2019/04/01 のログ
ミリーディア > 「……やれやれだ」

深い溜息を吐き乍、椅子へと身を沈ませる少女。
今現在でさえ下手をすれば最多師団員数を誇る第二師団。
其れが目立って無いのは師団員配置地域の多さに他ならない。
魔法の使い手は何処でも引く手数多なのは云う迄も無いだろう。
故に王城内から他師団から、他王国中の到る所に送られる。
其れが在る為に第二師団を主として活動する者達は、全体の1・2割程度なのだ。

其れを全て知り得て考えられれば少女の凄まじさは理解出来る。
師団員全員の現状把握に、其れを踏まえ考えての選考配置。
其れ等を全て行っているのだから。
尤も、少女自身が其れを口にする事は無いのだが。

「此の者達に関してはもう少し熟考する必要有り…だろうね」

椅子へと横に為った様に身を沈ませた侭で目を閉じる。
身体は常に休まっているのだが、頭を休める事も必要だ。

ご案内:「王都マグメール 王城内研究施設」からミリーディアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にラファルさんが現れました。
ラファル > ぱーちーである。否パーティ、である。
 ここ最近、シェンヤンから公主なるものが、王城に招き入れられ、婚姻のためのお見合いパーティが行われているというらしい。

 繰り返すが、パーティなのである。
 つまり、美味しいご馳走がたくさん出されていて、貴族達のお腹をたっぷり満たすのである。
 そして、貴族たちはあまり食べないのだ、残るのがたくさんある。
 パーティを聞きつけた幼女は、ドレスを身にまとい、その会場に現れた。
 こういうパーティなので、基本知らない人達がたくさんいる、変な挙動をしなければどこかの息女というところに落ち着くのである。
 ということで、幼女は溶け込んで、食事をぱくつくのであった。


 お見合いとか、結婚とか、正直どうでもいい、まる。

ラファル > そもそも、公主というのは女性らしい、女の子は、結婚相手にはならないはずである。
 なれば、幼女はここにいても意味がないのである、だからこそ、誰かのツレだと思われるのかもしれない。
 公主の話し相手とか、そんなふうに思われているのかもしれない。
 そういう誤解を盾に幼女はここにいたりする、それが忍の技というやつなのである。
 まあ、ちゃっかりいろいろな情報を個人的に収集はしてしまうだろう、噂とかは聴こえてくるし。
 聞こえてきたものは覚えちゃうし。

 でも、それよりご飯なのである。
 だって、山食ったら怒られる、なら、こういうパーティで出されるご飯は怒られない。
 だって、食べてもらうために出されるんだものこれ真理。

 それに、ちゃんと見咎められて怒られるような食べ方はしてません。
 節度を持ってほどほどにちょうど良く。
 バレるようないたずらしません。

ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にアシュトンさんが現れました。
アシュトン > 「暇だ」

(心底暇だった。
会場の隅。壁に背をもたれかけ、カクテルの入ったグラスを片手に何とも言えない顔で周囲を眺める男が一人。
普段の冒険者然とした姿からは中々想像ができないが、仕立ての良い黒スーツに身を包んだ姿は、それなりには見える。
馬子にも衣装、という奴だろうか。
金で買ったモノとはいえ、一応騎士の称号は持っていたりする。んな訳で、怪しいヤツが居ないか見張るように、仕事が回された訳、であるが。
当然の事ながら、そんなあっさりと尻尾を出す奴なんていやしない。みなみな行儀よく歓談中である。
やることないなーと思っていた辺り。何やら、視界の端でちょろちょろと、動く物体が……
壁から背中を離せば、緩く足取り其方の方へと近づいてゆき。
もっくもっきゅ食べてる傍までよると、上半身を傾け覗き込むような姿勢になり)

「なにやってんだ……こんな所で」

(別段咎めている訳でもなく。本気で、なんでこんなとこいんの?といった感じの不思議そうな声音であった。
まぁ、自分もそうなのだけど)

ラファル > 「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ?もきゅ?」

 視線に気がつき幼女はそちらの方を見る。先輩冒険者がいるのを発見。
 そういえば、なにか依頼があったなーとか思う、受けてないけれど。
 だって、あれは、貴族位――――最低でも、騎士と名乗れる男爵位が必要な依頼だったはず。
 幼女はどう見ても貴族ではないし、爵位も持っていない。
 なので、依頼は受けていない。
 ということで、そんなことを思い出したのである。
 そんな先輩がこちらを見ている。
 にこ、と笑って手をぶんぶんふる。

 そして、食事に視線を戻した。
 もきゅもきゅ、移動、別の場所でもきゅもきゅ。

アシュトン > 「わかんねぇ、全くわかんねぇ。とりあえず、食ってるってのは分かる。しかも凄い勢いで」

(言語ではなく咀嚼音で返事してくるその姿に、微かに眉根を寄せれば首をかしげた。
まぁ、騎士なんて称号は家を継げない三男坊がとりあえず取るようなモノなので、正規以外にも入手方法はそう少なくもない。
それでも、冒険者の中で手に入れているモノは少ないだろうけど。
この男の場合は、仕事の都合上持っていたほうが色々と融通が利いて便利だったのだ。
そして見たままの感想を述べつつ。手を振り返せば、またとっとこ移動するらしく。
酒を片手に、軽くと口へと含みながら、後をついていく。
どうせやることもないし、観察しているのも悪くはないか、と。
若干ワイルド系貴族にでも見えるのか、時に女性――これは、正式に貴族だろうか、から声もかけられるが。
普段からは余り想像できない、柔らかな笑みを浮かべてスルーしていくのであった)

ラファル > 「もぐもきゅもきゅきゅもぐもぐもぐもっ。
 もっもっもっもっ。」

 もぐもぐもぐもぐもぐもぐ、先輩とかそういった人よりも、食事がメインの少女。
 きにしなーい、あいてにしなーい。
 そんなつもりではあったのだけれども。

 なんか付いてくるのだ、彼が付いてくると視線が彼に集まり、そして幼女にも集まる。
 不審がられてしまうので、食事をやめることにした。
 ごくん。

「おじさんご飯の邪魔。」

 じろり。
 不満をストレート剛速球で投げつける幼女であった。
 食べ物の恨みは七代祟るだっただろうか母親に聞いた格言は。
 とりあえず、ふぅ、と息をつきがてら、近くのグラスを手にして、んくんく、と飲み干した。
 酒。飲まずに居られない、無論酔わない。

「……なんかよう?」

 其処で、首をかしげての質問だった。
 付いてくるのだから、何かしらのようじがあるのかしら、と。

アシュトン > 「おじさん……」

(突如の暴言に、ものっすごい微妙な顔になって、遠くを眺めた。見えるのは壁だけど)

「せめてお兄さんにしてもらえないか。少し傷つく。
用事、と言われてもな。これといって特に。ここにいるのも暇になったんでな、眺めてた方が面白そうなんて後ついてただけなんだが
――……強いてなら、妙なヤツが居るから見張ってた?」

(空になったグラスを机に置けば、片目を閉じて。割と本当に暇つぶしだったようだ。
付けた理由も、なんだか凄い適当な感じが漂いまくっている)

「ま、食事の邪魔しちゃ悪いからな。
適当にまた隅っこでくつろいでるから、暇になったら話し相手にでもなりにきてくれ、お嬢さん」

(どこか、貴族じみた深い一礼をした後に。
トコトコと、人気の少ない一角へと歩いて行って。適当な椅子か何かでも引っ掴むと、腰でも下ろしてくつろぐ心算なのだろう)

ラファル > 「え?おじさんでしょ?」

 幼女から見れば、三十路手前は十分おじさんであるのだ。
 そもそも、15歳が成人とされる世界なのですから。
 遠い目をされても十分おじさんと言える年齢の人におじさんということが悪いかどうかわからない。

「えー、それなら、普通に任務こなしていればいいじゃないかー。
 ボク、オフなんだよ?折角のご馳走の機会を逃さないために、必死なのに。
 妙って、酷い。」

 勝手に人についてきて、それでいて妙と言い出すのは何事だろう。
 じー。と半眼で睨むものの、去っていく後ろ姿に幼女はべー、と舌を出してみせる。
 それから、食事に戻るのだ。
 もきゅもきゅと。

 一人になれば、少女はまた周囲に溶け込んでいく。
 誰も、少女のことを気にしなくなるのだ、そして、縦横無尽に、酒、食事をもしゃむしゃと食べていく。
 その勢いは、濁流のごとし。
 それでも、どんどんどんどん運ばれて来るので、食事がなくなる、ということはなさそうである。

アシュトン > 「……ありゃ暫く終わりそうもないな」

(あっちゃいったりこっちゃいったり、胃袋に食べ物を突っ込んでいくのが止まらない。あの体のどこに、納める容積があるというのだろうか。
同じくちょいとサボりに来たのだろうか。グラスを幾つか持って通りがかった給仕から、酒を一つと受け取り。
またチビチビと喉を潤す。ちょいと甘目だな、悪くはないが)

「どうせやることも報告する事も無さそうだし、帰るか」

(ご同類も何人かいるだろうし、そいつらに任せれば問題はなさそうか。報酬は減りそうだが、状況的にどちらにせよスズメの涙である。
椅子からゆっくりと立ち上がれば、少女の視線が此方へと向いた一瞬に軽くと手を振ってから。
どうにもこうにもやる気のない足取りで、会場を後にするのだった――)

ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からアシュトンさんが去りました。
ラファル > 「………もきゅ。」

 一体何だったのだろうか、視線を動かしてみれば、居なくなっている彼。
 先ほど任務だと言われていたが、怪しい人物でも見つけたのだろうか。
 自分には関係のないことである、だって、食事をしに来ただけなのだ。

「……シェンヤンの食事ってこんなんなんだね。」

 ぺろり、と一通りの食料を食べた幼女、なるほど、なるほどなーと。
 料理の数々を眺めるのだ。
 大体の味は知ったので、満足、という感じにけふ、と息を吐き出す。
 さて、食事の方はもう、問題がないだろう。

 となると次は―――デザート、である。
 シェンヤンの甘いもの、どんなものがあるのかを調べないといけない。
 というのは建前で甘いものが食べたくなった、ただそれだけである。

ラファル > デザートの場所は少しばかり違う場所にあるらしい、幼女はうむ、と頷いて、とてとてと移動する。
 そして、ケーキだのキャンディ、ゼリーにプディング、様々な甘味があるのが見える。
 それだけではなくて、シェンヤン由来の甘味もたくさんあるから、幼女はそちらへと移動する。
 やはりこういう場所なのだから、普段食べないようなもの―――シェンヤン由来の甘味がいいだろう。
 そう考えて、食べることにしたのだ。
 とても、美味しそうだ。

 ジュルリ、少女はヨダレを垂らして、慌てて飲み込み、近づいた。