2018/07/31 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にラファルさんが現れました。
■ラファル > 王城の、どこかの執務室。
そこにひょろりと現れるのは、半裸とも言える格好の少女である。
鼻歌交じりで、入口の門からするりと入る少女は誰に見咎められることもなく、奥の奥まで入っていく。
少女の隠業を駆使した結果、見られたとしても、誰にも認識されない。隠業の極致である。
彼女を止められるのはそれこそ一部の存在であるだろう、その辺にいるような者には、止めることが出来ないのだ。
故に少女は機密の多い部屋にやってくる。
こういう場所に入るのは、昨日今日に始まった事でもなくて。
稀に気が向いた時に、入り込み情報をあれやこれやと眺めていく。
別に知ったから何かをするとか行動するわけでもない。
単に……暇つぶしの一種である、隠業の修行とも言える。
「あ。そーだ。」
そういえば、先日学んだアレがあった。よし、と思えば……少女は集中する。
呼吸を整え、意思を集中して、印を結ぶ。
「臨 兵 闘 者 皆 陣 列 在 …… 前。」
指を結び、印を結び、精神を集中して己の中に問いかける。
熱く燃えるような竜気を操作し、作り上げるのは己と寸分違わない己の姿。
分身の術と師匠であるおっちゃんが言っていたそれ。
「「よーし。」」
少女は、サラウンドで満足げに笑えば。
本体はその執務室に腰を下ろして書物を漁る。
そして、分身はそのまま執務室から出て行く。
執務室の中の気配は、消えた。
■ラファル > とっとことことこ。分身体の少女はのんびりと歩く。キョロキョロと周囲を見回し、状況を確認する。
「へー。こんなふうにみえるんだね。」
実際に離れて動いてみて、視覚などの共有状態を確認する。
本来の自分の体と遜色なく動くことができる、身体能力も大体伴っているだろう。
右手や左手をグーパーしながら少女は確かめるように歩く。
姿見とかないかなー?と思っても流石に廊下に置いてあるわけでもなかろう。
どこかの部屋に入ったほうがいいのかしらん。と少女は首を傾ぐ。
まあ、とりあえずはーと少女はトコトコ進む。
実験とかお試しとかそんなところなので、今のところは目的もなく進んでいく。
兵士とかとすれ違っても、見咎められることはないのは、やはり隠業はこの分身でも使えているということなのだろう。
■ラファル > 「ん……上手く動けるし、こんな感じかな?
うふふ、イタズラの範囲が広がっちゃうなー。」
どんなことしようかな、目の前に立って後ろから、くすぐるとか。
逃げる時に、囮にするのはとてもいいかもかも。
少女はニンマリ笑いながらいろいろ計画を練る。
とは言ってもしようもないイタズラの計画であって、だいそれたことは何一つない。
さて、ととりあえずある程度歩いたので、走ってみる。
廊下を走ってはいけませんとか言わせないレベルでの加速。
それでも人にぶつかったりしないし、ぶつかりそうな時に、上手く回避してみせる。
端から端までダッシュして、うむ、と満足そうにうなづいた。
あとなにか、試すことあったかなーとか、考える。
■ラファル > 「……あ!」
そういえばお使いがあったことを思い出した。
お使いを頼まれて、時間があるからちょっとこっちに遊びに来た。
ちょうどいいから、此処で分身の練習をすることにした。
時間は……と少女は時計を眺める。うん、ちょうどいい時間になる。
そろそろ動かないといけないだろう。
「じゃあ、あとはまた別の時にっ!」
少女の分身は消えて。
散々いろいろな、書物を読みあさった少女は。
そのまま、溶けるように消えていった。
ご案内:「王都マグメール 王城」からラファルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」にブランシェさんが現れました。
■ブランシェ > (深更の夜―――――静まり返った暗い廊下に、何処かの扉を開く音が響く。
手燭を右手に携え、夜着の上から薄いショールを羽織った姿で顔を覗かせ、
廊下の左右へそっと視線を巡らせる己はきっと、酷い顔色をしているのだろう。
今宵もまた、眠りに落ちれば直ぐに、悍ましい夢に意識を食らわれた。
唯一、救いがあったとすれば、己自身の上げた悲鳴で目覚められた、ということか。
鼓動は未だ早く、指先は冷たく、喉が渇いているけれど水差しに水は無く。
仕方無く、ショールを羽織ってベッドを抜け出してみたが―――――)
……こんな時に限って、誰も居ないのね。
(普段であれば鬱陶しいほどに目に付く、従僕やメイドの姿が見えない。
皆、もうそれぞれの部屋に戻ってしまっているのだろうか――――。)
ご案内:「王都マグメール 王城」にネルソンさんが現れました。
■ネルソン > (お盆にティーポットとティーカップを乗せて、今日は良くいく中庭に行くには時間が遅くなりすぎたせいで、部屋でお茶を楽しもうと自分に宛がわれた本来の部屋へ戻ろうと歩いている)
「流石に今、あっちの部屋に戻ったら嫌がられるだろうからなぁ……おや?こんばんは、こんな遅い時間に……どうしました?」
(部屋へと戻ろうと歩いている途中、寝間着姿にショールを羽織った女性がいることに気付き、不思議そうに首を傾げながらそちらへと近づいていって)
■ブランシェ > (初めに聞こえてきたのは、誰かの靴音だった。
無防備な格好をしている自覚はある故、反射的に双肩へ力が籠ったが、
現れたのは政務官の服装をした、同じ王族の一人。
身許の知れている相手とみて、僅かに警戒心の箍を弛ませつつ)
……夢見が悪くて、喉が渇いてしまったの。
部屋の水差しが空だったので、どうしようかと…思って、――――
(喉の渇きは事実であり、己の視線は自然、彼の持つお盆の上へ流れる。
勿論、彼が飲むためのものであろうと思われる其れを、自らねだるような、
はしたない真似はしないけれど。
ただ、どうしても―――――視線が、其処へ釘付けになる。)
■ネルソン > 「夢見が……うーん、それは災難でしたね。私は今まで政務官の仕事をしていて、ようやく先ほどそれから解放されまして。いつものお茶をしようと思ったんですが……流石にこの時間に中庭に出るのも、と思って部屋でお茶をしようかと思ったのですよ。今の時間に寮に戻るのも同僚に悪いのでこちらに来た訳なんです」
(仕事場から近いと言う理由で普段は寮に寝泊まりしている訳で、ただ今日は遅くなりすぎたがゆえに戻るときの物音で同僚を起こすのも忍びないとこちらに来たのだと)
「……これからお茶をしようと思っていたのですが、良ければ一緒に如何でしょうか?一人でお茶をするのもわびしいですし、夢見が悪くて目が覚めたなら暫くは寝付けないでしょう。私の部屋で如何ですか?」
(流石に女性の部屋に行く訳にもいかず、かといって外に出るのも時間的にまずく。そうなると自分の部屋くらいしか思い浮かばず、部屋へと誘って)
■ブランシェ > ………こんな時間まで、お仕事を?
(勤勉な人も居たものだ、と、密かに感心しながら。
お盆の上から彼の顔へと、やや瞠目気味に視線を向けて)
――――ぇ、あ……、ごめんなさい、私……今、とても露骨だったわね。
(誘われて、初めに感じたのは羞恥だった。
物欲しげな顔をしていただろうか、と思えば、蒼褪めていた頬に微かな赤みが広がる。
次いで、夜更けに殿方の部屋を訪ねることを、非常識である、と咎める、
婆やの声が頭の何処かで聞こえた、が。)
……それじゃあ、少しだけ。
(喉の渇きを訴える声の方が、少しだけ大きかった。
ぎこちなく頷いて、彼について行こうと。
然程の距離でもあるまいし、そう長居する心算でもない。
軽装でも、問題は無かろう、と―――――。)
■ネルソン > 「政務官の仕事というのは、なかなか終わらないもので。仕事量の割に人間が揃っていないのも原因なんですが……いや、一人でお茶をするのが寂しいというのも本当ですから、気にしないで下さい」
(頬を赤らめる相手に小さく笑って、自分の都合もあるから気にしないで欲しいと手を振って。女性をこんな時間に部屋に誘うのも気がひけるものの、少しだけ、という相手に嬉しそうに頷いて)
「それでは、こちらにどうぞ?余り遠くないので、すぐに着きますから……」
(相手を先導するように歩きだして、ときどき相手が付いてきていることを確認して。自分の部屋へと向かっていく……)
ご案内:「王都マグメール 王城」からブランシェさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」からネルソンさんが去りました。