2016/02/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にセラさんが現れました。
■セラ > 人目をはばかるように、ひっそりと地下に設えられたその部屋は雰囲気を出すためか照明の光量を抑えられてはいるが、明らかに淫靡な目的のための器具が数多くあるのが見て取れる。
そして、それがいまだに現役で使われているのも悲鳴とも嬌声ともとれる声が室内に響いているのが教えてくれる。
「秘密の会合というから、何かと思えば……」
大きめの室内。
その中央の一段高くなったステージでは首輪をつけた少女が複数の男女によって責め嬲られているのを眺めながら、裏での権力闘争とかの政治系の会合かと思って顔を出してみればこれかと小さく溜息をつく。
ステージのショーを眺めながら、提供される美食や美酒を愉しむ者。抑えられた照明の作り出す薄暗がりの中で、密やかに色事を愉しんでいる者。あるいは連れ立って、別室に消えていく者。
大きめのソファにひとり腰かけ酒を口にしながら、コネを作るには最適などと言いながらニヤついていたわけだと誘われた時のことを思い返す。
実際、コネ作りにはわりと有効そうなので結局帰らずにとりあえずはショーを眺めているわけだが、騙された感がするのが納得いかないなとぼんやりとグラスを揺らす。