2018/01/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にワルセイ・イダーヤさんが現れました。
■ワルセイ・イダーヤ > (王城の庭園、そこに隠し通路から現れたのは。一人の男。)
ふぅ、年はあけてしまったな…年が明ける前にここに来たかったのだが…
(そう呟いて、誰もいないように見える庭園で、一人呟いて…)
ナピ……そなたを、今年も蘇らせられなかった…すまぬな……
(そう呟きながら、月を見上げて……)
ふぅ……しかし、良い月だ。誰かと一緒に見られたら、もっと素晴らしいものになったのかもしれぬが…一人ではな。
(そう苦笑しつつ……この場にいる、狐娘には気が付いていないようで…)
■タマモ > 軽く空を見上げれば、日中とは違い雲も晴れて夜空が見える。
そろそろ、年も明ける頃合だろうか?そう、のんびりと考えていたのだが…
「………うん?」
ぴくん、と耳が揺れた。
どことも分からぬ場所から聞こえる音と、声、それに反応したのだ。
廊下に続くような場所ではない、誰かが居るとか、そんなような場所では無かった。
…そうなると、自分と同じく、誰か忍び込んできたのかもしれないと、そう考えて。
いや、まぁ、忍び込んで…と言うか、己は転移して来たのだが。
そうなれば、少女の思い付く行動は一つである。
まるで微風のように、音も立てずに、その存在が見えるだろう物陰へと移動して身を隠す。
そこから、さて、誰だろうか?と確かめてみた。
その手には、気付けば先にこんにゃくが吊るされた棒を手にして。
■ワルセイ・イダーヤ > ふぅ、年は取りたくはないな。こうしてそなたと一緒に遊んだ庭園にいると、涙脆くなっていかん。
(月を見上げ、そう呟く男。無論、自分がこんにゃくイタズラの標的にされているなど思ってもいない。そして、狐娘が身を隠し、男を狙えば……その狐娘の出現に驚きつつも、しっかりと発見した、男の使い魔の蛇…その蛇は、男の方へと向かい、男の足元から昇って行って)
……ふむ、ふむ……
(しっかりと蛇から、隠れている狐娘についての報告を聞いた男……どうやら、城の兵士とか、敵意ある相手ではないようだが、手に得体のしれないものを持っていると報告を受け…)
ふむ、そこに隠れている娘よ。俺にイタズラするのもいいが…一緒に月でも見ぬか?
今なら、珍しい夜食もつくぞ?
(そう言えば、懐から何故か稲荷寿司の詰まった箱を取り出して…
ちなみに、なぜ稲荷寿司があるかというと、従者が最近東方の料理に凝っているためだ)
■タマモ > 後は驚かせるだけだ、そこまできて、拙い事が起こった。
驚かせようと思っている相手に、何かが近付いたのに勘付いたからだ。
この手の類は、この世界で知らされた事で、己の言う式みたいな存在を持つ者である事と理解出来ている。
…まぁ、実際にその通りで、隠れているにも関わらず声を掛けられてしまったのだから、それは確信となる。
そうなってしまえば、隠れる意味は無くなった。
はふん、とどこか残念そうな溜息を一つ、よいせ、と物陰から姿を現わして。
…もちろん、こんにゃくの棒はもう消している。
「やれやれ、悪戯も、先にばれてしまっては仕方ないのぅ」
向けられた言葉に返しながら、改めて、相手の姿を確かめる。
人間の男…だろうか?何か、少々変わったものを感じる。
そして、服装から貴族かと思うが、手にした鞄から感じる薬品類の匂いに、学者か医者かだろうと判断。
もっとも、相手が何者だからと言って、何かある訳でもないが。
「夜食か…妾が、そんな安易な物に釣られるとでも…
………うむ、頂こう」
続く男の言葉に、ふふんっ、と偉そうに胸を張る。
が、取り出した物が目に入れば、さらりと掌を返した。
■ワルセイ・イダーヤ > (相手が自分を観察したように、自分も相手を観察。見慣れぬ美しい服をまとっているが、異国の姫であろうか…?頭に見える狐耳から、人外であるということは分かるが…そして、相手が夜食に釣られたのを見て)
ふふふ、素直が一番だよ。さ、座ろうか。
(そう言えば、庭園にセットされていた椅子を動かし、そこに腰かける。そして、もう一つの椅子に座るよう、手で示して…)
……俺の名はワルセイ・イダーヤという。まあ、医者のかたわら、貴族もしている。そなたの名も、聞かせてくれるか?名も知らぬ、異国の狐姫よ。
(そう、自己紹介と相手の名を聞いて…そして、月を見上げる)
そういえば、そなたは寒くは無いか?寒かったら、温かい飲み物も用意してあるぞ?
(そう言って、魔法瓶から、温かい薬草茶をカップに注ぎ、飲んで……)
■タマモ > まぁ、己もしていたのだ、男がこちらを観察しているのは分からなくもない。
その視線に大した気も掛けず、なのだが、笑われれば、その理由は安易に察し…うぐ、と唸る。
「むむむ…まぁ、良かろう…美味いものが食べられるならば、それで良いのじゃ」
開き直りを見せながら、男が手で示す椅子に、腰掛けた。
「………名は…ワルセイ、で良いのじゃよな?そうじゃよな?
うん?医者で、貴族?…はて、どちらも職じゃったっけかのぅ?
まぁ、難しく考えるのは面倒じゃ、医者で良い、医者で。
おっと、妾の名か…妾はタマモ、知っておって得も損も無い、覚えるかどうかはお主次第じゃ。
ちなみに、姫と言われるような大層な立場ではない、適当にそこらの…ミレー族?とか何かと考えておけば良いじゃろう」
フルネームで名乗られたが、その長さぐらいの名前がたまに存在する。
そんな長さ、覚えられるかと言わんばかりに、問うてみた。
他、職やら立場やら、色々と考えていたが、すっぱりと考えるのは止めた。
そして、相手も名乗ったのだから、己も名乗っておく。
そこもやはり、適当なもので。
「ふむ…まぁ、寒いと言われれば寒い、じゃろうか?」
軽く考える仕草をするも、とりあえず、そう答えておいた。
寒暖の差は慣れてはいる、だからと言って、まったく感じない訳でも無いのだ。
と、勧められた飲み物に視線を落とす。
そして、男へと確認するように向ける。
続けて一言。
「これは…苦い、のか?」
■ワルセイ・イダーヤ > (相手の事を笑ったのは少し失礼だったかなと思い…)
はは、スマヌな。うむ、美味しければそれでよいよな。
(だが、やはり笑っているのは変わらないようで、そして、名前について問われれば…)
うむ、此方と東方の名前は違うのだったな。ああ、ワルセイで構わんよ、タマモよ。
ああ、医者と思ってくれていい。
(そう相槌を打ちつつ…相手が、名乗れば、しっかりと覚えておく。こういう出会いは、どこでどう生きてくるかなど分からんのだから…
そして、薬草茶について、苦いかどうか聞かれれば…なんだか、微笑ましい気分になる)
うん?いや、普通の東方でいう…緑茶だったか?あれとほとんど同じ味だぞ。
まあ、味が気になるのであれば…ちゃんと、角砂糖もあるが…?
(そう味に対してはきちんとフォロー。そして、月を見上げれば…)
しかし…年も明けたな。そなたは、今年の抱負とかあるのか…?
俺は…大切な人と、もう一度ここに来ること…それを、目標にしようと思う。
(そう、今年の抱負を聞き、効いたのに自分は言わないのは失礼かと自分の抱負も語って…)
■タマモ > 「そう、美味しいものを食べるのに、無駄な考えは不要じゃ。
あー…あぁ、そうじゃったな、場所も違えばそんなものじゃろう」
男の言葉に、うんうんと頷いてみせる。
と、東方の、との言葉に、己が考えていた設定を思い出したように相槌を打った。
とりあえず、相手の名前、何者であるか、それが分かれば十分である。
「ならば、砂糖を大目に頼むのじゃ」
緑茶と言っても、油断は出来ない。
相手によっては、同じ緑茶でも苦味を多くしている場合もあるからだ。
と言う訳で、相手が示してくれていた安全策を受けておいた。
多分、男が入れようとした数よりも、多く指示するだろうが。
「………その日その日を愉しむ、妾にはそれだけで十分じゃ。
目指すものを持つ事も大事じゃが、妾はずっとそうしてきておるからのぅ?
ふむ…大切な人と?良いではないか、達せられると良いな?」
抱負…目標や決意、実は無い事も無い。
しかし、それが達せられる事が無いのも理解している。
だからこそ、男にはそう伝えておいた。
そして、男が伝える抱負に、頑張れ?と言わんばかりに、ぽんぽんと肩を叩いて。
気安い?いつもの事である。
■ワルセイ・イダーヤ > (相手の、なにか含んだような相槌には疑問符を浮かべるも、まあ、気にすることでもないかと気にしない)
わかった。砂糖多めだな。
(そう言えば、角砂糖を5つほど薬草茶に投入し、相手に手渡して…
そして、相手の抱負、一日一日を楽しむについては、感心したように…)
うむ、そうだな、日々、一日一日を楽しめればそれでいいのかもな。
……ああ、そうだな。そう言ってもらえると嬉しいな。
(相手に応援されれば、自分の妹をよみがえらせるという思いを新たにして…
そして、薬草茶を飲み干せば…)
ふぅ……では、俺はここらへんで失礼するかな。もうそろそろ、見張りの兵士が来ないとも限らん…この寿司…というんだったよな?これはそなたにやろう。
では、な。良い年を、すごそうではないか…お互いな。
(そう言って、タマモと別れ…隠し通路から、王城を去るであろう…)
ご案内:「王都マグメール 王城」からワルセイ・イダーヤさんが去りました。
■タマモ > 「うむ、それで良いのじゃ」
普通に考えれば、かなり甘めの分量である。
砂糖の甘味が広がるのを確かめてから、受け取る薬草茶を一口。
…うん、甘くて美味しい。
稲荷寿司を片手に、薬草茶をもう片手に、その味を楽しんで。
「うむ、分かったのじゃ。それではな?
これはもちろん、ありがたく受け取っておくのじゃ」
ゆっくりな己に対し、男は早かった。
まだぱくつきながら、別れの挨拶を交わし、ひらりと手を振っておいて。
その姿が消えるまで見詰め…少女は、飲食を再開する。
■タマモ > 「………どの世界であろうとも、本当の平和は訪れぬもの、か」
ふと、その手を止め、ぽつりと呟く。
ある時に、式の一人との交わした会話を思い出す。
それを願っていた己に、突き付けられた現実。
そう、本当にそんなものがあるならば、己のような存在が、こうして存在していないのだ。
そうでない、それを己自身の存在が証明してしまっているのだと。
そして、それはこの世界でも同じような事が起きている。
つまりは…そういう事なのだ。
だが、だからと言って、それを諦めて自暴自棄になる必要はないだろう。
それを目指し近付く、目標に達する事が無くとも、可能な事だ。
「あー…止めじゃ、止め。やはり、妾には似合わぬ」
あれから、何度も何度も考えて、結局は同じ結論しか出ない。
そこまで考えたところで、呟きつつ、ぱっぱっ、と何かを振り払うように手を振る。
「やりたい事をやれば良い、妾にはそれが一番じゃ。
こんな面倒な考えなんぞ、要らん」
あむ、と最後の一個まで頬張れば、残った薬草茶を流し込む。
よいせ、と椅子から腰を上げ、改めて周りを見回す。
「よし、今日は一度でも楽しんでから戻るとしよう」
と、そう言った己の言葉に、うむ、と頷いて。
ご案内:「王都マグメール 王城」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 結局のところは、王城内を適当に歩き回ろう、となった。
手頃な見回りしている兵を見付け、その姿を少々拝借しているだけだ。
その兵が向かった先の、その逆を行けばばれはしないだろう…多分?
もちろん、目的の場所なんてものはない。
いつものように、適当に廊下を歩き、扉を見付けては中を確かめて、なんてやってるだけである。
「ふむ…案外、面白そうな事もなさそうじゃのぅ…」
はふん、軽く溜息を一つ。
今、己がどこを歩いているのかは分からない。
王族貴族が居る辺りかもしれない、宴の開かれている広間の付近かもしれない。
その辺りは、知らない方が楽しみもあるだろう、そう思う。
ご案内:「王都マグメール 王城」にヴェルムさんが現れました。
■タマモ > 次なる扉を見付けては、それに近付き耳を立てる。
もっとも、耳を立てるとは言っても、明らかに中の音を聞いてますよ、なんてやってる訳ではない。
扉の側に立てば、そこから中の音なんてものは大体分かるのだから。
少し足を止め、辺りを警戒しているふりでもしていれば、怪しくはない。
そんな感じに、新たな扉の前に立てば、足を止める。
中に何か面白そうな事がありそうか…はたまた、その時に誰かに廊下で出くわすのか、だ。
■ヴェルム > 「まったく…」
ちょっと不機嫌そうな顔つきで廊下に並ぶ一室の扉から出てくる若い男。
ぱっとしない顔立ちに不釣合いな立派なコートは王国軍第十三師団の団長を示すもの。
それを見れば大抵の兵は敬意を示したりするものだが、十三師団に対しては同じように応対する兵は少ない。
彼が不機嫌な理由は突然の呼び出し、その理由は単なる指令書を渡すというもの。しかも大したことも書かれていないようなものだ。
それを受け取るためにわざわざ城まで足を運び、ものの数分で話は終わってしまった。
本当なら拠点で新年を迎える宴会をやっていたところだったのにと。
まぁそんな感じの不機嫌さで扉を開けたものだから、その扉の目の前で足を止めている人物がいればぶつかるか、またはぶつかりかけるところか。
■タマモ > どうやら、今居る扉の先では、丁度何か話が終わったようだ。
何の警戒も無しに、目の前に立つ扉の前にまで、扉の向こうの相手がやってきているからである。
あちらは気付かないが、こちらは気付いている、そんな感じか。
中から開く扉、それは分かっているので簡単に一歩下がって避ける。
…が、まさか、出る先にまで相手が無警戒だったのは予想外だった。
出て来た相手が、誰も居ないのだと想定して出てこれば、ぶつかりそうになるだろう。
己はそうであっても、何とか避ける事は出来る。
出来るのだが、ぶつかりそうになった相手からすれば、少々それに驚くかもしれないか?
今の姿は見回りの兵、大丈夫、怪しくはない…はず?
まぁ、相手の立場が分かってないので、らしい反応は示してないと思われるかもしれない。
■ヴェルム > 「おおっと…すまない」
扉を開けて一歩踏み出そうとすれば、目の前にはそれを避けようとする兵士が一人。
いらついていたこともあり、まさか扉の前に人がいるとは思わなかったが、幸いにもぶつかる事はなかった。
だがそれでも危なかったのは事実として、例え一兵士相手であろうと謝罪の言葉を口にする。
「…君は、見回り?」
その兵士の姿を見て、なんとなくだが変わった魔力の類の流れを感じるのは、元ティルヒア騎士ゆえか。
ただちょっとだけ気になったので伺ってみた。
■タマモ > 「いえいえ、大丈夫………ん…?」
今の姿に合わせ、言葉遣いを変えて答えようとするが…
はて?と感じる違和感に、かくん?と首を傾げた。
今居る環境でない、その頃に感じたような気配…そう、以前の、ティルヒアに居た頃のもの。
と、それに合わせるかのように、探るような言葉が相手から掛かる。
「あー………もう良い、面倒じゃ。
別に、第七師団の客人でもあるのじゃから、こうでなくても良いのじゃがのぅ…?」
そうなると、変に誤魔化そうとすると、余計に話が抉れそうな気がする。
そう思えば、最初の男の声から、普段の少女の声へと戻し…ぽんっ、と姿も元へ戻した。
■ヴェルム > 「じゃ…?
うわ、変身した……」
まずそんな語尾が聞こえてきて首を傾げる。
次いで男の兵士が目の前で女の子、よく見れば狐要素のある女の子の姿に変身してしまうと、いかにも最近の若者らしい静かな驚きようとともに軽く後退り。
「あれ…?もしかしてタマモ…殿であらせられますか?」
兵士がいきなり変身して曲者かとでも一瞬思ったが、彼女のその見た目と第七師団の客人という言葉を聞いて、ふと思い出す。
かつてティルヒアで異邦人を召喚したらしいという話は、当事者ではなかったものの聞いたことがあった。
そしてその人物は現在は王国軍第七師団に客として招かれているとのこと。
普段城には来ないために、彼女の話こそ耳にしていたが実際に目にすることは今の今までなかった。
彼女の風貌が話に聞いた姿と合致したからこそ、彼女の名前を言いつつ伺ってみた。
敬語なのは一応初対面だし、何より他の師団の客人との触れ込みだったから。
■タマモ > 「ふふんっ、妾程ともなれば、この程度は造作もない。
驚いたか?驚いたじゃろう?…うむ、良い反応じゃ」
面倒事も起こらなそうな雰囲気、そして、驚いたように後退る様子を見れば、にんまりと笑う。
自慢気に胸を張りながら、満足そうに頷いた。
「………はて?こんな王城内で、妾の名は知られておったじゃろうか…?
いや、そうか…やはり、お主はティルヒアに居った者じゃな?」
そして、続けての言葉に、首を傾げたまま、軽く考える。
その答えがすぐに浮かべば、目の前の相手へと問うてみて。
そうであれば、辻褄が合う。
あの日、あの時、己が正体はティルヒア中に知れ渡っていたはずだ。
■ヴェルム > 「え、ええまぁ…驚きました」
なんだか驚いたのを見て満足そうな顔をする。
なるほど城内でいたずらめいたことをするというまことしやかな噂があったが事実ということか、これは乗っておいてあげたほうがいいのか?
とりあえず驚きはしたので頷いておこう。
「まぁ自分ならまず知っておこうと思いますよ。
はい、私はかつてティルヒアの騎士だったヴェルム・アーキネクトです。
今は王国軍第十三師団を預からせてもらっています」
その名前はティルヒアが陥落したとき一時的に有名になった名前。
そして十三師団といえば多数の元ティルヒア兵で構成される、使い捨て扱いされた小さな師団。
彼女がそれらを知っているかどうかはわからないが。
彼女のことを認識はしていても、同郷の存在と言うのにはちょっと違うだろうが、こうして会えたと思うと嬉しい気持ちになる。
落ち着いた雰囲気で彼女に対し、自己紹介を行った。