2017/12/09 のログ
■ツァリエル > 耳元にささやかれる恐ろしい言葉さえ、今は興奮を強めるスパイスでしか無い。
本当に、出なくなるまで出して、出せなくなってしまったなら……。
それはもう、雄とは言えない存在で、今だって体を揺さぶるレナーテにすら力ではかないそうに無いのに。
レナーテの黒いドレスに包まれたほっそりした腕、つい先程まで自分の力でもきっとかなうなどと思っていたのに。
「ひゃぅう……♥ぼく、ぼくぅ……おんなのこじゃ、にゃいのにぃ♥」
口ではそう言いつつも、鏡に映し出された姿は男に犯されたかのような雌の顔。
それにクスクスと笑うレナーテが、追い打ちのように囁く言葉に羞恥と快感が入り交じった電流が脳内を真っ白に染め上げる。
レナーテに意地悪をされるのがひどく気持ちよく、もっと罵って欲しいとすら思っている自分に驚き戸惑う。
これ、と指し示されたのは女の部位にある秘芽。
そんな部位があることすら知らなかったが、魔法の貞操具が淡く光りきゅ、と締め上げれば甘やかな声を漏らす。
そして徐々にきつくなっていくような感覚、まさか自分の男性器が縮んでいるとは思わず
止められない絶頂と射精に徐々に肉棒から力が失われてゆく。
「あ……あぁ……なに……なにがぁ……♥」
一体自分の身に何が起こっているのか把握できていない様子で狼狽える。
だが、それでも腰を振り続け二本のディルドへ粘膜をこすりつけるのをやめられない。
精液がつくれなくなる、とレナーテは言った。ペニスがクリトリスになると。
そんな事実に打ちのめされ、それでも射精は止まらない。
むしろ、徐々に男としての機能を奪われていくことすら甘美な誘惑になってゆく。
レナーテの細指で描かれた自分の唇の紅。
鏡に写った自分の化粧を施した姿に、ぞくぞくと背筋を震わせる。
「ぼくっ……♥ぼく、おんなのこ……♥おんなのこに、なっちゃうぅ……♥」
ついにツァリエルの心が折れ、屈服してしまう。
可愛いと囁かれるたびに嬉しいときゅんきゅん膣と尻穴を締め付け、すでに種もなくなった精液をダラダラと零す。
戸惑いが、少しずつ恭順にかわり……、ゆっくりと壊れたような笑みが表情を覆い、紅の乗った唇で笑う。
■ツァリエル > 【中断します】
ご案内:「王都マグメール 王城 地下調教」からツァリエルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城 地下調教」からレナーテさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城 地下調教室」にツァリエルさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 王城 地下調教室」にレナーテさんが現れました。
■レナーテ > 女のことではないと否定しながらも、此方から仕掛ける愛撫も、責め苦も全て、男らしさを奪うものばかり。
出なくなるまで絞り出すと言えば、瞳に映る興奮の色が深まり、違うといいながらも雄の否定に嬌声を零す。
肉芽のように小さく、そして白濁を吐き出す力を衰えさせ、精を作り出す力を奪う貞操帯の働きに、明らかに喜びが見えた。
しかし、完全な女にはしない。
白濁を吐き出すほどに、海綿体へ血を留める関が弱まり、貞操帯の中が窮屈でなくなる。
しとしとと溢れる精液だったものを指でなぞるように掬えば、それを指の間で糸引きさせるさまを見せつけた。
「大切な子種が殆ど無いですね……? ツァリエルのお○んちん、もう女の人を孕ませることもできない、残念な玩具です。でも、取らないですし……おしっこもここからです。ツァリエルは変態だから、女の子になりたい、男の子のままがお似合いですよ」
ペニスとまだ上品な言い方をしていたが、ワザと下品に呟いて興奮を煽る。
少女にしてしまえば、それは願いの叶ったただのマゾヒストに変わるだけだ。
決して叶わぬ性別の壁に叩きつけ、焦がれても届かぬ焦燥感に興奮を結び付けさせる為の言葉。
劣等、それすらも性癖になるように、歪める甘く毒混じりの囁き。
それを加速させるように口紅を僅かに塗りつければ、明らかな興奮がみえた。
それには、思わず此方も軽く身体を震わせてしまう。
ドレスの下、大人っぽい黒色のレースのショーツの股座は、しっとりと濡れているのが自身でも分かる。
可愛いと思う度に高鳴る心音を抑えるように、喉を鳴らして、変わらぬ優しい笑みを貼り付けた。
「……おもらしまでして、本当にお○んちんがいらないんですね? ――変態さん」
罵る言葉の手前に、すっと息を吸い込む淡い間を置いて、壊れたような微笑みを見せる彼の耳元に囁く。
音がする度に、罵り言葉を貰えると思わせるように、犬の躾のような繰り返し。
淡い吐精でも貞操帯は力を発揮し、更に彼の肉棒を小さく窄めようとしても、それはペニスのまま。
ペニスなのに、クリトリスのようにしかならない粗悪品。
性癖の壁の間近へ、存在を押し寄せさせつつ、するりと背後から抜け出てしまう。
「いい子に、ここを弄って待っててください」
つんと突っついたのは、綺麗な胸元に尖った先端。
その蕾で自慰を命じつつ、再び棚へと近づいた。
今度手に取ったのは、手提げ鞄程度の大きさをした箱。
直ぐ側において蓋が左右に広がると、中に収まっていたのは化粧道具。
口紅だけで濡らすなら、もっと飾ってあげようと、パフを手に取り、目の前でクスッと静かに微笑みかける。
「……何か言うこと、ありますよね?」
自ら望ませる、それが自らに撃ち込む被虐の楔となるように。
徹底して彼に隷属を堪能させながら、手に取った化粧筆の穂先を、ふわっと指先で広げるように弄び、独特な粉の香りを広げていく。
■ツァリエル > すっかり貞操帯の中で縮んでしまった性器がそれでも健気にさらさらとした液体を零す。
レナーテの細指がにちゃにちゃとその液体を弄べば、その様にいやいやをするように頭を振った。
恥じらっている様子だが、明らかに興奮の度合いはなお強まっていく。
その証拠に膣と尻穴が収縮し、ディルドが刺さった隙間からぴゅくっと潮を吹き出した。
「……へんたいぃ……♥ぼく、っへんたいの、おとこのこぉ……♥
えへっ、あひっ……♥はぃい、おしっこ……へんたいおちんちんからしますぅ……♥」
普段なら顔を真赤にして否定するはずの言葉でさえ今は素直に受け入れてしまう。
もはやほとんど役に立たなくなった男根、肉棒から快楽は与えられず女とまごうばかりの箇所で絶頂する。
男としての機能を全て奪い去ってなお、最後の性別の壁だけは越えさせない罵りにはぁはぁと喘ぎを漏らす。
レナーテがそんな自分を見て興奮していることなど露知らず、
”変態さん”と囁かれるだけで脳髄に電流が走ったような快感が生まれる。
もはや条件反射の犬のように、言葉と甘い囁きだけで絶頂してしまいそうなほど張り詰めていた。
「ん……っ……んぅー♥くぅううん♥ふぅんっ♥」
ツンと突かれた胸の頂きはぷっくりと膨れ尖り、ほのかに丸みを帯びているようで
レナーテほどの胸ではないにしろ男の体のラインよりは、女性よりにまろやかになっていた。
命じられた通り両の手で先端を摘み、くにくにと揉みしだけば乳白色の液体が薄く胸から染み出していく。
あぁ……っ♥と大きな深い吐息を吐いてさらに指先でしごくように乳首を弄り回せばぴゅぅと乳が吹き出した。
ふたなりとなった体が妊娠もせず乳を出すようになってしまったのだろうか。
「おっぱいぃ……でちゃうぅう……♥へひ、へんたいおっぱいぃ……
ぴゅーぴゅーしちゃうよぉ……♥」
うっとりと目を細めながら乳首を自慰することに没頭しかけ、レナーテが持ってきた箱を不思議そうに眺めた。
そこから出てきた化粧道具、化粧品から漂う女の香りにすん、と鼻を鳴らす。
「お、けしょう……♥ くふぅん、ツァリを……レナさんの手で
おけしょうして……ください♥へんたいおとこのこにふさわしくしてくださいっ♥」
求められれば素直に応じる。今この場の主人となったレナーテの言葉は絶対である。
潤んだ目で上目遣いに見つめ、筆の動きをうっとりと目で追った。
■レナーテ > 糸引きに反射的に頭を振っても、実際は興奮しているのがディルドに感じる収縮の振動で分かってしまう。
嘘付きと耳元に囁きなgらも、更に意地悪を重ねていく。
男のまま牝へと落ちぶれさせてやると、甘く優しく包んでも囁く言葉はそうした魔の囁き。
クスクスと微笑みながら、罵るだけで絶頂する卑猥さに此方も太腿に重たい蜜が伝い落ちるほどに興奮を深めていた。
僅かに腰ががくがくっと震えたのはそのせいだろう。
命令の後、道具を持って戻れば、ミルクを滴らせる乳頭を確かめ、流石に驚いたらしく何度も目が瞬いた。
だが、それもつかの間というところ。
いじる手を止めさせることはなく、チークの粉が残ったそれで蕾をふわふわとした毛先で擽っていく。
ピンク色の粉が滴るミルクに混じれば、さながらイチゴジャムを溶かしたが如く斑になっていった。
「ツァリエルはミルクも出るんですね……ふふっ、色んな所女の子になってますけど……残念な男の子のままです。お似合いですよ? 可愛い、偽物女の子で」
褒めているのか貶しているのか、他者から見れば後者のほうが強く感じる言葉。
浴室で出会った時に、彼の欲望を沈めた日のように、優しく引き寄せて導くお姉さんらしい微笑み方。
可愛いと囁きながら筆を置くと、優しく頭をひと撫でして可愛がると、今度は愛撫に必死な両手を捕まえていった。
「よく言えました……じゃあ、ツァリエルはいい子だから、じっとしていられますよね?」
ご褒美というように顔を寄せると、軽く唇にキスをして囁きかける。
化粧の合間、動かれてしまうときれいに仕上がらない。
欲望に焦げ付く彼に我慢を命令すると、掌で瞳を覆い、下へと撫で下ろして瞳を閉ざすように促す。
その後、道具を手に取れば彼に化粧を施していく。
パフで下地を塗り込み、ファンデーションを乗せて、目元にブラシとペンを走らせる。
ぽんぽんと柔らかな筆先が両頬を撫ぜると、最後に唇に重たく張り付く感触が走っていく。
そのどれもが一つ一つ重なる度に、女の匂いを強めさせ、偽っていく実感も与えるだろう。
「……どうぞ、目を開けてください」
パチンとケースを閉じる音を響かせ、瞳を開くように促す。
目の前から少し横にずれれば、向かいにある鏡に飾られた彼の顔が映り込む。
然程大きな変化はない、白い肌に馴染むような粉で肌の僅かな粗を隠し、瞳は淡い銀と茶色のアイシャドウを載せ、ブラウンのアイラインが瞳のラインを強調する。
睫毛も飾る必要を感じず、頬に愛らしさを強めるピンク色のチークをふんわりと載せただけ。
口紅はグロスの感じるピンクベージュで、可愛らしく僅かに艷やかに。
彼の持つ中性的な部分、それをそのままに女へ傾けた薄めの化粧。
「ちょっとしただけで女の子ですね、見た目は。……服も、着たいですよね?」
可愛らしい姿を褒めつつも、次の飾りをちらつかせる。
裸に近い格好でも、股座を見なければもはや少女だ。
しかし、見た目が区別つかなくなるのは、着飾った瞬間にまさるものはない。
問いかけつつ顔を近づけると、耳元に小さく静かな音で、彼にだけ聞こえるように囁きかけた。
「私が来てたみたいな……可愛いの」
レナーテであると認めるような言葉だが、もうそんなことはどうでも良いだろう。
戦う衣類ながらも、可憐な少女らしい可愛い服装。
浴場で交わった後、彼を見送った時に見せた格好は今とは全く違う。
着飾った時のイメージをしやすいように、そんな実例を囁いて、彼の瞳を覗き込んだ
■ツァリエル > 嘘つき、と囁かれゾクッと背筋が打ち震える。レナーテにはしっかり見抜かれているのだ。
互いの興奮が興奮を呼び、発情の度合いを強めていく。
ミルク滴る乳頭に化粧筆の先端が重なれば、そのくすぐったさに喘ぎ、身を捩る。
乳首も、そこから滴る胸元や腹、腿に至るまで粉と混じり合いピンク色の鮮やかな肌に染まっていく。
「んぅ……っあう……にせもの、おんなのこ……♥」
依然レナーテの言葉はツァリエルを惨めにさせるものだったが被虐の極みにある今は罵られるだけでも気持ちいい。
それにただ罵られるだけではない、姉のような微笑みを持つレナーテに可愛がられるのだから
それは何倍にも膨らんだ快感となってツァリエルの体を苛む。
必死に乳首を揉み込んでいた両手をとられれば、残念そうに眉根を寄せる。
が、それも褒美のキスで有耶無耶になる。
腿をモジモジとすり合わせ、腰を揺すっていたのをなんとか我慢してレナーテを見つめる。
「はぁい……♥いい子にしますぅ……♥」
彼女の手によってまぶたを閉ざされ、肌に化粧筆が乗ればぴくんとまぶたが震える。
だが宣言通り、じっとしていなければならないと息を殺すようにして身動きしなかった。
ぺたぺたと慣れぬものが肌を覆っていく感触が気持ちよくて、濃くなっていく女の匂いに胸が高鳴った。
目を開き、鏡に写った自分を見つめ思わずほぅっとため息を吐く。
見慣れた女々しい顔から一変、可愛らしい薄化粧を纏った少女がそこに居た。
思わず指先で自分の頬に触れ、ぱちぱちと目を瞬かせる。
「これが……ぼく……?」
不思議なものを見るような声音とともに自分の顔を確かめる。
鏡の中少女もそっくり不思議そうな顔をして自分の顔を撫でている。
途端に、ぞくっと子宮の奥からこみ上げるような疼きと快楽が沸き起こった。
本当に、偽りの少女になってしまった快感が波となって脳髄を焼き尽くす。
下肢についた余計な男性器を見なければ本当に少女のようですっかり変わり果てた自分に酔ってしまう。
「あぁ……♥ああぁ……♥あ……服……?」
レナーテの吐息が耳孔を擽る。囁かれた言葉をオウム返しのように繰り返して。
彼女の服、レースの施された白いブラウス、フリルの多いスカート、太ももを覆うニーハイソックス。
それを記憶からまざまざと思い出しながら覗き込まれた瞳にごくりと喉が鳴った。
「は、はぃい……♥かわいい、お洋服っ着たいです……っ♥」
■レナーテ > 肉棒から感じる物理的な快楽や、本能から貪りつく狩猟本能に根ざすような興奮。
男が本来持つ興奮とは異なり、女が持つ、好意的な相手への屈服や想像といった、精神的な興奮。
虚ろに感じさせる上ずった繰り返しの声に、思考の片隅で本当に女の子みたいだと思わされる。
いい子に化粧の合間、自慰を我慢すれば、我慢した甲斐のある少女が鏡に映し出された。
幻でも見たような呆然とした様子に、クスッと微笑みながらプラチナブロンドの髪を優しく指先で梳くように撫でていく。
「そうですよ、ツァリエルは女の子みたいに可愛いですから……お化粧はちょっとでいいんです。偽物女の子には、丁度いいですね?」
どんどん男からかけ離れていく姿、そして酔いしれる様子は、壊す楽しさを少女に教えてしまう。
絶望で叩き潰すのではなく、快楽や興奮で倒錯していく喜び、それを手に取る嗜虐的な興奮。
服の問いに飛びつくような返事が変えれば、内股が擦れるとぬるりとした感触すら覚えるほど、体が火照ってしまう。
「じゃあ取りにいきましょうか、勿論、お顔とお○んちんはこのままで」
二穴に刺さったままの玩具を引き抜くと、先程まで来ていた服を再び着せ直していく。
準備を整え、彼の手を優しく握って引っ張れば、廊下へと連れ出す。
地下の廊下を歩く合間、そこらから響く嬌声や男たちの声が幾重にも重なり、階段を上がった後は変わらぬ城の光景が広がる。
しかし、彼は違う。
大人びた格好をした彼女に引っ張られる彼を、擦れ違う王族や貴族が見るたびに、向ける視線は女へ向ける欲望の視線だ。
時折、攫おうとするように此方へ近づこうとする男もいるが、少女がひと睨みすると戦場に纏う殺気のようなものを零す。
一人なら、部屋にも何処とすらままならぬか弱い獲物に落ちた事を実感させようとしながら、城内の散歩を終え、城の奥まった場所へ移った。
両開きのドアを抜けて、入った先は倉庫のような場所だ。
組合に支給される少女達の戦闘衣が収まったそこは、試作品のドレスも多く掛けられている。
恐らくここで着替えたのだろう、彼女が本来来ていた可愛らしいモノもそこにあった。
「着たいの、お好きに選んでくださいね?」
ダブルボタンのシンプルながら可愛い軍服風のワンピースに、ジャンパースカートとブラウスを組み合わせたモノ。
ロイヤルロゼッタ調の可愛らしい柄が施されたスカートとベストの組み合わせもある。
目新しいものに行くか、想像を辿ってしまうか。
それは彼次第だろう。
■ツァリエル > 二穴からずるりと玩具が抜かれれば、クレバスと尻穴からとぷりと愛液と腸液が滴り落ちる。
あん♥とその刺激にぶるりと腰を震わせ軽く絶頂する。
未だに縮んで萎えてしまった性器からは少量の潮が垂れ落ちる。
派手さのない上品な衣服を着せかけられ、素直に袖を通していく。
取りに行く、とは言われたもののまさか自分まで一緒に連れ出されるとは思っておらず戸惑ったような表情を浮かべる。
ただ下着は着けず(着けてもすぐに濡れて役立たずになってしまうから)ズボンだけを履いて
それでも股の部分がしっとりと湿ってしまうのは避けられない。
「あ、……待って……レナーテさっ……」
レナーテの手をしっかりと握りよたよたと廊下に出て歩いて行く。
膝がガクガクと震え、その歩みは鈍いものだが縋り付くようにレナーテの手を握りしめ必死に後を着いていく。
通り過ぎる嬌声や男たちの声におっかなびっくり体をビクつかせながら、
城内へとたどり着けば今度はすれ違う王族や貴族たちの視線に怯えた。
しかし歩きながらも被虐の興奮は止められない。
ぽたぽたと股から滴り足を滑り落ちる愛液や精液が分厚い絨毯の上に点々とシミを作る。
もはや今、変態のそしりを他の人から受ければ言い逃れは出来ない。
その状況がさらなる興奮となってツァリエルを責め苛んだ。
はぁはぁと熱病に浮かされたように顔を紅潮させ、モジモジと内股をすり合わせる。
未だに城の全部の部屋を知ることがないツァリエルは倉庫のような部屋に通されれば物珍しそうに周囲を見回す。
そこのクローゼットにかかる色とりどりの衣装を眺め、可愛らしさに感嘆の声を上げた。
「これ……全部、着ていいんですか……」
様々なデザインの衣服に圧倒されながら試しに手に取ったのは
可憐な花柄を派手になりすぎないように散りばめたフリルがたっぷりとついたスカート。
レースの襟がついたリボン付きの薄いピンク色のブラウス。
どちらかと言えば、レナーテが普段着ているものの色違いと言ったところだろうか。
それを手にとってモジモジと体に当てた後、恥じ入るように顔を赤らめながら
「ぼく……これが着たいです♥」
そう言ってレナーテの許しを貰おうとする。
■レナーテ > ずっと穴を塞いでいた梁型が抜け落ちると、泡だった汁がこぼれ落ちる。
痛くしないようにワセリンを塗っていたが、垂れ落ちる腸液の具合に、以前から相当弄っていたとみえた。
困惑する彼の手を引きながら廊下を歩き始めると、振り返った先にいる彼が、幼い弟か妹の様に見えて、一瞬だけ、年追うそうな明るい微笑みが浮かぶ
「大丈夫ですよ、置いていったりしませんから」
しかしそれも、視線の筵に晒されれば、鳴りを潜める。
ごきげんよう と此方はそれらしい挨拶をして通り過ぎていくが、侍女か玩具か、そんなふうに見える彼に男達の視線はメイドたちが向けていた寵愛のようなものではない。
その一人が、通り過ぎようとした瞬間、彼の手を捕まえようと手を伸ばす。
『何処の娼館の娘だ? 儂がそこの女よりも』
「……離しなさい、祟り神の供物に手を出すつもりかしら?」
王族の手を引っ込ませる程の一言は、彼を連れ去ることはなかった。
しかし、手首を掴まえた感触、引き寄せる力は、女として貪られる側への態度。
欲望に晒された瞬間、どんな顔をするかは隣で欲を我慢する彼を見ればよくわかりそうだ。
「えぇ、組合の制服の試作品とか、予備とかがしまってありますから」
直ぐに現場に回す文ではないからと、物珍しそうに見渡す彼に答えつつ、どれを選ぶかを眺めていた。
その中で、彼が足を止めたものに、思わず口角が上がっていく。
自分が来ているものの色違いといえるそれは、可愛い制服を繕うと試作されたうちの一つ。
手が込んで、結果として量産に向かずに試作品で終わったただ一つの品。
丁度彼ぐらいの背丈の少女向けに作られていたのもあり、鏡の前で身体に合わせれば、ぴったりと上下の丈が重なるだろう。
「……ツァリエルは私の格好見て、こういうの着たいって、ひっそり思ってたんですね」
許しを求める彼に、罵るような言葉をかけながら近づくと、優しく抱き寄せていく。
そして、言葉は止まらず、耳元に唇を寄せるように抱きしめ、逃さぬように両腕がしっかりと包み込む。
「ツァリエルは本当に、どうしようもない変態さんですね。いいですよ……着飾って興奮して、イラナイ精液絞り尽くして女の子みたいになりましょうね。お○んちんで、前みたいに私を喘がせたりとか、もう出来ないですけど…いいですよね?」
興奮がさらに強くなれば、もう後戻りはできない。
貞操帯から掛かる術を解けば、本当はもとに戻ってしまうが、彼の興奮を煽るなら壊れてしまうぐらいが良いだろうか。
囁き、腕を解くと彼にそれを着付けていく。
上質の衣類を滑り落とさせ、裸にすると、その姿を見てはっとする。
大切なものを忘れていたと思いながら、自分の服が掛かったハンガーの下、鞄が置かれた場所へ向かうと、そこから何かを取り出して戻ってきた。
「これはツァリエルにプレゼントしますね、私のですけど……ね」
サラッとした白地に、白いレースが飾られたフェミニンなショーツと、動き回るように金属のワイヤーがない同デザインのブラ。
予備の下着を彼に見せると、まずはブラから着けさせていく。
胴体を回るバックストラップ、少し集めのパッドがはいったブラが僅かに胸元を包み込み、肩紐を掛けていく。
そしてショーツに足を通させていき、しゅっと引き上げていくと、張り付くように包み込む肌触りのいい布地が臀部と貞操帯を隠していく。
立てかけられた姿見に移るのは、一層少女へ近づいた偽物の彼。
「精液、ぽたぽた零しちゃ駄目ですからね? まだお着替えなんですから」
興奮に上り詰めないように釘を差しながら、今度は本命のドレスへ。
ブラウスを着せていき、ボタンを嵌め、スカートを穿かせていく。
更に防御力の底上げという目的もある、特殊布を使ったパニエも穿かせていく。
硬く、広がる外側用のと、肌を柔らかに包む内側用の二つ。
二重にしたそれがスカートの下に隠れると、白いレースが増量されたようにスカートが程よく膨らむ。
おまけと、たるみの可愛らしいベレー帽をかぶらせれば、完全に少女へ化けた姿が映し出されるはず。