2019/04/19 のログ
ブレイド > 何度も、何度も、収縮する腸壁。
跳ねるように背中が、腰が、尻が戦慄き、膣口からも白濁が溢れ吹き出している。
動くたびに彼女が絶頂しているような…そんな反応を見せるものだから
雄の昂ぶりはとどまることなく、愛する雌を抱くことしか考えられない。
いや、体そのものがそのようにしか動かせない。
彼女がこらえることもできず喘ぎ声を漏らすように、止めることなど思いもしない。
思いついたとしても、そのようなこと不可能だっただろう。

「おうっ!好きだ…リシェ、リシェっ…!オレで一杯に、なっちまえ!
好きだって…くっ、気持ちいいって…何度でもっ……おっ、おぉぉっ!」

膝が落ちそうなほどに震える彼女を支えたままに、直腸のその最奥、彼女の尻孔に飲み込ませた肉棒は
それこそこれ以上繋がれない深さにまで到達している。
大きく開かれた尻肉と孔はもはや極上の性器にしか見えない。
愛しい女の、可愛らしく貪りたくなる部位。
彼女を強く、強く抱いたまま、こちらも腰が大きく跳ね上がる。
陰嚢が収縮する。

「奥、全部…そめて、っ…やる、からっ!リシェ…リシェっ…!リシェぇっ!!」

まるで獣の交尾のように、極まった愛欲を、獣欲を発露させるように彼女の項を甘くかみつつ
腸内に灼熱の白濁を注ぎ込む。
涙すら流し悦ぶ彼女を、溶かし燃やすほどの熱さをもった精液は、あっという間に腸内を満たし
それでも収まらないままに射精を続けている。

リシェ > (何度でも、何度でも、絶頂する腸内。
深すぎる所まで、彼の男根で、抉り抜かれて。彼という存在に、満たされきって。
じゅぶ、じゅぶ、溢れて止まらない腸液は。淫らな蜜と、何ら変わらない程。
浅ましい程に、腰を揺らして、尻を振っては。彼の男根に、喰らい付いて、搾り上げて。
それでも、どれだけ強く締め付けても。更に力強く、雄としての彼の強さで、腸内を掻き回されて…またイって。
快感が爆発する度に、酷く甘く、泣き喚き続けるから。もう、まるでけだものじみてすら。)

「良い、です、好きです…!気持ち良いのも、っ、気持ち良く……して、下さる…のも、ぉ…!
ブレイドさまっ!ブレイドさまのおちんぽ、精液…!ブレイ……ど、様とセックス、っ、するの…!!
全部…!全部が、わたし、好きで堪らなく……っぁ、ぅ、ぅぁぁ、あぁ、あっ…!?」

(言われる事の、気持ち良さと。同じように。言う事の、気持ち良さも、止まらない。
好き。そう紡ぐ度に。表した物を、強く、感じてしまう。彼を、その男根を、吐き出される先走りを…抱かれている事、その物を。
もう、すっかり尻が赤くなる程、腰と尻とがぶつかり合って。その度、ぱちゅん、濡れて湿った音が迸る。
どろどろに溢れ返った、体液という体液で。結合した尻孔どころか、花弁も、秘部も、尻肉も。尻尾と絡み合う両脚すらも。べたべたに濡れているせいで。
何度も紡ぐ、好き、の果て。一際大きく、彼が。彼の男根が。跳ねて。膨らんで。
散々繰り返した、絶頂、その中でも。取り分け大きな、今までにない物が。押し寄せてくる予感に。
ひゅぅ。と。もう、呼吸すらちぐはぐで、喉が大きく、笛の音のような音を立てたなら…)

「んん……っぁあ、あっ、ぅ…!!お…お腹、っ、あ、なか、ぁっ……!!
ブレイドさま、っ、ブレイド、さま、ぃ…いっぱいっ、…いっぱいに、して、っ、ぶれ……っ、ど、さま、ぁぁぁ……!!」

(かり。噛み付かれた、首筋すら、気持ち良くて。喰われるように、悲鳴じみて、鳴くばかり。
勿論…少女を、仕留めるのは。肉食獣に、喉を噛み破られるのではなく。腸内深く、腹の底まで、流し込まれる白濁と。それによる、絶頂で。
どくん、どくん、音すら立てて、雪崩れ込んで来る…どこまでも、どこまでも。腸の奥、腹一杯になる程、駆け上ってくる、白濁のおびただしさ。
身体も、心も、真っ白に焼き尽くされて。何も解らなくなる、快楽だけで、漂白されてしまう…
二人で果て続けている、その合間。手すりから離れた、両手が。反転して、胸元に回される、彼の手を。しっかり、包んで、指を絡めていく。)

ブレイド > 「あっ…はっ……あ、腰…抜け…くうっ…!
リシェ…リシェ…、こっち、むけって…」

止まらない。首筋から口を離し、甘く噛んだその後に舌を這わせてもなお
自然と体が跳ねて、精液をリシェの尻穴に注ぎ込む。
搾り取られるというよりも、彼女を自分の匂いで、自分の子種で満たしたいという強い欲望が
そのまま反射的に体に現れている。
無論、彼女の愛欲に答える側面もあるが、それすらも自身の愛欲の一部となったようで
息を切らしつつも、肉棒が脈打つたびに尿道を濃厚な精液が通っていくのがわかった。
だというのに…
激しく交わり、感情も、体もぐちゃぐちゃで、呼吸すらままならないのに…

「んっ、リシェ…へへ、泣くほど、良かったか?
そのままオレのちんぽ、癖になっちまったり…なんて…はは…」

振り向かせた、蕩け乱れた彼女の唇を奪えば微笑みかけて。
こんなに精を吐き出したのに、彼女を攫って更に情を重ねたいという気持ちは少しも萎えない。
朝も昼も夜も…今はただ彼女を貪りたいという感情に支配されている。
淡い光をたたえた瞳に魅入られたせいか…それ以上のなにかに囚われたか。
絡めたしっぽをするりとほどけば、さんざん吐き出し尽くした尻穴からずるりと貫いていた肉槍を抜く。
赤く充血し、脈打つたびに先端から白濁をダラダラと溢れ出させて…

「リシェ、もう一度、言ってみろよ…好きって、さ」

最初は困惑すらしていた言葉だろう。だが、いまは…どうだろう。
抱きしめる手に手を重ねる彼女の体を抱きしめたままにささやく。

リシェ > 「んは…っぁぅ……ふ、っぅっく、ふ…ぶ…ブレイド……さまぁ……」

(とろとろと意識が蕩けていく。何処までも、流れ込んで、腹の底を満たしていく、白濁の熱さが。途方もなく、気持ち良くて。
それを与えてくれる、好きを教えてくれる、彼の声。聞こえない筈も。聞かない筈もない。
促されるまま、肩越しに、首を捻れば。後ろからのキスで、唇同士が、重なり合う。
唇同士の交わりも、立派な、交わるという事だから。上から下から、同時に繋がり合う、貪り合う、快感が。
これだけの絶頂を味わったのに、まだ、腸襞を震わせる。ひくん、ひくん、蠢き続ける腸内で、白濁が溢れ返るまま。腰が退かれて、男根が、引き抜かれていく。
…それも、最後まで、快感になるまま。蕩けてふやけた腸襞が、内から外へ、引き摺られて。擦り潰される気持ち良さに、逆流してくる白濁が、襞を焼く熱さも加われば。
どこまでも、快感に囚われたまま。重ね合わせた唇が、くぐもった、絶頂の後を味わう声を、彼の口内に吹き込んで。)

「………っ、ん…っ、っ、ぅ…!!っひ、は、ぁ……抜けて、しま……うの…溢れて……しまうの……や……ぁ、です…
ずっと…ずっと、塞いで……満たし続けて、熱くてどろどろの、精子…ずぅっと、与えていただきた…い、くらいに……」

(その位。今もまだ。この先も。欲しいと。鈍色に光る瞳は、すっかり、快楽で上書きされて。情欲の色ばかり。
尻尾と男根、二つが離れてしまうのが。寂しいと言うように。抱き締められたまま、背後へ、彼へと体重を預けていく。
胸板に背中を。腹に腰を。当然、どろどろに濡れたままなのだろう、男根に尻肉を。押し付けて、擦り付けて。
余韻を味わい続けるように。柔い摩擦感を与えながら。)

「……す、き。…不思議な、言葉、です。
……勿論。言葉自体は、知っています、よ?…けれど、その意味を考えて…感じて。…初めて、でした。
ブレイド様は。……ふ、ふ…?はじめての……好きを。捧げた人、ですね…?」

(どんな意味であれ。どれ程情欲に塗れた、爛れた物であれ。好きは好き。
少しだけ持ち上げた、彼の掌に。頬を擦り付けて。甘えるようにしながら。珍しいくらい、穏やかに。事後の、気怠い心地良さに、身を委ねられている。)

ブレイド > 好きという言葉も、喘ぐ声も、甘い吐息もすべてキスで…お互いに伝え合う。
注がれるくぐもった声。リシェの蕩けたからだ。
自分だって離れたくない、離したくない。自身の男根を彼女から抜くことに
これほどまでに抵抗があるとは思わなかったが…

「大丈夫、だって…このままじゃ、こっち向くのも苦しいだろ。
正面、ほら…体こっち向けろ」

親指で彼女の手の甲をするりとなでてから、肩へと。
肩をつかめば、こちらに向かせるように反転させる。
こればかりは、つながったままでは無理だ。

「そりゃ光栄だ。リシェのはじめてをもらえたってんならな
そのついでだ…えーと、城の外ってのは…どれくらい知ってんだ?」

攫うと言った。たしかに。
だが、彼女はどこか浮世離れしていて…外界を知りながら
どこか別の世界と見ているような、そんな気がした。
自身を魅了した瞳を見つめ、銀糸のような髪をなで、正面から彼女を抱きしめて問う。
密着した彼女の下腹には、すでに満ちた愛欲の塊が脈打っていた。

リシェ > 「っ、ぁ、ブレイドさま……まだ、ですか?
本当の、本当に。ずっと、何度も、朝まででも…その先まででも、なのですね……?」

(別に、大袈裟な言葉だったと、そう思っていた訳ではない、ものの。
矢張り、実際、目にすると。実感が強くなる。…振り返った先で。びくびく、まだまだ強く脈打って。硬く反り返ったままの、男根。
間違いなく、さらにずっと。この先も、何度も何度も。満たしてくれて、注ぎ込んでくれるのだと。
そう思ってしまうと。余韻、などという事、言っていられなくなる。同じく、胸が高鳴り続けて。
もう、膣も腸も、注がれ過ぎる程注がれて、どろどろに、溢れているのに。それでも、まだ欲しいと。訴えるような、身の震え。
真っ直ぐ、向き合う形になると。今度は正面から。指を絡め合うように、手を繋いだままで。)

「………え。…え…………?
本当に、そういう、意味での外………外、ですか…?」

(それこそ、恋に恋い焦がれるかのような。夢を見るような顔で…実際には、爛れに爛れた、肉欲に、たゆたって。
彼を見上げる、とろりとした眼差しが。思わず、見開かれてしまう。
はっきり、「城の外」、そう言われてしまうと。流石に、意味を勘違いする事など、なくなってしまうから。
絡める指が、小さく震えて。縋り付くように、力が篭もる。
そうやって、しっかり、片手は彼を離さないまま。もう片方の手は。行き場に迷うかのように、唇に触れたり、胸板や臍を擽ったり。
少しばかり俯くと、声も、小さく控えるようにして。)

「……しり、ません。本当に、何も。何一つ。
お城で、飼われて。…全てを捧げる、その代わり、生きる場も糧も、いただいて……わたしは。独りで、生きられません。
……そんな、わたしでも。…外、教えて、下さるのですか…?わたしに、見せて…いただけますか……?」

(お互い、先程、想像した通り。流石にずっと…とはいかない筈。
籠から逃がしてはいけない、半分魔族の愛玩動物が。ミレー族の誰かに、攫われた、だなんて。間違いなく大騒ぎになる。
けれど。それでも。せめて、人目を憚らず、好きを交え合う時間の間。それだけでも。
自分の全てを、忘れられる場所と時間。彼が与えてくれるなら…と。
彼が感じる程、少女は、世界の事など、知りはしない。強いて言うなら、権力、欲望、それ等が渦巻く、王城という魔境を。彼よりは知っているだけ。
だから、知らない事ばかり、教えてくれる彼に、向けた瞳は。
おっかなびっくりで。それでも、不思議そうで。興味深げで。肉欲の奥に、焦がれるような色合いを滲ませている。)

ブレイド > 「ああ、特に夜は…ちょっとな、わりぃ…」

全く収まらない欲望の塊。
以前出会った、吸血姫…彼女に吸われてから、夜に欲情に流されれば
なかなか収まらなくなってしまっている。
そういう意味では、彼女と同じ混ざりもの…魔を内包するともいえるのだが
お互いにそれは知る由もない。
指を絡め、肌を重ねたままに夜風の中で言葉をかわす。

「そうだぜ?そと…城の外だ。
まぁ、流石にずっととはいかねぇが…」

バレた時点で大騒ぎにはなりそうではあるが、彼女が日頃どこかに連れ込まれ玩具のように扱われているのであれば
僅かな…一日の間くらいはごまかせるだろう。
鈍色の瞳を見開き、動揺している彼女を見れば
どうやら城の外という考えはまるでなかったかのように見える。
少しばかり落ち着きを失った彼女をしっかりと抱きしめて

「そうか。じゃ、しばらく…時間くれよ。
その間、見せてやるから。外をさ。もちろん、抱きもするけどよ。
はじめての好きをもらったんだ。お返しにはちょうどいいだろうさ」

彼女の問に頷き微笑む。
一時…ほんの少しだけかもしれない。
バレてしまったら、彼女はともかく、自分は痛い目を見そうではあるが…
それでも、攫ってしまおうと決めた。

リシェ > 「…それは。何となく、分かる…気が、します。…秘め事は、大凡、夜の物ですし…」

(少し、首を傾げながらではあるものの。大真面目に肯いて。
少女の方も、半分とはいえ、人外の存在だから。きっと、夜の方が、適しているのだろう。
あまり、自覚は無いというか。えてして、そういう物なのかな、という程度にしか。考えていないから。
夜の一族、吸血鬼、その力が関わっているという事など。到底、思い浮かびもしない筈。
それに、例え、彼と魔族の関わりを、聞かされても。今だけは、驚かなかったかもしれない。
寧ろ、それ以上の驚き、少女にとっては、何よりも知らなかった事。其方にばかり、意識が偏るのだろうから。)

「…………………。…その、です。ね。…考えて、みましたら…今って。
今って、物凄く。良い、機会、なのでしょうか…?」

(どの位経てば。或いは、何が起きれば。バレてしまうのか。考えを巡らせてみたのなら。
先程の広間含め、今現在の、この城は。折角の新しい獲物、新鮮な乙女達…帝国の公主達に、大勢の興味が向いている。
いい加減、使い慣れた者も多いだろう少女より。目新しくて、同時に、権力闘争に直結した彼女達が。注目の的であり、獣欲の対象。
…だとすれば。あまりに、突然降って湧いた、予想外のタイミングではあるものの。絶好のチャンス、なのかもしれない。
きっと。こういう驚きは。いつだって、突然やって来る。矢張り、困ったように。それでも、少しだけ微笑んで。
もぞり、腕の中で、身動ぐようにして。胸板の辺りから、しっかり、彼の表情を見上げてみせる。)

「はい…お願い、します。ブレイドさま。
外を見せて、外で抱いて…外の事も。わたしの知らない、外の世界も。…好きに、ならせて下さい…ませ。
もっと。色んな…好きを、知る事が出来るなら。…わたしは、ひょっとしたら、わたしの事も……」

(いつかは。好きになれるかもしれないからと。そっと、囁く声にして。
ちろり。少しだけ。廊下へのガラス戸に、目を向ける。レースのカーテン越し。それでも、宴がまだ続いていると。それは確認出来たから。
きっと。今を逃したら、これ以上の機会はない。行為の後も生々しいというか。寧ろ、まだまだ、交わりを重ねる真っ最中、という、状態。
それでも…もう一度、こくり、肯いて。…おねがいします、と、小さな声。)

ブレイド > 「そうか。まあ、昼間だとさすがにこうは……」

想像する。
陽光に照らされた彼女の裸身。キラキラと輝く白金の髪、彼女の汗。
愛蜜すらも濡れ光り、日に照らされた彼女の体…ありありと映し出される、後孔と膣口
思わず、彼女の下腹部を熱する塊がドクンと大きく脈打った。
昼間でも、治まっただろうか…?

「ま、まぁ…そうだな。今なら一日くらい…散歩したってバチは当たんねぇよ
だから、今日、今ここで…オレにさらわれてくれよ」

他のものに気を取られているといえ、昼間に堂々と彼女をつれてでていくなどは無理だ。
そして、今ここでなければ、彼女に次出会えるのはいつかわからない。
しっかりと見上げる彼女に頼むように笑ってみせる。
バレたらなどという恐怖もない。しっかりと手を握る。

「じゃあ、善は急げだ。
全部見せてやるし、抱いてやる。オレはリシェの好きをもらったから
別のモンも好きになってくれよ。そいつがそばで見れりゃ、オレも嬉しい」

彼女の言葉を聞けば、ゆっくりと体を離す。
体を清める間も惜しい。ズボンをはき終えれば、鎧と上着…そして彼女のドレスを
リシェに預ける。
それをそのまま両の腕で抱きかかえ、外套で申し訳程度に身を隠す。
この程度でもおそらくは気づかれない。
今は、今だけは。見張りを見張る者などいないのだから。

リシェ > 「お昼というのは、何と言いますか…こういう事と、縁が無さそうで……っきゃ、っぅ!?
……ブレイド、さま、…もぅ……」

(基本、夜ばかり、酷使されるから。すっかり夜行性。
昼間、動き回るのも。昼日中から、盛り合うのも。あまり、想像出来なかった。
だから、陽の下で肌を重ねる、彼の想像に。思いもよらず。不意に跳ねて、臍にまで押し当てられる、硬いままの男根に。
思わず、声が跳ね上がってしまった。…先程まで、あれだけ喘いで、平気だったのだから。この程度で、誰かにバレる事はないにしろ。)

「今日、今、此処で。……はい…もしかしたら。他の機会など、無いかもしれません。
…でしたら、今、ありったけを。ブレイドさまに、教えて、いただけましたらと…」

(どんなお祭り騒ぎでも。いつかは、終わりが来るものだから。その前に、今しか出来ない事を、やってしまおう。
確かに、バレたらどうなるか、それは怖い。けれど、怖い癖に、止められない…連れて行って貰いたい、その欲求が。
肉欲以外の事柄で、こんなにも、貪欲に。積極的になれる、自分自身に。何処か、不思議な物を、感じながらも。
早速行動に移る、その時まで。しっかり、指と指、絡め合わせたままで居た…だろうか。)

「…常々。よろこんで、いただきたい。そう、思っています……けれど。
悦んで、だけでなくて、喜んでも、いただきたいと。…ブレイドさまに関しては。
これは。わたしの、責任重大です。…あぁ、今から、何をどう、すればと…ぁ、と、ひゃぅ…!?」

(どさどさ、着替えの為に、預けられた持ち物。
ぎゅっと抱き抱えたその上から、すっぽり、外套さえ、被されてしまえば。確かに、顔も身体も、隠せてしまいそうだった。
まだまだ、夜明けまでは時間が有る。暗い廊下を、急ぎ足で抜けていくなら。これで充分。
…それとも。いっそテラスから、真っ直ぐに…)

ブレイド > 「なにを…か…。
じゃあ、しっかりつかまっててくれちょっと早足で、行くからよ」

責任重大。それは自分のほうだ。
外を知らぬ囚われの少女。好きという言葉をつたえ
同時に紡がせ、その体に注いだ情は、もはや言葉一つでは足りないほど。
そして、新たな世界へと彼女を連れ去るというのだから…。
見つかれば自分の命はないし、彼女も酷い目に遭う。
しかし、それをわかっていても彼女はうなずくし、自分もそうしたいとおもうのだ。
ありったけを教えるのだ。抱きしめる体は細く、情交の余韻からか、まだ熱さも感じる。

「いくぜ?リシェ…そうだな…まずは落ち着ける場所、かな」

城を抜け、平民地区まで行けば安心だろう。ひとまずそこで宿にでも飛び込めば。
流石にテラスから飛び降りる…のは止めておく。
一人ならまだしも腕の中の少女…傷つけたくはない。
だからこそ、闇をひっそりと駆ける。
まるで秘め事。兵士と姫の秘密の睦事。

リシェ > (確かに、彼の言う通り。時間を掛ける事は、出来るだけ、避けなければいけないから。
こく、こく。改めて肯いた後。其処に、言葉での返答を乗せなかったのは。
いよいよ始まる、脱出口。日常茶飯事な、男と女の秘め事よりも。遙かに、秘密めかせる行いに。すっかり乗り気である証拠。
きぃと小さな音をさせて、廊下へ戻る扉を開ける際だけ。おずおず、首を竦めて。辺りを見回してから。
速い足取りに、ついていくその為に。腕を絡め、しっかりと身を委ねて。)

「落ち着ける、場所…どういった場所が、良い、のでしょう。
………正直、とても。…落ち着ける気が……しませんけれど…」

(この先の道程にも。身を委ねている事実にも。…勿論、肌も身体の奥底も、未だに火の付いているかのような感触も。
身も心も昂ぶらせて、とてもではないが、落ち着かせてくれそうにない。
深く被った、フードの下。少しでも、覗き込む事をするのなら。風邪でも引いたかのように、熱っぽい、赤い頬。
…互い、秘密を抱えて。お互いに、ヒトからは外れて。それでも、時と身体とを重ね合える、少年と少女として。
王城という鳥籠から、一時でも羽ばたく事が出来たなら。今度はきっと、眠る事を知らない街の中、異国の祭に紛れ込んで。
連れ添うままに発ったその先、降り立つのは何処になったのだろうか。
いずれにせよ。きっと、その事実を知る者は。当事者二人だけになるだろう。
何時か再び、再開する時が来たのなら。今夜蒔かれた様々な事象の種は。少女の中から、どんな花を咲かせて。彼に捧げられるのだろうか…)

ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からリシェさんが去りました。