2018/07/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にフラヴィアさんが現れました。
フラヴィア >  連日連夜と、王城のどこかで殆ど休みなく行われているパーティの一つ。
 多くの灯りと豪華な料理、酒。そして豪華な衣装を身に纏った男女、貴族や彼らに仕える者達。
 最近の出来事で彼らの間に不信が拡がりつつあるのだろう、今こそと結束を謳っての集まり。

「……はい……うふふ、そうですね。……ありがとうございます」

 ピンク髪の少女が、連れ添いである長身の男に促されながら挨拶をして回っていた。
 笑顔の裏では「だるい」と繰り返しながらも、連れ添う兄には素直に従って――
 暫し後。挨拶を終えテラスの椅子に腰を下ろしては、放心した様に空を眺めていた。

「ぐむむ騙された……ご馳走とか食べる暇無いじゃん……!」

 飲み物を取りに行くと保護者が離れた途端、姿勢を崩して愚痴るのだった。
 とは言え他の目もあるのだと、すぐに座り直してはぼんやりと夜空を見上げて。

フラヴィア >  と、休めたのは僅かな時間のみ。すぐに魔の――兄の声が少女を呼ぶのだった。
 彼から受け取ったグラスに口をつけ喉を潤すものの、次に紹介される相手が兄の背後から現れ。

「けほっ。……は、はじめまして」

 むせかけるものの、何とか堪えて令嬢スマイル。ご馳走を横目に辛く苦しい時間を過ごしたのだった。
 ――とは言え。パーティ後半になれば自由時間ももらうことが出来、
人目を気にしながらとは言え十分、豪華な料理を楽しめたとか何とか。

ご案内:「王都マグメール 王城」からフラヴィアさんが去りました。
ご案内:「王城内 第8師団執務室」にバルベリトさんが現れました。
バルベリト > 戦況報告。第8師団師団長がサボったことにより書類処理戦線は壊滅。
積み上がる書類は4桁以上のサインと押印を待ちうけ、机と棚を占拠しております。
彼我の戦力比たるや1対10000。撤退を推奨します。

「だからさあああああ副官いないのに書類できるわけねええだろおおお!?」

数日のサボりが悲劇を呼び、それなりに広かったはずの執務室の8割が書類の山に占拠されていた。
期日が過ぎた書類もあるが間に合う書類から兎に角サインを片っ端から繰り返す。
――――実はその中に、先代8師団長に関する報告書が紛れ込んでいたりするのだが、それについては抜け目無く自分の机の中に滑り込ませたりしていた。
ペンが走る。目が滑る。書類の内容を完璧に把握しているかすら怪しい物だが、それでも溜め込んだ責任は自分だ。

「あー、街道沿いからタナール方面は零師団…?チ、チェーンブレイカー?が上手くやってくれてんなら、8師団は警邏範囲下げて物流の安定の為に商会やギルドへの輸送警備の手伝い。
タナール砦への防衛策はバラバラに準備しても意味ねーし、物資の準備と魔法の精度を高める練習までにしとくよーに。」

食料品、嗜好品、安全が保持されれば人心は落ち着きを見せやすい。
護衛の傭兵が悪さをして折角良くなりかけている治安が最悪化するのは避けたい。なので8師団は小隊単位で1度バラして運送ギルドや商会の荷の警護に回る指示書を出す。
直接護衛任務を受けるのでは傭兵や警護の日雇い労働者のくいっぱぐれが出る。なので、その警備隊の周囲をそれとなく巡回警備する方式に留めておく。

「頼む!副官くれ!セクハラするから!」

支離滅裂な言動。書類の山は師団長にとって効果てきめんな精神攻撃を与えてくれていた。畜生。