2017/05/04 のログ
ルーク > カリカリとただ静かな室内にペンが走る音が響き続ける。
表紙を開いては紙の上に名前をずらりとリストアップして、その作業の終えたものは隣へと移していく。

「………?」

また一冊の冊子を隣へと移して次の表紙を開こうとした指が止まる。
廊下から中に入れば、一つの家のように各部屋に仕切られている室内に微かに漂う甘い香りを知覚し視線を扉へと向ける。
作ったオイルのラベンダーの甘い香りとは異質な、今まで部屋に存在しなかった香りに微かに眉を寄せると口に手をあて呼吸を止める。
書斎から室内の廊下、そしてそこから先の重厚な扉を経た先へと気配を探るように神経を研ぎ澄ませながら窓に手をかけ音をたてぬように開いて外気を招き入れる。
そして気配を殆どさせない動きで書斎から室内の廊下へと出ると、書斎の扉を開いたままにして扉一枚隔てて廊下にいる人物と対峙して。

「そこにいるのは誰だ。」

臨戦態勢をとりながら誰何の声を掛ける。
微かな甘い匂いにすぐに対処はしたものの、知覚したということは漂う煙を微かにでも吸い込んでしまっておりその効果がどのように現れるかは不安の残るところだった。

カルニーツォ > 掛けられる誰何の声に男の動きがピタリと止まる。

『気づかれた?...しかも薬が効いていない?』

滅多にない状況に、男の鼓動が早まり、こめかみに汗が浮かぶ。フルリと頭を振ると、ゆっくりと息を吸い、その倍以上の時間を掛けてゆっくりと吐き出す。そして音を立てぬよう、静かに香炉の蓋と扇を閉じると静かに懐へとしまい込む。

『さて、声からすると子どものようですね。相手がいないのならば、大人しく逃げ出しますか...それとも...』

残念ながらアサシンなどとは違って肉体的な能力は一般人とさほど変わるものではない。扉の向こうの様子を覗いながらベストのポケットから取り出したのは濃い緑と濃い赤の液体の入った細い硝子の管。赤い色の液体は強酸性の液体.しかも空気に触れれば時期にスライムのように粘度をまして相手にまとわりつく。緑の液体は強力な幻覚効果を持つ。こちらも空気に触れればすぐに気化し、僅かでも吸い込めば先ほどの煙よりもさらに強い幻覚効果を現す。その代わりに相手にも幻覚を掛けられた記憶ははっきり残ってしまう。どちらかというと幻覚による精神的なダメージを肉体に及ぼすときに使う薬。

『どちらかだけでも聞いてくれると良いのですがね...』

扉が開かれると同時に振りかけようと、扉の開く側の壁へと移動して身構える

ルーク > 生まれた時から国を維持するための駒として、徹底的な教育を受けている。
その中には魔術や薬物に対する耐性をつける訓練もあり、通常の者よりはルークの体の魔術や薬物に対する耐性は高かった。
そして、護衛としての訓練は微かな匂いの違いにも敏感に反応するように仕込まれており微かに室内に漂った甘い香りにも即座に反応した。
未だ空気中に残る甘い香りを吸わぬように、口元を袖で覆いながら室内の廊下へと出ればうっすらと紫にけぶっている。
誰何の声に当然ながら返答はない。
気配を察知されないように、慎重に足を進めながら扉へと近づくとその先の気配に神経を研ぎ澄ませる。
この部屋に侵入しようとしていたのならば、狙いが主であるのならば捕らえて目的を吐かせなければならない。
主の身の危険になる要因は、取り除かなければならない。
呼吸を止めると腰の短刀へと手を伸ばしスラリと引き抜く。
左手でそれを持ち、右手でドアノブを回せば一気に引いて扉を開く。

「――っくっ…!」

扉を開けた瞬間、濃い赤と緑の液体が飛び込んでくる。
咄嗟に後ろに下がって避けようとしたものの、じゅぅっと小さな音をたてて左手から肩にかけて赤い液体がかかってしまい、強酸性のそれに短刀が一気に腐食していく。
降りかかった赤い液体は、次第に粘度をまして短刀を握った腕の動きを妨げ、濃い緑の液体は気化してルークのまわりにまとわり付く。
いくら訓練を積んでいるとはいえ、呼吸を止め続けることは不可能に近い。
右手で咄嗟に口元を覆うが、幾ばくか緑の液体の気化したものを吸い込んでしまいくらりと視界が歪むのに目下に皺が刻まれる。
扉から相手が顔を出せば、ガクッと床に膝をつく少年のような人物の姿がみてとれるだろう。

カルニーツォ > 『...少年?』

扉の縁から室内の様子を覗えば、膝をつく少年のような人影が見える。もう一度周囲を伺い、人気がないことを確認すると、静かにドアを閉め、ゆっくりと騎士見習いにも見える人物へと歩み寄っていく。

近づきながら独特の抑揚をつけた低い声で相手に向かって話しかけていく

「赤いスライムが身体を這い回っていく... 衣服も煙を上げて溶けていく...左手から肩へ...肩から首へ...首から胸元へ...胸元から腹部へ...腹部から腰へ...腰から太股へ...肌もチリチリと熱を感じる...このままでは肌が焼けただれていく...」

幻覚を呼び起こす暗示の言葉を唱えながらゆっくりと様子を覗う。

『武器は無効化できましたかね?...』

対象外の相手に必要以上に危害を加えるのは性に合わない。酸を中和する液体の入った霧吹きを取り出すと左手から肩へと吹きかける。衣服はボロボロになり、肌もうっすらと赤みを帯びているものの、酷い火傷にはなっていないようだ。

『...武装解除さえできれば、とりあえず縛り上げておきますかね?』

相手の様子を覗いながら、細い紐を腰のポーチから引っ張り出す.

ルーク > 「―――っ」

ぐらぐらと視界が揺れる。聞こえる音と声が耳の中で反響して不快だった。
耳から入る声は、吸い込んだ緑の液体のせいでルークの視界と知覚に影響を及ぼす。
ズル、ズルリと左手から肩に掛けて絡む赤色の液体がスライム状のものへと変わり這いずり上がってくる。
黒い上着の袖を溶解し、煙を上げながらルークの白い肌へと侵食する。
感じるのは、肌を溶かすような熱さだ。
表皮を溶かされていきじんじんとした熱さが痛みへと変わるのに、目下に刻まれた皺が微かに深くなる。
腕から肩、肩から首、胸元から腹部へと男の言葉が刻まれるのにつれて服と肌を溶かされる感覚と痛みはルークの身を苛む。
それでも、左手に握った腐食した短刀は手放さずに目下に刻まれた皺以外表情はあまり動かなかった。
しかし、膝をついた姿勢のまま強い幻覚の中にあるルークは身動きすることができなかった。

左手から肩にかけてまとわり付くスライム状のものは、霧吹きを吹きかけられるとどろりとルークの体から剥がれ落ちていく。
それとともにボロボロになった上着の布は、床へと落ちてうっすらと赤くなった白い肌が露出して、首につけた魔法具であるチョーカーも垣間見えるようになるか。

「……ふっ…!」

まるで全身スライムに絡め取られているかのように知覚する体は、うまく動かずにじわじわと消化されているかのように感じる。
それでも、近づいてくる気配を感じ取ると右手の袖の中に仕込んだダガーを相手に向けようとするか。

カルニーツォ > 『幻覚にはかかっているようですが...それでも声も上げないとは。ある意味大したものです』

感心したようにもあきれたようにもとれる笑みを浮かべるも、用心にと腰のレイピアを抜く。そのまま、改めてじっくりと相手の姿を観察する。おそらく幻覚にかかってさえいなければ、こちらに気づかせないまま、急所を一突き出来たであろう右手のダガー。それもさすがに全身を苛む痛みと熱に動きを鈍らせたようで、かろうじてこちらを狙っていることに気づく。慌ててレイピアの切っ先でダガーを振り払う。

『...あとは武器らしきものは...』

さらに注意して観察すれば、微かながらも魔力を感じるチョーカーに気づく。レイピアを手にしたまま慎重に背後に回ると、手を伸ばしチョーカーをはずす。

『いったいどんな効力があるのか分かりませんが、予想しうる危険は排除しておかないとね...』

身動きが叶わない様子を確認すると、さらに恐る恐るながら身につけたアクセサリや装備を一つずつはずしていこうとする

ルーク > カキィンと甲高い音をたててレイピアの切っ先とダガーがぶつかり、ダガーはくるくると高速で回転しながら遠くへと飛んで壁に突き刺さった。

「――……。」

勢いよく振り払われたレイピアとダガーのぶつかる衝撃に、右手が痺れを覚える。
しかし、その痺れはルークの意識を幻覚から引き上げるほどの力はなかった。
未だに全身をスライムの粘液に覆われ、肌を焼く痛みがルークの動きを止めそれ以上の抵抗を封じている。
背後に回った男の手が首筋にあるチョーカーを外してしまえば、ルークの全身を薄く覆っていた魔力が途切れ少年のように起伏のない体に変化が生まれる。
起伏に富んだ体とは言い難いながらも、それでも少年のようなものとは比べ物にならず柔らかさを増し、特に上着がボロボロになった左側からはその変化が具に観察できるだろう。

「……くっ…っ」

上着の中には複数のダガーが仕込まれ、両手首につけた腕輪にもワイヤーが仕込まれている。
それら全ての装備を外されていくのに、抵抗しようと微かに身じろぐがやはり体の自由はきかない。

カルニーツォ > 『これはこれは...』

チョーカーをはずしたことで現れた変化に溜息を漏らす。少年とばかり思っていた相手の姿が女性らしい姿に変化するのを見ると、悪い癖が頭をもたげてくる。焦る気持ちを抑えながら、慎重に体中に仕込まれた装備を外していく。そして、すべての装備をはずすと、レイピアの切っ先で胸元からゆっくりと衣服を切り裂いていく

「もうすっかりスライムは衣服を溶かしきり、身体に直接まとわりついていく...しかし、感じるのは脱力感...手足から力が抜けていく...もう腕を上げることも難しい...それとは逆に感覚はどんどん鋭くなっていく...そよ風も身体をさわさわと撫で回していく..」

大きく胸をはだけさせると、レイピアを持ったまま、手を胸に伸ばす。さわさわと指先で胸の膨らみをなぞり、そっと乳首を摘まむとゆっくりと揉みほぐしていく

「すべての触覚が乳首へと集まったように感じる...僅かな刺激もこれまで感じたことのないくらいの快さを感じていく...」

ついにはレイピアを床に収め、背中を支えながら娘の身体を仰向けに横たえようとする

ルーク > 「…ア……っ…く…」

幻覚の中にありながらも、それでもルークは男を敵と認識しダガーを握り抵抗を示した。
しかし、意識は更に侵食され敵の姿が分からなくなっていく。
抵抗のなくなった体から、戦う力を削がれて女としての体を晒されていく。
上着の中に仕込んだ武器を除く段階で、上着は剥ぎ取られ体のラインを隠しようもないノースリーブとホットパンツ姿にされ、その胸元を鋭いレイピアの先端が引き裂いていく。
大きくはだけたそこから溢れるのは、慎ましやかな形の良い膨らみ。
唇が何かを紡ぎかけて、噤まれる。
何を言おうとした?『誰』を呼ぼうとした?
それは、決して許されない事だ。守るべき主の名を呼ぼうとするなんて――

「――っ…ふ…っ…」

男の言葉に粘液に抗おうとするように強ばっていた体から段々力が抜けていく。
力が、入らない。
言葉に、体を覆う粘液の感覚が変わっていく。
肌を溶かす痛みから、さわさわと擽られるように、舐め回すように肌を撫でる感覚に息を詰める。
男の手のひらが、胸の膨らみに触れた瞬間びくりと今まで反応さえも抑え込んでいた体が戦慄いた。
先端をつまみ上げられ、男の手が膨らみへと沈むとそこから電気が走り抜けるような感覚が生まれる。

「…――っ…ぅ…っ」

力の抜けた体は、男の腕に支えら殆ど抵抗らしい抵抗もみせずに床へと横たえられる。
触れられる度に体に走り抜けていくのは、主から教えられた快感という感覚。
痛みよりも慣れぬその感覚は、ルークの息を乱させる。
肌は仄かに桜色に染まり、唇からは声を噛み殺すような吐息が何度もこぼれ落ちて。

カルニーツォ > 『ふむ。女としての自分を抑えていたという所でしょうかね?』

男の口元に意地の悪い笑みが浮かぶ。膝立ちになり、女の身体を跨ぐと両手で小さな二つの膨らみをそっとこね回しはじめる。柔らかな感触を楽しむように、ゆっくりと、大きくこね回しては、乳首に指先を伸ばしこね回す。さらに時折爪の先で乳首の先端を引っ掻く。

「今、己の身体に触れているのは己の想い人の手...優しく、強く、己の身体に快楽を与える...目の前に浮かぶは思い人の笑顔...温かく、優しく微笑みかける...サァ、彼の者の名を口に...さすれば己の身体はさらなる快楽へと導かれん...」

ほんの微かな唇の動き。それを見のがさずに、女の意識を縛っているものを解き放とうとする。身体を折り曲げると、尖らせた舌で乳輪の縁をなぞり、少しずつ円を描きながら中心へと舐め進んでいく。やがて乳首へとたどり着くと、軽く付け根を歯で噛んで固定し、弾くように乳首を舐める

「彼の者にさらなる快楽を求めよ...さすればその望み、叶えられん...」

舌で胸を攻めながら、手はホットパンツへと伸びる。ベルトを外し、その僅かな布さえも脱がそうとしていく

ルーク > 「……っ、ぅ…くぅっ…」

男の影がルークの視界を暗くする。
慎ましやかな胸の膨らみは、男の大きな手で簡単に覆い隠す事ができるだろう。
しかし、形よく柔らかなそこは男の五指を沈み込ませながらもほどよく押し返し。
大きく円を描くようにこね回しながら、指先が先端を捕らえてはこねくりまわし、爪先の硬い感触が固くなっていく先端を引っ掻くのにぴくっぴくっと小さく体が戦慄き、その度に息を呑む。

「――…っ…ァ……ち、がう…っんっ、――っぁっ…く、ぅ…っ」

男の言葉に琥珀色の瞳が小刻みに揺れる。
目の前にかかる男の影が、姿が歪み優しく微笑みかけるその人の顔が浮かぶ。
思わず唇が再び何かを紡ごうと動くが、声にならずに再び飲み込まれる。
違う、何かが違う…
肌に触れる温もりが、手の弓やペンによってできたタコの硬さが、触れる力具合が。
唯一知っている肌に触れる他人の肌の感触、その違いを幻覚の中で感じ取り心が拒む。
しかし、濡れた舌の感触が乳輪をなぞりぷっくりと硬くなった先端へと到達すれば歯の硬い感触に挟み込まれて、幻覚で感度の上がった体を嫌でも追い上げていく。
歯に固定されながら、舌が弾くように舐めるのに背が微かに浮き上がり。

「――っっ、んっ……ぅっ…ち、がう……い、やだ…っ」

ぴくっぴくっと先端を舌で弾かれる度に背筋が床から微かに浮き上がり体が戦慄く。
唇から溢れる吐息は濡れて、声が溢れそうになる。
それでも必死に抗おうとするのに、体に力が入らず抵抗らしい抵抗もできない。
感度は否応なくあがってルークを煽り立てていく。
白いホットパンツが脱がされれば、上のノースリーブと同じ黒い飾り気のない下着が顕となって、それすら脱がされてしまえば薄い黒の陰毛と震える秘裂が男の目に晒されてしまう。

カルニーツォ > 『おやおや、随分と強く想われているのですねぇ。焼けてしまいますよ...』

これまでこの薬で幻覚に掛かり、暗示に逆らえた者はなかった。それにも関わらず暗示に逆らえているのは薬への耐性によるものか、それとも想い人への思慕の強さ故か。

『ならば快楽漬けとなったときに心は崩れるのか...試させて頂きましょうか...』

楽しげな笑みを浮かべると、腰のポーチから大きなイヤリングのようなものを取り出す。小さな鈴が葡萄の房のようについたその留め金を緩め、乳首にあてがうと、軽く引っ張ってもとれない程度に締め付ける。もう一つとりだし、同じように反対側の乳首につけると、小さな声で呪文を唱えはじめる。やがて娘の胸から鈴の涼やかな音が響いてくる。鈴自身が細かに震え、音を奏でれば、その振動は直接娘の乳首に刺激を与える。唄うように呪文を唱えれば、その高低にあわせて、振動が強弱する

『どうせなら正気に戻ったときの驚きも見てみたいものですね...』

胸のポケットから貝殻を取り出す.蓋を開ければ中には水色の半透明の軟膏が詰められている.軟膏を指先で掬うと、あらわになった娘の股間へと刷り込むように塗っていく。塗りおえてから、恥丘の膨らみを掌で包み込むようにしばらく揉んでいると、手と肌の隙間からハラハラと娘の叢が抜け落ちていく。そして、十分に揉みほぐし、ハンカチサイズのタオルで股間を拭うと、まるで幼子のように無毛の秘裂が表れる

『さて、これで邪魔はなくなりましたね...』

身体をさらにずらすと、大きく娘の足を拡げ、股間に頭を近づける。そして、無毛の秘裂を味わうように、下から上へと何度も何度も舐めあげる.されには時折、陰核を包皮ごと唇で啄み、さら十分に唾液で潤すと、指で包皮を引っ張るようにして、中の陰核を露わにし、舌先で突くようにその肉芽を舐め続ける

ルーク > 「ぃ…や、だ……んっ…―――っぁ――っんっ…くぅっ」

生まれて初めて抱きしめられた腕を、掌の温もりを、指の動きを、息遣いを、声を他人に触れられる事のなかった体が、何よりも心が強く覚えている、刻まれている。
幻覚に歪む視界には、確かにその人が微笑んでいる。
耳に聞こえる声は確かにその人のものとして頭は認識する。
けれど違う、違う、違う。
与えられる全てに違和感を覚え、拒絶するが快感と脱力感に逆らえない。
ぎゅっと硬くなった胸の先端をつまみ上げられると、きりきりとイヤリングの留め金で締め付けられる。
びくりと体を一度震わせたあと、手が離れたのに微かに力が抜けるのと同時、チリチリと鈴が小さな振動を起こして先端から膨らみの中心へと舌や手とは異なる刺激を送り込む。
リン、リンと男の声が唄うように呪文を唱えれば、その唄を彩るように鈴が軽やかな音色をたてて鳴り響く。
その振動の刺激に、びくっびくっと背筋が床から浮き上がり体が跳ねる。

「……っ、ん…ん…っ」

ひやりとした感覚とともに、恥骨の茂みへと男の指が這い拒むように膝が力なく合わせられるが揉みこまれるその部分は足だけでは隠しようもない。
はらはらとそう濃くはない細い茂みが指の間からこぼれ落ちてハンカチで軟膏ごと拭われれば、幼子のようになったそこが顕となる。

「――い、や…だっ…ん゛っ…っっぁ――っ、ひぐっ…っぁっ、っ」

視界から影が退くと、ぐっと足を広げられるのに力の入らない体で身じろごうと動くのがその手に伝わるか。
しかし、幻覚の中にある体は並みの成人女性並の力も出ずに赤子の手をひねるように押さえ込まれてしまうだろう。
守る茂みもなくなった秘裂へと、男の舌が這い水音を響かせながら下から上へと舐められるのに次第に男の唾液だけではない水音が響き始める。
びくっびくっと舌が這う度に腰が震え、いやいやと首を横に振りながら必死に襲い来る快感に耐える様が見えるか。
更には最も敏感な陰核に唾液をまぶされ指で暴かれ舌でつつき回されるのに、きゅぅっと秘裂が窄まり抑えきれない声がルークの唇から溢れる。
リン、リンと身じろぐたび男が振動と与えるたびに胸の鈴は軽やかな音をたてながら、ルークを苛み続け。

カルニーツォ > 『なかなか感度はいいですね...虐めがいがありますね、この娘は...』

ククッと喉の奥で笑い声を漏らす。執拗に敏感な肉芽を唇で啄み、舌で弾き、さらには甘噛みを繰り返す。いつしか陰核が大きく硬くなったのを認めると、胸につけたものと同じデザインながら、二回りほど小さなアクセサリを取り出す。乳首へ着けたときと同じように留め金を緩め、陰核にあてがい、ゆっくりと締め付ける。一度小さく呪を唱えて、もう一度唄うように呪文を唱えれば、胸のアクセサリと呼応するように陰核につけた鈴も鳴り始める。さらに十分に潤ってきた秘裂へとゆっくりと指を沈めていく。中の感触を楽しむように、指の腹で娘の蜜壺の中の肉襞を擦り続ける。やがて陰核裏のざらつく部分を探り当てると、時折爪を立てながら、指の腹で擦りはじめる

『なるほど...このあたりが当たりですか...』

その場所を指先の感覚で覚えると、今度は指先ほどの太さではあるが、本物そっくりの形をした肉棒を取り出す。そして指の代わりにその小さな肉棒を娘の蜜壺へと沈め、さらに呪文を唱えると、中でどんどん膨れていき、やがては子どもの手首ほどの太さにまで膨れあがる.さらに表面にはびっしりと細かく硬い毛が生えだす。

『生娘ではないなら、このくらいはして差し上げませんとね...』

小さく笑うとさらに呪文を唱える.すると表面の毛が細かく振動を始め、娘の蜜壺の肉襞を細かに擦り上げていく。さらに、蜜壺からこぼれる淫蜜を指先ですくい上げると、娘の菊門へと指を伸ばし、ゆっくりと揉みほぐしはじめる

ルーク > 「――っぅ゛、んっ…ゃ…ぁ、ぁ…」

ぷっくりと陰核も充血しその芯をはっきりさせ、それでも執拗に舌はそこを嬲る。
ルークが息を荒げるたびに、体を跳ねさせるたびに胸の鈴が軽やかな音を奏で、そしてそれと同じデザインのイヤリングが陰核を締め付ける。
リン、リン、リン、と三重になった鈴の音が部屋に響き渡り、その振動がまた芯の中を通って恥骨の中に響いてくる。
とろとろと唾液と愛液とで濡れた秘裂は、時折ひくりと戦慄き鈴の音の振動にきゅぅっとすぼまるのを男の目に晒される。
ゆっくりとした動きで秘裂の中へと指が埋められていくのに、ぐっと眉根を寄せて拒むように体は強張り膣は指を強く締め付け。
くちゅ、くちゅ、と濡れた愛液がこねられる音が鈴の音に混じって響き、陰核の裏側の部分を執拗に擦り上げ爪を立てられるのにびくっびくっと腰が逃げるように跳ねる。

「ぃっ――ひ、っく…っぅ、ぁ…っぁ゛、…ぁ゛――ん゛ぅっ?!」

指で執拗に擦り上げられ、何かがこみ上げてくる。
必死にその感覚を押さえ込もうとしているルークに、指の代わりに入れられたものに気づく余裕はなかった。
指に広げられた秘裂は、指とそう変わらないものの太さに抵抗もなく飲み込む。
しかし、男の呪文とともにどんどんと太さを増していくのに、ルークから苦しげな吐息が漏れる。
子供の手首までに膨れ上がったそれは、ルークの薄ピンクの粘膜を痛々しげに押し広げている。
硬い毛が生えて、粘膜をちくちくと突き刺す感触は違和感に腰が逃げるように微かに浮き上がり揺れる。
琥珀の瞳は生理的に浮かんだ涙で潤み、鈴と秘裂に押し込まれた肉棒の振動に打ち震え。
しかし、ぬるりとした感触とともに菊門に触れる指にルークの体は一気にこわばった。
ぎゅっと菊門は拒むように硬く閉じて、指の不快な感覚に力の入らぬ体で逃げようと身じろぐ。
仕草から、そこの経験がないことが男に感じ取られてしまうかもしれない。

カルニーツォ > 『おや?これは初物ですかね?』

指先で押す度にすぼまり、指の侵入を拒む。ならばと腰のポーチから軟膏の入った貝殻を取り出す。蓋を開ければドロリとした濃い黄色の軟膏。それをすくい上げると菊門へと刷り込んでいく。触覚はそのままに筋肉のみを弛緩させる効果のある軟膏。それを塗られれば、指の侵入を拒む、しっかりとしたすぼまりも徐々に緩んでゆく。僅かに緩んだ小さな口にさらに軟膏を流し込むように塗り込んでいけば、さらにその口は広がり、軟膏を塗る度に徐々に太い指を受けいれていく。そして十分にほぐれたことを確認すると小さく笑みを浮かべ、ペロリと唇を舐める。そして銀縁の眼鏡と銀色のサークレットを取り出す.自らは眼鏡をかけ、娘の髪にサークレットを挿す。そして呪を唱えると、娘の脳裏に男の視界が映し出される。娘の脳裏に浮かぶのは裸体を晒し、快楽に身体を震わせる己の姿。

「己は操り人形...意識のみ持つ生き人形...身体は己の意のままには動かず...ただ操り手の意に沿うばかり...」

続けて呪文を唱えながら、操り人形を操るかのごとく指を動かす。そしてそのままうつぶせに返し、腰を高く持ち上げ、娘自身の手で大きく尻肉を拡げさせようとする。そこでを鳴らせば、身体の自由は効かぬものの、意識だけは幻覚から解放される。

ルーク > 「ぃ、ぅ゛…っい、ぁ…っ」

ぎゅっと隙間さえないほどに強く菊門が窄まると、少なからずいっぱいいっぱいに押し広げられた秘裂まで影響して、振動を続ける硬い毛と肉棒の感触が膣壁に突き刺さりより一層強い刺激を生み出す。
菊門に這う指が離れたと思えば、先程よりもぬめりを帯びて再び触れてくる。
押し上げるように、揉み込むように指の腹が丹念に軟膏を菊門へと塗りこんでいくと不快感が強く拒みたいのに次第に指が奥深くへと入ってくる。
ずぶぶ、と太い指が菊門の奥へと逆流するように入り込むのにぞわぞわとした感覚を生み出す。
しかし感度のあげられた体は、不快感の中に微かな快感を生み出し始め。

「何か、見え……―――っぁ…」

銀色のサークレットを髪に挿されると、幻覚に歪む視界にノイズが交じるように何かの映像が映り込む。
三ヶ所に鈴をつけられ、秘裂を痛々しいまでに押し広げられ肉棒をくわえ込み、菊門に太い指をくわえ込む己の卑猥な姿。
体が快楽に震えるたびに、鈴がチリチリと音を立てているその様に絶句する。
絶句するルークへと、重ねて呪文がかけられると力の入らなかったはずの体が動き出す。
男の指先に糸でもついているかのように、指の動きに導かれるままうつ伏せになり、尻を高く持ち上げると手は自ら割れ目を大きく広げる格好。

「――っ…何を…っ?!」

指の鳴る音とともに意識が鮮明なものへと戻ってくる。
その瞬間、自らとっている姿勢と頭の中に流れ込んでくる男の視線の映像に流石のルークにも驚愕と羞恥の色が濃く滲む。
姿勢をやめようとしても、体の自由は一切効かない。

「今すぐに拘束を解いて解放しろ…。」

抑揚は乏しいが、羞恥に微かに震えの混じる声で琥珀の瞳が男を睨みながら告げる。

カルニーツォ > 「フフフ...良い表情ですね...」

己を睨む娘の瞳を真っ直ぐに見つめ返し、静かに笑う。そのまま娘のすぐ横にしゃがみ込み、顔を近づける.手を胸へと伸ばし、掌で小振りな膨らみを弄びはじめる。

「しかし、その口の利き方は感心しませんね?人に物を頼むときはもっと丁寧しなくては」

そう言いながら、指先で胸と陰核のアクセサリを軽く弾くと振動はさらに強くなっていく。

「さて、そろそろいい時間ですね。この部屋の主も戻ってくるころでしょう。私も仕事をしなければなりませんからね...クスクス...部屋の主がこの世の最後に見た光景が己の従者の卑猥な姿とは...なかなかの趣向だとは思いませんか?」

楽しげに笑いながら、ペロリと娘の頬を舐める。そして、娘の表情を伺うとニヤリと笑い言葉を継ぐ。

「しかし、あなたに楽しませていただいたお礼もしなければなりませんね...では、一つ取引をしましょう」

クスリと笑うとじっと娘の目を見ながら話し続ける

「『どうぞ私の新品ケツマンコをあなた様のオチンポ様で犯してくださいませ』とあなたが私にお願いできたら、今日のところは引くとしましょう。さて、どちらを選びますか?自らの痴態を主人の最期の光景とするか、恥辱を受けいれることで主人の命を救うか。三つ数えるうちに決めてくださいね」

にっこり笑ってそういうと、指を折りながら数を数えはじめる

ルーク > 「…生憎、下衆な輩にきく丁寧な口は持っていない。…っ、くっ……んっ…」

感情の乏しい琥珀の瞳が、蔑むように笑う男を見据える。
しかし、男の手が胸へと伸びて膨らみを覆い揉み始めると体を強ばらせ。指で鈴を弾けば甲高い音が響き、その強い振動が胸と陰核の中心を貫く。
意識は解放されても体のほうの感度は上がったままのルークは、頬を赤らめながら唇を噛み締めて体を震わせる。
自らの手で開いた割れ目、肉棒の差し込まれた秘裂からはぽたり、ぽたりと肉棒の持ち手を伝って愛液がこぼれ落ちる。

「……っ!」

頬を舐められるのに、嫌悪を抱きぐっと眉根を寄せるが続いた言葉に流石にルークの表情が崩れた。
しかし、すぐに反応してしまったのは主がこの男に殺されるということではなかった。
このような卑猥な格好を、この男に弄ばれた姿を見られる事に羞恥と激しい戸惑いを覚えてしまったのだ。
すぐにその思考を押さえ込み、自制するが問題は全く解決しない。
扉を開けてすぐにこのような姿が飛び込めば、感情のあるものであれば少なからず動揺する事になるだろうことは分かる。
その動揺の隙をつかれれば、不意打ちの攻撃をかわせるかどうか分からない。
例え主がいくつもの戦場を駆け、修羅場をくぐっているのを知っていても絶対ではないのだ。
主の安全を最優先に。
それは、駒としての意思ではなくルークとしての意志。
守りたいと、大切に想う人を守りたいと感情がそう訴える。
その為ならば、どんな目に合う事も命を賭すことだって構わない。


「………どうぞ…私の新品ケツマンコを…貴方様のオチンポ様で…犯して、くださいませ…。」


卑猥な言葉を聞きたいのならば聞かせてやる、犯したいのならば犯せばいい…そう、思うはずなのに『あの人』の面影がちらついて言葉を紡ぐのを躊躇いそうになる。
ぐっと唇を噛み締めると、視線を男の顔から逸らして求められたとおりに卑猥な言葉を紡ぐ。

カルニーツォ > 「ククク...では、ご希望のままに...」

悔しげな表情を楽しげに見つめると、胸に手を当て大仰に頭を垂れる。そしてそのまま背後に回ると、肉棒を取り出す。すでに、秘裂に差し込まれた張り型よりもさらに一回り大きく屹立しているそれで秘裂を擦り、十分に淫蜜で湿らせる。そして、菊門に先端をあてがうとゆっくりと挿入をはじめる。十分に弛緩した菊門は巨大な肉棒もすんなりと受けいれていく。湿った音を立て、薄い皮一枚で隣り合っている張り型と擦りあわせるようにして奥深くへと挿入していく

「いかがですか?ケツマンコ処女を奪われたご気分は?」

己の後孔が男に犯されていく様は娘の脳裏に映し出され、目を閉じても消えることはない。一旦最後まで挿入すると、両手で娘の尻肉を鷲掴みにし、少しずつ腰の動きを早めていく。グチュグチュと湿った音とパンパンと肉のぶつかり合う音を室内に響かせながら腰を動かし続ける。その腰の動きに合わせるように張り型やアクセサリの振動もどんどん強まっていく。男の浅黒い肌にうっすらと汗が浮かぶ頃には男の息も荒くなってくる.

「さぁ...仕上げですよ...」

限界が近いことを感じると、一旦動きを止め、大きく腰を引いて、一気に突き入れると同時に白濁を腸内にたっぷりと注ぎ込む。ブルリと身体を震わせ、しばし感触に浸っていたが、やがて肉棒を引き抜き、己の精液にまみれたそれを娘の身体になすりつけて拭う

「フフフ...すっかり楽しませていただきました。ついでのお礼にそちらの品は差し上げますよ」

満足げに笑みを浮かべ、身支度を調えると、指を鳴らす.するとこれまでにないくらい強い刺激が娘の敏感な場所を襲う.再び香炉を取り出すと、煙を振りまきながら部屋を去って行った。やがて、完全に男の気配も感じなくなる頃にようやく娘の身体に自由がもどり、魔力を失ったアクセサリと張り型はポトリと娘の身体から落ちた.

ルーク > 「――っっぅ…っ」

大仰に頭を垂れるのもルークの神経を逆なでし、辱めるためだけの行為。
反応を返すのは男を喜ばせるだけと、視線を向けもしない。
しかし、男が背後に回ると体が無意識に強ばってしまう。
視界に映るのは、男の目線から見た張り型よりも屹立したそれと見下ろすルークの秘部。
秘裂に肉棒を擦りつけ、愛液の絡んだ肉棒の先端が菊門へと押し当てられる。
ぐっと押し込まれる圧迫感と直腸を逆流する肉棒の感触は、菊門の括約筋が弛緩して抵抗がないとはいえルークにとっては苦痛だった。
そして、何よりも視界にうつる自分の中に肉棒が飲み込まれていく様子がおぞましいと感じる。
苦痛の声も一切漏らさぬように、ぐっとルークは強く唇を噛み締めた。
抵抗のない菊門は、最初から男の動きを大胆なものにして根元まで押し込まれたそれが一気に引き抜かれ、再び挿入されていく。
腰の動きが早まるにつれて、薄い粘膜越しにある膣の中の肉棒を擦り上げ、えぐり込む。
愛液と腸液がかき混ぜられる水音と、激しい抽挿に肌を打つ音を大きく室内に響かせながら男はルークの菊門を責める。
その振動は鈴や膣内の張り型を大きく振動させ、感度の高まったルークの体を否応なく責め苛みその度に弛緩した菊門がひくっひくっと戦慄く。

「―――っっんっぐっ――!」

激しい抽挿から、一旦動きを止められたことで緩んだ緊張の中を一気に突き上げて直腸の中へと白濁を流し込まれルークの唇からくぐもった悲痛な声が零れた。
どくっどくっと、脈打ちながら体内へと白濁を流し込まれ、落ち着いた頃に引き抜いてルークの肌を汚す。
激しく貪られるのに、ルークの肌はじっとりと汗ばみなすりつけられた白濁が伝い落ちる。

「――――っぁあぁっ!」

男が身支度を整え終わっても、幻覚による体の拘束は続いたままだ。
ごぽっと泡立ちながら溢れ出す尻を高く突き出した格好のまま。
漸く終わるのだと、ルークの気が緩んだ所にこれまでにないほどの刺激が送り込まれ、電気を体に通されたかのように体がびくっびくっと大きく戦慄いた。
男が部屋から去り、扉のすぐそばに取り残されたルークの体は男の気配が完全に遠ざかったところで漸く解放される。
どさりと力の抜けた体が床へと倒れ、ルークは大きく息を吐き出した。

「……アーヴァイン様……」

気持ちが悪い、吐き気がする。
いつ主が帰ってきてもおかしくない、すぐにこの場を片付けてしまわなければならない。
だというのに、体に力が入らない。
一人になったことで、抑え込んでいたその名を小さな声で思わず呼んでいた事にルークは自分で気付かなかった。

ご案内:「王都マグメール 王城」からカルニーツォさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」からルークさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」にルークさんが現れました。
ルーク > 幸運にも部屋の主はまだ戻ってきていなかった。
力の入りづらい体をなんとか起こして、見苦しい陵辱のあとを片付けたルークは浴室へと入った。
動くたびに筋弛緩剤を塗布され、力の入らない菊門から白濁が流れ出してくる。
このままでは、せっかく片付けた床を汚してしまう。
――なにより、不快でたまらなかった。
いっぱいまで湯の溜まった浴槽の傍を通り抜けてシャワールームへと入ると、シャっとカーテンを引く。
コックをひねると冷たい水が雨のように勢いよくルークへと降りかかってくる。

「―――……。」

キモチガワルイ
次から次へと溢れてくる不快感に吐き気がする。
普段から同じ浴室を使えばいいという主の言葉で使わせてもらっている浴室だが、主が帰ってくる可能性も高い中で、シャワーを浴びているなど何かありましたと言っているようなものだ。
主に無用の心配をかけさせぬためにも、知らせるべきことではない。
全てはこちらで処理しなければならない事だ。
それを考えれば、使用人用の棟に行き湯を借りるべきところだったが溢れてくる不快感を抑える事が今のルークにはできなかった。

「…………。」

前の壁に手をついて、頭の上から降ってくる冷水を身に浴びながら床をじっと見つめる。
こんなにも自分が不完全になっているとは思ってなかった。
駒であり、子を産むための道具であったときならば同じ目にあっていたとしても、不快と感じ、動揺する事などなかっただろう。
なのに、触られた肌の感覚が残っているのが溢れ出す残滓がすべてが気持ち悪い。
ここまで動揺する心に、大きく戸惑いそして情けない。
考えなければならないことも、やらなければならないことも沢山あるというのに、頭が回らない。
手早く身支度を整えて、主を迎える準備をしなくてはならないとそう思うのに壁に手をついたままルークはしばらく動けずにいた。

ルーク > しばらく冷水を頭から浴びていると、動揺が少し治まってくる。
冷静さを取り戻してくれば、自身の愚かしさを自覚して情けなさが募る。
まず確保しなければならないのは、主の安全。
警護の強化と暗殺者の追跡、依頼者の捜査。
バンシーやシャドウに早急に連絡をいれなければならない。
優先事項を整理しながら、動揺を押し込める。
脅威を排除できなかったからといって、主に無用の心配をかけさせるべきではない。
全てはこちらで処理しなければ。
動揺も、気づかれてはいけない。ルーク自身気づかぬルークの微かな仕草からでも感情の変化を読み取れてしまうほどに敏い人だから、微かな動揺さえも残してはならない。
ルークは一度瞳を閉じると、再び琥珀色のそれを開いた。
そこには感情の一切を消した色があり。
身支度を整えるために、壁から手を離すと動き出す。
左手から肩にかけての、薬剤による火傷はうっすらと赤みがある程度。
数日もすれば赤みも消えるだろう。痛みも、問題ない。

「…………。」

体を清めながら状態を確認していて、視線を股の方へと落としたルークはそこで子供のようになってしまった無毛の股座の状態に漸く気づいた。
ぶわりと不快感が蘇ってくるのを抑えながら、顔を片手で覆い吐息を吐き出す。
これでは寝所をともにすれば、どれだけ感情を抑えて気づかれないようにしたとしても何かあった事が露見してしまう。
暗殺者を逃した事が露見するのは、自分の失態だから良い。
無用な心配をさせるという点では良くはないが…。
けれど、自分の身に起きたことを知られるほうがルークにとっては耐え難い。
知られてしまうと、そう分かっただけでやっと押さえ込んだ動揺が蘇ってくる。
知られずに済む方法に思考を回すが、良い案は浮かばない。
月のものがきたと言えば、何日間かは誤魔化せるだろうかと考えながら身支度を済ませると再び感情を押さえ込んで浴室を後にする。

ご案内:「王都マグメール 王城」からルークさんが去りました。