2018/08/12 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城内研究所」にミリーディアさんが現れました。
ミリーディア > 「運が悪かったとしか云い様が無い…か…」

此処は王城内に存在する研究施設。
王国に於ける魔術や魔導技術の最先端とも云える場所だろう。
故に施設の責任者と為れば非常に高度な問題解決の責を負う。
只、研究員は有能な技術者達の集まりで在る為に滅多に問題は起こらない。
滅多に起こらないだけで其れが絶対では無いのだ。

先日迄私用で魔族の国へと行っていたのだが、戻って来てみれば珍しく幾つかの案件の資料がテーブルに置かれていた。
自分に要請が来る程の内容の資料が、だ。
其の所為で全ての案件を終えて戻れば此の時間であった。
考え方を変えれば、たった此れだけの期日で全てを終えたとも云えるか。
扉を閉めれば大きな溜息を吐き、何時もの自分の席へと身体を投げ出した。
心地良い柔らかな感触を味わい乍椅子へと身を沈める。

ミリーディア > 兎にも角にもやるべき事は終えたのだ、此れで又暫くはのんびりとした時間を過ごせるだろう。
柔らかな椅子へと身を沈めた侭に天井を見上げる。
ふと頭に浮かぶのはタナール砦前で在った出来事だ。

「慢心、焦燥、或いは虚仮か。
其れを持たぬ者は最早そうは居まい。
そう云った点では面白味に欠けてしまっている世の中とも…
矢張り眺めて楽しめる事を増やす様に考えねばならないか」

力を解放したのは実験に大きな力が必要だった時以来だ。
其れ以外では日常に於いても戦いに於いても其れは不要だった。
時代の流れがそうしている為らば、違う角度で物事を考えねば為らない。
自身の楽しみを得られる為らば、少しは動く事も吝かでは無いのだ。

そんな考えを打ち切るかの様に身を起こし、テーブルの片隅に置いてあるティーカップへと手を伸ばす。
気が付けば良い香りの漂う紅茶で満たすカップを手に一口啜る。

ミリーディア > 「おっと、そう云えば言伝が在ったな。
第六師団のゲイゼリク君だっか…?
仕方無い…少しばかり王城にでも向かうとしよう」

もう一口二口と紅茶で喉を潤わせカップを置く。
古き知人で在る魔族、彼女から受け取っていたのだ。
其れを伝えるだけならば面倒も無いだろうと椅子から降りる。
其の侭で部屋を出れば、徒歩で向かうのであった。

ご案内:「王都マグメール 王城内研究所」からミリーディアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城「庭園」」にチューベローズさんが現れました。
チューベローズ > 庭園に現れる少女。
まぶしそうに太陽を見上げると、手元の日傘の先端を空に向け、広げる。

「今日も青い空のいい天気ね…。」

肌を撫でる熱風に不快感を覚え、そのまま魔法を自分の周囲に展開する。
魔力を織り込み作った風のカーテン。
中はそよそよと風が吹き少女の長い銀髪と、ふわっと広がるスカートが揺らめく。
侍女を伴う少女は庭園の中に建てられたあずまやへと歩みを進める。

チューベローズ > 侍女の持つバスケットの中からお茶会セットを取り出し。
少女はぱたぱたと足を揺らしながら、紅茶やお菓子を並べテーブルを彩っていく。

ご案内:「王都マグメール 王城「庭園」」からチューベローズさんが去りました。