2016/11/24 のログ
■ロザリア > 翠眼を巡らせ、小さく肩を竦める
「人間二匹に獣一匹、去勢を張るには少々心許ないのではないか」
手を振ったタマモには一瞥を残すのみにその眼を細めて、
「人間どもの注いだ酒など口には合わぬ。
何…そこの人間の健在をこの眼で見に来た、それだけだ」
視線はまっすぐに、オーギュストへと
死に至る程の重傷を追わせたはずだが、まるで不都合なく健康体にも見える
不可解といえば不可解だった、本当に人間なのかと
■タマモ > 改めて見てみる、新たな客。…あ、自分より小さい。まず思ったのはそれだった。
緊張感くらいは出せ?そんなもの、出す程とは思っていない。
ただ、少々気になる発言にぴくり、と耳が揺れた。
「………初見じゃ、今の発言は見逃してやろう。
場の雰囲気も読めず、ただ虚勢を張るだけの者の程度は、知れたものじゃぞ?」
よいせ、と腰掛けていたデスクから降り立つ。
口調は変わらぬが、向ける視線は少々鋭く相手を見詰めていた。
なるほど、相手の言葉から、あの騒動の原因はこの者かと判断出来る。
とりあえず…するりと伸びた手が、油揚げに伸び…ぱくり、食べた。
お前も場の雰囲気を読め。
■ナルラ > 「まあまあ、そう言わずに一杯でも如何ですかな?
まさか酒の席にわざわざ乗り込み、一口も飲まないとは、無粋ですな」
そのまま宙を軽く歩くように近づき、グラスを差し出す
「注いだ者によって酒の味が変わるとは、やはり吸血鬼は噂通り感覚が鋭いのですかな?」
一枚の札を投げれえば状況が変わる。
~水行持牢獄成~
急速に流れる川の水がこの空間の周囲を包むように流れている
一応床はそのままだ、オーギュストやタマモが流されることはない。
吸血鬼は流れる川を渡れない、その言い伝え通りならこの場を動くことは困難になるだろう。
それにしても奴隷か、噂話が本当ならオーギュストは……正直羨ましい。
■オーギュスト > 「心配してもらう必要はねぇな、俺が居るからな」
ふんっと鼻息を吐きながら大剣を構える。
水牢。なるほど、この吸血鬼にどれほど効くかは分からないが……
今のオーギュストは、あの世界の秘策がある。
負ける気はさらさら無かった。
「お前を奴隷に戻して、ついでにあの煙の魔神のクビを晒してやるよ!」
本当に、あの煙の魔神には苦労したものだ。
だが、その苦労もここまでだ。
仕組みさえ分かれば、対処の仕様はあるのだ。
■ロザリア > 「───格の高い妖仙といえど人間どもと酒を交わす体たらく、獣で良い」
冷めた視線を送りながら、周囲に展開された術を察知する
「酒は要らぬと言った筈。貴様らの酒の席など知ったことではない。
吾が現れたのだから控えよ。それだけの話であろう」
そもそもこの場に対魔族の結界を破り現れたのだ
それは決して流水程度に劣るものではない
普通の吸血鬼とはその時点で一線を画している
「顔を見に来ただけだと言っているであろう?
吾と対峙したければ城に赴き謁見を通すのだな」
相手にする気もなさげに、その背を向ける
■タマモ > 「ふむ…どうも己の力を過信する者と言うのは、協調性が欠けていかんのぅ?
美味いものは、人間と共であろうと、魔族と共にあろうと関係なく美味いものじゃ。
お主、友と呼べる者が少ないのではないか?ん?」
周りに起こる能力やら、息巻く者やら、のんびりと見渡し…
「見に来ただけならば、すぐに帰るじゃろう。
場所も場所じゃ、暴れる事も不要ではないか?
ほれ、あぁ言っておるのじゃ、暴れたいならば…えーっと、何じゃ…城?とやらでやれば良い」
軽く溜息を一つ。ぽん、と手を打てば…ぱんっ、という破裂音と共に、ある程度以上の力を持つ魔法の力を一斉除去、行使不能とさせる。
「今、この場に面倒事は合わぬ、そうじゃろう?」
背を向けるならば、後は帰るだけだ。
あむ、と二枚目の油揚げを頬張りながら、帰るならさっさと帰れと手を振った。
■ナルラ > 「ならばキルフリート城主、汝こそ控えよ、この城は我が居城でもあるのだぞ?」
そう目を細め言い放つ
「我に対して非礼を通すのならば、汝の居城にて我が非礼を尽くしても良いのかな?
それが領主の振る舞いか、キルフリートの主よ」
どうやら水牢に何の反応も見せない、やはりこういう実験は大事だ
昨年のとある戦いを思い出す、伝説を模した手段を再現し通用しなかった戦いを
彼女に関しては後ほどオーギュストと情報共有が必要だろう。
「酒ではなく血でもご所望かな?」
そう言って襟元を崩し、無防備な首筋を見せ、安っぽい挑発を行う。
まあ、乗りはしないだろうが。
タマモの言葉はもっともなのだが、やはりこの国の王族としては言っておかねばならない。
この少女はマグメールの王族の顔に泥を塗った、その事実は覆らぬのだから。
■オーギュスト > 「ふん、こいつに礼を尽くす必要なんざねぇぞ」
吐き捨てるように言い、大剣を収める。
絶好の機会だが、相手が乗ってこないなら仕方ない。
それに――『アレ』は、この近距離では使えない。
「こいつはな、俺の所有物、奴隷666号だ。
それ以上の存在じゃねぇよ」
この女は、もう一度自分のモノにする。
オーギュストはそう決めていた。
誰にもやらない、俺のモノだ。
帰るのを止めはせず、再び不機嫌そうに椅子に座る。
■ロザリア > 友、というタマモの言葉に僅かに耳がぴくんと反応する
ただしそれに言葉を返すことはなく背を向けたままに
「貴様らは価値のない食料に対して礼を払うのか?
そんなもの偽神に心酔する聖職者の形だけの礼くらいであろう」
ナルラの言葉にははっきりとした立場の違いを示す言葉を返す、そして───
「吾を奴隷と称する貴様が何も出来ずに血に塗れてゆく姿は滑稽であったぞ。
貴様の部下達も、タナールの兵曹として役には立ったな。ものの数日であったが。
吾の報復はタナールで一度終わっている。貴様が腹に据えかねるというなら攻めて来れば良い。
……虚仮にされたままでは、無駄なプライドのある人間としては終われぬであろう?」
僅かに見返り姿で見せたその口元に小さな笑みを見せて、その場から弾けるようにして無数の黄金の蝙蝠が散らばる
やがてそれらも黄金色の魔力の粒となってその場から消え去った
ご案内:「王都マグメール 王城 オーギュストの執務室」からロザリアさんが去りました。
■タマモ > 「………ふむ、自覚はあったようじゃな」
どうやら、少しは掛けた言葉に思うところがあったらしい。
軽く考える、自覚があるならば、まだ治しようもあるのだが…はてさて。
「いやはや、なかなかに面白い女子ではないか。
力に振り回され、あるべき己を少々見失っておる感が強く感じられるのぅ?」
帰る術は残しておいたのだ、姿を消すのを眺めながら、呟いた。
「やれやれ、困ったものじゃ…お主等もな?
まぁ、また機会を作って…城?とやらを見に行くのも面白そうじゃ。
さて、そろそろ戻らねばならぬのじゃが…
………時に、あの女子はなんという名なのじゃ?」
酒をグラスに注ぎ、名残惜しそうに傾ける。
ほれ、お主も機嫌を直して飲んでおけ、と2人のグラスにも酒を足して。
■ナルラ > 「ほう……」
目を細める、己を食料と称する彼女の言葉に、胸に冷たい炎が灯る
見た目だけは美しい少女、あえて何かを拒絶するかのような仕草
興味深い、吸血鬼に至るまでに彼女に何があったのか。
屈服させたい、食料と称した人間に屈辱を受けるのはどういう気持だろうか。
彼女が消えた空間、それを見届ければ水牢を解き、ゆっくりと地上に降りてくる
「小柄で可愛くて胸はデカイのに、色々残念な女だな」
そう評し、グラスのワインを一気に飲み干す
胸を揉むようなジェスチャーは王族にしては下品だろう。
「飲み直すか」
そう言ってタマモの注いだ酒を飲み干す
そして宴は再び始まるだろうか
オーギュストの醤油いれに、興味を持ちながらナルラは伝えるだろう。
ショウユとミソなら手に入るぞと、食料研究の一環でナルラは実験的に作っているのだから。
■オーギュスト > 「――いや、興が失せた」
と、いうよりも。
胸の中に怒りがある。
あの醜態を馬鹿にするのはいいが、死んだ部下達を愚弄した。
まったく、あの楽園で収まった彼の野心に、再び火が点いてしまった。
杯の酒を乱暴に煽ると、二人に言う。
「今夜はこれまでだ。あいつ――ロザリア討伐の準備を始めるとするからな」
ちなみに醤油の容器は、空になったら譲ると約束し。
■タマモ > 「お主…よく見ておるのぅ…?」
性格面は置いておき、その言葉と仕草に、もう一度溜息。
うん、まぁ、否定は出来ないし?
「そうか…ならば、妾もこのまま今日は戻るとしよう。
終わりはあれじゃったが、久し振りに会えて良かったぞ?」
終わりを告げる言葉に、残った酒を飲み干し、グラスを置く。
ひらりと手を振れば、帰りは再び姿を変えて、執務室を後にした。
「ふむ…ロザリアか、一悶着ある前に向かっておくとしよう」
機嫌を悪くしている、その理由はなんとなく分かっている。
動く時は迅速に動きそうなだけに、余裕は余り無いかもしれないか。
別に城とやらに行ってみて、物事を見事に解決しよう、なんてつもりはない。
ただ、なんとなく…興味が向いただけだ。
■ナルラ > そしてその日の酒宴は終わりをつげた
ナルラもまた部屋へと戻っていく
己をただの食料と呼んだのならば、あの女には判らせてやろう
ただの実験動物だと。
ご案内:「王都マグメール 王城 オーギュストの執務室」からナルラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城 オーギュストの執務室」からタマモさんが去りました。
■オーギュスト > そして男は、再び戦場へと戻る
ご案内:「王都マグメール 王城 オーギュストの執務室」からオーギュストさんが去りました。