2019/03/24 のログ
セレーネ > 数年来のうろ覚えでもおおよその道筋はあっていたのだろう衛兵の姿が見え、壁の装飾も絵画などから斧槍や大弓などといった武器が多く見受けられるようになる。完全に外れた道でないことを安堵しつ通路際に立つ衛兵へと声をかければ彼はやけに丁寧に道順を教えてくれた。

「ふう、良かったわね。間違い無いみたい。…やたらと私とホウセン君を交互に見てたし親子と勘違いでもしたのかしら?」

自分の目的地であった会議室はもう過ぎてはいるが打ち合わせの時間まではまた猶予がある、ならばいっそと冗談を口にしながら少年の手を握って再び歩みを再開して。

「その口ぶりだと随分と慣れてみたいね。その身体でここを回るのは大変でしょうに。」

今の王城は幼い者が一人で闊歩するには男女問わず少々危険が伴う場所だ。それでもここを幾度も訪れているということは何かしらの事情か秘密がある、朧気ながらもそう推測を立てながら興味深そうに少年の言葉に相槌を打つ。

「私?私はちょっと偉い人達と打ち合わせがあってね。騎士団には直接用はないのよ、ただ家族が騎士団っていうのは当たりよ。旦那も息子も騎士、旦那は今は遠征してて息子も息子で寮に入って訓練中」


だから私は寂しく一人暮らしだけどね?冗談めかしてと笑いながら話してみせる。

ホウセン > 親子に見られた可能性は無きにしも非ず。
少なくとも、女の常識的な物腰のお陰で、特殊な趣味の貴人に手を引かれる男娼として見られた可能性は皆無だろう。
ともあれ、正確な道順が確保され、当面の懸念は拭われた。

「大変ということもありゃせんが、せめてもうちっと小ぢんまりしていてくれた方がマシかのぅ。
 体力づくりのための散歩じゃと思うても、少しばかり尺が長過ぎじゃ。」

女の興味を知ってか知らずか、妖仙自身の身に危険が迫るという想定を除外した暢気な軽口。
懇切丁寧に、己のことを洗いざらい話すには、受けている恩義が足りないし、また何かの取引材料にするにしても機が熟していない。
それ故に、当たり障りのない言葉を、ふっくらとした唇から漏らし――

「ふむ、話し合いとは難儀じゃのぅ。
 良人も子も離れた所におり、救いを求める宛てのない寄る辺なきご婦人相手故、便宜と引き換えによからぬ事を求める輩がおらんとも限らぬ故。」

――子供でしかない幼い見た目からすれば、背伸びに背伸びを重ねた軽口でお茶を濁す。
宮中の爛れた四方山話が耳に入ってしまったが故の事と思われても仕方の無いことで、断じてこの小さな存在の経験則とだとは露見すまい。
伝え聞いた道順の果て、妖仙が目的地としていた詰め所が間近となり、見覚えのある光景があちらこちらに。
ここまで辿り着けば、もう一人になっても迷いわない。

「ん…戯言を舌に載せておる内に、そろそろ到着じゃな。
 ご婦人よ、案内に感謝するのじゃ。」

握られていた手をスルリと引き抜き、女の左隣から真正面に立ち位置を変える。
軽く頭を下げると、黒い髪がサラリと流れ、仄かに甘い匂いが漂う。
軽やかに身体を反転させると詰め所の扉に向かい、最後に一度振り返って小さく手を振った。

セレーネ > 直接的な表現を避けてはいたものの、少年が何を指し示しているのかは容易理解出来た。同時に少年はこの齢でそこまでの領域に踏み込んだ仕事を行っていることに軽く寒気立つ。

「そっちこそこんなところでこんなに細くて色白か少年がいたら悪い大人が放っておかなかないんじゃないかしら?あるいは私が悪い大人の可能性だってあるのよ?」

そんな軽口を返していれば、騎士団のエンブレ厶が通路の先に見える。あれが少年の目的地であることに間違いないだろう。 
少年の目にもそれが確認できたのか握られた手がスルリと抜け出会った際の時のようにトテトテと小さな歩幅で廊下を進む姿が正面に見えた。

「シェンヤン、ホウセン君ね…。ふふ……」

身に着けた物や話からして、ちっぽけな商会の者という訳ではないだろう、ならば自らの仕事柄そのうちお世話になることもあるはず。これもいい縁かもしれない、そんなことを考えながら通路の先手で屈託なく手を振る少年に手を振り返す。
そのまま少年が事務所に入るまではそこに立った見届けるだろう。

ご案内:「王都マグメール 王城」からホウセンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」からセレーネさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城 廊下」にリシェさんが現れました。
リシェ > 「ふぅ……っは、ぁ、ふ……は…ぁぁ………」

(密やかな、それでも確かに、甘く濡れた、少女の声。
廊下の片隅で、胸元や肩口を、抱き竦めるようにして。息を震わせる。
…ほんの僅かに、離れた、扉。
固く閉ざされた、その向こうからは、同じように甘い声が、幾つも、漏れ聞こえてきている。
今日、其処で「使われている」のは。何処のお姫様や、お嬢様だろう。
何でも。一つの騒ぎが落ち着いた結果、それに関わっているとされた、幾つものお家が取り潰されて。
其処に居た、数多の美姫達が、零落して、奴隷に堕とされて…となるらしいから。
今日を最後に、此処から売り飛ばされてしまう、その前にと。
使い潰されているのかもしれない。
そう考えると。堕としきる為、潰してしまう為の、陵辱は、さぞ、激しい物に違いない。
…それを。羨ましい、だなんて。思えてしまう。この少女は。
きゅ。と抱いた胸は。痛い程、尖る乳首が、薄布のドレスから透ける程。
かたかた、密かに、震える両脚も。少しでも、隙間を開いたなら、じっとり、滲む蜜に。薄絹を、濡らしてしまいそうで。)

ご案内:「王都マグメール 王城 廊下」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > その少女の背後、カシャンと小さく…だが響く足音。
朱槍を担いだ兵士が一人。その廊下を歩いていた。
大きく背中の空いたドレスから覗く白は夜闇に目立つ。
兵士はその少女が立つ場所の、その近く…扉の奥でなにが今起きているかも知っている。
なぜなら、本来の見張りの代わりにと頼まれてやってきたからだ。
だが、中で何が起きているかはしっていても、この少女が何なのか…それは知らなかった。

「アンタ、この部屋に用事か?」

妙にか細く、立っていることすらやっとに見える少女の背中に声を投げる。
妙な薬でも盛られたか?だとしたら、この部屋に呼ばれた者か?

リシェ > 「あ…ぁ、駄目です…こんなの、考えちゃ、駄目……なのにぃ………」

(勿論、そうかもしれない、というだけで。実際には、違うかもしれない。
何せ、女達が犯されるなど、ありきたりの事、当たり前の日常、だから。
もしくは、一件とは関係のない…政治的な、取引、接待、かもしれない。
いっそ女の側も、必ずしも被害者ではなく、愉しんで参加している、そういう乱交かもしれない。
けれども、それはそれで、矢張り。淫猥な想像を、掻き立てられてしまう。
この扉の向こう、彼女達は、どう犯されているのだろう?
前に後ろに、孔という孔に、男根が叩き付けられている、か。
顔中、身体中、白濁のシャワーで、べとべとに、穢されているか。
悲鳴じみた声からすると、一つの孔を、二人掛かりで犯されたり、太い異物で、満たされたり…か。
中の様子を、知らない分、妄想でしかない分、何処までも、卑猥な想像は飛躍して。
どきどき。高鳴る胸が、もう苦しい。とても、耐えられない、我慢出来ない。
柱の陰に、身を寄せるようにして。汗ばんだ肌の色が、うっすら、透ける範囲を、増していくドレスを。
皺寄せるように、指先が、這い落ちる。きゅんと竦んだ、下腹を通り越し、熱い、下肢にまで、今正に…)

「……っっ、…!?っひぁ、っぅ!?」

(其処に。不意に、声が掛かったから。文字通り、飛び上がった。
勢い良く、振り向けば。其処には、一人の男…というより、少年が立っていて。
違う意味で、ばくばく、心臓が悲鳴をあげる。いっそ、胸が張り裂けかけて、その場で、蹲ってしまうくらいに。)

ブレイド > 「あ、驚かしちま…いや、驚かせてしまいましたか?もーしわけありません。
で、あー、アンタはこの部屋に呼ばれたんで?
そうじゃねぇなら、今日はここは立入禁止なんで……」

少女の体がどうなっているか、少女の思考がどうなっているか
などということは知る由もなく、声をかけてしまった。
そのため、悲鳴を上げた少女はただ自分の声に驚いただけだと思っている。
実際そうなのだが、ここまで派手に驚いたその理由まで思考が及ぶわけもない。

振り向く少女は驚くほどに白く、その目だけが色を持っているようにすら見える。
夜闇の中だと特に。
うずくまるその姿にかける声は少しバツが悪そうで…そして、敬語になれてない様子が見えるだろう。

「呼ばれたってなら部屋に。オレは入ったら怒られるんで…
とりあえず、立てますか?おじょーさん」

自分は部屋に入る許しを得ていない。
所詮見張りであるし、ここを借り切っているものは部屋の中に自分以外の男の存在を許しはしないだろう。
うずくまる少女に手を差し出して、首をかしげる。

リシェ > 「い、え、此方こそ。
お手間……を、お掛けして…申し訳…ございませ、ん…
……いえ、今日は、呼ばれては、いないのですが……」

(その少年は。普段、少女が、関わる人達と。少し、違った。
言葉遣いに、明らかに、慣れていない様子は。知っていても、敬語など使わない、立場の人々や。
あくまで、それを使われる側、でしかない人々とも、また違う。
もしかすると、普段から、この城に居る訳ではない、人か…もしくは。
以前も、出遭ったような、城への侵入者かもしれないと。
ただ、少し、少年の…彼の、言葉が続いたなら。件の部屋を、守っているか、何かのよう。
…なら。安心して、良いのかと。最低限、心臓が、不安で爆ぜる事は、なくなりそう。
小首を傾げながら、取り敢えず、少女も。問われた事には、答えを返す。
呼ばれていないと。但し、「今日は」という、前提の言葉が。少女の立場を、端的に、伝える筈で。)

「…無理に、お邪魔は、いたし…ません。
…お呼ばれは、また、別の……でしょう、から。
ぁ、は…い、ありがとう……ございます。」

(差し出された手を取って、立ち上がって。…それから。小さく、ぁ、と。
一気に、安堵した、途端。別の事を、忘れ去っていた。ばれるかもしれないと、隠さなければ、いけない物を。
上気した頬や肌、熱病じみて潤んだ瞳、露骨な程主張する乳房の突起、そして…
じっとり、ドレスを濡らし、貼り付かせる、両脚の狭間を。
立ち上がってしまえば、彼の視界に、晒してしまうだろうから。きゅ。と。握る手が、力を籠め、震えてしまう。)

ブレイド > 「今日は…ね。
あんた…いや、おじょーさんみてぇなサプライズなら歓迎するかもしれませんが
一応、見張りを任されてるもんで。
今日のお相手がどこのおじょーさんだか知らねーですけど、今のところは他の相手はいらねーみたいですが?」

呼ばれてないという少女。
今日はという言葉から、もしくは普段はよく…もしくは、たまに呼ばれている
性玩具として囲われている貴族だか王族だかといったところか。
呼ばれてもいないところにこんな場所にいるということは…ただの散歩?とはあまり考えられない。
だとすれば…いや、あまり考えないでおこう。

やや無礼なものいいながらも、少女の手をとる力は緩く
できるだけ負荷を与えないようにと柔らかく彼女の手を握っていた。

「ん…あー……媚薬でもしこまれましたか?」

立ち上がる彼女を見れば、何かを察したか
いや、察するまでもない。表情を、瞳を、胸元を、そして濡れたドレスを見れば一目瞭然。
無論それだけではない。
ドレスを濡らすそれは、少女の匂いを感じさせるには十分であろう。

リシェ > 「…………そう、ですか…
確かに、そういう、感じ…ですね。皆様、張り切って、おいでで…」

(微かに、漏れてくる声、それだけでは。判断材料は、少ないものの。
中の盛況ぶりだけは、察する事が、出来るから。
零す吐息は、安堵、めいているようでいて。それと同時に。きゅ。空いた方の手が、ドレスを、握り込む。物足りない、何かを、堪え忍ぶように。
お陰で、重ねた分も合わせて、両手が、塞がりきっていたから。立ち上がった際、隠すべきを、隠せなかった。
ただ、染めた頬は、気が付かれた事、それ自体ではなくて。
呼ばれてもいない、彼が想像するように、薬すら使われていないのに。
盗み聞いて、想像して。それだけで、欲情してしまう程。
もう、すっかり、快楽に依存している、自分自身を。改めて、自覚したからであり…)

「そんな、訳、では。……それも、今日は、違う…のです、が。
…だって、聞いてしまって……あぁ、中の方が…羨ましいなと、思って、しまって、だから…
あなた様は。そう、思いませんか?見るだけ、聞くだけ、我慢…しなくちゃ、いけないんですか……?」

(そして。同時に。自覚して尚、自律も自制も、聞かないまま。濡れた匂い、雌の臭い、そのまま。
握り合う侭の手を、此方に引き寄せて。…高鳴る胸に、乳房に、押し付けさせようとして。
少年を、求めてしまう為だった筈で。)

ブレイド > 「ああ、えーと…まぁ、そうされちまったならしかたねーですよ。
本意からってやつもいるでしょーがね」

何と言っていいものか。
少し窮するように、言葉を選びつつ答える。
自身の手を取り、女の匂いをまとい、瞳をうるませるこの少女は一体どっちだろうか?
それ自体はあまり大きな問題ではない。
この淫欲に流され、火照り発情する少女の体…。
呼ばれたのでなければ通す訳にはいかないが、どのように発散するのかということ。
引き寄せられた手は振りほどこうとすれば簡単に彼女から離れることができただろう。
だが、そうはせずにそのまま彼女の乳房に触れる。

「羨ましい…か。
オレは、よくわかんねーです。貴族様や王族様の遊びは。
でも、おじょーさんが羨ましいとか、我慢しなきゃいけねーくらい苦しいってなら
手伝うくらいは許してもらえるんじゃねーかと」

なんというべきか…気乗りのしない見張りの上で
このような少女に発情の香りをかがされ、求められてしまえば
断れる雄などいないだろうに。それを知っているとすれば、思った以上に悪女なのかもしれない。
眼の前の少女は。

リシェ > 「しょうがない。…しょうがない、ですか……
はい。そうです、それなんです、私も…」

(どちらかと言うと。しょうがない、というより。どうしようもない、とすら。
どうすれば。どう、誘ったら、彼のような男性が、断らずにいてくれるか。
その位も、考えられる事が出来るくらい、男という存在に、関わりすぎてきた。
まだ何処か、遠慮めいた、壁を感じるものの。それでも、例えば手を振り解くとか。そういう拒絶はみせない、彼に。
期待してしまう、ますます、発情すらしてしまう程、欲望を刻まれてきた。
彼の手を、引き寄せる事が、叶っていたのなら。そっと、胸の前で、両手の中に、押し抱く。まるで、大切な物のように。)

「わからなくて、良いと。思います。
けれど、私は…違いますから。貴族様の、王族様の、…道具です、から。
こんな時は、使って、いただきたいんです。私の事。
足りない、苦しい…物足りないし、心許ない。そんな私を、救って、下さいませんか?
……お手伝い、なんて仰らずに。どうか…」

(悦ばせたい。悦びたい。もう、それを隠しもしない。
包み込む手の甲に、そっと、唇を落として。更に、それだけで終わらせる気などないと、唇の痕を、ちろちろ、舌先で舐めていく。
手に、指に。さながら愛撫、奉仕、を思わせて。
見せ付け。誘い。それでも。舐めるという行為が、恣意的で、少女自身にとって、堪らない。
唯でさえ、不確かな、両脚が。きゅ、内腿を擦れ合わせて。
ますます強まる…もう、露骨に股の辺りを、ドレスの下には、何も無い其処を。濡れ透かす、蜜の香り。)

ブレイド > 「なら、ここは場所が悪い。
おじょーさん…えーと、名前は…オレはブレイドつーんですけど。
声は…その…大きい方で?」

胸に触れることは情欲を呼び起こす行為。
それは男であれば当たり前なのだが、それ以前。
自分の手に重なる彼女の手が、指が、伝わる熱がこちらの劣情を掻き立ててくる。
いや、愛おしげに抱き寄せるその仕草は、それ以上の…
ゆえに彼女の申し出にはうなずくしかない。
自身もそうしたいと思ってしまった。
そうきめたからこそ、名を明かし、そして妙なことを聞いた。

「道具は我慢したり、我慢できなかったりしないんじゃねーですか?
救うってなら…おじょーさまに悦んでもらわねーと、救ったことにもならないでしょうよ。
使わせてもらいますが、オレの方にも遠慮なく」

甘く這う舌先。
小さくもとろけるような愛撫をするように。
彼女の愛撫に股間がうずいてしまう。張り詰めてしまう。
彼女の蜜に濡れたドレスと同じように、まざまざと見せつけてしまう発情の証。

「テラス、行きません?ここじゃバレたらやばいんで…」

リシェ > 「そう、ですね。…お名前。…リシェと、お呼び下さい。……ブレイド、さま。
……ん…ブレイドさまは…聞かれるとか。苦手、ですか?
お部屋の、中の方々は、きっと…わざと、此方まで。漏らしていらっしゃるのに。」

(少し。きょとん。見返して。
見られる、聞かれる、それ等を心配するような、相手が。久しぶりな、気がしたから。
濡れた眼差しを細めて、少しだけ、笑ってから。大丈夫です、というように。肯いてみせる。
その間も。ひたひた、音を立て、彼の指の狭間を舐る。言葉を区切れば。ちゅる。指を一本、二本、頬張っては吸い上げて。)

「はい。おじょーさんでは、ありません…ってば。どうか、名前で。
…そう、でしょうか?使い、古された、器物には。魂が、意思が、有るそうですよ…?」

(その理論だと、産まれてこの方、都合百年ほど、無機物だった事になってしまう。が。
冗談とも、本気とも。少なくとも、表情は変えずに。言ってのける。
寧ろ、表情を歪めてしまったのは、その後。吸いしゃぶる手指の、向こうに。立派に膨らんでいく、張り詰める、彼の下肢を。透かし見たからで。
堪らず、吐き出す吐息は、ますます、熱を帯びながら。片方の手を、そっと、その猛りに掠めさせて。)

「お願い、いたします、ブレイドさま。移りましたら、すぐ…お仕え、させて。いただきますね……?」

ブレイド > 「リシェ様、ね…いい名前じゃねーですか。可愛らしくて」

名前を聞けば、少し表情がほころぶ。
相手と名を呼びあえば、少しばかり絆されたような気がするから。
そういう考え方は、きっと王城ではあまりないものであろうが。

「あー…それもありますが…オレは見張りなんで。
見張りが貴族様達の姫と楽しんだとあっちゃ首が飛んじまいます。
リシェ様が乱れるってなら、雑音はいらねーですし」

少し病的な細い声のように思える彼女の声。
だが、美しいその声。それが淫欲に乱れるとあれば
他の視線や声などに気を向けている暇すらなさそうだ。
小さな微笑みを受け止めつつ、彼女の舌先を弄ぶように指先をゆるりと動かし。

「意思があるならそれでいいや。
リシェ…様が、自分の意志でしたいってなら。
無理やりってのは気に入らねーんで…っと、このへんでいいかな…」

少し冗談めいた言葉。儚げな少女に見えたが、少し印象が柔らかくなったか。
期待に胸が高鳴ると同時に、下着の中でははちきれんばかりに脈打ってしまう。

「では、お召し物を」

テラス、今日は少し風が穏やかか。
たどり着けば自身の片手を彼女のドレスへと触れさせる。
蜜に濡れ、雌の香りを漂わせる薄絹に。