2017/04/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にアーヴァインさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 王城」にルークさんが現れました。
■ルーク > 「見失うことは、ありませんか…でも、心揺さぶられる物に気を取られて振り返った時にアーヴァイン様が見えなくなっているのではないかと、不安に思います。」
見失うことはないと、そう告げる言葉を聞きながらも何かに気を取られている間に振り返ったらその人が消えてしまっていたら?
人として見る世界はあまりに広くて、複雑で、子供が初めての場所で親の存在を何度も確認するように殻から生まれでたばかりの無垢な心は
世界で『ただ一人』だけのその人を探す。
「………。」
お礼の言葉と嬉しいという感情への共感に。、また一段と胸の中がじわりと熱くなる。
笑とすら言えないほどの微かな表情の変化。
けれどそれは、水面の浮かんだ月のようで少しの波紋で掻き消えてしまうほど儚い。
無自覚の表情は、自覚した途端に消えてしまう事だろう。
胸に置いた手に重ねられるのは、男性としてのしっかりとした、弓や武器、ペンを握ることで出来るタコなどがあり硬い手だった。
それは、彼がここまで走り続けてきた証であり、強さの証明でもあった。
握られるルークの手もまた、駒として人らしい生き方をしてこなかった事を示すように傷が幾つも薄く残っている。
主には、主武器として使用するワイヤーが絡んだような傷が多いだろう。
白いが貴族の令嬢のように、シミ一つない綺麗な手とは言い難い。
「――っ…ア、ーヴァインさま…?!このような所で…」
胸の手に掌を重ねられたまま、ぐっと力強い手が背中へと回り引き寄せられる。
以前の厨房とは違い、ここは王族でさえ訪れる可能性のある庭園。
祟り神として畏れられる彼が、自分を抱きしめている場所など見られるのは…
と引き寄せられた瞬間に脳裏に浮かぶが、抱きしめる強い腕が、触れる肌が感じる吐息が心臓の鼓動と高鳴らせる。
頬が熱くなっていくのを感じ、どんどん鼓動の音が大きく早くなっていく。
「このような、表情も乏しく感情も一つ一つ確認しなければまだ分からぬ私に、人を癒せるとは思えませんが
…それでも…癒されると、そう言ってくださるのがとても嬉しいと感じます。
与えていただくばかりで、何も持っていませんが…欲していただけるなら…私は…」
抱きしめながら紡がれる、乞う言葉にじわりとまた胸の内に湧き上がる熱さ。
それは、くすぐったさとは違う、それよりも強い感情、『歓喜』だった。
求められる事にルークは歓喜して、力強く抱きしめる腕にどうしていいかわからなくて彷徨わせていた手を彼の背中へと回し、そっと触れる。
ヒラリ、ヒラリと薄紅色の花弁は祝福の雪を降らせる。
■アーヴァイン > 「見惚れていても、俺の声に振り返れただろう? 気付かないなら俺から触れて抱き寄せるとする。そうすれば何も問題ない」
心を動かされること、それは自分が与えた変化だったせいか、他の存在からの変化に少し臆病にも見えた。
今日のように捕まえればいい、自分から手を伸ばすと囁やけば、不安そうな様子に微笑みかける。
少女というには傷の多い掌は、それだけ駒として酷使された結果だろう。
どれだけ傷ついても透き通るような心が重なれば、それすらも綺麗に信じすぎた結果と愛しくもなる。
「見られたらルークが食いたくなって手伸ばしたと言う」
抗議の言葉にも動じず、その体を抱きしめれていく。
それらしい言葉だが、冗談めかすように音が笑っていた。
鼓動が重なり合った体を通して響き、変化していくのが分かる。
それすらも、彼女に人らしさが芽生えた何よりの証拠でただ嬉しくなるばかり。
「そうやって感情を育てるのも愛しくなるから問題ない……」
笑い方も、感情の捉え方も不器用。
それなのに自分へと向けた気持ちは、深く愛しむ感情。
ならば、夜闇に青白く輝く月のように穏やかに微笑むことが自然とできるようにさせたい。
彼女のなりの不器用な返事にも、胸が壊れそうなほどの熱を覚え、耳元に小さくありがとうと囁きかけた。
「……行こうか、遠慮したくないだろう?」
人目を気にして気を散らすなんてしたくないだろうと、そんな囁きをすればゆっくりと腕を解いていく。
肩に手を添え、近づいたままに額へ軽くキスをすれば、一歩下がり、おいでというように小さく手招きした。
出来ることなら横抱きにして、部屋まで連れて行ってしまいたいぐらいだが…流石に誰かとすれ違ったら面倒だ。
手も繋げぬまま、それでもすぐに触れられそうな距離で歩く辺りは、ひっそりと彼女を気遣う。
向かうのは王城の自室、少しはそれらしくしろと義父に言われ、そこそこ内装を整えられた室内には、一人で寝転がるには大きなベッドもある。
そこまで連れていけば、扉を閉めると同時に再び抱き寄せていく。
■ルーク > 「はい…。」
駒であれば、主以外見つめ続ける必要はなかった。
けれど、人の心をもてば、人として目を開けば世界はあまりにも広くて様々なものが溢れている。
大切なものを見失う不安を紡げば、声で触れることでつなぎとめてくれるというのにまたじわりと胸が熱くなる。
嬉しいよりも更に強い感情が溢れてくる。
「あ…ぅ…それで納得させられる、もの、なのでしょうか」
冗談めかして笑いながらの言葉に、どのように返していいのか分からずに言葉につまる。
最初あった頃の淡々と事務的で、無感情な様とは随分と変わった事だろう。
ドクドクと、抱きしめられてまるで耳元で心臓が打ってるかのように鼓動が強く肌が熱い。
その鼓動も熱も全て彼に伝わってしまうのだろう。
「……ありがとう、ございます…。」
感情について知らぬことだらけで、聞く事ばかり。
ルーアッハであれば、そもそもその感情を育てようとは思わないだろうが例えば、過去にいた教育係など物覚えが悪いと切り捨てられていただろう。
なのに、彼は芽生えたばかりの自我をゆっくりと歩ませるようにして少し先で待っていてくれる。
常に手を引くのでもなく、突き放すのでもなく。
だから、自然と出るのはお礼を告げる言葉だった。
耳元に小さくありがとうと囁かれれば、吐息が耳朶を擽り微かに首をすくめ。
「…はい…っ……。」
囁きに素直に頷き、腕を解かれるのに微かに緊張に強張る体から力が抜けかけたところで、額へとキスを送られて頬が一気に染まっていく。
動揺を隠さなくては、赤面する従者など…そんなものを従える祟り神などいるはずもない。
自分の行いで、彼が必死で築き上げているものを壊すなどあってはならない。
と少しだけ深く息を吸い込むとゆっくりと吐き出していく。
それでも、平常に戻れた自信はなくて彼のすぐ傍に付いていきながら気配は闇に紛れるように消してしまっていたか。
「………あの…私はどうすれば、いいでしょうか…」
扉の内側へと入り、重厚な扉が重い音とともに締まると同時に再び抱きしめられる。
抱きしめられたときの手の置き所から、反応の仕方が分からず思わず問いかけていた。
子を作るための手順として教えられたものは、作業的で抱きしめられ、言葉を紡がれる甘やかさとは無縁のものであったから。
■アーヴァイン > 何時もと変わらぬ返事に、ほんの少し交じる間という表現。
それだけでも少しずつ彼女が何を考えているか、何を感じているかが感じ取れるようになってきた。
けれど、あまり、こちらからそれを言い過ぎるのもよくない。
彼女から伝えてこそ、気持ちや心は育つはずだから。
「させるさ、ルークが真っ赤になるほど可愛がればいい」
今までにない、可愛らしい呻きに一層笑みが深まる。
表情の変化は乏しいが、色んな所に彼女の心がにじみ出ていく。
脈動もその一つ、彼女が懸念したとおり、鼓動も熱も伝わり、冗談めかした言葉も一層弾んだ。
「大したことじゃないさ、それに、俺もルークに癒やされているんだ」
やっと二つ足であるき出した幼子のような心だからこそ、ずっと支えはせずに、おいでと今のように手招きをする。
一つ一つ歩いて覚えて、転んでないたなら、髪をなでてあやすのもまた、彼にとっては癒される一瞬だった。
お互いにあってこその事と微笑みつつ、彼女の返事に頷けば歩き出す。
……気配を隠して見られないようにしてしまったことは、どれだけ顔を崩したか分かるようで、此方も笑みを浮かべないようにするのに必死になるほど。
「…女の子になっていればいい」
抱き寄せた片手が、チョーカーを解いていく。
彼女を僅かに隠していた擬態を解きながら、初めての時のようにゆっくりと顔を近づけ、唇を重ねていく。
重ねるだけの甘いキスを、二度、三度と繰り返すように重ね直し、閉ざされたばかりの扉の前で、彼女を可愛がる。
まずは、これぐらいのところから…と、瞳を閉ざしたままにキスを繰り返すと、ゆっくりと唇を離しつつ、瞳が開いていき、琥珀色を見つめた。
「……まだはじまったばかりだからな?」
まだ中腹にも来ていないと、先んじる様に囁きかければ、少しかがむようにしながら彼女の膝の裏に片腕を通す。
そのまま細い体を抱え上げ、横抱きにして双腕の中に包み込めば、ゆっくりとベッドへと歩いて行く。
装飾が綺麗なベッドのフレームに、真っ白なシーツ。
その上へ彼女を横たえれば、床に両膝を下ろし、顔を近づけながら覆いかぶさるように改めてキスをするだろう。
■ルーク > 「それは、その…困ります。貴族などの前で従者としてお側に仕えるのに支障が出てしまいます。」
今でも頬が十分に熱い。恐らくは色も赤に染まっているはずで。
主に触れられ、赤くなっていた従者が祟り神の傍にいればその威厳を緩めてしまう恐れがある。
冗談めかした言葉にも、一つ一つ真面目に返しながら鼓動も熱も伝わってしまうのが恥ずかしい。
「私が貴方様からいただいてばかりなような気がしますが…。」
癒されると、彼はそう言ってくれるが実際にどれだけ癒すことができているかなんてルークには推し量れない。
人としての生き方も、心も、何もかも彼から与えてもらったものばかりで返すことができていないともどかしさを感じる。
気配を殺してしまえば、さすがバンシーに所属していたというだけの実力を感じさせるだろう。
闇の中に紛れ、傍からはまるでアーヴァイン一人が廊下を歩んでいるように見える。
「…ん…ん……」
片手が器用に首のチョーカーを外せば、それほど大きな変化ではないにせよ体が丸みを帯びて声が少し高く柔らかなものへと変化していく。
そして重なる唇に、きゅっと瞳を閉じて緊張を走らせる。
唇を重ねられている間呼吸をどうすればいいのか、どのように応えればいいのかと必死に思考するがそういった甘い知識といものが足りない。
「はぁ……」
ゆっくりと唇が離され、ルークの唇から吐息が溢れる。
頬は色付き、琥珀の色はいつもよりも濡れた色を魅せ。
「……っ…んぅ…ん…」
まだ始まったばかりだと、一つ頷くが、子を作るために教えられた手順が頭の中でぐるぐる回っている。
その手順には、こんなふうに甘く唇を重ね合わせることや抱きしめられる事なんてなかった。
膝裏に手を入れられ横抱きに抱えられると、思わずきゃっと声が出そうになり出る寸前で口を塞ぐことができた。
丁寧に柔らかな白いシーツの上へと下ろされると、視界いっぱいにアーヴァインが映り再び口づけられていく。
心臓がこのままでは破裂するのではないかというほどに、鼓動を早め音を大きくしている。
恥ずかしいのと、どうすればいいのかと困惑する反面唇が重なればそこから歓喜と幸福感が広がっていく。
■アーヴァイン > 真面目に答えながらも真っ赤になっていく様子は、見ていて意地悪したくなるほどではあるものの、あまり意地悪をすると彼女が壊れてしまいそうだ。
程々のところで冗談だと囁きかけ、ぽふぽふとあやすように軽く頭を撫でる。
「ルークに与えた変化で、俺が癒やされるならいいことだと思うが…じゃあ後ほど、ルークがお礼をいただくとする」
与えられた還元はちゃんと受けていると、微笑みつつも、彼女の言いたい事はわかっている。
しっかりと自身でお礼という行動をしたいのだろうと。
これから始まる情事の合間、彼女に一つお強請りをしようとキメながら、廊下を歩く。
暗殺などの直接行動をしていただけ在り、気配の消え方は一流だが、それが恥じらいを隠すためと思うと可愛らしいものだ。
「ん……」
肌に当たる柔らかさが変化する。
女性らしい柔らかさが増え、音も更に心地よくなっていく。
重ねるだけで緊張に硬直する彼女を抱きしめたまま何度もキスをすれば、瞳の艶やかさに、息を呑みつつ…抱き上げた。
「我慢せず声は出すといい、その方が心も釣られる」
悲鳴を噛み殺す様子に、困ったように微笑みつつベッドに下ろせば、頬をなでながら唇を重ねた。
触れる肌、言葉数が減って戸惑う様子に感情の起伏を強く感じさせられながら、一度唇が離れれば、ベッドの上へ。
ギシリときしむベッド、両手を彼女の両手と重ね合わせ、指を絡ませるようにしてベッドに押し付ける。
そのまま改めてキスをすれば、唇を啄むようにしてじゃれていき、舌先がそこを擽る。
繰り返す度に、徐々に唇を強く押し付け、舌先が唇の割れ目から入り込もうと蠢き、ついっと白いラインをなぞれば、その先を求めて淡く突っつき続ける。
開いたなら……そのまま更に唇を押し付けて、彼女の舌を求めて入り込んでいく。
掬い上げ、追い回して絡ませてと、深く繋がるキスへと変わりながら。
■ルーク > ぽふぽふと子供をあやすように頭を撫でられるのに、視線を微かに逸らして照れを表し。
「いつ人が来るとも知れぬ場所で、冗談になっていないと思われます…。…?私で出来ることでしたら…。」
表情はそう変わらないものの、今の状況でこの言葉は拗ねているように聞こえてしまうかもしれない。
お礼をとの言葉には微かに首をかしげながらも、頷いて。
「…そう、仰られましても…可笑しな声になってしまいそうなので…んっ…ふ、ぁ…」
困ったような笑みを、表情の変化の乏しい顔が見上げるが琥珀の中に戸惑いは強く滲み困惑がありありと浮かんでいることだろう。
言葉が少なくなればなるほど、反して感情の起伏を相手に感じさせることになり。
両手を重ね合わせるようにされれば、無意識にアーヴァインの指へと自らの指を絡めていく。
触れ合いが、落ち着かないのに安心する。
啄むように、ちゅ、と小さなノイズを響かせながら口返される口づけ、そしてそれは徐々に強く押し付けられ、吸われ、舌先がくすぐってと一段階ずつ深くなっていく。
触れるたびに体はぴくっぴくっと強張りながらも、それを悟られないように震えるのを押さえ込もうとして。
「――はっ…ふ、ぅ…んっ…」
口づけの合間に息を詰めて、呼吸を求めて薄く開いた唇の中へとアーヴァインの舌が入り込む。
怖がって逃げるルークの舌をアーヴァインの舌が追い回し、掬い上げ、絡めば濡れた音が響き出す。
舌に粘膜を舐め上げられるのに、ぞくぞくとした感覚が背筋に生まれ駆け上っていく。
増えた唾液は、ルークの唇の端から透明な筋となって零れおちていく。
■アーヴァイン > 視線をそらしつつ、紡ぐ言葉は拗ねているようにも聞こえる言葉。
子供っぽい仕草の可愛らしさに、目を何度か瞬かせた後、何故か微笑んでしまう。
可愛い奴だと思いながら、変わらず何度か頭をなでていく。
「そのおかしな声が…聞きたいんだ」
言葉で説明がつかぬものが、顔に浮かんでいく。
それならもっと説明できぬようにさせてしまおうと、戸惑う瞳を見つめながら思うのは、少し意地悪かもしれない。
指が絡み合い、彼女からも熱を求めるならば確りと指同士が絡み合っていく。
こそばゆい水音と刺激に跳ねる身体は彼を更に昂ぶらせ、僅かな合間であろうとも、その隙間に入り込んでいく。
絡み合う舌、なぞるように舌先が粘膜を擦り上げ、互いの唾液を混ぜ合わせるように捏ね回す。
溢れる唾液を啜るように、強く吸い付けば、ずずっと空気混じりの水音を響かせ、唇が離れる。
互いの舌先から伝い落ちる銀糸は、滴り落ちるようにして彼女の胸元に消えていく。
「聞いていたのとだいぶ…違うだろう?」
世継ぎを作るためだけの交じりあいとは異なるもの、意地悪にそんなことを囁いて薄っすらと微笑めば、その首筋に唇を押し当てた。
ぢゅっと強い水音を響かせながら吸い付いて、何度もそれを繰り返せば、彼女の白い首筋へ赤い鬱血のラインがいくつも浮かぶだろう。
さながら、赤い花弁を散らしたように、彼女の身体に今宵の印を刻み込む。
その合間にひっそりと掌が胸元へと伸び、上着越しに緩やかな双丘の片方に重なる。
ゆっくりと感触を確かめるように指を沈み込ませ、指先が服越しに先端の位置を探るように食い込むだろう。
■ルーク > 「……私は、あまり聞かれたく、ありません…。」
意地悪な言葉に、少し視線を彷徨わせて告げる。
素直に出せば、恐らく生まれてから出したことのないような声がでるような気がする。
その声を聞かれるのがなんだか恥ずかしい。
「――っ、ふ、ぁ…ぁ…んくっ…」
唾液同士が捏ねられ、口の中で動くのですら擽ったい。
熱い舌が粘膜を舐め、逃げる舌を絡めとり唾液ごとアーヴァインの口の中へと吸い込まれると、ぞくぞくとした感覚は強くなっていく。
ちゅるっと小さな音をさせながら、唇が離れればお互いの舌先から銀糸が落ちて胸元にシミを作り出す。
「――はぁっ…はぁ…この、ような事は…教わっておりません…。恥ずかしくて、子を作る過程に必要ないのではと思いましたが…体も頭もふわふわして…んんぅ…っ」
呼吸を乱し、濡れた吐息を零しながら濡れた琥珀が開かれアーヴァインの姿を捉える。
子を受精するためだけの作業として教えられた手順とは全く違う、心を通わせるための触れ合いは擽ったくて満たされていく。
首筋に唇が押し当てられるとぞわぞわと肌が粟立つような感覚とともに、強く吸いつかれてぞくんとしたものが走り抜けていく。
ピクンと体を震わせれば、眉根を寄せて艶っぽい表情が意識せずに浮かんでくる。
何度も繰り返せば、白い首筋に赤い花弁がいくつも散る。
まるで所有印のように。
その合間に胸元へと伸びる手は、上着があるせいですぐには気づかずにいたが確かめるように指を沈みこませればびくっと体が強張り。
「あ、の…そのような所…んっぅぅっ」
胸の手の感覚に、羞恥に染まりながら焦ったようにその手を止めようとするが、上着の上からとはいえ先端の突起を押し込むように指先がくい込むのにまたぞくんとした感覚が走って体が緊張する。
きっと情けない変な顔をしていると思えば、自由になった片腕で顔を隠そうとして。
■アーヴァイン > 「そうか……何で聞かれたくないんだと思う? ルーク」
理由もわからず、ただ本能が羞恥を感じさせる声。
それを拒もうとするなら、無理には引っ張り出さず、そんな問いかけを囁く。
羞恥、それが彼女の中で確りと理解できるようになるなら…今よりもっと乱れるからで。
キスの合間に溢れる甘ったるい悲鳴は、あれだけ感情を押し殺していた彼女とは思えないほど淫靡に感じる。
ズボンの中では、甘く愛情を教えようと落ち着いていた分身が少しずつ熱を帯びて雄へと変わり始めていた。
「なるほど…本来はこうするものだ、愛する人を心地よさで蕩けさせ…身も心も開かせる為に」
荒くなる呼吸とともに見つめる瞳は、普段とは全く違う。
徐々に興奮の熱を広げながら、首筋にしゃぶりつくと、くぐもった悲鳴が、直ぐ耳元で響いた。
赤い花が刻まれた場所を舌でなぞり、それから唇を離せば艶やかな表情に、ぞくりと此方も興奮の熱が身体を駆け巡る。
「ここをもっと色々していくからな……駄目だ、顔を隠すな」
小さいながらも柔らかさを感じさせる房をふにふにと揉み込み、先端が指にかかれば、弾くようにして房の中に押し込んで擦り付ける。
擽ったいではなく、快楽を感じて身体を固まらせているように見えれば、隠そうとした片手を片手で押さえ込みながら、反対の手で上着を器用に脱がせ始める。
腹部からめくり、襟から頭を抜かせると、袖に絡んだ状態のまま脱がすのを止めてしまう。
さながら、上着が手錠のように両手を頭上で絡めて封じ込めるだろう。
「この下も…みたいところだな」
改めて両手で房を下から支えるように触れていくと、中指と人差し指の間に先端を捕まえ、タンクトップの上からぐにぐにと可愛がる。
右に左に擦り合わせながら、神経が一番過密している部分を探り続け、ひときわ反応が強いところが見えればそこを何度も捻って快楽を流そうとしていく。
甘い交わりとは心地よく、癖になるもの。
それを教え込むように。