2017/07/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にサタンさんが現れました。
サタン > 既に日の落ちた王城の中庭
先ほど交易商の組合の会合を終え、ささやかながら肇国節の祝いとして軽い食事と酒が振舞われ、軽い世間話を幾つか交わし
会合は予定通りの時間に終わりを告げた。

なにせ他の商人達も肇国節の期間は忙しい。
宴の席に振舞われる酒や食材は勿論、着飾るドレスの生地など
仕入れて売って稼ぎ時なのだから。

そんな中、またも王城に訪れる事になった男は、恙無く終わった会合の後、一人あまり普段訪れる事のない王城の中庭で、仕事終わりの一服に洒落込んでいた。

「――…昨日は酷い目にあった…。」

思い出すのは昨日の宴の席での感想。
適当にやり過ごすはずが、中々人の輪から逃げ出す暇も見当たらず。
辺りでは退廃的な宴も始まる中、なんとかそれだけは避けて逃げおおせた。
心地良くない疲労感を共にしながら、会合終わりの疲れを
晴らすように、咥えた煙草は紫煙を燻らせていた。