2019/04/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にレイン・レジネスさんが現れました。
レイン・レジネス > 先の夜に続き、乱倫の宴が開かれている。
痩躯の女はその中に有って、些か退屈そうな顔をしていた。

「……社交、めんどくさい。やらしいことだけでいいのに。
 なんで人はこう、対面とか余計なものを追い求めるんだろう……」

方々から向けられる挨拶やら社交辞令やらを受け流すのに飽いて、会場の片隅で壁にもたれ掛かっているのである。
その視線はあまり力強くは無いが、会場中央で繰り広げられる乱痴気騒ぎに向けられていた。
公主達の中でも後ろ盾が弱い者が嬲りものにされているのである。
とある者は縄でテーブルへ縛り付けられて腕も脚も動かせず、
また有るものは床へ座らされて口枷を装着され、口内を情欲発散の穴として用いられている。
シェンヤンの黒髪美人が十数人も並べられて玩具となる様は中々に壮観ではあるが、
それも連日連夜となれば、贅沢なる貴族は飽きを感じ始めていた。

「気持ちいい事だけあれば人は生きていけるのだー……」

壁に寄りかかった長身が崩れ落ちて、終いには床に寝そべって。
傍目にはただの怠惰にしか見えぬながら――しかし、その目だけはしっかりと開かれている。
尤も、その目が探すものは、自分の退屈を紛らわせる為のもの。
即ち嬲り甲斐のある麗しき雌である。

レイン・レジネス > この夜もまた、女が求める結果は得られなかった。
ただ痛めつけるだけの相手ならば、場末の娼婦でも構わないのだ。
手元に置いて観賞するにも、また嬲るにも、いずれにも適した雌――

「……高望みだよねぇ」

――そんな都合の良い相手は、もっと家格が上の大貴族に取られているのだろうなぁと。
自分を納得させた女は数十分後、ようやく立ち上がって宴の場を去ったとか。

ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からレイン・レジネスさんが去りました。