2018/03/03 のログ
ご案内:「中庭/王都マグメール 王城」にフォーコさんが現れました。
■フォーコ > 大臣への定期報告を終えた帰り道。
次の仕事まで時間が空いたので中庭で少し時間を潰すことにした。
最近はこの城にも不審者が入り込んだだのと情報が届くことが増えてきた。
わが師団のエリアにはそういった者が入ったといったことがないのが幸いか。
「せめてもう少し城としての機能を保って欲しい所だな。」
誰にもいない場所でベンチに座り、息を吐く。
座ると少しひんやりした。
花は早くも春へと移りつつあるがまだまだ肌寒い日が続く。
ご案内:「中庭/王都マグメール 王城」にグライドさんが現れました。
■グライド > (王城の中へと足を踏み入れるのは、随分と久し振りの事だ
騎士団側からの依頼を受けるには所定の手続きが必要と為るが
依頼と依頼の間隔が長い場合、証明と言うべきか、当人確認が必要に為る
勿論戦争中にそんな悠長な事はやっていられないだろうが、今は比較的平和だ
事前に出来る事は済ませておけば、後の面倒が無くて良い。)
―――……うん…?
(そして、そんな手続きを済ませた後で。
ふと、出口に向けて場内を歩き回っていた最中、見かけた姿。
ベンチへと腰掛ける知った顔に、僅か立ち止まり、其方へと足を向けた
今宵は兜も外している、盾は先日の壊れたモノとは違う、小さな代物だが
少なくとも、己が誰か、位は直ぐに見て取れる筈だ。)
よう、休憩中かい?
■フォーコ > 「ん?…おお、グライドか。」
ベンチに座り、半ば意識が遠くなりそうになった頃に声をかけられる。
私は口元を手で抑えてから返事する。
…うん、あられもない姿には成っていなかったな。
「その通りだ。 ちょうど次の仕事まで時間が出来てな。
そちらこそ、城とは珍しいじゃないか。」
腰をあげるとすぐに彼の元へと近寄った。
彼が普段付けている盾が先日より小さくなっていることに気が付いた。
そういえば、普段使っているのは壊れていると聞いていたな。
「手紙で返したが、修理の手配は既に進めてある。
あとは君が実物を用意してくれたら直ぐにでも取りかかろう。
手元に帰すまでは数日かかるがどうする?」
■グライド > ハッハ、其の様子じゃ居眠り直前ってトコだなぁ?
(豪放な笑いが庭に響く。
欠伸を噛み殺す姿を見下ろしては、手にしていた盾――何の変哲もない普通の盾を
女の前に掲げて見せよう、其れでも普通の盾よりは重量がある代物だが。)
本当か? モノなら直ぐにでも用意出来るぜ、宿に戻らんとだがな。
修理の目処がついたから、武器屋で「繋ぎの」奴を確保したのさ。
ま、コイツじゃあ、俺の扱いの悪さを考えると、長くは保たんだろうが…。
(ぱんぱん、と叩いてみせる盾。
決して作りが悪い訳では無い筈だ、が――元の盾に比べれば、雰囲気には劣るだろう。
数日ならば大丈夫さ、と頷いては、用意については直ぐにでもと伝えて
今、現物が何処に在るかを伝えよう)。
■フォーコ > 「その通りだ。
あやうく睡魔の奴に負けてしまう所であった。」
おまけにそんな所を人に見られでもしたら少し恥ずかしい。
彼が掲げる盾は決して粗悪品ではないがサイズは普通だし、
彼の身体の大きさに比べるとどうしても小さく見える。
私が持つと大きく見えるのだろうか。
「なら早速君の宿まで取りに戻るか。
確かにモノは悪くないが、君の戦い方ではすぐに壊れてしまうだろう。
…ちなみに私の顔で少しは安くしたが注文が注文だけにそれなりに金はかかるぞ。」
彼は傭兵。 別組織に属する人間だ。
気持ち程度は割り引くのも構わないが、やはり身内に対する金額とは多少差別させてもらおう。
後は彼が案内してくれる後を付いていくとしよう。
■グライド > 魔族顔負けの騎士団長様も、どうやらお疲れらしいってか。
もう少し遅れて来りゃ、珍しい物でも見れたんだがなぁ。
(城に居るからと言って呆けている訳でも無いだろうし
そもそも、騎士の仕事は闘うだけとは限らない。
弄りはするが、居眠りもするだろうさ、と一言付け足しつつ
手にしていた盾を背中へと掛けて、横に付く女へと僅か首を傾け。)
直々に取りに来るのか、こっちの業務は良いのか?
傭兵如きにゃアレが御似合いさ、強くて頑丈で壊れねぇ、其れだけでも十分だ。
相棒が治るってんなら金に糸目なんて付けねぇよ、命を買う様な物だからな。
(女直々に取りに行こうと言われれば、別に拒否などする筈も無いが
長である彼女が態々取りに来る、とは少々意外。
其れでも、直ぐにこっちだ、と案内するように城の出口へ向けて歩き出せば
己が王都へ居つく時には、大抵厄介に為って居る知己の宿へと案内しよう
平民地区の真ん中、冒険者や旅客と言うよりは、傭兵達御用達の宿へ、と)。
■フォーコ > 「良く動けばそれだけよく眠る。
なんらおかしいことはない。
…私の寝顔なんて見ても意味はないぞ。」
フォローはありがたいが、正直言い訳できない姿を曝け出すところであった。
なので開き直ることにした。
「私が頼まれた仕事だ。
私が関わらなくてどうする。
取りによる程度であれば仕事に影響は出ないだろう。
よしよし、そういうことであればピカピカになるまで直してもらうように言っておこう。」
意外そうな彼に、私は当然だとばかりに答えて。
尤も、実際に直すのはお抱えの職人になるのだが。
あとは彼の後ろを歩き、宿へと向かって行く。
ご案内:「中庭/王都マグメール 王城」からフォーコさんが去りました。