2019/01/29 のログ
ギュンター・ホーレルヴァッハ > 空になったココアのカップを置き、先程届けられたばかりの議事録に目を通す。
走り書きに近いものだが、良く纏められている。やはり、実務にあたる者はある程度優秀な人材が集まっているらしい。

「…勿体無い話だ。是非とも引き抜きたいものだが……」

金か女か。今度ダイラスの娼館に招待してやっても良いか、と資料を眺めながら思いを馳せる。
別に王城のメイドなり奴隷なりを向かわせても良いのだが、シチュエーションというものを大事にする質かもしれないことだし。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > そんな事を考えて居れば、部屋をノックする硬質な音が響く。
次いで外から聞こえてくるのは、今宵の寝所となる部屋へ案内するメイドの声。

「…特段泊まりこむ必要も無かったのだがな…」

小さく溜息を吐き出すと、今宵身体を休める為の豪奢な寝室へと向かう事になる。
結局、寝室でも黙々と資料に目を通し続け、寝不足になってしまうのだが――

ご案内:「王都マグメール 王城」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城 ドラゴンフィート派出所」にレナーテさんが現れました。
レナーテ > 新たに抱えた魔法弓兵の部隊を整えていく雑務も多いのだが、更に組合長から持ってこられた話には、一度羊皮紙の束を叩き捨てたくなる秘書がここにいた。
やるから事務員を増やせ、ここまで乱暴な言い方はしなかったが、それを匂わせる語気で説き伏せ、集落と派出所の間を幾度も往復する日々が続く。
どうせ明日の朝も王城での仕事があるため、当直がてら、今宵もこの部屋に一人でいる。
更に冷え込む今の時期、暖炉から溢れる暖かさ無しでは生活できそうにもない。
燃え崩れる薪の前に陣取り、真っ白なカップを両手で抱えながら、その湯気に薄っすらと眼鏡が白く染まる。
レンズの色とは裏腹に、カップを満たすのは甘ったるいココア。
ゆっくりと息を吹きかければ、熱気に巻き上げられた甘ったるい香りに目を細めながら、一人の夜を過ごす。

ご案内:「王都マグメール 王城 ドラゴンフィート派出所」からレナーテさんが去りました。