2018/02/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城/資料室」にルミエラさんが現れました。
■ルミエラ > 王城の日の当たらない場所に作られた資料室。
利用者のほとんどいないと言っていいその部屋の半ば主として一日の大半を過ごす。
本日も積まれた本や紙の束に隠れるようにして本を読んでいる。
しかしその内容は資料室に置かれるようなものではなく…。
「へぇ……こんなだったんだ…続きはっと……」
静かにページを捲る本は英雄譚、図書館から借りた本を読んでいる訳で。
仕事の合間だと思っていたがいつのまにか熱中して周りも気にせずに本を読んでいる。
ご案内:「王都マグメール 王城/資料室」にステファンさんが現れました。
■ステファン > 事務仕事の徹夜明け。次の会議の時間まで幾らか時間が空いた
王都の慎ましい屋敷に帰ろうかとも思ったが、その時間すら惜しい
かと言って、仕事を行う執務室で居眠りをすれば、部下たちにどんな眼で見られるか…
そうなれば何処か人のいない所で少し休ませてもらおう、と思い当たったのが、紙と黴の匂いのする資料室
陽も当たらぬあの部屋を利用するのは仕事熱心な官吏くらいなものだろう、と
中に人がいるとは思っていないから、そっと扉を開けば遠慮なく中へと入っていく
上着の釦を外して脇に抱えれば適当な椅子に腰を下ろして、ぐーっ、と伸びをした
少し肩が軽くなったような気がする。仕事の重責が軽くなるわけではないが
元より注意力散漫なのか、それとも余程、疲れていたかそのまま、腕を組むようにすれば眼を閉じた
■ルミエラ > 「……誰か来たのかな」
普段からこの部屋に根を張ったように過ごしているだけに空気の動きには敏感。
音はしなかったが積んである紙束がかすかに揺れたことに気が付き。
何かを探しに来たのかと思えば椅子に座る音。
そっと積まれた本の隙間から誰だろうと覗けば顔はわからないが男性が伸びをしているのが見てる。
「ここは客間じゃなくて資料室だよ」
伸びの後に動かなった姿に仕方ないと立ち上がり声をかける。
■ステファン > 椅子の軋む音に紙とインクに黴の匂い
軍人志望では無かったには心地よい匂いで居心地の良さを覚えてしまう
あっ、意識が落ちる…と眼を閉じた瞬間、そんな風に思ったのだが不意の声にびくっ、と肩を震わせ眼を開く
「いや…済まない…誰かいるとは思わなかった」
真面目な官吏がひょっとしたら、なんて思っていたけれど限りなく可能性は低いと思っていた
想定外の出来事に声の主に申し訳無さそうな表情を浮かべて、かしかし、と癖毛を撫でながら頭を下げ
「ここの所忙しくてね…少し休ませて貰えると助かるんだが…」
本の間から立ち上がった…どうやら騎士らしい彼女へ視線を向ける
■ルミエラ > 眠りそうな男性に声をかければよほど小呂祖いたのか肩を震わせる姿。
それには流石に悪かったかもと少しだけ思いはして。
「ここは僕の職場みたいなものだしね。一応はノックはしてほしいんだよ?」
極稀に着替えていることもあるのでノックをしてほしいことをまず先に伝え。
申し訳なさそうにしている姿にいきなり追い出そうという考えはなく。
「忙しいのは真面目に仕事をしている証拠だよ。
……ここには僕しかいないから別に構わないよ」
視線を向けられるとどこかで見た気がすると思いながら構わないと許可を出して。
■ステファン > 陽の当たらない薄暗い資料室。隠れるにはうってつけに思える
一瞬、王都に潜り込んだ魔族か他国の間者かと思いすっかり目が覚めてしまった。身体は相変わらず重いのだが
彼女が立ち上がり姿を見せれば彼女が袖を通している服には見覚えがあったから安心したのだけど
「まさか、こんな所で働いている人がいるとはおもわなかったから…
いやはや、これは失礼をした」
立ち上がり、佇まいを正すとしっかりと頭を下げて彼女に非礼を詫びる
自分であっても忙しく働いている執務室に突然、侵入してきて椅子の1つを占拠して、居眠りを始めれば
驚きもするし、彼女が言うようにノックの1つもしてほしいとは思う
「…重ね重ね済まないね、少しお邪魔させてもらうよ」
構わない、と言われれば椅子に座りなおす
とは言っても、驚きに眠気はすっかり消えてしまったから居た堪れなくなってしまうのだが…
適当な資料を手に取れば、ぺらぺらと捲ってみる
■ルミエラ > こんな場所に態々やってくる侵入者など先ずいるはずもないので警戒はそこそこに。
一番の問題は女漁りを目的とした貴族や兵が来ないかと言う事だけ。
静かに入ってきた男性はそういう相手には見えずにさほど警戒はせずに。
「それはよく言われるよ。だから気にしていないから頭を上げてくれると嬉しいね」
頭を下げる男性に気にしなくていいと首を左右にと振り。
いつもならば鍵をかけるなりするのをしていなかった自分の落ち度もあるだけに強く言えず。
「この部屋は滅多に人も来ないから休むにはもってこいだよ」
椅子に座りなおすのを見れば自分も座りなおす。
そして開くのは資料ではなく先ほどから読んでいた英雄譚の続きである。
■ステファン > 女性の柔肌よりも今は清潔なシーツとベッドが恋しい
誰にも邪魔されず陽が高くなるまで眠っていたい…というのが資料室のドアを開くまでの気分であった
彼女の言葉に頭を上げれば椅子に座りなおす
身体は重いがどうにも眠るような気分ではなくなってしまったから手近にあった資料を手に取る
「それは羨ましい仕事環境だね。資料の山が相手というのは大変そうだけど
うわ…父上が生まれる前の年代の出納帳だ…」
偶然、手に取った古い資料に驚く。自分の祖父が現役だった頃、遠い昔の税に関する資料であった
驚きはするけれど数字が並んでいるばかりで眺めていても面白いわけでもなく…ちらり、と彼女の方へ視線を向ける
彼女の読んでいる本の表紙に目が行き
「懐かしい本を読んでいるね…私も昔、よく読んだよ」
彼女の手元にある英雄譚。あれには本当に少し、数行ではあるし、早くも良い所だが
自分の遠い祖先の名前がちらり、と記されている
■ルミエラ > 「君もこういう仕事を希望かい?
もし人手が増えるなら僕は大歓迎だよ、何しろこんな仕事を得意とする人がいなくてね」
何やら古い資料を見つけては驚いている男性の姿に笑みをこぼし。
この仕事を羨ましいと言える事に珍しいと見てしまい。
今は仕事の合間の自由時間と男性の好きにさせて本を読んでいたのだが…。
「これは最近借りてきてね。英雄譚はやっぱりみんな好きなんだね」
何を読んでいるか知られると恥ずかしそうにするが、読んだことがあると聞けば良い物だろうとと同意を得ようとして。
まだ半ばでしか読んでいないが先が楽しみだという様子を見せて。
■ステファン > 「そうだね、何度も部署替えの意見具申をしているのだけど…」
何度、上層部に意見具申をしても『将軍』が着任すること無く『代理』が定員割れの師団を管理しているのが現状
既に宮廷詩人、宮廷学者の夢は絶たれているからこうした部屋で資料や文字に囲まれて働くのも悪くはない
軍人、騎士としての一応の責務を果たしつつも、僅かにだが詩人や学者の仕事に近づける気はする
「……機会があれば、君の下で使ってもらいたいものだね」
資料を元あった場所に戻しながら口元に苦笑を浮かべる
彼女の手元にある英雄譚に話が及べば、彼女の言葉にまず頷いた
「事実とは異なる部分もあるだろうけれど話の展開としては王道だからね…
みんなとは言うけど、君のような女性でもその手の物語を読むのは少し意外な気がする」
騎士、だからなのかな?と笑いながら続ける
先が楽しみだ、という様子を見ればあえて物語の内容に関して触れることはせず
■ルミエラ > 「具申して通らないならどこかで止まってそうだね」
自分も以前に何かの具申を出したが未だに返答はなく。
恐らくはそれを処理する人間がサボっているのだろうという結論に行き当たり。
それからは自分でできる範囲は具申せずにやっていると告げて。
「僕の下?そんなに仕事がある訳じゃないから暇になっちゃうよ?」
人出が増えるのはうれしいが自分の下と言われると見せるのは困惑。
こんな末場の部署にもの好きなんだという感想を持って。
「さすがに全部が本当とは思っていないよ。盛り上げるための作話もあるのは仕方ないよ。
そうかな?好きな人は好きだと思うよ」
意外といわれてはそうなのかと不思議そうにして。
この先がどうなっているかと楽しみでしかなく、内容を男性が知っているなど思わずに。