2018/07/28 のログ
ティエンファ > 「まあ、色々とな …俺も自分の使う武芸がどこの生まれかってのはよく分かってないんだが」

そう言って笑って見せるが、肩を竦めようとした所で左肩の痛みを思い出して情けなく溜息をもらす。
どうにも格好がつかない様子だが、しかし、動くなと手を向けられれば一瞬身を固め、しかし、言われた通りに素直にそこに居続け。

「こりゃあ…魔法か? 凄いな、こう言う事が出来る力ってのは羨ましいぜ
 俺はどうにも、誰かを癒したりってのが出来ないんでなあ…
 フォーコ、アンタ良い奴だな」

歴戦の騎士相手に大立ち回りをした続とも思えない素直さで笑ってそう言い、礼を言う。
そして、何をしてくれると問われれば、そうだな、と少し眉を寄せる。

「俺は武芸の他にあんまり得手が無いんでなあ…
 …そうだな、フォーコ 逆にアンタは何がして欲しい?
 戯れに腕を一本よこせ、なんて言われない限りは、礼はする
 … …あ、金銭面以外でな 根無し草は金が無いんだ」

そう言って冗談めかして笑ってから、治った脚でゆっくりと立ち上がり、

「俺の身体で払えるなら、と言いたいところだが、そう言う事に困ってそうな顔には見えないからなあ」

フォーコ > 「何にせよ、素晴らしい腕前ではないか。
今度私ともやりあってみるか?」

脚に白い炎を纏わせ、簡単にだが傷の治療を施す。
その間、私は不敵に笑みを浮かべる。
実際の所彼の戦う姿を見る前に終わってしまったことは非常に残念だ。

「部下の面倒を見るにはこれ位出来た方が便利だからな。
良いヤツかどうかはわからんが、とにかくこれで足は問題ないだろう。」

これが彼の性格なのか、どうも毒気が感じられない。
己に自信があるのか酷く爽やかであった。

「別に腕でも構わなかったのだが、それでは君が困るだろう。
…そうだなあ。」

私よりも僅かに背の高い彼の顔と身体をまじまじと見つめていた。
脚もよくなったようで、私は彼の顔を見上げないといけなくなる。

「君が身体で払ってくれると言うのならありがたくそうしてもらうが。
異国の男と言うのもなかなか興味がある。
ただ、そうなると場所を変える必要があるがな。」

ティエンファ > 「それはー…礼にはならないな、俺も強いやつとは喜んで手合わせしたい
 武者修行の旅の途中だからな、色んな強さを見ておきたいんだ」

からっと夏空の様に笑って、血の跡だけが残る脚を軽く拭う。
ズボンが破れた跡だけが残る脚を見、大したもんだ、と感心した。

君が困るだろう、と問われれば、俺が構うんで勘弁してくれ!と大袈裟に慌てて見せる。
そんな自分を見上げたフォーコを見下ろせば、その言葉に紅玉の様な目を瞬かせる。

「おいおい、年頃の女がそんな事、男に言うと冗談じゃなくなっちまうぜ?
 …って、冗談じゃあないのか そうか」

少し赤くなる様子は、まだ少年を抜け切れてない表情。
怪我を負いながら飄々と笑って見せる豪胆さと、子供っぽさがコロコロと表情を変える。
…そこに、遠くから騎士達の足音が聞こえた。

「…フォーコ、こっちに」

そっと女の手を取り、引く。 その動きはとても自然に二人を茂みの中に隠す。
背の高い茂みの隙間、フォーコを自分の腕の中に抱き寄せる動き。
少し遅れてその向こうを騎士達が歩く足音。 フォーコが大声を上げれば、青年は往生するだろう。

フォーコ > 「それなら万全の状態の時にお相手してもらうとしよう。
私も君の技がどんなものなのかじっくりと見てみたいからな。」

うちの騎士を数名相手にして優勢に進められるだけの剣技に私は興味津々であった。
おまけにそれが珍しい流派となれば尚の事学ぶ価値があるだろう。

腕はどうやら駄目らしい。 私は冗談まじりに笑みを浮かべて見せるが内心では少し残念ではあった。 
そして、私の申し出は少し意外であったらしい。 彼は一瞬だが魔の抜けた表情を見せる。

「…まあ、色々あってな。」

私は静かに注げると彼を見上げていた。
どうやら普通の女だと思っているようだ。
先程向こうへと行かせた騎士たちの足音、それと声が聞こえる。

「…なんだ。 かくれんぼか?」

茂みの中に引き寄せられた私は彼の腕の中で彼だけに届く声量で問いかける。
…そろそろ、種明かしをしてもいいだろう。
私は彼の手を掴むと己の下腹部へと触れさせる。
そこには彼が想定しているであろう『普通の女性』には到底ない
大きくて熱い物体がひっついていた。

ティエンファ > 「じっくり見る間もないうちに眠らないようにー…なんて、余裕は見せてられなそうだな、フォーコが相手だと
俺も、あの騎士達よりも勇猛な騎士の上に立つ者の技量ってのを学ばせてもらうさ」

に、と白い歯をのぞかせて笑う。 明るいだけではない、肉食獣の笑み。 戦闘者の笑み。
そして、茂みに沈む二人。 腕の中でそっと問いかけるフォーコを見下ろす青年。
鬼ごっこはもう沢山なんでな、と小声で笑う。
そして、フォーコの手が自分の手を取り素の股間に誘えば、自分の手の中に予想してなかった熱を感じる。
…それは既に熱く、大きくなっている。 少しだけ驚いたように目を瞬かせた後に…。

青年は柔らかく目を細め、手の中のそれを撫でる。
そして、腕の中のフォーコを抱きしめて、躊躇いもせずその唇を奪った。

その指の動きは、フォーコの股間の物の形を確かめるように丁寧に根元から探る。
青年の少し硬い唇は、フォーコの下唇をなぞるようにゆっくり食み、味わうように。
許すのならば、その唇の隙間に舌を這わせるだろう。 それは、まるで恋人にでもするように優しく。

フォーコ > 「だが私とやるときは一対一だ。
腕が二本しかない以上君の技には及ばないかもしれんな。」

彼は私と同じく、強敵との戦いに面白味を見出すタイプの様だ。
武芸者である以上当然と言えるか。
小声で笑う彼を私も喉を鳴らしてはひそひそと笑っている。

驚いて声をあげるかとおもいきやそんなことはなく。
いや、驚いてはいるようだが流石に心得ているようだ。

彼の手が下腹部に触れると、私はお返しにと彼の臀部を弄る。
より強く抱き寄せられた私は彼と唇を重ねていた。

彼の指が性器の輪郭をなぞると、既に熱くなっているソレはビクビクと脈動しては
これからに期待を寄せていた。
唇が絡み合い、舌が入り込む。
私も彼に応えるべく舌を這わせ、唇を重ねる。
騎士達が茂みのすぐそこに居ると言う状況が面白いのか。
私は彼の尻を触っては割れ目を指でなぞっていた。

ティエンファ > 「どうかな、俺も腕は残念ながら2本なんだ 試す時が楽しみだぜ」

くく、と笑いを押さえて喉から零し、額と額を合わせる。
間近で一度目を見つめてから、もう一度ゆっくりと唇を重ねる。
茂みの中にだけ響く、粘質な音。 時折零れる吐息。
自分の尻が撫でられればくすぐったそうに笑い、唇から頬に、頬から首に顔を寄せ、唇で愛撫する。
そして、フォーコの顎の線を下でなぞり、胸元のボタンに手をかけた所で、

「すまん、フォーコ 俺は後ろでした事が無くってな
…入れるのは先約があるんだ 尻は向けてやれないんだが」

頬を掻き、苦笑する。 しかし、フォーコの股間を撫でる手は止めず、ベルをを片手で器用に緩める。
そして、フォーコの軍服のズボンに手を差し入れる。 下着の上から探り、少し強めに擦り始める。

フォーコ > 「楽しみにしてくれるのは嬉しいが、私は刀を使うぞ。
それも名刀と言われる類のな。
君もそれなりの武装をしておいてくれ。」

額が合わされば、互いの体温が伝わる。
視線が重なり、吐息がかかりそうな程の距離でまた唇が重ねられる。
漏れる息は甘くなり、耳に届くのは粘ついた水音だけ。

顔や首へとキスをされ、愛撫をされた私は瞳を細めては熱のある息を吐き出していた。

「なら、君のここを使ってくれるか。」

私は尻を触っていた手を引き上げ、彼の唇をなぞる。
人に咥えさせることは私の好みであった。
戦場でも虜囚の口に無理矢理入れるなど興奮してたまらない。

いつしか胸元は肌蹴、ベルトも緩んでいた。
彼の手が伸びた所で、既に下着の隙間から私の巨根は顔を覗かせていた。
先からは汁があふれ、彼が触れたならば透明な糸をひくだろう。

ティエンファ > 「なぁに、どんな剣でも、俺が見たいのはフォーコの腕前だから構わないさ
 俺の武装はー…まあ、その時をお楽しみに、だ」

ビックリ箱を用意する悪戯小僧のような笑顔と声。
唇を味わう舌使いは、一瞬前の表情と裏腹に性の悦びを知る味わい。
口付けをフォーコと交わしながら、フォーコの頬を包むように撫でる手は、初めて肌を重ねる相手の身体を気遣う様に。
離れた唇から洩れたフォーコの熱い吐息に、少しだけ嬉しそうに笑う。

「口か? …武芸ほどに自信は無いが、頑張ってみるさ」

嫌悪感も見せずにそう言えば、自分よりも背の低いフォーコの前、膝をつく。
眼前で屹立するそれを眺め、デカいなこれ、と感心するように感想を零せば、
プレゼントの包装紙を剥がすようにそっと下着もおろさせる。
脈打つそれを手で包むように撫で、s会走りを指ですくえば、ぬとぬとと亀頭にぬりこむ。

「汗の匂いがするな、そう言えば、仕事中だった
 …仕事中なのに、悪い騎士だな」

見上げ、そう言って笑えば、舌を差し出してそれに乗せる様にすれば、ペニスを口内にゆっくりと含む。
男の分厚い舌が絡み、ゆっくりと頭が動く。
同じものを持つからか、最初はぎこちないながらも、フォーコの反応を見て、じわじわとポイントをついた動きになる。
先端を口に含み舌先で転がし、そこから、ぐうっと口内に飲み込み、唾液と先走りが混ざった物を口の端からわずかに垂らす。
その間も、反応を楽しむ様に視線を上げ、フォーコの様子を眺める青年。

フォーコ > 「どんな武装でも構わんが遠慮してくれるなよ?
でないと今度こそ腕をもらうからな。」

悪い笑顔を見せる彼に私も期待する。
腕をやられる恐れはこちらもあるのだが、回復だのが出来る分私の方は最悪どうにかなる。
歳は私よりも下のようだが、経験値はお互い様だろうか。
キスを交わし、私の顔を撫でる彼は見た目よりも遥かに頼もしい。
彼が笑みを浮かべると、思わず私も笑い返していた。

「下手でも構わんよ。 頑張ってくれ。」

私の巨大で醜悪な肉塊を前にしても顔色を変えることは無かった。
彼の高さが変わったと思いきや下着が脱がされ、いよいよ肉棒が全身で外気に触れる。
指が鈴口に触れ、汁を亀頭全体へとコーティングしていく。
鈴口は指が触れる度にドロっと汁を漏らしては喜んでいた。

「言っただろう。 私はまともではないとな。」

城に入り込んだ侵入者を探す騎士達を尻目に、その侵入者本人とまぐわっている。
巨大な一物は彼の口の中へと飲み込まれ、舌が絡みつく。
温かい唾液に包まれ、彼の頭が動く度に先から苦い汁を垂らして喜んでいた。
こういったことに慣れているのか、彼は私の弱い点を的確に見つけては刺激する。

彼を捉えていたはずがいつの間にか彼の舌づかいに翻弄される。
両脚を小鹿のように揺らしては快楽に喘いでいた。

「ティエンファ、そろそろ出すぞ。」

私は立っているのが辛くなり、近くの小枝を掴んで漸く姿勢を維持していた。
彼を捕えた時からこうなることを期待していた私の分身は彼のテクもあって
今にも絶頂を迎えそうになっていた。

ティエンファ > 「立ち向かって良い相手になら、遠慮なんてしないさ お互いに失礼だしな
 それに、フォーコに遠慮したら、腕どころか命まで持ってかれちまいそうだし」

に、と口の端に笑みを浮かべてそう返す。
そんな会話も口付けの合間に。 無造作に伸ばしたフォーコの髪を、少女でも扱うかのように優しく指で梳くのだ。
逞しい一物を持っていても、歳上でも、青年がフォーコに触れる指は、女にするような優しさをもって。
視線にフォーコが漏らした笑みに、こちらも笑みを深くさせた。

「ああ、まともじゃあない …というか、これ俺のよりデカいんじゃあないか?
 俺も中々のモン持ってると思ってたんだが…いやはや、少し悔しいな」

そんな事を言いながら、舌を出して根元から先端まで、滴った唾液を掬うように舐め上げる。
商売女の作業とは違う、無理矢理やらされている不満げな物とも違う、楽しむ舌使い。
喘ぐ声が漏れ、膝を震わせるフォーコを見れば、にんまりと満足げに笑って、
口だけではなくてwも使い、脈動が強くなってきた一物を刺激する。
唾液と先走りでドロドロになったそれを手で擦り、先端にねっとりと口付けて。
そして、立つのも苦しくなっているフォーコの腰を片腕で抱くように掴めば、

「ああ、良いぜ …ちゃーんと、味わってやるから安心しな? フォーコ」

名前を呼び、手の動きを激しくさせ…フォーコの腰が跳ねると同時、深く口にくわえこむ。
脈動するそれを舌で擦り、射精を促すように大きくゆっくりと頭を動かす。 そのまま、口内で受け止める。

フォーコ > 「どうだろうな。 私こそ君に頭をかち割られそうで
今からドキドキだ。 そういう技もあるのだろう?」

赤い髪が持ち上げあられていた。
乙女にするような扱いに私は瞬くもたまにこういうことも良いかと
彼の手元に頭を押し付けていた。

「戦闘に関わるといつもこうでな。
これはこれで不便だぞ。 毎回捕虜を襲うか部下を呼びつけないといけない。」

カリクビや裏の筋、鈴口など敏感な箇所を彼の舌が刺激する。
性格同様悪戯な舌技は私の分身を刺激するに十分すぎるほど心地よく。

身悶えている私を見上げたては笑う表情。
抱きしめてくれる彼の心遣いは心地よかった。

「…ああ、すまないな。」

イかせようと、彼が手を使い扱きだすと太い血管はより太くなり
先からは汁が絶えず流れ落ちる。
やがて汗だけでなく精臭も漂い出した所で私は彼の口の中へと一物を突き出す。
堪えていた欲望を彼の口腔内で一気に噴出させる。
巨大な口から白いゼリー状の物質が大量に飛出し、彼の口の中をいっぱいにする。

その後は約束通り彼をこっそりと城から逃がすであろう。
そして私は何事もなかったかのように職務へと戻っていく。

ティエンファ > 「ない事は無いが、グロいのは出来れば遠慮したいもんだぜ」

世間話のようにそんな事を言いながら、手に頭を摺り寄せる相手にちょっと笑う。
その頬や目元を撫でる手の動きは、戦いに生きる者とは思えぬほどに柔らかく。

「ああ、判る気はする 俺も死ぬ気で戦ったり、興奮したりすると収まりがつかなくなる時があってなあ…
 って、気軽に解消できる環境なのが羨ましいぜ…入れられるのは無理だが、入れる方なら声かけてくれよ?」

震える男根に頬を寄せながらも、雌ではない笑みを見せてそう言う青年は、
しかし、普通の男では行えない様な快感を躊躇わずにフォーコに捧げる。
そして、息継ぎをするように開けた口の中に、何度かに分けて吐き出される精液。
自分の匂いとは違うそれに少しだけ顔をしかめるが、喉を鳴らしてそれを飲み込んで見せる。
…自分がされて嬉しい事は、躊躇う事無く相手に行う。 当然のことだというように口を拭って。

そして、別れ際に青年は、まるで逢瀬の名残を惜しむかのようにフォーコの唇にもう一度口付けたのだった。

ご案内:「王都マグメール 王城」からフォーコさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」からティエンファさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城中庭」にゲイゼリクさんが現れました。
ゲイゼリク > 静まり返った王城の中庭。草臥れた顔をした銀髪に片眼鏡を掛けた碧眼の男が城内から現れる。

「…う~~片付けても片付けても埒が明かんぞ…おっかしーなぁ急ぎの書類は全部先に済ませた筈なんだが…。」

疲れたように肩を軽くトントンと叩きつつ、中庭を見渡すがこの時間帯は誰も居ないようだ。
とはいえ、夜でも密会やら何やらお盛んな時もあるので今回は偶々、なのかもしれない。

「……さてさて、紅さんが加わってくれたとはいえ、副官も不在で師団員も不足気味なのは変わらず、かぁ」

どーしたもんだろうなぁ、と溜息。一度、懐から細い葉巻を取り出して口に咥える。
再び懐を漁れば、小さな発火の魔石で葉巻の先端に点火…ゆっくりと紫煙を燻らせて。

(タナールの方は相変わらず…といえば相変わらずかぁ。よくやるもんだねぇホント)

王国側に一応は属しているが、どちらかといえば中立に近い立ち位置だ。
彼自身は人と魔族の戦争も殺し合いもどうでもいい、というか無駄に互いの命を散らせているようにしか思えない。

(偉そうに言えた事じゃねーけど…”命の使い方”はもっと色々あるだろーにねぇ)

ご案内:「王都マグメール 王城中庭」にゲイゼリクさんが現れました。
ゲイゼリク > 『――無意味だ、貴様が命に対して語る言葉などある筈もない』
「…だろうなぁ。所詮は”感覚器”…アンタの替えの利く使い手の傀儡だろうよ俺は」
『――お前はその役割を果たしていないように見えるが?』
「…そりゃ、自我がありますから?正確にはこの肉体の本来の持ち主さんだけど」
『――それが何を意味するかを理解しているのか?』
「――嫌というほど理解してるよ…”だからこそ”さ」

一人でブツブツと呟いているようにしか見えない男。だが声色が二重に響いている。
一つは男の暢気な声。もう一つは無機質な声。どちらも彼であると言えなくも無い。

「――と、いかんいかん。どーも疲れてると偶に”中身”と混線するねぇ」

我に返ったかのように苦笑を浮かべて頭を振る。”人間”として生きる今、ソレは必要の無いモノの筈だ。

ご案内:「王都マグメール 王城中庭」にゲイゼリクさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 王城中庭」にゲイゼリクさんが現れました。
ゲイゼリク > 「……しかし、気をつけないとボロが出そうだよねぇ、これ…ちらほらとは気付かれてそうだけど」

これも課題かなぁ、と葉巻を蒸かしながら呟く。
なまじ、この世界の魔術や魔力との親和性が無い故に逆にその異質さが浮かび易い。
そもそも、その存在は人間側に居るべきモノでもなく、さりとて魔族側とも言えぬ。
”俯瞰の超越者”…と、古代の人間が自身の事をそう評したが、アレは何時の頃だっただろうか?

…違う、そうじゃない。”中身”が表層に出てくると面倒なので押し込める。
この辺り、気を抜くとついつい出てしまいそうになるから意外と神経を使う。

「…うん、取り合えず師団の人材難とかその辺りをどーするか考えないとねぇ。
と、ゆーか思考を切り替えないとヤバそうだし」

混線が続くと自我境界面のバランスが崩れる。そうなるとゲイゼリクの自己を保てなくなる…それは困る。

ご案内:「王都マグメール 王城中庭」にゲイゼリクさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 王城中庭」に紅月さんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 王城中庭」にゲイゼリクさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 王城中庭」にゲイゼリクさんが現れました。
紅月 > ーーーバサッ、バサッ…

黒天馬との空中散歩の帰り道、王城の空を何気なく飛べば…何となく知り合いっぽい姿を中庭に見てとり。
外庭園ならまだしも、中庭に幻獣を入れるのは叱られそうなので…ポン、と飛び降りる。

「……、…いよ、っと。
…あー、やっぱりリクさんだー」

スタン、と小気味良い音を立てて着地したワンピース姿の紅娘はクルリと振り返り、男に軽く手を振る。
満面の笑みで嬉しそうに。

ゲイゼリク > 「……おー?」

何とも気の抜けた声は男の常である。師団長で随一の緩さ、と評されるのは伊達ではない。
スタッと目の前数メートル辺りに着地した人物に視線を向ければ、葉巻を咥えたまま笑みを浮かべて。

「おーー紅さんじゃないの。奇遇だねぇ…と、ゆーか空でも飛んでたの?」

と、上空を見上げてみるが、黒天馬の姿が見えない。離脱したか姿を消しているのか。
ともあれ、改めてユル友であり第六師団の”客将”でもある美女に視線を戻して。

「ふむふむ、紅さんの私服はそんな感じかーーー…うむ」

ナイスだ!と緩い笑顔で親指をグッと立てる。彼女の登場の仕方とか諸々よりそっちが重要らしい。

紅月 > 「うん!
最近魔族の国でペガサス系の子を拾ってさー、空中散歩の楽しい事楽しい事。
…あー、見つかったら撃ち落とされかねないから~って帰しちゃった、今度連れてくるね?」

飛べない種族にとって空は永遠のあこがれ。
ほくほくと実に嬉しそうに団長殿に報告を。

「…って、そっちかーい」

ユルい団長にツッコむのも部下の役目…かもしれない。
思わず笑ってしまいながらも、グッと立てられた親指を緩くにぎにぎ。

「それで、リクさんは休憩中?いつもこの辺で休んでるの?
…あ、遅くまでお疲れ様です」

ゲイゼリクの隣にちょこんと座り、ニコニコと。
しばし留まる気のようである。

ゲイゼリク > 「あーー分かる分かる。俺も”剣に乗って”息抜きにあちこち出向いたりするからなぁ」

…と、ユル友には心当たりがあるだろう発言をする男。何せタナールで遭遇した時もこの男は剣に乗っていた。
彼自身はこの世界の魔術が使えない為、空を飛ぶとしたら魔具やら何やらが必要不可欠だ。

「…え?美女がおめかししてたらフツーは注目しない?」

と、不思議そうに首を傾げてみたりしまして。惚けてるのではなくマジである。
まぁ、彼女も気付いていると思うが、割と裏表無くゆるーい団長なのである。
あと、ツッコミされてもヘラヘラ笑ったまま、親指をにぎにぎされていたりする。

「んーー書類仕事を片して一服中。この後に仮眠コースかなぁ…あ、煙へーき?」

と、葉巻を示して。香りがする葉巻だから匂いはマシかもしれないが、煙が顔とかに掛からないように隣に座るユル友兼部下さんに尋ね。

「しっかし紅さんは気軽に魔族の国に行けるのかぁ…いいねぇ」

男も行けはするが、その手段についてはなるべく伏せておきたいもので。

紅月 > 剣に乗る…知らない人が聞いたら首を傾げるだろうなぁと思いながらクスクスと笑う。
登場を見ていたのは子龍だったから何とも言えないが…少なくとも、去る時の後ろ姿は不思議と様になっていた。

「おめかし…あ、いや、まぁ、そうかもしんないけど。
…えーっと、私の角って材質がガーネットだからさ?
コレみたいに飾りっぽく見せちゃえば案外バレないんだよね…だから、休日着」

薄く頬を染めポリポリ掻きながら服装について説明をしつつ、ヘッドドレスを外してみせる…ついでにチョイチョイと髪についた癖を整えながらに。
本当に、我が友人殿は天然タラシで困る。
ちょっぴりドキッとしちゃったじゃないか悔しい。

「へーき、その匂いなら悪くない。
…んふふー、いいでしょ。
あっちにも入国審査あったりするんだけど、魔族っぽい特徴あるから案外アッサリいけるんだよね。
リクさんだと、まずタナール越えるときに何かいわれそうだもんねぇ?」

立場がある位置というのは、便利で不便なのだ。
それ自体は故郷で散々経験したからよくよく知っている。
…今も、何だか微妙な表情になっているやもしれなかった。

ゲイゼリク > そして、その子龍とはもう兄弟分みたいなノリになっていたりする。元々相性が良いのかもしれない。

「へぇ、紅さんのあの角ってガーネットだったのか…成る程、上手く工夫して誤魔化す感じだねぇ」

薄く頬を染めてる紅さんを眺めて楽しげに笑いつつも頷いて。あと、天然タラシの自覚は無い!
そもそも、彼自身は自分にタラシの才があるとは思っちゃいないのである。

「そか。じゃー失礼して引き続き一服させて貰うさぁ。…あー入国審査、か。まぁあるだろうねぇ」

そして、タナール超えについては苦笑い。むしろ空を飛ぶ剣に乗ってる時点で目立ちまくる。
だからこそ、彼女が製作中であろう隠蔽など姿隠しの術式が組まれたアクセサリーが欲しい訳で。

立場、というのは便利ではあるが同時に重荷でもある。それは男も身に染みた事であり。

「まーーでも…俺は師団長の中ではあんまし重要視されてないしねぇ」

特に上のほうからは。まぁ、緩い性格な時点で受けは悪いだろう。
賄賂などでコネを作ったりもしていないので、そういう意味では不利だ。
まぁ、男としてはそういうのを面倒くさがって意図的に避けているフシもあるが。

紅月 > 「そだよー、親はまた違う材質なんだけどね…母方の地精霊の影響が出たみたい」

それで自分だけ一族で少々…思い出すのはやめよう、凹む。

「言ってたねぇ、便利屋師団だっけか」

思わず苦笑する。
やりたくて便利屋になったわけじゃないだろうに。

「…うん?地精霊、地精霊…?
……、…ぁああっ!そうだっ!
隠蔽アイテム、核は出来たからデザインだけなんだよ!
だからこの間家に呼んだのに、すっかり忘れて紅茶わさっと持たせて帰しちゃったのよな…!」

たぶん、角のあるこの姿を見せることが想定外すぎて吹っ飛んで…否違う、その後二人揃って膝枕で爆睡してたからか。

「それで今度また時間とれたら~って思ってるんだけど…先に書類手伝った方がいい?」

ゲイゼリクの疲れの見える横顔を眺めつつ、苦笑して。

ゲイゼリク > 「ほほぅ、紅さんのご両親もどんな人か興味はあるねぇ」

母方が精霊らしいが、やっぱり美人さんなんだろうなぁ、とか暢気に考えている。
矢張りというか何と言うか、異種族でもそこは男にとって気にする事ではないらしい。
あと、何か凹んでる気配を感じたので右手を伸ばして彼女の頭をぽふり、と撫でておこうと。

「まぁ、色々やるからねぇ。何時の間にかそう言われるようになっていたというか」

先代の時代からそう呼ばれていたフシがあるし、便利屋なのも間違いとは言えない。
と、急に叫ぶユル友さんにお?と目を丸くしていたが…。

「ありゃ、もう完成してたんだねぇ…うーん、個人的にはネックレスとかペンダントとか。
まー身に付ける感じのがいいかもねぇ…あ、紅茶美味しかったよーありがとな」

色々と、ユル友さんに想定外の事をしでかす男だがそれが彼の自然体なのだ。

「うーーん、そだねぇ。時間はまた改めて取るようにするさー。あー書類仕事は…どうしよーかねぇ?」

少し考えつつ、急ぎの書類は片付けたので今すぐ手を借りたい、という程でもない。

「まーどのみちぼちぼち仮眠取るつもりだしねぇ」

”人間”だから疲労なども普通に溜まる。苦笑に苦笑を返しつつ…さて。

「んーー俺はそろそろ戻るつもりだけど、紅さんはどーする?」

紅月 > 「…とりあえずバカップルではあった、な、うん」

頭を撫でられれば、それだけでアッサリ穏やかな笑顔に…大人然とした外見のわりに、結構撫でられるのは好きだったりする。
…余談だが紅月は母親似、ただし配色と怪力は父親似である。

「ん、したらペンダントヘッドにしとこうか…紐が切れても安心だし。
とすると、後はやっぱり色形なんだよね。
…とりあえずは、また文通しますか」

クスクスと笑う。
文通なんかするような相手など、故郷のムサ苦しい環境では想像すらあり得なかった。

「そうさねぇ…あ、そうだ」

この後、なんて何一つ考えていなかった。
基本的に衝動で動くタイプなのだ。
だから…何となくゲイゼリクの肩に手を置くのも気紛れ。

「……にひ、一仕事したから帰る~♪」

真横の男にデコチューついでに回復魔法かけて疲れを取ってやるのも気紛れである。
やるだけやって、悪戯の成功にケラケラ笑って。

ゲイゼリク > 「バカップルかぁ…うん、仲睦まじいのはイイ事だと思うさぁ」

小さく笑って。そもそもこの男には…その本体たる”中身”には親という概念すら無いのだから。
とはいえ、そんな素振りは欠片も表情や態度には見せる事無く。

「そだねぇ、そこはまったり相談して行けばいいかなぁ。急ぎって訳でもないしノンビリ行こう」

急かすつもりもないし、逆に急かされるのも好きじゃない。まったりが矢張り性に合っている。
ちなみに、男も割りとその場のノリで動いたりするタイプだが一応考えて動いたりもする。

「…お?……うーむ、不意打ちを食らうとは俺もまだまだだねぇ」

と、言いつつケラケラと楽しそうで。何か疲れが軽減された気がするが、彼女が何かしてくれたのだろうと察して。
ともあれ、立ち上がって伸びをすれば、

「じゃ、取り合えず城の外までは見送るとしますかねぇ。行こう、紅さん」

と、笑いつつ彼女の手を自然と取りまして。そのまま連れて行くのでありました。

ご案内:「王都マグメール 王城中庭」からゲイゼリクさんが去りました。
紅月 > 「ただし、それを他人の前含めて日常的に見せられる子供達の気恥ずかしさといったら」

仲良しは実にいいが、程々がいいよ程々が。
当時の気まずさを思い出して苦笑する。

「あ、リクさんが大丈夫ならそれでいいや。
そんなら…丁度うちにダチと狩ったキマイラ山羊の大角あるし、それで何かオマケ作っとくかなー?」

この二人が揃うと、どう足掻いてもマッタリになるようだ。
それでも両者共に何だかんだキッチリ仕事をこなすタイプだから、トントンと話が進んでいく。
端からみたら何とも奇妙だろう、まさに昼行灯コンビである。

「わーっはっは~、参ったか~。
…んふ、はいな、エスコートしてくださいませ?」

愉快げな彼の様子に、更に続けてユルいおふざけをば。
スッと手を取ってくる辺りとか、こっちは彼に会う度にいつも不意討ち喰らってるんだから、たまの仕返しくらい貰ってくれにゃあ。

…のんびりと城門へ、せっかくだからと道を覚えつつ。
次はどんな不意討ちしてやろうかと、密かに計画をたてる紅月でした。

ご案内:「王都マグメール 王城中庭」から紅月さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城/中庭」にネルソンさんが現れました。
ネルソン > (綺麗に花のさいている庭へ、お盆にティーカップとティーポット、それからクッキーの乗ったお皿を乗せて歩いてくる。普段から青白い肌をしているけれど、今日はそれでもまだ血色はましな方で、胃を抑える仕草もしていなかった)

「ふぅ……人の情けが身に染みるなぁ……仕事、少し減らして貰えたおかげで胃痛も大分ましになったし、外回りが減ったのは少し寂しいけど、体力も回復できたし……みんなには感謝しないとだなぁ」

(中庭に設置されているテーブルの上にお盆を置いて、ポット、カップ、皿を移動させてから椅子へと腰掛けて。カップにポットから紅茶を注いで、一口ほど飲んでからはふぅ、と大きく息を吐く)