唾を飲み込み。けれど、吸い寄せられる様に立たされては彼の思う侭に。)

レイン・レジネス > 立ち上がった女の手は、まだ離さない。逃がさない、と言うべきだろうか。
手の中へ捉えたままに引き寄せ――そのまま片腕を肩へと回すだろう。
そうしてより深く、互いの身を寄せて。そうすれば漸く、些細な勘違いが解けるに違いない。
相手に比すれば柔らかさには劣るものの、骨格も肉も、確かに此方は女であると。

「梅、か――珍しいけど、シェンヤン風じゃないな。
 かと言って適当に拾って来た安娼婦にも見えない。……ふぅん」

引き寄せた体の背を押して、自らの隣を歩かせる。
庭の真ん中を横切るようにして、他の貴族達の目も気にせず。
或いはその目の幾つかは、この痩躯の女を知るもの。即ち、〝あの歌妓がどういう仕打ちに遭うか〟を予想しての、欲に呆けた目。
歩みながら痩躯の女は、梅と名乗った彼女の耳元へ口を寄せて、

「咎を上げよう、私を煽ってくれた罰だ。……こうなれば、君を虐めずには居られない。
 誰に話を付ければ良いかな、君を一晩閉じ込めるには。
 ……ああ、一晩と言わず一月でも、私は別に構わないが、いずれにせよ、だ」

このままに従い歩き続けるならば、向かう先は王城の一室――幾らでも空きのある客室の内、その一つだ。
尤もこの客室というのは、退廃した王国風に調度品が用意されている。
女を責め、嬲り、愉しむ為の道具が揃った、尋問部屋が如き空間。
広く作られた上質の寝台直上、天井から鎖に繋がった枷がぶら下がるようなそんな部屋へと。
……抵抗せねば、引きずり込まれるだろう。

春芳院 > (其の侭相手の方へ引き寄せられ、距離が一気に至近と成る。片腕が肩へと回され、鼓動の音が大きくなる。互いの身が触れる事で、相手の華奢な体躯を身近に感じれば、其れは婦人である事を確証させる。すれば、跳ねる鼓動は幾分か落ち着くが、彼女に対する緊張がほどけた訳では無く、不安気な眼差しを向け乍歩みを共にして。)

「於梅(おうめ)、と呼ばれる事が多いどす……。此の国で、春を売らせて頂いておりますが……。」

(ぽつり、恐る恐る言葉を紡げば。彼女の隣を歩む間、他の高貴なる者達の目線が何処か痛々しく突き刺さる。先程とは異なる好奇の目に晒されている事に羞恥が沸き上がり、余り面を見られたくないとばかりに顔を俯かせ。だが、耳元への悪魔の囁きに思わず驚き顔を上げ。)

「…っ……!うちは、煽ってなんて───嗚呼、申し訳ありまへん……!
金銭なら御支払いしますさかい……、どうか、見逃して下さいまし……!」

(恐ろしい語句に、血の気が引いた様に蒼白な面をし乍否定をしかけるも、否定した所で証人はいない。彼女が有利だ。客室に向かう直前、必死に謝罪を呈し、何とか其の様な嗜虐な行為を止めようと紡ぐが。────此方に走り寄って来る従者姿の男。どうやら、迎えの者が来た様だ。然し、彼女が今宵の客だと告げればきっと大人しく戻るであろう。彼女が此方を手放してしまえば、従者が帰路へと導くだろう。此の娼婦の運命を決めるのは、傍らの彼女次第といったところか。)

レイン・レジネス > 引き寄せた女を晒し者にするかのように、視線の中を真っ直ぐに突っ切って行く。
他者の視線に触れるのを良しとせず顔を俯かせるその様すら、昂ぶりの材料として。
怖れ、怯えて、竦んで居るのやも知れない。
が、その全ての所作が、痩躯の女の嗜虐欲を煽っているのだ。

「金銭ねぇ……要らないってば。蓄財なんて興味が無い、財は私の代で使い潰すつもりさ。
 それに、今更見逃す訳も無いじゃない。ただの美人なら幾らでも居るけど君みたいな――」

このまま、目的の部屋へと連れ込めるか、その寸前であった。
駆け寄って来る男を見れば、やはり目の前の〝春を売る〟という女が、安娼婦などで無いことが分かる。
従者はきっと忠実に、己が職務を遂行せんとするだろう。
此処で痩躯の女が無体を働いたなら、或いは於梅の望むようになったのかも知れない。
だが、そうはならない。

「――丁度良かった。君、店に案内してくれたまえ。
 どうにもこの子は、城で抱かれるのは苦手らしい。
 私としても、この子を困らせるのは本意じゃないんだよ。
 ……言うまでも無いが代価は用意しよう。この子の分と、御者を頼む君にとね」

自分は客であると主張しながら――店へ連れて行け、と要求する。
悪意に満ちた部屋へ引きずり込まれる事だけは避けられた、と思うべきなのか。
或いは、今度こそ逃げ道も言い訳も用意されない場所へ行かねばならぬ、と考えるべきなのか。
高額のゴルド貨幣を従者姿の男に渡す痩躯の女。チップと見るには些か数が多い。

「……という訳だ、於梅。どうか私を快く迎え入れておくれ。
 なに、鞭打ったりはしないさ――店側が拒む限りは。
 こう見えて私は、聞き分けのいい客だからね」

殊更意地悪い口を利くのは、目の前で怯え竦む娼婦の姿が――
この例えが適切であるかは難しいが、〝いたく気に入った〟からだろう。

春芳院 > (依頼として見世物と相成るのは合意の上だが、意図せぬ形で好奇に晒されるのは不徳の致す所。不特定多数の視線が注がれては、羞恥の余りに頬が僅かに紅潮する。そんな仕種すら、彼女の欲望を更に奮い立たせているとは露にも思わず。此方としては罰と称されても濡れ衣に近い。だがこういう時には金銭という賄賂を渡せば釈放、だなんて物語上の話だったか。実際は全く効を成さなかった様。見逃す訳が無い、と更に悪魔の様な語句が飛び出してきては恐怖を滲ませ眸をぎゅ、と閉じ覚悟を決めるしか無く。────が、此処で漸くやってきた従者の男に光を見出だし、彼に向けて懇願する眼差しを向けた。然し、話は思わぬ方向に進み。彼女を客として招く旨と今までに無い大量のチップを渡された金の亡者はあからさまに眸を輝かせ、『有り難く頂戴致します。此の春芳院がどうやら我儘を申しました様で、申し訳御座いません。御客人とあらば、丁重におもてなしせねばなりませんのに。是非、私が店迄御案内させて頂きます。』丁寧かつ穏やかな口調で客人と成った彼女に深く御辞儀をして。従者は完全に、細身乍もスレンダーな長身の彼女の事は、麗しい殿方だと勘違いをしていた。従者は頭を上げれば、此方の方を軽く睨み。其れにびくりと肩が跳ね。ともあれ、馴染みの薄い城の客室にて凌辱、と至らなかったのは不幸中の幸いか。だが、彼女からの行為は如何なる類か、客と成れば逃げる事も叶わぬ事態に陥ったのは最大の不幸か。)

「……あ、あの……。───了解致しました……。
レイン様は、たった今からうちの御客様。……どうか、宜しゅうお願い致します。」

(彼女に対して不安の念は消えず、何か告げようとしたが。暫し口を結んだ後、覚悟を決めた様に長身の彼女を見上げ、嗜虐が滲んだ碧の眸、を真っ直ぐ捉えようと。其処には恐怖は控え、客人として迎えるべく彼女を受け入れようとする意思を覗かせて。)

レイン・レジネス > 従者一人を懐柔するなどさして難しくも無い事。賄賂とはこう使うものだと示すようだ。
瞳を輝かせる忠実な男が、丁重に店までの案内を買って出た。
それを満足げに受けて、馬車の中の人とでもなるか――

「――ん? 〝春芳院〟?」

その途上。店へ向かうまでの間、不意に女は、その事に気付いた。
怯えながらも真っ直ぐに自らを見つめ返す瞳。恐怖を仕事意識でねじ伏せる様。
安娼婦どころか、少々値の張る娼館だろうが滅多に見ぬような上等の――天性の、被虐の能。

「……『月輪』の六院か!」

ぽん、と手を打ち、漸く思い至る。〝貴族らしからぬ遊び〟の友から、その名は聞いていたのだ。
梅、竹、松と位を積み上げて更にその上、僅かに六つしか席の空かぬ特上。
名など名乗らぬ、相手をするもせぬも娼婦の意次第等々、種種の噂は耳にしていた。
その一人がまさか、王城を訪れていた等とは思いもしない。
表情筋の働かぬ顔がこの時ばかりは、明確に驚きを示していた。

さて――このままに『月輪』に到着すれば、おそらくは御殿に通されるのだろう。
道中、他愛も無い話に差し挟みはした。〝松〟までは遊んだ事があるが、その先は知らない。
さぞや愉しませてくれるのだろうと――期待に満ちた微笑を浮かべつつ。

「でも、困ったなぁ。気に入ったら身請けでもしようかと思ってたけど、六院の一人かぁ。
 流石に目玉の飛び出るような額を提示されそうだ」

唐突に、そんな事を言ったりもする。
冗談か本気かは、その表情の変わらぬ顔を見慣れた頃には、計り知れるようになるだろう。

春芳院 > (どうやら、賄賂は此の従者の様な者に使うのが適切。彼女の様な金銭では心を動かせぬ貴族も居るのだとやり取りを通じて知り得た。此の侭、彼女の華奢な体躯の傍らに身を寄せる様に歩みを進め、極めて質素な馬車にへと乗り込む。四人程乗れる空間は、今回の様に新たな客人を店へと送迎する為を想定した故の造り。『では、出発致します。』との従者の言葉で、馬車は王城を発ち。────道中、彼女が此方の素性に気づいた様であれば、少しだけ眸を大きく見開いて。)

「もしや……一度うちの店に、来られはったんどす……?」

(常連と迄は行かなくとも、何度か来て下さる客人は見受けられる。自分は彼女とは初見であるが、店に着いたならきっと“松“の娼婦達が眸を煌めかせ彼女を出迎えるに違いない。“松“の娼婦での間では、彼女に蕩けてしまった者達も居る筈。ちらりと噂は耳に入っていたが、詳細は存じ得なかったが故、彼女が其の噂の客だとは未だ露にも思わず。他愛の無い話混じりに、唐突に告げられた身請け話に僅かに笑みを溢し。)

「其れは……、一晩御一緒させてもろうてから、考えはったらどうやろか。───到着致しました。此処からは、うちが御案内をさせてもろうて。」

(戯言か本気かはさておき、身請けの話には軽く誤魔化し乍。漸く着いた店の前。先に足に地を着けば、彼女に手を差し伸べ降りる際の支えと成るべく。重なる事叶ったならば、其の侭門を潜り建物の中へと。玄関にて出迎えるのは、薄桃の着物を纏った少女。『いらっしゃいませ、レイン様。よくお越し下さりました。話は従者より聞いておりまする。御殿の御部屋迄、私めが御案内致します。……春芳院様は此方へ。』侍女が小さく最後此方に向けて合図をすれば、軽く頷き。)

「少し、身嗜みを再度整えて参ります故……。また、後程。」

(軽く会釈すれば、先に中へとするする入り込んでいこうと、足を踏み出して。彼女の事は未だあどけない少女が無垢な笑みを浮かべ乍、中へと導いていこうとするだろうか。彼女が一連の其の二人のやり取りを、制止等しなければの話だが。)

レイン・レジネス > 娼婦達の幾人かが――遊んだ覚えのある顔だ――出迎えにまで現れる。
多少の無茶をも聞き入れてくれる辺り、後腐れの無い夜を過ごしたければ良い相手だ。
が、今は、そういう妥協をする理由も無い。
故に愛想を幾らか良くして、覚えのある顔に笑みを見せながらも、

「今夜はあちらの子がお相手さ。またね」

軽く躱して、本題を待つ。
案内に応じて馬車を降り、手を預けて店の奥へ。出迎えの少女を見れば、少し珍しそうに目を細める。
丁重な出迎えは常の事だが、専属の世話係のようなものは初めて見る。
こういう雰囲気を味わうのも、この手の店の娯楽の一つだ。素直に従い、部屋へ案内されるだろう。

「後程……か。愉しみにしてるよ、於梅――いや〝春芳院殿〟」

先へ進む儚げな背へ、抑えきれぬ愉悦の声を投げかけて。
少女に連れられて進む先は、果たして楽園か、それとも淫の獄か。

春芳院 > (御出迎えは初見や普通の来客時よりも賑わって。“松“の娼婦達数名がまるで著名人が来たかの如く彼女に駆け寄る。然し其れ等を軽くあしらう彼女の姿は女に手慣れた殿方の様。女性の扱い方をよく存じている様に翡翠には映り。“松“の子達を避け、重ねた手を引いて中へと導けば後は部屋子にへと案内を託そう。)

「御期待に添える様……、精進させて貰います。少々お待ち下さりまし。」

(先程の怯えとうって変わって、客人への礼儀として緩く微笑を携えては奥にへと下がり。彼女との睦みに、鼓動を高ぶらせ乍────。)

ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】 城内の庭」から春芳院さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】 城内の庭」からレイン・レジネスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城 歓待の宴【イベント開催中】」にツァリエルさんが現れました。
ツァリエル > シェンヤンからの公主を歓待する宴は、時がたっても変わらず続く。
今日の趣向は公主たちの日頃の無辜を慰めるための生贄を用意しての宴。
その矛先に上がったのが、ツァリエルである。
舞台の上で扇情的な衣装に身を包み、装飾品で飾り立てたその姿、
尻穴には猫のしっぽのような梁型が収まっており、女性器にも少し小さめのバイブが絶えず振動している。
内側にはローションの蜜が塗り込められており、催淫剤を服用させた体を苛み続けている。
小さな男性の証の秘具には輪っかのような戒めが嵌められており、先走りを滴らせているがその先へは絶対に進ませない。

四つん這いで、顔を真赤にしたツァリエルが、催淫剤の効力と戦う中で公主たちは手を伸ばし、その小さな肢体を好き勝手になぶり始める。

ツァリエル > 狂乱の宴は更けていく……。
ご案内:「王都マグメール 王城 歓待の宴【イベント開催中】」からツァリエルさんが去りました。