2016/12/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にシチューさんが現れました。
シチュー > んー……っ!……っと。ふー。どうにか終わったー!

(緊張のしっぱなしだった。主からの命を受け、宮廷占術師への書簡を渡しに来た。……それも1人で。無事にその任を終えて気の緩むまま、ほっとした表情浮かべるなり背伸びをした。ゆっくりと尻尾を揺らしながら、歩くだけで沈み込んでしまう豪奢な刺繍の入ったカーペットの上をゆっくりと歩く。この廊下の窓から見える青空と整えられた中庭の様子に、たまに立ち止まって目を細めて)

ご案内:「王都マグメール 王城」にジェイコブさんが現れました。
ジェイコブ > 「やれやれ、困ったな……おや、君はここの女中かな?」

(城内をづかづかと大股で歩く大男は、今日は王城の警護に来たのではなく、次の任地への辞令を受け取るためにやってきただけのため、大仰な甲冑を身に纏っていなかった。ただ一つ腰に下げる魔剣だけは、安易に手放すことができないため持ち歩くことになるがそれは仕方のないこと。
そして目下、早いが話、大男は道に迷っていた。一時期離れたことで騎士団の関係者には顔と名前は未だ一致しない人物が多く、今回辞令を受け取るはずの人物も困ったことにその一人であったのだ。そんな時、ちょうど向こうから尻尾を揺らして歩いてくる小さな女中の姿を見咎めて、渡りに船と声をかけようとして。)

シチュー > (冬なのに、中庭を彩る花畑には蝶が飛んでいるのその様に見とれてながら歩いていると誰か大きな気配がする。視界に入るのは巨躯。人間相手なら、王国どこの相手でも素手でのしてしまえるだろう。その相手が例え、オークであっても。低く深みのある声で尋ねられたら、腰に下げる魔剣やいくつもの修羅場をくぐり抜けたのだろう浅黒い肌に萎縮し、尻尾がぴんと上向きに跳ねる。慌てて姿勢を伸ばし)

「あっ、あの……ごめんなさい。僕はここの女中じゃなくて。コンフォート家の使いの者なんです……」

(伸ばしながらもどこか申し訳なさそうな上目遣いへ。青い瞳を見上げる)

ジェイコブ > (大男としては何気なく声をかけたつもりであったが、どうやら中庭の花畑を眺めていたらしい女中には緊張を与えてしまうものだったようで、尻尾を立てながら姿勢を伸ばす様子に少し苦笑をする。小柄な女中からすれば岩でも歩いてきたような心地なのだろうかと考えながら大男は鷹揚に手を上げて楽にしていいと言う風に示して。)

「おお、そうだったのか…間違えて済まない。俺はジェイコブ、今はこんな格好だがれっきとした立派…かどうかはわからないが騎士だ、よろしく」

(女中がこの城に詳しいわけではなことは少し残念そうに眉を困らせる。が、自分を上目遣いに見上げてくる女中の青い瞳に灯る申し訳なさそうな色に、大男は微笑んで眉の皺を伸ばしながらその場にしゃがんで目線を合わせ、相手からすれば大きな掌を伸ばして握手を求めてみる。)

シチュー > (ゆるく上がる手に少し緊張を解いたのか、尻尾がゆるりと下がっていく。張り詰めていた双肩が少し沈んで、袖を飾るフリルが揺れた)

「ここを歩いていればそう考えますよね……あは……、紛らわしくてごめんなさい。ジョイコブさん。僕はシチューっていいます。えっと、よろしく――お願いします。」

(気さくにしゃがみ込む相手に、思わず敬語が外れそうになるが。口語を使うかどうか迷いつつも、彼の彫りの深い表情から生まれる微笑みにすっかり安心したように。ニコニコと笑顔を返して、その大きな、剣だこのついた手をきゅっと握り返す)