2017/08/10 のログ
■ルーク > 彼に出会って、人として扱われ、女としての悦びを与えられた。
着飾るのも、着飾った姿を見て褒めて欲しいという欲求が生まれたのも彼のおかげだ。
ありがとう、と礼の言葉を告げる彼に微笑が浮かぶ。
「ひんっ…ぃっあっ…中を通り抜ける針から、振動が奥に、伝わってっひっぅぅ」
意地悪な声は、強い刺激を訴えるのに更に愛撫の手を強めていく。
がくがくと腰を震わせながら、膝を折るようにして体の奥に走り抜けていく刺激を逃がそうと動いてしまう。
右に左にねじる動きは、リングのせいでより強くなり愛液で滑りの良くなった針が中で動いて体の奥深いところまで快感が届く。
そこへの刺激が一旦止んでももう二つの突起に刺激が送り込まれて、甘い悲鳴が唇から溢れるのが止まらない。
きゅっと搾り出すようにして三日月型のリングがはめ込まれれば硬くなった先端が絞り出された状態で固定されてしまう。
そうなれば、感度は否応なしに高められて、捻られるたびに背筋が浮き上がり甘い声と金属音が響く。
「ありがとうございます、アーヴァイン様…」
彼の色に染められ、彼のものと示す装飾を自分のために作ってくれた事が嬉しい。
抱き起こされて、動くだけでシャラシャラと澄んだ金属音が奏でられる。
「はい…。んっ―――あぅぅっっ…んっひっ…はい、った…ぁ…ひっ、あっ、あっあっ…」
彼の膝の上に向かい合わせに座る格好になり、向かい合った股座の間にははちきれそうなほどにいきり立った熱が存在を主張している。
彼の言葉に頷くと、その両肩に手をかけて体を支えながらおずおずと腰を持ち上げそして、熱に向けて落としていく。
しかし、一度目は入れるのに失敗して、ずりゅりと愛液で滑るスリットに沿って先端でえぐられる事になり、がくっがくっと震えながら唇の端から唾液が伝い落ちていく。
息を乱しながら、震える腰をもう一度持ち上げると、肩においていた片手で秘裂を開いて今度こそ挿入すると熱くぬかるむ膣の中にその熱を飲み込んでいく。
内部はきゅうきゅうと絡みつくように熱を締め上げながら、挿入の刺激に少しの間ルークの動きが止まってしまう。
そして、止まった動きを彼が待ってくれたなら、両手を肩に添えて淫らな踊りが彼の上で始まる。
上下に動けば、シャランシャランと澄んだ音とともに卑猥な水音が混じり、重力に従って飾りが揺れるたびに乳首がひっぱられて悦を生み出していく。
恥骨の間に挟まれる事になる肉芽も、リングによりごりっごりっと押しつぶされて絶頂してしまいそうなほどの快感を生み出してトロトロに表情がとろけてしまう。
■アーヴァイン > どうやら目論見通り、神経に近いところを棒が刺激していったようだ。
甘ったるい悲鳴とともに飾り立てられた姿が背筋をのけぞらす度に、彼の興奮が強まる一方。
「どういたしましてだ。こうなってくると、従者というよりは、俺専属の娼婦のようだな…。ある意味、妾というのがしっくり来る」
扇情的な赤い下着姿に、それを強めるアクセサリー。
丁度高級な娼婦宿の女が、こんな感じに飾られて身を売るのを知っている。
擦れた感じがなく、純な彼女がやるからこそ、この魅力が出来上がるのだから、そこと比べるまでもない。
そして、命の言葉に従い、またがろうとすれば、上手く入らずに肉棒を滑りで外してしまう。
強く粘膜同士がこすれる感触に、びくりと肉棒も大きくはね、心地よさに掠れた吐息も溢れる。
外れの快楽ですら、淡い絶頂に落ちたように見える姿を目の当たりにすると、ビキリと皮がはち切れそうなほどに膨らんでいく。
膣内へと肉棒が飲み込まれれば、絞り込むように絡みつく膣肉を強引に肉棒が押し広げる。
子宮口へ届くように少しだけぐっと腰を突き出すと、ぐじゅっと蜜を押し出し、ごりっとめり込む感触が快楽に変わるだろう。
「良い光景だ、凄く興奮する……」
感情を知らなかった顔が、快楽を覚えた甘い牝の顔へと変わっていく。
戦うための引き締まり、柳のような細い体が上下すれば、控えめな胸元が淡く上下するのがよくわかり、思わず視線が釘付けになる。
しごく度に皮が苦しくなるほどもう一回り膨れていき、滑りと熱の快楽がそれを溶かしていくようだ。
敢えて体にはあまり触れず、快楽を貪る厭らしい姿をじっと見つめつつ、肉棒を跳ねさせ、不規則に亀頭が膣壁の天井を叩く。
「…本音を言ってしまうと、もうずっとこういうことをさせていたくなるぐらい…扇情的だ」
従者や護衛ではなく、欲望を満たすために女としてからで尽くす妾。
以前断られてしまった立ち位置だが、あまりの妖艶さにずっとこうしていたいと強請るほど魅了されていく。
じっとその琥珀色を見つめ、時折腰の動きに合わせて突き上げ、刺激に変化を与えていった。
■ルーク > 「あっ、ふぁっ…ひっく…しょう、ふ、のように…あひっ、気持ちよく、でき、てますかっ」
シャランシャランと澄んだ音と、卑猥な水音とともに彼の声が鼓膜を擽る。
娼婦のようだと、それは蔑む言葉には聞こえなかった。
性のプロフェッショナルである彼女たちと同じくらいに彼を気持ちよくさせる事ができているのだと、嬉しくなる。
そして、妾との言葉がでるのに胸を締め付けられるような感覚が胸の奥に生まれる。
ぐっと突き出された腰で、子宮口を打ち抜かれて背を仰け反らせて甘い悲鳴があがる。
締め付ける膣肉を押しのけて、強く子宮口にめり込むのにびくびくっと体が痙攣してまた軽く絶頂したのを感じられるだろう。
「はぁっあっ、ア、ヴァインさ、まっ…っ熱くて、はげし、くて、意識が、焼けてしまいそう、です…っあぁっ」
雄を受け入れる事を悦び、蕩けた表情でなんども軽い絶頂を繰り返す。
子宮口を穿たれるたびに、頭の中で火花が弾けるようで動きが止まってしまいそうになるのを、必死に腰を揺らしていく。
向かい合ったまま、結合部以外あまり触れずに完全に密着せずに少し離れたところから彼の視線が突き刺さるのに悦は深まるばかり。
「――あっ、あぁっ…ず、っとアーヴァインさまに触れられて、抱きしめられて、いられたら…あっ…どれだけ幸福かと、は思います…っんんっひっあっ」
きゅうっと胸が締め付けられるような切なさが押し寄せてくる。
ずっとこうしていたいと、望む人に望まれる幸福、歓喜。
ずっとずっとこの時間が永遠に続けばいいと、そう願ってしまう。
このまま、このまま――ずっと永遠にこの時が続きそうな錯覚さえ、快感に焼き切れそうな思考も体も感じてしまう。
じっと見つめられる琥珀の瞳から、強すぎる刺激に涙をこぼしながら腰を突き上げる強烈な刺激にまた背を仰け反らせ。
■アーヴァイン > 「あぁ……よく、できてるぞ…?」
文献に見たことがある、砂に囲まれた異国の踊り子を思い出させる。
奇しくも金属が擦れる音と鈴の音、そして水晶の弾ける音が書かれていた内容と重なる。
それも、王族を魅了する踊りだったとか。
自分だけが貪れる、月姫の交わりの舞ともなれば、格別のショーだ。
痙攣し、締め付ける体と胎内の動きに、肉棒も小さな脈動を早めるように繰り返し、心地よさに表情が歪む。
「激しく動いてるのは…ルークなんだがな? 戦うために引き締めている、からな…。動きが誰よりもいい…締め付ける感じも、だ」
程よく体を包む筋は、どの娼婦よりも動きの良さを感じさせられる。
そしてきゅっと締め付ける膣の圧力も、下腹部にも確りと筋が張り巡らされた体の結果だろう。
それをうねらせながら扱きに掛かるのだ、柔らかく熱に満ちた胎内で、とろとろと先走りの汁が白を交えながらとめどなく溢れる。
顔を、胸元を、結合部をと、視線も忙しなく彼女の全てを見つめ続ける。
「…ずっとそうしてれば…手だし、されないだろうしな…っ。だから、前にも…従者じゃなく、妾にしておきたいといったんだ…」
自分の女であり、誰にも手出しさせぬように包み、守りたい。
そして、その分をこうして深く強烈な交わりで受け取り、満たされていく。
彼女が戦う力を失ってしまったとしても、器量の良さもあって、何をしても尽くせるだろう。
こうして、性の交わりで自分を骨抜きにすることも。
だが…と呟きながら腰を振る彼女の頬に触れていく。
「ルークは……従者、という自分だけの椅子を奪われたくない…んだろうな。いくつも出来るかも…しれない、妾より、たったひとりの従者…がいいとな」
溢れる涙を手の甲を当てるようにして拭っていくと、細い腰に手を当てていく。
脇腹の辺りに掌を添えて、撫でるようにしながらその顔を見つめる。
しなやかなラインもまた、魅力の一つで、こうしてさわり心地のいい肌を撫でるのも興奮を強めていく。
「……ルークは、ずっと…独占欲が強かったんだな。俺に対して…私だけにさせたいと、な?」
そうだろう?と問いかけるようにつぶやき、仰け反っていく背中に掌を添えて、倒れないようにしていく。
そのままぐり、ぐりっと子宮口に押し当てた亀頭を左右にねじって擦りつけ、追い打ちの快楽を流し込む。
彼女の隠れた本性をもう一つ暴こうしながら、腰は器用に左右に揺れていく。
■ルーク > 「――っひんっ、あっ…で、も、中を突き上げる、動き、がっ…あぁっひぅっ…っ」
よく出来ましたと、上手に褒められる子供のように嬉しそうな小さな笑みが蕩ける表情に浮かぶ。
膣の中で小刻みに震え、硬さをどんどん増していく熱の感覚が表情が彼も強く快感を得ている証拠で、もっともっと感じて欲しいを思えば動きも大胆になって刺激が強まっていく。
不規則に突き上げる予測不可能な強烈な刺激が、なんどもなんども体を襲い、視線にすら震える。
「んっ――ぁっ…アーヴァインさま…あっ」
妾として、彼に庇護されるだけの存在になっていれば他者に汚される事もなかったかもしれない。
それを選ばなかった事と、彼以外の男に穢された事実にツキンと胸が痛む。
けれど…けれど――
頭の中でリフレインする否定の言葉に続くように、頬に手を添えて彼の声が続く。
「――ぁっ…は、い…っあぁっ…っ」
それを責めるのではなく、優しい声が今も胸の内にある強い想いを、以前妾では嫌なのだと告げたその欲を語る。
彼の立場から言えば、幾人もの妾を抱えることで有力な貴族や他の王族とのつながりと持ち、確実に優秀な後継を作るのが理想的だ――。
そう、理性では分かっている。
それが最善であり、その内の一人に望まれるのは見に余るほどに、光栄な事なのだと。
「――くぅぅっひぃぃんっほ、かの誰か、と同じよりも、ただ、貴方様、の、唯一で、ありたい、と望んでしまい、ましたっあぁっ、ひっ…ぁっ」
それが分をわきまえない願い、欲だと分かっていてもそれを止められなかった。
初めてルークを人として見てくれたその人を、愛してしまった。
愛しくて、愛しくて、自分だけを見て欲しくて、その人を独占したいという願望を抱いてしまった。
ぽろぽろと溢れる涙は、快楽のためだけではなく溢れてくる。
左右に器用に捻られる腰の動きで、中を抉られ思考が纏まらない。
普段理性で押さえ込んでいるものが、あとからあとから溢れてくる。
■アーヴァイン > 機体に答えようとするように動きがどんどん大きく、激しさを増す。
細身の大人しい雰囲気の彼女が、一心不乱に腰を振りたくり、肉棒を扱き上げる光景は、見ているだけでも興奮の度合いは強まる。
ごり、ごりっと、子宮口を亀頭で弾き、膣奥を突き上げる度に射精感がぐっと込み上がり、尿道の辺りが熱くなる。
今にも吐き出しだしたくなるそれを耐えながら、一層濃く煮えたぎらせるように此方も腰を捻る。
「……俺も、ルークを俺だけのものに…したいと思っている」
出会った時の見た目の印象に、妙に人らしさを遠ざけようとし続けた中身。
そして、いろんな刺激を与えて人らしさをどんどん開花させた彼女に、愛しさを覚えながら可愛がり、心を育てたいと願った日々。
そんな今までが脳裏に過ぎ去ると、そのまま彼女をベッドに寝かせるようにして覆いかぶさる。
両手は指を絡めるようにして握り合わせ、顔の両脇にぐっと押し付けるようにしながら、こちらのペースでじゅちゅ、ぐちゅと水音を響かせながら蜜を掻き出していく。
「無垢な心の…恋心をそのまま受け止めていいか、少し悩みもしたが、俺もこう思う。ルークの…唯一の男でありたい…。やっぱり、子を授からせて…妻にしてしまうのがいいかもな」
彼女が女として残された理由、跡継ぎを作る為の器。
それだけの為にすることは嫌がった彼が、自ら望んだのは、それを口実に彼女を絶対の場所に置くため。
苦笑いで問いかけつつ、どうだ?と告げるものの、腰の動きは相変わらずだ。
厭らしく美しく飾られた彼女をじっと見つめながら、大きなストロークで肉棒全体で胎内をかき混ぜていく。
■ルーク > 破裂寸前まで猛る熱は、硬く熱くその先端がごりっごりっと子宮口に引っ掛けるようにして弾く動きに、何度もその場所から頭の先にかけて電流が走り抜けていくような強い快感が走る。
理性も思考力もとうに焼ききれ、何も、考えられない。
「わ、た、しは…あっ…んぁああっ今、もアーヴァイン、さまのもの…ですっひぁっ」
ルークの中の世界は、彼を中心に回っている。
焼き切れそうな意識に、彼の言葉が滑り込んでくる。自分だけのものにしたいと。
自分は、彼の従者で彼のもの…。けれど、彼は違う。
彼が向ける情愛は、自分だけではなく世継ぎを作る他の妾にも向けられるもの。
でも――でも――
どさり、とベッドのスプリングがふたり分の体重を受け止めて軋む。
視界には、見下ろす彼の顔が映り、指を絡められた手がシーツに押し付けられる。
完全に彼のペースになった動きに、背をシーツから浮かせながら甘い声があがる。
立場や身分や、彼の背負っているものといった理性の枷を壊すかのような動き。
「あっあっあっ――あぁっ…ひっんっ、ひぁっっわ、たしが…妻、になど――っ」
もっと彼にふさわしい女性がいるはず。
もっと彼に有益な女性がいるはず。
彼の養父が許すはずがない。
でも――
「アーヴァインさま…ア、ヴァイン、さ、まっ…っ欲しい、です…っ貴方さま、がっ…貴方さま、とのお子がっ――」
涙がとめどなく溢れて、彼の顔が歪む。
打ち付け続ける腰に、生まれる快感に、見つめられるのに心からの願望が口を突いて出てくる。
以前、そっと彼の見ていないところで彼の精を受け止めた胎を撫でた時のように、その時よりも強く強く彼との子が欲しいと求めた。
■アーヴァイン > 彼女の言うとおりかもしれない。
初めてを奪い、その体に消えない符号を埋め込み、そして今もこうして自分の趣味に合わせた格好で交わってくれている。
それなのに、一つ遠くに感じるのは互いの立場という垣根だろう。
だから己に問うた、この先に望まぬ女と結ばれ、彼女を置いていくことが出来るのかと。
「……そうだ、俺だけのものだ」
自分に言い聞かせるように呟きながら、腰を密着させていく。
小刻みに奥底をノックする動きに変わっていくのは、堪え続けた射精が限界に近いからだ。
瞳を閉ざし、乾いた音を響かせるほどに腰をぶつけ、水音と混じり合えば、卑猥な響きとなっていく。
「っ……じゃあ、俺が…望まない女と結ばれるのを…黙ってみていられるか? 俺は……最初から言ったはずだ。世継ぎ作りのためだけに…ルークを抱くことはしないと」
繋がる相手も、繋がりたいと思った人だけがいい。
自分が確実につながれない位置へ行ってしまうことを受け止められるはずがないと、彼女の心に問いかける。
この不器用で、真面目で、それでいて純で、恥じらう顔の色香が可愛らしい。
彼女でなければ駄目だと、改めて強く願うと、いつも以上に子宮口に亀頭を食い込ませる。
孕ませて、そのまま自分の女とするために、言葉だけではないと言わんばかりに小刻みな動きが加速した。
「あぁ……っ、だから…孕め…っ、自分の欲望のために……孕めっ」
符号を使えば、受精を確実化することも出来るだろう。
それをしなかったのは、こういう事ぐらいは、人として成立させたかった。
指をとき、背中に腕を回して抱えるようにするとラストスパートを掛けていく。
ぱんっ、ぱんっと響くピストンの音が消えていき、ずちゅずちゅと小気味よく蜜を掻き出していくと、限界はすぐだった。
呻くような声とともに、ドクドクッと大量の白濁が溢れ出すと、ぐっと子宮口に鈴口をいつも以上に押し付けた。
精液が尿道を抉るような錯覚を覚えるほどの射精は、吐息を零すほどに心地よく、二度三度の脈動でも勢いは衰えない。
とくとくと残滓を吐き出すようになると、淡く腰を揺らして余韻を深めていき、最後は再び密着させながら脱力していく。
■ルーク > 駒として、ルーアッハから養子になった彼の従者になり、
感情を得て、彼に恋する心を獲得した。
その心を優しく受け止め、育むことを善としてくれたその人の隣には、いつか自分以外の誰かが寄り添うことになるのだと、解っていた。
――そのはずなのに、思いが強くなればなるほどそれが嫌だという欲が生まれた。
「あ、あっ、ひっくっ――そ、れは…んんあっ」
大きなストロークでのピストンは、次第に小刻みなものになり、それでも打ち付ける強さは弱まったりしない。
乾いた肌と肌がはじける音が際立つほどに、強く深く腰をぶつけられ子宮口を押し上げられるのに何度も軽い絶頂を繰り返した体に大きな波が押し寄せようとしている。
彼が他の女性と結ばれるのを、従者として傍で見ていられるかと問われれば、否定を紡ぐことはできなかった。
それだけ愛情を抱けば抱くほど、独占欲も同じように育っていた。
「あ、っあぁっ、アーヴァインさま、…っ中に、くださいっ、貴方様の精を、いっぱい私に、注いで…お子をくださいっひぁああっ」
絡めていた指が解かれ、背中へと腕が回れば隙間もないほどに肌と肌が密着する。
彼の体で割開かれた膝で、彼の体を挟むようにしながら激しい抽挿に背を仰け反らせて精を、子を望む。
シャリシャリと澄んだ音よりも、肌を打ち付ける音とかき混ぜられる水音が大きくたち充血するほどに擦り上げられる肉芽も胸の先端からも快感が迸る。
限界を迎えた彼の熱が、熱い命の種をルークの中へと注ぎ込むと同時にルークの体が強張り強い痙攣とともに絶頂を迎える。
ごぽりと音がしそうなほどに濃厚な精が、胎の中へと送り込まれて新たな命を芽吹かせるために駆け上る。
「――はぁぁ…っアーヴァインさま…アーヴァイン、さまが愛しくて…愛されて、幸せ、です…」
絶頂に震えながら、愛情に蕩けた微笑みを浮かべて彼へと愛を告げる。
■アーヴァイン > 問いかける言葉に否定はなく、甘い声で流れていく。
こうして交わるのも、手を引いて何処かへ連れて行くのも。
他の誰かが奪っていくことを認めなかった、それこそ人並みの願いというところか。
そして、答えは欲望の勝利。
「あぁ…っ! 孕め…っ」
追い打つようにもう一度、受精を促すように命令の言葉を紡ぐ。
痙攣するような震えとともに絶頂する彼女の胎内が、自分の白濁だけで満たされるまで繋がったまま。
脈動が収まり、快楽の波が抜けていくと、ずるりと引き抜着ぬいていく。
蕩けた可愛らしい笑みに、口角を上げると、唇を重ねる程度の柔らかなキスで応える。
そして、枕の一つを手に取ると、彼女の腰の下へと押し込んでいく。
腰が上向きになり、精液が零れ落ちないようになり、子袋の中で滞留するだろう。
「……俺もだ、ルーク…。ルークを愛してる…」
その宣言とともに隣に寝転がると、腕の中へと抱き寄せる。
娼婦のように扇情的に飾られた彼女を抱きしめ、腕枕の中黒髪を撫でながら微睡みに沈む。
確りと孕んだかどうかはいまは分からぬまま、今宵の幕を下ろすだろう。
■ルーク > 「――ひっあぁあっ」
孕めと、受胎を命じる言葉とともに最後の一滴まで全て精が注ぎ込まれていく。
ルークの体も、牝としての本能と欲望から受胎を望むかのように子宮口が先端に吸い付くように張り付いて一滴もこぼさぬ様に収縮する。
全てを注ぎ終えて、引き抜かれる瞬間にも中は縋るように強く締め付けて。
愛しい人へ、愛を紡ぎ蕩けた笑みを浮かべる唇に柔らかなキスが重ねられ、離れようとすればルークから押し付けて何度も触れるだけのキスを繰り返す。
「…アーヴァインさま…嬉しくて、愛しくて…とても、幸せな心地です…。」
腰の下に枕を差し込まれ、腰が高くなる格好になると以前そうしたように、赤いベビードールの下の白い胎を指がついと撫ぜる。
その動きにシャラリと澄んだ金属の音が奏でられ、それはまるで天使の奏でる楽器のようにさえ聞こえた。
その音を聞きながら、腕の中に抱き寄せられ、幸福に包まれて扇情的な装いのまま眠りへと落ちていく。
ご案内:「王都マグメール 王城 王族の私室」からアーヴァインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城 王族の私室」からルークさんが去りました。