2016/05/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にロレンスさんが現れました。
ロレンス > 夜の闇に包まれる時刻、まるで闇から浮かび上がるように城の中に姿を表すと、軽くあたりを見渡す。
人間の城にしては悪くないだとか思いながらも、コツコツと悠然と廊下を歩く。
前に麗しいエルフの姫騎士から血を頂いたばかりではあるが、今回は感覚が短いのか、少々飢え始めている。
まだ余裕はあるにせよ、少しばかり言葉遊びやら情緒を楽しみつつ頂けるなら…とやってきたのはいいが、果たして数百年前の様にいくかは定かではない。

「賑やかなことだ」

ぼそりとつぶやきつつ、部屋の前を通り過ぎる。
僅かに開いた扉から揺れるランプの明かりに男女が交わり、踊りながら影を伸ばす。
人も魔族に劣らず欲深いだのと心の中で呟けば、こつこつと足音を響かせながら城内の散歩を楽しんでいた。

ご案内:「王都マグメール 王城」にジュノーさんが現れました。
ジュノー > コツ、コツ、とヒールの音を響かせながら王城内を歩くのは、つり目気味の切れ長の瞳、腰までの漆黒の髪をもつ少女。
真紅のドレスに身を包んだその体は、公爵夫人としてのものではなくその娘と名乗る時のもの。
それでも、豊満な肉体は色香を纏わせて男の視線を釘付けにする。

「あら、あらあらあら…」

ロレンスが通り過ぎたのとは別の扉。きっと彼の行く先にある場所で何かに気づくと隙間からその様子を楽しげな声をあげて覗き込む。
夜会を抜け出した、伯爵夫人と、男爵が睦み合っていた。
好奇心旺盛な少女の心で、そーっとその様を覗き込み。

ロレンス > そのまま歩いて行くと、視野の先に闇に映える赤いドレス姿が目に留まる。
年頃はまだ大人になる手前というところ、何を見ているのやらと思いながら彼女の方へと向かっていけば、耳に届くのは男女が交わり合う音と声。
情事と関わりがまだないのだろうか、未知の世界を覗き見る少女へ石畳の床に響かせた足音を立てぬように、静かな歩みで近寄っていけば耳元に囁やこうとする。

「御嬢さん、そんなにまじまじとみるものではないよ」

冗談めかした様な言葉を彼女にだけ聞こえる程度の声で紡ぐと、柔らかに笑みを浮かべつつ様子を見ていた。
見た目こそ妖艶だが、まだ経験はないのだろうかなどと行動から想像を浮かべていく。

ジュノー > 「きゃっ…あ、あら…ええっとぉ…。」

情事を熱心に覗き込んでいた少女からすれば、突然声をかけられて飛び上がるかというほどに驚いた。
思わず上がった短い悲鳴に、両手で慌てて口を押さえると振り返る。
そこに立っていたのは長身の男性。何を見ていたか、なんて一目瞭然だったから少女はみるみる間に、林檎のように頬を赤らめて。
少女の年の頃は、10代後半に入ったばかりくらい。身長も155cm程度で本来よりも小柄であった。体つきも成熟し切る手前の状態。それでも肉付きのよい体は、柔らかな曲線美を見せている。

「ご、ごきげんよう?」

恥ずかしさにしどろもどろとしながら、男性へとご挨拶を。

ロレンス > 囁いた声に、跳ね上がるように驚く様子にクスッと微笑みながら眺めていた。
あっという間に恥じらいの赤で頬を染める姿は、未成熟な少女の雰囲気と相反する体付きも合わさり、それだけでも少しばかり欲をそそるものがある。
可愛らしい娘だと思いつつ、誤魔化すようなご挨拶にクスクスと微笑みを深めていく。

「ごきげんよう、御嬢さん。さて…そこの御夫婦の邪魔になりそうだね、場所を変えようか?」

柔らかな物腰で語りかけながら、すっと掌を差し出す。
扉の向こうでは彼女の声に気づき、それどころではなくなっている。
その証拠にヒソヒソと、確りとは聞こえないがこちらの事を囁き合う声が僅かに届く。
手を握り返してくれるなら、適当にお喋りをするのに良さそうな場所を求め、歩幅を合わせてゆっくりと歩くだろう。
庭園が見下ろせるバルコニーでもあれば、そこらで足を止めて彼女に振り返るだろう。

ジュノー > 「あ、あら…ど…どうしましょう…。あ、はい…」

クスクスと笑われてしまうのに、とてもとても恥ずかしそうに豊かな胸の前で手を合わせ。
頬だけでなく、耳までりんご色に染まっていく。
言葉に、はっと扉の方を見ればこちらの存在が気づかれてしまっている。
まあ、どうしましょうとおろおろと慌てていると、すっと掌が差し出される。
その手に、貴族の子女らしくそっと手を重ねて。
歩幅を合わせてエスコートをしてくれるその人の後を半歩遅れてついてゆく。

「あ、あのですね…声が聞こえたものですから、なにかしらと…」

バルコニーまで出れば、風が真っ赤に染まった頬を撫でてゆく。
振り返ったのに、慌てて言い訳のような言の葉を紡いで。

ロレンス > オロオロと慌てる様子に微笑みを絶やさぬまま手を引き、その場から離れていく。
角を曲がる時にホンの少しだけ再開した情事の声が聞こえたが、心の中では懲りないカップルだとか思いつつも、表情には出さない。

「別に…私は何も咎めていないけどね?」

真っ赤なまま取り繕う言葉を紡がれるも、微笑みながら気にしていないと返していくのも、自分から掘り返したと羞恥を煽らんとする意地悪。
少し冷たい風が吹き抜けるバルコニーには、庭園から季節の花の香りを届ける。
握っていた掌をゆっくりと解くと、腕を撫でるように這わせて肩から頬へと滑らせようとしていく。

「でも、何をしていたかなんて…聞かなくともわかると思うけどね?」

夜に荒がった息と水音、乾いた響きが重なりあう密室。
ほとんど答えなんて出ていそうなのに覗いたのは何故か?
微笑みながら、風に溶けこむように小さく彼女に問いかける、分かってただろう? と。

ジュノー > 「あっ…」

そう、彼は何も聞いていない。
自ら蒸し返してしまった事を自覚して、小さな声を上げたあと耳まで真っ赤になったまま恥ずかしげに俯いて。
庭園からの芳しい花の香り。とてもよい香りは、風に乗りまるで少女から発せられているかのように感じるかも知れない。
つい、と撫でるように腕から肩へ、そして頬へと滑っていくその手が触れる。
りんご色に染まった頬は、風にも覚めることはなくちょっちょした熱さを手のひらへと伝えて。

「わかっ…分かりませんでしたわ。わわ…わたくし、何もしりませんわ」

思春期の好奇心。男女の睦みごと。これほど刺激されるものはなかっただろう。
けれど、それを認めてしまうのはとても恥ずかしかったから、否定する。けれど、動揺してますと言っているような声音だった。

ロレンス > 少女の不慣れな反応を楽しみながら、恥じらいの表情を見つめる。
風に乗った花の香りが何故か彼女の方から感じたように思えるものの…香水か何かが混じったのだろうかと、特に気にすることもなく微笑んでいた。
頬に触れた掌が、恥じらいの熱を楽しみながらもついっと指の腹が輪郭をなぞり落ちていく。

「分からなかったんだね? それなら…私がこれから何をしようかと思っているのかも、分からない筈だね」

あれだけの音を、響きを、影を見つけて知らぬと通すのならと、意地悪い問いを囁く。
あからさまに手を出すと言っているようなものだが、それは情事を知らねば察しつかぬ様な言葉。
否定するなら嘘を明かし、受け止めるなら体を許す。
どちらに転んでも恥を晒すような意地悪な問いかけをかければ、どうするかなと、掌は肩へと落ちるだろう。
否定しないでいるのなら徐々に手は動き、その小さな体を抱き寄せようとするだろう。

ジュノー > 風に載る香りは、人によれば情欲を高める効果をもっているがそれも個人差。
激しく揺すぶられる者もいれば気づかない者もいる。
熱い頬に、少し冷たく感じるその指が輪郭をなぞっていくのにきゅっと目を瞑って。

「はうっ…わか、わかりませんでしたわっ…ひぇ?えっと、その…わ、わかりませんわ…」

重ねて問われるのに、真っ赤になっていく。
嘘を言っていると顔にありありと浮かんでいくものの、恥ずかしげに否定を続けて。
けれど、その意図は先ほどの行為を理解していたからこそ、分かってしまう。
けれど、嘘を重ねてついてしまった手前、今更明かすわけにもいかず、あわわ、と慌てながらもまた嘘を重ねてしまった。
それはどこか、好奇心もあったからかもしれない。
あの行為をするとどのような感じがするのだろうとか、思春期特有の関心事項。
肩へと落ちた手が徐々に体を抱き寄せていくのに、小さく縮こまりながらその腕の中へと収まろうか。
きゅっと両の手を握り締めて、緊張に小さく震え。

ロレンス > 香りから僅かに感じる欲情を煽る作用は、同族達が使うようなものと似ている。
目の前にいる少女から発せられた理由は分からないが…血縁者にその手の者がいるのか、もしくはその血を引き継いだか。
敢えて解き明かす必要もないだろうと思いながら、指は頬をくすぐっていく。

「そう…じゃあ、分からないなら…教えてあげるよ」

慌てふためく少女をゆっくりと腕の中に包み込むと、小さく震える背中を優しく撫でる。
まるで犯す手前みたいだと思わされながらも、指先を顎に掛けて、ゆっくりと上向きに傾けさせていく。
何をするのか、どうしようというのか、何も言わぬまま顔を近づければ、唇を重ねてしまおうとする。
触れ合い、重なりあうだけの甘ったるいキスを数秒程、これから起きることの幕開けを告げるように。
その合間も、背中に回した掌がしっかりと抱きしめながら、少しだけ沈めて、腰よりも臀部に近いところまで下げて、小指がツンとそこに触れるだろう。

ジュノー > 「あ…あの…あの…っん…」

指先が頬をくすぐるのには、恥ずかしそうに、くすぐったそうにして。
ふうわりと包み込まれた腕の中、緊張に震えながらもやっぱり正直に言うべきかという葛藤。
怖いもの見たさというやつか、否定の言葉は喉に引っかかって出てこない。縮こまりながら、小さな声が聞こえてくるかもしれない。
くいっとゆっくりと指先で顎を持ち上げられれば、男性の顔が間近に映る。
そんなに男性と接触するのは初めてな様子で、真っ赤になりながら見つめて。
そして、触れ合う唇。柔らかなそれが重なり合って、きゅっと瞳を瞑る。ただ触れているだけなのに、とても甘い。
唇を重ねながら、背中の手がするりと腰の方へと下がって、微か臀部近くに触れる感覚に、ぴくんと小さく震えて。

ロレンス > 腕の中で戸惑いの声が聞こえるが、敢えて聞こえないふりをした。
ここまできて止まるなんて無粋過ぎる。
何の躊躇いもなく貴族の娘の唇を奪い、その温もりを楽しんでいく。
こちらも瞳を閉ざしたまま、ゆっくりと重ね直し、時折悪戯に唇を啄んで可愛がり、じっくりとキスを繰り返す。
僅かに触れただけで分かりやすい反応が見えれば、ゆっくりと唇を離し、微笑みながらつぅっと脇腹をなぞりあげていく。

「御嬢さんにもしてあげるよ、君が興味津々に見つめていた事をね…」

目元に、頬に、首筋にとキスを繰り返しながら体を密着するように抱きしめ続ける。
片手は脇腹をなぞりあげた後、肩甲骨の辺りをなぞりながら背中の中央へ。
つぃ…と下へ下へとじっくりと時間を掛け、触れるか触れないか程度のタッチでこそばゆく擽り、なぞって下る。
再び臀部へとたどり着けば、その丸みをなぞりながらも外側へと流れていき、太腿を這い上がりながら腹部へ、そして乳房へと近づきながら…ギリギリでピタリと止めてしまう。
その合間、じっとその顔を見つめてどれだけ熱に踊るだろうかと少女の反応を堪能するだろう。