2018/02/05 のログ
ご案内:「王城 バルコニー」にザイヴァーさんが現れました。
ザイヴァー > 王宮内、月が見えるバルコニー。そこに一人、月を見上げる青年がいて。
見た目は普通の青年貴族のようだが、胸に輝く勲章の数と、服装の上質さから、普通の貴族ではないことがわかるであろう。
この青年、ザイヴァーは、マグメール第一師団師団長。さらに、将軍職に就いているのだ…が、見た目はどう頑張っても、千鬼夜行切りと恐れられる将軍とは思われないだろう…

「ふぅ、今日は満月か」

そう言いながら、鞘から聖剣を引き抜き、月に掲げてみて。

「こう、月の輝きに照らされていれば、普通に聖剣に見えるんだがな。貴様も」
『うるせぇよ。若将軍。俺様はこんなちんけな光に照らされなくっても、聖剣だっつうの』

そう、一人しかいない空間に、二人分の声が響く。何を隠そう、この剣は、喋れるのだ。
聖剣、バスカード・ヴレイカー。
とある呪いから、ザイヴァーの中では喋れる剣になり下がったが、それでも溢れ出る力は変わらない。

『しっかし、最近テメェ、女っ気がねぇな。たまには、はめ外せよ』
「黙れ。貴様は俺と女の情事を見たいだけだろうが」

そんな会話をしながら、ザイヴァーは聖剣を鞘に仕舞い、月を見上げる……

ザイヴァー > そのまま、夜の闇の中に、聖剣とその持ち主は消えていって……
ご案内:「王城 バルコニー」からザイヴァーさんが去りました。