2017/09/11 のログ
■アーヴァイン > 「とはいえ、それが可愛くもあるが」
不器用さもまた、愛らしく感じるほどに可愛いと自然と甘ったるい言葉を囁いていく。
気をつけないとといったばかりだったが、口にして数秒後にその事を思い出しながら苦笑いを浮かべて撫で続けた。
「もう少ししたら、大分身体にも負荷がかかるだろうからな。大事にしてくれ」
夏バテが無かったのは何よりで、苦笑いのままそんな注意を促すものの、思いの外指先には育ちつつある赤子の存在を感じさせられた。
隼が飛び去った後、その恥じらう彼女を見つめながら、掌で腹部を優しく撫でていく。
彼女と子を労るように…というのもあるが、その膨らみ具合をしっかりと確かめたくなったのが大きいか。
「……小さい変化だが、これはこれで、妙な色香を感じるな」
柳のように細く、柔らかな体躯をした彼女と相反した身籠って丸くなっていく変化。
ミスマッチなはずのそれが、妙に魅力のように思えれば、ぼそりと囁きながら二人の間に挟まれた掌がやさしくそこを撫で続ける。
■ルーク > 「……っっ…。」
痘痕もえくぼという言葉があるが、まさにそんな感じで不器用なところも可愛いと言われて嬉しくない筈がなく染まった頬がりんごのように赤くなっていくばかり。
きっと今念話にリンクしていれば、嬉しい感情が溢れ出してしまっていただろう。
「はい。」
大切なこの人との子供を、しっかりと育てて健やかな状態で産みたい。
そう思うから、彼の言葉に素直に頷く。
妊娠初期は初期で悪阻などもあるが、後期のお腹が大きくなる時期に暑いのも辛いと聞く。
季節としては、良いタイミングの懐胎だったのかもしれない。
腹部へと滑った指が、ふっくらとした微かな変化を感じ取り掌で改めて優しく撫でられると、そこから慈しみが伝わり安堵感と心地よさが広がっていく。
平たかった腹部には、かすかだが確かなふくらみがありそこに命が育っている事を感じさせる。
「色香、ですか…?…ん……」
人のお腹の中で人が育つ不思議と共に、細い体が丸くなっていくミスマッチさを呟かれ、手が体の間で胎を撫で続ける。
妊娠すると、母性のほうが強くなって抱かれたくなくなるという話も聞いたが、自分は違うらしい。
だって、彼に触れられるとこんなにも嬉しい、こんなにも切なくなる。
■アーヴァイン > 素直な変化は心をくすぐり、可愛いものだと改めて思いながら撫で続けていく。
綺麗なくびれに沿った腹部のラインは、僅かに浮き上がるような変化があり、彼女が欲していた大きな繋がりがそこにあった。
愛しさというものが沸き立つ反面、何故か妙に彼女を貪りたくなる。
いつもと違う、彼女を。
「あぁ……何というか、ルークの身体は細いままだが、ここだけ変わってくると、妙に唆られるというか‥うまく言い表せないんだが」
男としては、愛する人を常に一人で楽しみたくなる。
その欲望は彼女が子を孕んでも変わらず、常に欲しくなるもの。
腕の中で嬉しそうにする彼女を見つめ、腹部を撫でた掌が頬へと添えられていく。
少し上向きに傾けさせれば、そのまま静かに唇を重ねてしまう。
重ねるだけのキスから、徐々についばむように重ね合わせ、つぃっと舌先で唇のラインをなぞって可愛がる。
その合間に、頬に触れた掌が滑り落ち、胸元に重なればそこを緩やかに揉み込んでいく。
中指で先端を弾くように布地越しにとらえ、房全体を掌で捏ね回したりと、その欲望が確かな事を伝えていく。
■ルーク > 彼の意志を継ぐ者を産むという事実は、彼にあてがわれた時の役割と変わらない。
変わったのは、ルークの心の有り様で、例えどのような子が生まれたとしても愛しく思う彼とのつながりの証で。
「そういう、ものなのですか…?ん…んっ…書物に、子を宿したあとは子を育て守る本能から、殿方との交わりを嫌厭する事があるとありましたが、嘘、ですね…。」
自分の胤を身ごもった体が、母として変化していくのにそそられるのだろうか。
彼が求めてくれる事が嬉しくて、触れられるだけで切なくなる。
ゆっくりと腹部をなでていた手が、頬へと伸びて上向きにされれば、彼の茶色い瞳とルークの琥珀の瞳が交じり合う。
ちゅ、と小さな音を立てながら唇か重ねられ離れていく。
頬を染めながら、琥珀の瞳が蕩けるように揺れて細められると閉じられていく。
告げた言葉は、ルークも彼に抱かれることを望んでいると示唆して。
徐々に深くなっていく口づけに、何度かお互いに角度を変えては唇を合わせ、舌先が唇のラインをなぞりあげると、驚いたように唇が僅かに綻ぶ。
頬から、胸元へと落ちた手が緩やかな動きで布ごしに揉み込み次第に服のなかでぷっくりとしていく先端を弾くようにされればぴくぴくっと背筋を震わせて、吐息が震える。
■アーヴァイン > 「……ルーク、そんな事言われると…辛抱たまらなくなるんだが」
身重になり、特に悪阻が酷い初期はそれどころではないと聞いたことがある。
彼女は眠気が強くなるぐらいで、毒素に振り回されすぎることもなかったのもあるかもしれない。
少し遠回しながら、欲するような言葉に、息が詰まる様な心地で呟くと、唇を重ねる。
瞳を閉ざした彼女を見つめ、こちらも閉ざしながら幾度と重ね合わせれば、擽るような舌先に唇が緩むなら、そこから舌を差し込んで、彼女の舌を絡め取ろうと深く重ね合わせた。
溢れる吐息も気にせずに、服越しに感じる膨らみきった先端を、爪先で弾きながら房は掌で包み、くにくにと可愛がる。
左右の感触を確かめるように可愛がれば、今度は臀部へと重ね合わせ、そこを優しく撫でるように可愛がりながら、つぅっと指先が細くも綺麗な丸みを帯びたラインをなぞる。
互いの唾液が混じり合い、泡立つほどに重ねた唇が離れれば、気泡まじりの銀糸が滴り落ち、互いの合間に消えていく。
「ルクレース……部屋に戻ろうか?」
人としての名前、それで確りと彼女を呼ぶと、誘いかける言葉は更に続きを求めるもの。
時折吹き抜ける秋風は、肌を晒すには少々寒い。
戻れば何が起きるかは言わずもがな、柔らかに微笑みながら、再び頬を撫でるだろう。
■ルーク > 「――っは…ぁ…ぁ…。」
悪阻と思われるものはいくつかあるが、体質なのかどれも軽いものでそれほど辛い思いはしていない。
少し動揺の感じられる声と共に、唇が重ねられると言葉を返すことができなかったが、きゅっと彼の背に回した手が衣服の布を握るようにして応える。
綻んだ唇の隙間から、彼の舌が差し込まれてルークの舌を器用に絡め取っていく。
リップノイズは、次第に濡れた音を響かせ始め蠢く舌と同じように胸元から走る快楽の信号に背筋が震える。
服の上から、掌に包まれきってしまう膨らみは、慎ましいがそれでもその柔らかさを掌や指が沈み込み押し返す感触で伝え、胸から臀部に回った指先が丸みを帯びたラインをなぞると、ぴくくっと震えて腰があがる。
「…はい…アーヴァイン様…」
つぅ、と気泡まじりの唾液が伝い落ちると人としての名を呼ばれ、嬉しそうに唇が微かに綻んだ。
誘いかける言葉に、小さく頷くと頬を撫でられながら私室のほうへと連れ立って戻っていく。
ご案内:「王都マグメール 王城 庭園」からアーヴァインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城 庭園」からルークさんが去りました。