2018/11/11 のログ
■ベルナデット > 日が中空に到達するまでそうして街を眺めた後、侍女に呼ばれた聖女は城の中へと戻る。
そして……全身中も外も白濁に塗れるまで貴族の退廃的なパーティの玩具として扱われるのだった。
ご案内:「王都マグメール 王城/城下の見えるバルコニー」からベルナデットさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」にデメトリアさんが現れました。
■デメトリア > ―――兄が風邪をひいたと聞き、良く効くと言われる薬草を届けに兵舎を訪れた。
叔父からしばらく兄に会ってはならないと言われており、兄の知る辺に託して早々と戻る途次。
時折行き会う警備の軍人に頭を下げ、軽く挨拶を交わす。
自分も軍属だが研究室での業務が多く、顔は広くない。
知る顔に出くわすことなく足は蔵書庫へ。
「けほ……っ、埃っぽいなぁ。」
曲がりなりにも城の設備なので毎日清掃されているだろうが、うずたかく積まれた蔵書の隅から隅までというのは難しい。
喉に引っかかる埃っぽさを気にしながら、薄暗い部屋で何冊かの本を選び、ペラペラめくって中を確認する。
めぼしいものを抜くこと数冊。魔導機械の本、薬草の効能が書かれた本、他国から取り寄せた本。
仕事に必要なタイトルとプライベートで読んでみたい本をごちゃ混ぜに選んでいく。
ご案内:「王都マグメール 王城」にガリアさんが現れました。
■ガリア > (王城への来訪は、久方ぶりの事。
決して呼ばれた訳では無い、ただ、己の処遇が如何なるのかを問う為だ
諸問題に埋もれて、或いは厄介事と疎んじられて、議論される気配も見えぬ現状
結局今日も、何か目立った動きが在ったとは言えず、今まで通りの待機命令が出されるのみ
――其処に加えて。
処分の決定まで、騎士の証である礼服を着用するな、と
そう命じられた事が、何よりも不服で在った。)
――――――……クソ、日和やがって。
(――己が起こした事は、決して間違っては居ない信念は在る、が。
何よりも其れが問題視されてしまった理由も、まぁ、判らないでは無い。
だが、其れならば其れで良い、どんな処分で在ろうと己は納得する筈だ
宙ぶらりんの儘放って置かれる事が、最もやるせない。
――不機嫌な顔で、周囲の騎士とも眼を合わせず
ふと、蔵書室の付近を通りすがった時だ。 ――室内から聞こえた咳き込む音。
研究職か、其れとも事務の連中か、誰かが居ても不思議は無い場所だが
その小さな声が、何処か聞き覚えのある音で在ったと思い至るのは
己の耳が、人よりも随分と良いからだろう。)
……ったく、此処の臭いは何時まで経っても慣れねェな…。
■デメトリア > 城下に比べれば限られた者だけが歩ける場所だが、それでも何人か行き交う。
本を選ぶのに夢中な彼女は足音も気配も気にすることなく、本を五冊選んで。
それらを両手で抱えた時に背後から声が聞こえ、振り返った。
自分以外の利用者が訪れたのだと思い、当たり障りのない挨拶の言葉を口にしようとして。
「…………ガリアさん?」
図書館とも違い、読書するには足りない薄暗さに目を凝らし、確認するように名前を呼んでみる。
見間違えでなければ、つい先日共に食べ歩きをした青年ではないだろうか。
しかしこんなところで出会うとは思わず、自ら呼んだ名前には半信半疑の疑問符がつき。
■ガリア > (――カビとインクと、紙の臭い。
其処に何か自分にも見当のつかない古臭い気配が混ざって、如何にも慣れない。
掃除が如何、と言うよりも寧ろ、部屋全体に消臭を施したい所だが
多分其処まで苦手意識を持つのは自分くらいだろうから、何も言わない。
ふと、響いた声の方向へと視線を向ければ
其処には予想通りの、確信に至る相手の姿が在る。
薄暗い中、相手は未だ自分の姿に疑問形で在るらしいが。)
―――……よう、デメトリア。 こんなトコで会うとはなァ?
(此方からも呼び返し、名乗って居なければ知る筈も無い名を響かせれば
何時かのように口端を吊り上げ、にぃと笑って片手を掲げるだろうか。
先日と違う所と言えば――騎士団の礼服を着て居る、と言った所だろう、が)。
■デメトリア > 名を呼ばれ、確認するように細めていた目を開いて緩やかな笑顔を咲かせる。
思わぬ場所での再会だが、見知った人と会えた時の喜びは変わらない。
本を抱えたまま歩み寄ると、薄暗い部屋の中でもはっきりと姿が確認出来るように。
「あら?その格好は……?」
すると気になる服装。
過日は冒険者のような出で立ちで、城よりも民の賑わう通りが似合う姿だった。
印象がまるで違うことだけでなく、詳しく聞くこともなかった相手の立場が透けて見える。
言外に「騎士団の人だったの?」と含まれている問い方で、彼の全身へと視線を注ぎ。