2017/01/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城の庭」にクラーラさんが現れました。
■クラーラ > 「……そう、手元ばっかり気にしちゃ駄目。相手の目を見て? 目は口よりも語るから」
昼下がりの時刻、柔らかな芝生の上で彼女と一緒に木製の剣を振り回す男の姿がある。
王族か貴族か、その素性はよくわからないものの、軍を通して鍛錬を命じられた。
相手に傷を負わせない程度、模擬剣を振り回し、刃を交える。
必至にこちらへ一撃を叩き込もうと刃を振り回す彼、その一撃一撃を刀身で受け止めながら後ろへと下がっていく。
「あと……剣だけじゃ駄目、ほら」
受け流した瞬間、踏み込んだ相手の勢いを利用して肩からぶつかり、腰を落とした身体は地面に吸い付くように固定される。
自身の推進力をそのまま叩き返された相手の身体が後ろへと揺れれば、倒れる前に白い手が相手の手を捕まえた。
「剣に少しだけ体術、相手を崩せたら剣術での戦いは勝てるから大切」
わかった? と言いたげに緩やかに首を傾げつつ、淡い微笑みを浮かべていた。
ご案内:「王都マグメール 王城の庭」からクラーラさんが去りました。