2018/02/19 のログ
セリア > 幸い、何事か起こるわけでもなく。
滞りなくパーティーは進み、解散した。

セリアといえば、飽きたのか途中からその場を離れ自室に戻っていた。

誰にも気づかれることはなかったので、それはそれで幸運だったとか何とか――

ご案内:「王都マグメール 王城」からセリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城/庭園」にルミエラさんが現れました。
ルミエラ > 城内では今日もどこかの貴族が企画したパーティーが行われているのを避けるように歩く人影。
人ごみを避けるようにしていればたどり着くのは城内にある庭園。
よく手入れされた花壇や草垣の間を縫うように足を向ければ草垣に隠れて見えにくい位置にあるベンチへとたどり着く。

「まったく…どうしてあんな騒ぎが好きなんだろうね」

本当に今日は城に来る予定はなかったが両親に仕方なく足を運ぶに至り逃げ出した現在。
会場に戻ればきっと興味もない見合い話を持ち出されるのはあり得る話で。
終わるまではここで時間をつぶそうと…冷える体をマントで包み夜空を見上げる。

ご案内:「王都マグメール 王城/庭園」にザイヴァーさんが現れました。
ザイヴァー > さく、さく、さくと庭園を歩く、一人の青年がいた。
この男は、今回のパーティに参加させられていたのだが……どうも、こう言った席は苦手な方である。挨拶もほどほどに、抜けだしてきたのだ。

「ふぅ……夜風が寒いな」
『そーんなこと言うなら、また会場に戻ればいいじゃねぇか。暖かいし、良い女がいっぱいいたろ』

聖剣、バスカードも一緒に持ち歩いているので、その声もする。
だが、その声には苦笑し

「馬鹿者。あんな薄っぺらい女達は好みじゃないよ……」

そんな話をしていれば、どうやら先客がいたようだ。一人の女性が、ベンチに座っている。

「おや、こんばんは。君も、パーティ会場から抜け出してきた口かな?」

あの会場には、色々な貴族がいたが、この女性も素の一人だろうかと思い、そう話しかけてみて……

ルミエラ > あとどれぐらい時間を潰せばパーティーが終わるかと夜空のこの時期によく見える星、星座を眺めて。
どれぐらいそうしていたか、ふと遠くから微かに声が聞こえて星に夢中になっていた思考を戻す。
もしパーティーへ連れ戻しに来た兵や貴族ならいつでも逃げれるようにと重心を動かし。

聞こえる足音は一人なのに誰かと話しているような様子にどういう事だろうと不思議に思って声のするほうへと視線を向けて。
やがて見えたのは青年一人の姿のみ。

「やあ、こんばんわ。僕はそうだけど君も抜け出してきた口だよね?」

これでも人の顔を覚えるのは得意、あの場にいた一人だとすぐに気を付けば笑みを浮かべて見上げ。
そしてやはり一人に見えて、もう一人いるはずと視線を巡らせて。

ザイヴァー > 君も抜けだしてきた口かと問われれば、軽く頷いて。

「ああ、そうだ。どうも、ああいうパーティは下手な戦場より疲れるからな…」

そう苦笑しながら言うだろう。っして、キョロキョロと視線をめぐらす相手には。

「……む?どうしたんだい?」
『相棒、多分俺と会話してるのが聞こえたんだろうぜ?』

そう、再び聖剣が話しはじめて。

『どうもこんばんは、お嬢さん。俺様は…』
「ああ、この剣はちょっと呪われていてな、口うるさくしゃべるのだ。気にしないでくれ」

そう、この剣にしゃべらせるとうるさいので無理やり打ち切って……

「さて……俺は、ザイヴァーという。まあ……騎士だな。お嬢さんは何と言う名なのだ?」

そう、相手の名を聞きつつ、空を見上げれば……

「ふむ……この季節、冬の大六角形がよく見えるな……」

そう呟くだろう……

ルミエラ > 「それはよくわかるよ。僕もあまり戦場にはいかないけどパーティーよりは楽に思えるね」

まったくその通りだよと肩をすくめ、もう一人いる筈と視線は動き。

「もう一人いるよね?話してるのが聞こえて……
そう、その声だよ。その声の主はどこかなってね」

声がしたのに人影は一人。どういう事だ取ろうと気になれば早速それを口にとして。

「挨拶よりも姿を見せてほしいのだけどね。
呪われた?へぇ、呪いの剣なんて初めて見たよ」

呪われていると聞くと、それは興味があると目を輝かせて剣に目を向けてしまい。

「そういえば名乗っていなかったね。僕はルミエラだよ。
これでも一応騎士なんだよね。ザイヴァー……?
もしかして第一師団長かい?」

青年の名前にもしかしてと、同名の人物なの確認する様に聞き返し。

「ここは星を見るにはいい場所なんだよ。よかったら座るかい?」

空を見上げて呟く青年によければとベンチの上で座りなおして場所を開けて。

ザイヴァー > 呪いの剣とバスカードについて言われれば、少しザイヴァーは愉快そうに。バスカードは不服そうに。

「はは、確かに、呪われた剣だが……」
『おいおいお嬢さん。俺様、聖剣なんだぜ?呪いの剣とは心外だぜ』
「…だ、そうだ。まあ、こんなんでも聖剣だ」

そう言うだろう。
そして、名前から推察されたのだろう。第一師団団長かと問われれば。

「ああ、そうだ。第一師団、師団長に任命されている………が、まあ、今日はただのパーティの参加者だ。固いことは無しにしよう」

そう言って、相手の座るかという言葉には、頷いて……

「ああ、座らせてもらおうか」

そう言って、ルミエラの隣に座るだろう。

「ふぅ……しかし、良い星空だ。こう見上げていると、何だか自分が小さい存在だと改めて認識させられる……」
『なーに詩人の真似事みたいなこと言ってんだよ』

そう聖剣に突っ込まれながらも……

「ルミエラ、君は星を見るのが好きなのか?」

そう聞くだろう…

ルミエラ > 「聖剣?呪いの剣と言っていなかったかい?
でもまさか資料で見ただけの聖剣がそれだっていうのかな?」

愉快そうに笑う青年と剣から聞こえる不服そうな声。
実際の所、呪いか聖剣かの区別は付かなくてどっちなのか当人に聞くのが一番と判断して。

「第一師団には時々報告を下ろしたり貰ったりしてるから団長の名前ぐらいは知ってたんだよ。
そう言ってくれると僕も助かるよ、堅苦しいのは苦手なんだ」

殆どが書庫か資料室にいるだけに堅苦しいのは本当に苦手。
青年の言葉に助かると笑みを見せて。

「あぁ、いいよ。遠慮はしなくていいからね。
ザイヴァーは思ったよりも詩人なんだね、でもそういう考えは嫌いじゃないよ」

隣に座り剣に突っ込みを入れられる言葉に確かにそうだと頷き空を見上げて。

「そうだね……一番好きなのは本に囲まれることだけど、その次ぐらいには好きだよ。
だって奇麗だからね」

君もそうだろ?というように視線を向けて。

ザイヴァー > 「はは、元々は喋らない聖剣・バスカードだったんだが……とある魔女の嫌がらせで…な。
強力な呪いで、喋りだしやがってな」
『これでも、ちゃんと聖剣としての機能はあるんだぜ?まあ、疲れるから滅多に使いたくないけどな~』

そう、ザイヴァーは少しうんざりした様子で言うだろう。
思ったよりも詩人と言われれば、

「そうか?思ったことを口に出すだけだが……まあ、誉め言葉として受け取っておこう」

そう言いながら、星が好きかと問われれば……

「ああ、好きだな。星座になった、英雄たちの話。様々な伝説…そういうのを聞きながら、
騎士を目指したんだ。それに……純粋に、綺麗だしな」

そう言いながら、本が好きという言葉には……

「ほう、文系なんだな。そういう、裏方みたいなことをしてくれる存在は、中々に貴重だ。
なにせ、騎士と言えば、すぐに剣を振るうと思う者もいるからな……そもそも…」
『おいおい、せっかくの女との時間を、長話でつぶす気かよ』
「……っと、すまんな、少し、長話をしかけた」

そう謝罪して……

「君は、どんな本が好きなんだい?」

そう聞くだろう……

ルミエラ > 「嫌がらせで喋るように……十分呪いの剣だと思うのは僕の気のせいかな?
でも聖剣の力も興味はあるよね」

うんざりしたような様子にやっぱり呪いの剣じゃないのかと思い。

「僕はお世辞が好きじゃないからね。素直に褒められていると取っておくといいよ。
英雄の話に伝説?確かに星によってはそういうのがあるね。
それで騎士を目指して今は団長なら目的が叶ってよかったじゃないか。
私はどちらかというとの淡い輝きが好きなんだよ」

目上とはいえ気を使わなくていいのならスラスラと言葉を発して楽しそうにして。

「そうなんだよね。でも騎士としての腕前もあるからね。
私は前線に立つよりもそう言う方が性に合うみたいなんだよ。
構わないよ、まだパーティーは続いてるから時間はあるしね」

謝辞をする姿に構わないと首を振って見せて。

「どんな……そうだね。
冒険ものや英雄譚はよく読んだりはしたよ。
自分ではできないことを物語として読むのが好きなんだ」

城じゃ殆ど読めないけどね、とそこが残念と肩を落として。

ザイヴァー > 第一師団団長になり、将軍にもなった。確かに、夢はかなった。叶ったのだが……

「ああ、夢はかなったよ。だが、人生は夢をかなえた時点で終わりではないからな…
50まで生きて、また20歳の肉体に戻されるとは思わなかったよ」

そう、あの憎たらしい魔女に掛けられた二つの呪いのもう一つ。若いままで年齢固定。
そのせいで、中々年齢と武勇が結びつかず、これはこれで苦労が多いのだ……

「ほう…淡い輝きか。確かに、淡い星もまた美しい。
……ふむ、前線に立つばかりが騎士では無いからな。戦いだけでなく、裏方もできる騎士は、
さっきも言ったが、少ないのだよ」

そして相手の好きな本に関しては……

「ほう、冒険ものに英雄譚か……ふふ、俺も子供のころは読みあさったものだ。
こうして、人の上に立ち、二つ名までいただき、英雄譚に語られるほどではないが、武勇も立てた……
だが、まだ、物語の英雄の様にはいかないようだ…」

そう言いながら、ふっと笑んで。
そして肩を落とす相手には……

「ふむ、仕事に支障が出るようでは困るが……
君を、王宮内の図書館の蔵書を借りられるようにしてもいい。
その代わりと言っては何だが……
一曲、踊っていただけませんかな?」

そう提案して……
ちょうど、王宮内から流れる音楽は、ゆったりとしたダンス用の音楽のようだ…

ルミエラ > 「それでも夢を叶えたなら立派だよ。
僕は嫁に行きたくはないからこうしている訳だからね。
……ご、ごじゅっさい……?」

自分はそこまで立派じゃないからと困った笑みを浮かべて。
そして青年の戻されたと聞けばそんな話は資料室にある師匠でも見たことがないと目を丸くして驚き。

「僕は明るいよりもそういうのが好きなんだよ。
それなら裏方もできる騎士を増やさないとね。せっかく出会えた訳だから……第一師団で必要な裏方仕事は時間があれば引き受けてあげるよ」

近頃は第七が大人しいだけに手すきが多く、それなら手助けをするのもいいかなという提案で。

「子供のころね。僕は今でも読んでるけどこれは秘密だよ。
女の子は何時になっても英雄や冒険に憧れるものだからね。
ザイヴァーの武勲や二つ名も知ってるよ、まさかその本人にあえて僕は驚きしかないんだよ」

流石に物語の英雄とまではいかないが二つ名持ちの騎士に会えたと言う事は付いていたと青年を見て。

「本当に?それはうれしい提案だよ。
もちろん仕事に支障を出したりはしないよ。
ふふ、そんな事でいいなら喜んでお受けするよ」

聞こえてくる音楽に提案、それに構わないと頷き。
エスコートよろしくと言うようにそっと手を差し出す。

ザイヴァー > 五十歳という年齢に驚かれれば、ふっと苦笑し。

「はは、その驚かれにもなれたが……まあ、鍛え直せると前向きに考えようかな」

そう言うだろう。そして、自分の二つ名や武勇を知っていると言われれば、すこしくすぐったいきぶんもする。

「ほう、今でも読んでいるか……まあ、そういうのに憧れ、焦がれるのに年齢は関係ないからな……」

そして、踊ってくれるかという問いに、了承されれば……

「ああ、よろしく頼む」

そっと差し出された手を、騎士よろしく……まあ、実際に騎士なのだが、そっと掴み、ゆっくりとダンスを始める。
そのまま、ダンスは続く。ゆっくりと、しっとりと。
パーティがお開きになる、その時間まで………

後日、ルミエラへと、王宮内の図書館での貸し出し許可書が届くだろう……

ルミエラ > 「聞かないと同じ年ぐらいだと思っていたからね。
その考えは前向きでいいね。これからの活躍も楽しみにしているよ」

色々と驚くことは多々あるが青年の実年齢が最近の中で一番驚いたことだと告げて。
50歳までの経験があるなら鍛えれば更なる活躍が聞けそうだと楽しみにしてしまい。

「これでも小さな頃は英雄に会うのが夢だったんだよ。
そう言ってくれると嬉しいね」

ダンスは苦手ではあるがそこは青年に合わせれば大丈夫だろうと考え。

「こちらこそよろしく」

差し出した手を掴まれ青年の動きに合わせてダンスを始め。
そのままゆっくりしっとりとダンスを共に。
やがてパーティーの終わるその時まで。

そして後日、図書館の貸し出し許可証が届けば大喜びすることに。

ご案内:「王都マグメール 王城/庭園」からザイヴァーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城/庭園」からルミエラさんが去りました。