2016/08/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にヴィールさんが現れました。
ヴィール > れっきとした貴族の嫡男だというのに、この場に相応しくない心地を覚える。
父を始めとする一家がとあるパーティーに出席した折、おまけのようについていった。
面倒を凝縮したような衣装に身を包み、特別楽しくもない会を過ごした後。
折角なので王城に泊まりたいと食い下がり、家族を返したのが先刻のことだ。

「………贅沢な庭だな」

広々、四季折々の草花が咲き誇る庭園を回りながらひとりごちた。
妙に気取った四阿を見つければ其処を潜り、中にある椅子の一つに腰を下ろす。
暫し風にあたり、休憩していこうという腹積もり。

ヴィール > 程よく時間を過ごした後。
自分の名を呼ぶ付き人の声を聞いて渋々身を起こした。

「……ここにいるよ。ウッセェな」

声を張り、場所を知らせる。
やがて迎えに来た相手と共に、緩々とその場を後にした――

ご案内:「王都マグメール 王城」からヴィールさんが去りました。