2017/11/05 のログ
■ルクレース > 「……お願いします…。アーヴァイン様に抱きしめられていると、とても眠りが深くなってしまうので…。」
彼に出会うまでは、ベッドで横になって眠ることなど殆どなく、深く眠る事もなかったのに、彼に抱きしめられての眠りは、とても心地よくて深い。
子供のために、その腕の中に抱きしめられるのはガマンしなければならないと思ったが、彼から返ってきた答えに安堵しながらも気恥ずかしくなって視線が少し彷徨う。
「……っ、あれは…その…自慢していただけるほどの自分であることが嬉しくて…」
彼の紡いだ符によって見た幻影の中で、微笑んだ記憶。
それはしっかりと焼きついていて、そのことを思い出せば体が熱くなるようで、そして蘇る羞恥にかぁっと頬が染まる。
そんなルークをなだめるように、ぽんぽんと背が撫でられて額にキスを贈られると、彼が離れていく。
「……?」
ウォークインクローゼットへと向かった彼の後を追うように、ルークもソファから立ち上がるとそちらへと向かう。
ごそごそと何かを探すのを、クローゼットの入口付近で見守っていると大きな箱を抱えて出てくる。
床に下ろされ、箱が開かれるとそこには純白のドレスが収められていた。
広げられたのは、ビスクドールの着ているような、フリルのふんだんに使われた華やかなものだ。
それこそ、小さな女の子が憧れるようなお姫様そのものといったデザインは、以前秘書の少女が語った彼の趣味をあらわしている。
レースが重なり合い、ボリュームがあり華やかではあるが色使いとデザインは嫌味のないものだった。
「―――…。」
彼から贈られたドレスよりも、いちだんと甘さの増すそれに驚いたように琥珀の瞳が瞬きしてドレスに見入る。
彼にドレスを贈られた日から、着飾ることを覚えた今となってはそれは興味を引く対象となっているのが分かるか。
■アーヴァイン > ご迷惑をおかけするわけには…と断られるかと思いきや、ためらいがちながらも、強請る言葉に何度か瞳が瞬く。
しかし、勿論だと快諾の言葉を返したのも、それだけ彼女が求めてくれたことに嬉しさが込み上がるからで。
「そういうことか…それでもいい、それだけ笑ってくれるなら、もっともっと卑猥に崩してしまいたい」
恥じらいに頬が紅潮していけば、軽く背中をなでながら喜びの言葉を囁く。
そして、クローゼットからドレスを取り出し、彼女の前で広げれば思っていたより感触は良い。
以前、可愛らしいドレスへ服装を変えてみせた時と比べ、言葉を失うものの、今来ている服を送ったときのようだ。
「最初はこういうのを着せてみようかと思ったが、服を変えた時の様子を見るに、苦手かと思ってな……着てくれるか?」
ぽふっとその両手へドレスを差し出す。
白い編み紐の胸元と、小ぶりのリボンに、肩紐の部分は花咲くようにフリルがふんだんに飾られている。
一つ繋ぎのドレスとみえていたそれも、手に取れば分かるが、溶け込むほどに近い形状のデザインのブラウスとジャンパースカートの二つで出来ていた。
真っ白なニーハイソックスと、くすんだ金色を思わせるパンプスが、箱の底から顔を覗かせる。
袖を通せば分かるが、彼女にピッタリと重なるサイズで出来上がっている。
■ルクレース > お願いします、との言葉に彼が瞳を何度か瞬かせて、少しの間だけ沈黙する。
手を煩わせてしまうとは思ったが、その腕の中の心地よさに断る言葉がでなかったわけだが、断るべきだったかと瞳が彷徨う。
しかし、勿論だと快諾の言葉とともに笑みを浮かべられれば、ほっとした様子でほんのりとした薄い笑みが浮かぶ。
「…はい…」
卑猥に、との言葉に更に頬を染めながらも拒むことはない。
彼に施されるものなら、どのようなものでもルークにとっては歓びになるから。
「以前は、こういったひらひらとした繊細な服は着たことがなかったので視覚的にも、感覚的にも慣れず困惑してしまいましたが、こちらのドレスを着用して少し慣れました。…はい」
両手に乗せられたドレスは、絹の肌触りで質のよさが伺える。
以前、哨戒していた少女から写し取られた服は、ひらひらとしたスカートや、赤などの色合いは着たことがなくて苦手というよりも困惑が大きかった。
今着ているものも、今までルークが着用してきたものよりも甘く繊細な作りをしているが、彼がルークのために慣れずに困惑することも考慮しながらデザインしてくれたのと、布の頑丈さへの安心感もあり、今ではそれを着用することが普通になっている。
フリルがふんだんに使われたデザインのそれに、似合うだろうかと困惑がないわけではないがそれでも最初よりは受け入れやすくなっていた。
問いかけに頷くと、ウォークインクローゼットへと彼とは逆に入って扉を閉めて着替えていく。
どのように着ればいいのだろうか、と改めてそれを広げてみればワンピースではなくブラウスとジャンパースカートに分かれていた。
今着ている服を脱ぐと、ブラウスのパフスリーブと姫袖に袖を通して、スカートを身につけてリボンを結ぶ。
箱の中にあるニーハイソックスとパンプスを履けば、それはルークのために仕立てたかのよういにぴったいとサイズが合った。
「……あの、着替え終わりました。如何でしょうか…。」
甘さの増したひらひらとしたドレスが、自分に似合っているか分からない。
気恥ずかしさに頬を染めながらクローゼットの扉から顔をだして、そしてドレスをまとった全身を彼の前へと見せていく。
■アーヴァイン > 薄っすらとした、朧気な微笑みも、欲望に恥じらう仕草も愛らしい。
そして、過去と今での反応の違いが慣れと聞けば、嗚呼といった様子でその言葉に納得する。
前回とは異なるデザインではあるが、色合いも白一色のシンプルなのもあり、受け入れやすかったというところか。
そして可愛らしさと着飾ることへの慣れが、こうして彼女を飾ることが出来るなら……もっと色々してみようかとおもうぐらいだ。
ドレスを手に、クローゼットの方へと向かう彼女を見送り、閉ざされた扉の前で待つ。
少し落ち着き無いのは、見たいと思っていたものが目の前に現れる期待故。
「……」
幼さ溢れる存在にあえて大人っぽいものを、逆に妖艶な人へ甘ったるく愛らしい服を。
その落差と反応が大きな魅力になると、変わった趣味趣向がある男だったが、正しくそれに直撃する結果。
月夜の姫君が、陽光の御姫様へと変わった姿は、瞳を震わせながら言葉を失う。
無言のまま近づけば、両肩に手を載せて引き寄せながら唇を奪ったのが答えだ。
クローゼットの中だというのも忘れて、唇を幾度となく重ね合わせながら、触り心地も良いドレスの上から、背中をなでていく。
息継ぎの合間に、綺麗だと、可愛いと、ささやきながら徐々に唇をついばみ、貪るように口吻を交わす。
姿だけでも熱を持ちつつある下肢が、重なった部分から感じ取れるかもしれない。
■ルクレース > 「……あの…――っ」
彼は、大きく驚いたときなどに動きが止まってしまうことがあるが、リアクションが見られなければ自信のないことは特に不安になってしまうもので…。
しばし、言葉を失って佇む彼に問いかけの言葉を再度かけようとしたところで、無言のまま彼が歩み寄ってきて引き寄せられ、かじりつくかのように唇を奪われる。
「…ぁ…はっ…ぁ…」
幾度も角度をかえては、唇が再び押し付けられ離れては重ねられ呼吸すら奪われてしまいそうなほどに、熱烈なキスが繰り返される。
息継ぎに唇が離れれば、綺麗だ、可愛いと囁く声が聞こえ、背中を撫でる彼の手が熱く感じる。
自信のなかった新しい格好に、褒める彼の言葉を聞けば安堵と嬉しさが湧き上がり、ルークもまた彼の口づけに応え、何度も自分からも押し付けて、ちゅっと小さな音を響かせる。
抱き寄せられ重なった体で、押し付けられる彼の下半身には熱をもち固くなりつつある部分が触れて彼の興奮の度合いが知れる。
それを知れば、ルークもまた体に熱がこもるように熱くなって口づけが深くなっていくか。
■アーヴァイン > ぱつんと理性が千切れる音がした、そこからは若干記憶も曖昧だ。
それぐらいに庇護欲を煽る可愛らしさと、それを壊したくなるほどの嗜虐心がそそられる。
ささやきながらのキスに、彼女も答えるなら舌を滑り込ませ、掬い上げるように絡ませながら深く繋がりあわせていく。
その合間に、背中に回した片手が互いの身体の合間に割入り、彼女の股座へと忍び入る。
内股をつぃっとなぞりあげ、ショーツの近くまで這い上がっては遠ざかるように太ももの外側へと指を逃がす。
幾度と水音を響かせた唇同士が離れ、銀糸が薄暗い室内で途切れていき、今度は後ろから抱きすくめた。
「似合ってる……とっても」
真っ白なドレス姿の彼女を姿見に映し出せば、再び掌が下肢へ。
今度は膝下ほどと眺めのスカートの中腹をつまみ、ゆっくりと引き上げていく。
そこに隠れたショーツを鏡面へさらけ出そうとしていくが、普段よりも甘い格好故に、背徳感を強く覚える。
映し出されれば、そこをじっと視線が追いかけながら、布地越しに爪先が割れ目をなぞりあげていく。
触れるか触れないか、ギリギリのタッチでこそばゆく焦らすように。
■ルクレース > 唇を押し付け、開くと彼の舌が滑り込んでくる。
ちゅる、くちゅ、と唾液が捏ねられ絡み合う音を響かせながらお互いに唇を貪り合い、舌を絡ませていく。
つい、と背中を滑るようにして手が体の合間に入ると、スカートの中に滑り込んで内腿をなぞりあげる。
ついっときめ細やかな肌の上を指が滑り上がれば、股座のぎりぎりのところまで這い上がっては遠ざかるのにざわざわと肌が粟立つような感覚を感じてふるっと体が震える。
「――はあっ…ぁ…よかった、です…」
唇が離れれば、銀糸が細く糸を引きちぎれていく。
後ろから抱きすくめられながら、耳に入る低い囁きのような声に似合っているかどうかと緊張していた表情が和らぐ。
普段着ているドレスよりも長い裾を、彼の指がつまみあげるとするすると引き上げられていく。
白いニーソックスが鏡に写り、そして膝の上から白い太腿が晒されショーツまでもが鏡に映し出されていく。
「――っ……っ…」
ゆっくりとした動きは、服を一気に剥ぎ取られるよりも羞恥を煽り頬を真っ赤に染めながらルークは鏡から目が逸らせずにいた。
じっと見つめる彼の瞳もまた、鏡に映し出されていつもよりも眼光が強くなっているように感じる。
白のレースで彩られたショーツには、微かにシミが生まれており触れるか触れないかのぎりぎりのタッチで割れ目をなぞるのにまたふるりと体が震える。
ご案内:「王都マグメール 王城」からアーヴァインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」からルクレースさんが去りました。