2017/07/10 のログ
レヴィ > 気配が薄い事にどうすればこれだけ薄くなるのかと問いかけたくはある。
しかし聞いてはいけない予感がして口にせず。
なんとなく自分に近いようなにおいも僅かに感じるだけに。

「堅物は堅物で面倒ッスよ。話が通じないッスから。
私は何度か見る機会があったッスがガタガタを超えてるッスね」

寧ろ足の知っぱり合いでよくやって行けるのかと感心すらしてしまい。
それを敏感に感じている青年はやはりただモノではないと考えるが…。今は関係のない事だと。

「売り込みが出来ないと貴族相手には仕官は難しいッスよ。
駆け引きに相手に興味を持たせるネタが必用ッスから。
腕前だけで仕官を目指すなら用心棒が一番ッスよ」

実力主義で仕事を得やすいのは用心棒だと浮かんだ職を青年に告げて。
他にも傭兵や冒険者と浮かぶがこれはたいして変わらないと口にはせずに。
少なくとも腹芸が出来なければ城務めは無理だと首を振り。

「その一握り程流れものは雇わないッスよ。信頼できるの以外は寝首が掛かれるのが怖いみたいッス」

まともの考えからはそれぞれだと頷き。だがそう言うのに限り外から雇い入れるは絶望的だと経験があるように口にすればワインを飲み。
もう一つ食べるッスと籠を向ける。

カタナ > もし、彼女に問い掛けられればただ一言、こう答えるだろう。「修練と実戦の積み重ねじゃよ」と。
事実、何か非常に特殊な事をしている訳ではない。そも男の技能は全て剣術を磨く上での付随物に過ぎず。

「…まぁ、そういう輩が居なくなれば、それこそガタガタでは済まぬじゃろうて。
さて、この国は何処まで持つんじゃろうなぁ…。」

他人事のようであり、同時に何処か楽しげに。何故なら自分は権力者でも統治者でもないのだから。
彼女がこちらをそれとなく訝しんでいるのは感じ取ってはいるが、そこは指摘せずに流す儘で。

「…やっぱりそういうもんかのぉ。…ああ、言い忘れてたが現在進行形で儂は用心棒をやっとるよ。
他にも副業で傭兵や冒険者にも手を出してはいるが…矢張り用心棒が中心じゃな」

既にワインを半分ほど飲み干しながら、笑み交じりにそう少女に告げる。
だからこそ、腕前だけで仕官先云々を口にしているのだ。

「寝首…まぁ、何処もかしこもよくある事じゃて。難儀な事じゃなぁ」

そういう経験もそれなりにあるだけに、微苦笑気味に呟けばサンドイッチをもう一個頂く。

「…おぉ、そういえば名乗っておらなんだ。儂はカタナという。先も言ったが一介の用心棒じゃ」

レヴィ > 自分もそれなりに実践を積んではいるが青年に及ぶとは思えず。
もし問いかけて返ってきた答えを聞けばまだまだ足りないのかと落ち込む事になるだろうか。

「いなくなったら確実につぶれるッスね。もうそんなに長くないんじゃないッスか?」

もし国が倒れれば他所に移るだけなのでそこは気楽に考えて。
自分には統治やそういうことは出来ないのだから。

「そう言うもんッスよ。腕だけなら金で裏切るかもと思われるッス。
現在進行形ッスか、それは失礼したッスよ。私も冒険者をやってるッスから同業ッスね」

まさかの既にやっていて、しかも同業でもあると聞けばそれは楽しそうに笑って見せる。
それで腕前だけでの仕官先なのかと納得もして。

「何度かかいたッスけど駄目ッスね。腐ったの程変わりは多いものっスし……面倒な事この上ないッスよ」

上モノの酒のせいかつい口が軽くなり妙な事を口走り、ワインを美味しそうに飲み。

「すっかり忘れてたッスね。私はレヴィッスよ。冒険者や娼婦をやってることもあるッス。
よろしく頼むッスよ」

僅かに酔いの混じった笑顔を見ければ知り合った挨拶を手を差し出して。

ご案内:「王都マグメール 王城/バルコニー」にカタナさんが現れました。
カタナ > 尤も、只者ではないとはいえ人間なのに代わりは無い。上を見上げれば何事もキリが無く。
実際、口にしなかっただけ正解なのだろう。男も別に少女を落ち込ませたい訳でも無く。

「…まぁ、どうせ滅びるなら派手に滅びるのも一興かと思うがのぉ」

男も、滅んだらただ他所に流れるだけ。気楽に考えられるのは根無し草故か。

「そうじゃなぁ。ただあくまで冒険者とかは副業じゃから実績はぜんぜん無いのじゃが」

サンドイッチをもごもごと頬張って飲み込みながら口にする。
あくまでカタナのメインは用心棒だ。誰かの護衛とかそういうのが中心。
と、彼女の言葉に「おや?」と眉を軽く上げて。あぁ、成る程と把握したように頷く。

「レヴィ殿じゃな…それと、酒のせいか口が軽くなっておるぞ?”暗殺者”も加えておくのが正解、じゃろ?」

微笑みながらノンビリと指摘する。無論、そうであっても態度を改める事は無い。
それを指摘したとして、己がここで害されるとは全く思っていないかの如き余裕で。
だから、右手を差し出して暢気に握手を返したりするだろう。

レヴィ > 修練を積んだ人と言う上を見ればキリがない一端を見たような気分になるだけの経験だけはあり。
なんとなく青年は自分が目指し先の一つなのだとおぼろげに感じ。

「私はその滅びるのを楽しんでから去るッスね。今までの結果がどうなるか興味があるッス」

もしそうなれば貴族の道楽で陥れられたものや奴隷とされたものがどうするのかが気にはなり。
旅立つ前にそれだけは見て行くと口にする。

「そうッスか。冒険者の実績も稼いでおけば徳はあるッスよ。貴族からお抱えの契約を貰えたらウハウハッス」

腕の良い者の一部はそうやって稼いでいると告げてサンドイッチを口に運び。
警護はメインではあるが冒険者やその他もそれほどにしているので妙な事は詳しく。

「そうッスよ、カタナ。あー……出来れば聴かなかったことにして欲しいッス」

ついうっかりと言ってしまった事に冷や汗が流れ黙っていてとお願いするように手を合わせ。
差し出した握手を断られなければ陽気に手を振ってよかったと安堵する。

ご案内:「王都マグメール 王城/バルコニー」にカタナさんが現れました。
カタナ > 人の身で何処まで剣術を極められるか。男が目指す先はそこで全ての技能はその為の付随物。
目標は果てが無いが、定まっているからこそブレない。迷いがあるカタナはただのナマクラでしかないからだ。

「…ふむ、成る程のぉ。儂は…どうかのぉ、よく分からん。滅びる様はある種の業じゃて」

フと笑ってから、ワインの残りをグイッと飲み干す。ザルなのでまず酔いはしない。
彼女のアドバイスにふむ、と頷きながら検討する。貴族お抱え…当たり外れの博打になりそうだ。しかも分が悪い。

(…まぁ、選り好みしていては何時まで経っても見つからぬとは理解しておるが)

内心で吐息を零しながら、暗殺者である事を内密にと頼み込んでくる少女に意識を戻し。

「構わぬよ。しかしタダとはいかぬなぁ。儂もそこまでお人よしではないぞ?」

ニヤニヤと意地悪く笑ってみせる。この少女は抜け目が無いようで意外とスキが多い気がする。
握手を交わせば、さて暗殺者と用心棒、いずれやり合う事もありそうだと思いつつ。

レヴィ > 元々は家族がそうだったので覚えた技能、それを磨くことが何時しか楽しくなり高める事を目指した。
其れゆえにまだ目標は決まっておらずに彷徨う刃であり。

「形あるものはいつかは滅ぶッス。その結果押さえられていた欲求が爆発することもあるッスから。
この国はきっと凄い爆発がると思うッスよ」

そう言う業は大きそうだと街中や地方の、挙句は奴隷市場都市を見て歩いたゆえの結論。
きっと凄い事になるとワインを飲んでいけばほろ酔いに。
自分は受けたこののない名指しの依頼や専属契約、少なくとも食べるには困らないだけは貰えるはずだと。
そしてつい口を滑られた秘密をどうか黙っていてと手を合わせて頼み込み。

「それは覚悟してるッス。次に会った時に何が欲しいか考えておいてほしいッスよ」

意地悪く笑う青年を見て金や物で住むなら安いものと考えて告げて。
もし仕事で対立することになれば大変そうだと頭の中で警告が鳴る。

「あー…そろそろ私は戻っておくッス。雇い主が帰るころ合いッスから。
付き合ってくれてありがとうッスよ、カタナ。
次に会えたな何か礼をするッス」

ふと星の位置を見てそろそろかと感じ取れば残りのワインとサンドイッチの残る籠を青年に押し付けベンチを立ち。
そうしてまたと笑えば城内へと戻っていく…。

ご案内:「王都マグメール 王城/バルコニー」からレヴィさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城/バルコニー」にレヴィさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 王城/バルコニー」からレヴィさんが去りました。
カタナ > 「形あるモノは何時かは滅ぶ…ある意味で真理じゃなぁ」

小さく笑う。閉じた瞳からは本心が伺えないだろうが、思う事は無いでもなく。
さて、滅びる時はどれだけ”大輪の華”を咲かせるやら。それが何時になるかは誰にも分からない。
もしかしたら続くかもしれない、明日滅ぶかもしれない。誰にも分からないからこそ…人生は面白い。

「んー…そうじゃなぁ。次に会う時までには考えておくとするよ」

微笑みながら頷いて。籠とワインの瓶を押し付けられれば、少々困り顔になるが律儀に受け取る。
こちらも、少女に軽く笑みを返しながら緩く手を振ってその後姿を見送るとしようか。

「さて…と。儂はどうするかのぉ。」

彼女が立ち去れば、チラリと祝宴会場へと改めて視線を向けてみる。
…よくもまぁ、これだけ長くやれるものだ。湯水の如き金の使い方。
良くも悪くも感心するしかない。それが滅びを加速させなければいいのだが。

カタナ > 「…少し、会場を冷やかしてから帰るとするかのぉ」

何か面白い事が、面白い出会いがあるかもしれない。と。
中身は爺でも好奇心と興に乗る気持ちは衰えなく。

フラリ、と立ち上がれば、途中で籠とか瓶は使用人らしき物へとサラリと押し付けつつ祝宴会場へと戻ろうか。

ご案内:「王都マグメール 王城/バルコニー」からカタナさんが去りました。