2018/02/26 のログ
■イザベラ > そのステージの上で奴隷を苛む者の中に一人、注目に値する人物がいた。
豊満な肢体をエナメルと革のボンデージに包み、ファー付きの豪奢なマントを纏った女で、
拘束されたミレー族の女を、乗馬用の鞭で激しく打ち据えている。さらには、ミレー族への悪趣味な
あてつけなのか、兎の耳を模した装飾のカチューシャを身に着けていて。
こうした貴族の参加する秘密クラブでは珍しくないが、顔は口元以外を隠すドミノマスクで
覆われているものの、かなりの美貌を持っているのは間違いない。そしてその口元は、
欲望を隠すことなく、いびつな笑みに歪んでいる。
――あなたから見れば、彼女はほどよい獲物に見えたかもしれない。
のうのうとこんな腐敗に参加するような貴族だ。
恐らく、失敗や敗北、恐怖とも無縁の人物なのだろう。
そして、欲望だけが肥大している……。
しばらく哀れなミレー族を打ち、満足したのか女はステージを降り、
さらに王城の奥へと向かっていく。貴族たちが本格的な『お楽しみ』をするための、個室へ……。
ご案内:「王都マグメール 王城」からイザベラさんが去りました。
■セラ > ちらちらと、意識をステージの方へと向けながら舌を満足させる事に勤しんでいるうちになかなかに強烈に欲望の気配を発散している女へと目が向いていく。
ミレー族の奴隷への苛烈な責め。見応えのある豊満な躰とそれを彩るボンデージ。
ショーとしての絵になる光景であるが、内面を窺わせる口元に浮かぶ笑みがそれ以上に注意を引く。
「……ふむ」
うずうずと心を刺激されるものを感じてそれとなく目で追い続け、王城の奥へと向かっていくそのあとへと続いて――
ご案内:「王都マグメール 王城」からセラさんが去りました。