2018/07/12 のログ
バルベリト > 「ほんっとおおっぴらに副官募集の張り紙でも出すか…?」

正直手が回らない、他師団長はどうやって書類仕事を両立させてるのか聞いてみたい。切に。
右手でペンを扱っていたが疲労感を感じて左手にスイッチ。書類を右手から引っ張って来る形にして徐々に書類の山を削り落としていく。
全自動サイン魔法とかそういう便利な魔法が無いのだろうか。

ただ少なくとも。サボっただけではなく、少女の声に触れた分だけ自分の精神や心には若干の余裕が戻ってきていた。
愚痴は零しても、まだ精神的な余裕はある。
そのために書類を黙々と片付けるのではなく、適宜師団への指示も織り交ぜながらの仕事を続けていられた。

「6小隊でエヌマエル教会を少し警備しておいてくれ。あー、あんまし近付きすぎると警戒されるから、少し遠巻きでいい。不審者や騒ぎが有ったら迅速に動いてくれ。
もし教会から何かいわれたら、俺の名前とか出してゲロっていいから。」

恩返しにはならないだろうし、寧ろ迷惑かも知れないが。
それでも、もう少しの間あの場所は静けさを保つ場所。民の心を癒す場にしておきたい。
――軍事的な理由を無理矢理つけようと思えば付けれるし、そこは問題無いだろう。ある種独断ではあるが。

バルベリト > ただまぁ。副官は副官のやりたいこともあるだろう。
自分の仕事を全部押し付けるのも気が引けないといえば嘘になる。
――そう考えると余り募集すべきでは無いのかも知れない。
本音?綺麗なおねーさんにセクハラしたいとかそういう意識は微塵もあります。

「んでこっちは――なんか予想以上に金銭然り物資然り集まってるな。もうちょい時間かかりそうって思ったんだが。」

協力的な貴族がいるようだ。有り難い。
それだけに物資を今砦に集めるのは得策ではないだろう。ある程度散らして略奪等に備えさせておく。
王都においておけば一番安全かもしれないが、タナールに向けて動かす際に露見しやすい。
かといって、軍需物資である以上はほいほいと野ざらしにおいて置けないし、何より現状タナール砦はオセロ状態に戻りつつある。

取られた際に物資を引き上げる時間も無いだろうし、物資狙いの襲撃を引き起こさせるのも拙い。
となると分散して偽装させた上で集落や村落に置いておき、集落の警備兵の名目で8師団兵や正規の騎士団の兵を置いておくやり方。

零師団に頼るのは――やめておこう。彼らには彼らの矜持もあるだろうし、現状これ以上負担を増やさせたくは無い。
軋轢が有った噂話も聞くし、無理にお願いをして再度戦火に巻き込むのも考え物だった。

バルベリト > 「タコってすげーよな8本の腕で書類処理が8倍だもん。」

そろそろ精神的に危うくなって来たようだ。
タコの様に腕が8本あれば書類処理が8倍進むと思っている辺り特に。
概ね混乱は収束に向っている。救いとしては――

「やっぱ、なんのかんの言っても。誰かがやばくなると助けに回ってくれる存在ってのは有り難いよなぁ……。」

今は人側は人側だけ。ミレーや様々な種族こそ混ざれども、結界の内側、王国の領土内だけではあるが。
人は人以外の種族とも、必要が有れば手を組める。手助けが出来る。
なら、魔族が相手だろうと手を組めるだろうし、手助けが出来てもおかしくはない。敵と見做す向きも多く、今はまだ表ざたには出来ないだろうが。

交渉、外交。今はどの手札も使えないが、何れは手札が整う時が来るかも知れない。
ならば今は。辛抱強く手札が揃うまで、騙し騙しやっていくしかないだろう。闇雲に突っ走るのではなく、足場を固める。
味方を増やし、魔族の側にもせめて中立、静観姿勢の魔族がいる事の確証を掴みたい。

―――ほんと魔族の国に1度サボりにいくか、などと頭の片隅にちらちらと。

バルベリト > さしあたっての王国にとっての脅威はラボラス率いる翼獣隊。
アイツが率いる魔族第7師団の2つ。
この2つを沈静化させた上で…出来たら苦労はしないよなぁ等とのんびり。
書類も気が付けば3割程へってきている。サボるには良い頃合だろう。
イスの上で一つ背伸び。コーヒーを片手に窓から外を眺めると――

其処にあるのは王城の外の風景。
夜であろうとも明かりの途絶えぬ王国の町並み。
――光が強ければ陰もまた目立つとは誰の言だったか。
コーヒーは予想以上に熱いが、書類仕事で疲れた頭には丁度良い。
苦味と熱の刺激で脳内の再活性を促せるのだから。

バルベリト > 「いやーおじさん隠居したいわー。あっはっは…はぁ…。」

さぁ残った書類を片付けよう。
泣く泣く書類に手を伸ばし、サインと押印を繰り返す。
余談ではあるが。

副官としてクラシックメイド服かゴスロリが似合う騎士を要望したが、返されて来た返答は「Dead or Die」と言う短い文面と、自決用の儀礼短剣だったとか。なんとか。

ご案内:「王城内 第8師団執務室」からバルベリトさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」にミケ・ファムトさんが現れました。
ミケ・ファムト > 慣れない王城をトコトコと歩く少年。
夜の訓練に行こうとして、食堂を出て歩いたところで見事に迷子になる。

「あれ…? ここどこだろ…。」

ぽつりと小さく漏れた言葉、見慣れぬ場所に首をかしげ、きょろきょろと周囲を見渡す。
人気も少なく、夏だというのに何処かうすら寒く感じ、
ぶるっと体を小さく震わせた。

ミケ・ファムト > 「んぅ…どうしよ…。」

困った。
変な所に入れば怒られるしもしかしたら、トラブルに巻き込まれるかもしれない。

とはいえ、ここで止まっていても仕方がない。
それに、先ほど夏だというのにゾクリとしたものを感じた。

しかし行先も分からぬ少年はゆっくりと歩きはじめる。
コツ、コツと歩く度に響く足音。
普段はあまり見る余裕もない王城の中ついついお上りさん感覚になってしまう。

ミケ・ファムト > 一歩二歩と足を進める少年。
手に持つ片手槍の先には、もちろん鞘。

王城の廊下を歩く内に、ふと気づく階段…。
冷気はこの先が原因な気がしてついついじっと見つめてしまう。

やはり冒険もしてみたいと、少年は階段を一段降りる。
手を広げれば両側の壁に触れられるぐらいの広さの階段をゆっくりとおり続ける。

「なんか、涼しいのは、なんでだろう…。」

ミケ・ファムト > そして階段を降り少年は城の闇へと消えていった。
ご案内:「王都マグメール 王城」からミケ・ファムトさんが去りました。