2016/01/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城 廊下」にクリスタさんが現れました。
クリスタ > 「……外壁の修繕は南西側の破損を担当させて頂いておりますが。……そうですね、後一週間ほどで完成すると思います。」

相手の言葉に穏やかに微笑みながら答える。微笑みながらもその瞳はどこか冷たいままに相手を見据えて。
上司に廊下で呼び止められ、仕事の進捗を問われての一幕。
相手の所作を見て、少しだけ首を傾げ。

「………もしや、急遽報告をしろと?」

怒っていたり、不満を露にぶつけてくるわけではない。
しかし、焦っている。そのイライラが僅かに伝わってくる。
これは、更に上の人間から今すぐに○○しろなどと言われた時によくあることだ。

「それであれば、………担当の人間を私も探しましょうか。二人で王城を一回りして聞いていけば、半分の時間で終わりましょう。」

己の胸に手を当てて申し出る。

クリスタ > 話が終われば、すい、とその場を離れる。
忙しいせいか、仕事に穴がいくつも出来る。
その穴を事前に……もしくは、穴が見つかった直後に塞ぐ役回りの女。

金色の髪を揺らして静かに城を歩く姿は目立たぬものだが、……先ほど胸元に手を置いた時には、さっとその質量を盗み見られた程度にはある。
それを自覚しつつも、指摘したりはしない。そういう女である。

「………さて、どうしたものか。」

無闇に歩きまわっても仕方ない。大体の政務官がサボる場所くらいは把握している。
おそらく使われていない会議室か、休憩室か。
図書室と言う名の雑談室も可能性としてはあるだろう。

クリスタ > 使われていない会議室で仕事をする、という名目の元、1時間で終わる仕事を3時間かけてやることはよくあることだ。
下手をすると、密談中であったり、秘め事中だったりすることもあるからやってられないのだが。

大体はここに数人ほどたむろしているものだが………………と、たどり着いて扉を見上げる。
仰々しい割に、中で行われていることは崇高なものとはとても思えない。
口が裂けても言葉にはしないが。


「えー……。」

こほん、と咳払いをしてから軽くノックをする。
使われていないはずの会議室なのだから、入ろうとしても違和感は無かろう。
……誰も居ないかどうか、耳を澄ませて。

クリスタ > ………本当に誰もいないようだ。

「……珍しいこともあるものだな。さて、そうなると次は…………」

溜息一つ。すぐに廊下を静かに歩き始める。
休憩室か図書室か。どちらにせよ、見つけて早々に上に仕事の進捗状況を報告せねばなるまい。

あの表情から見るに、大分困っていた様子。

まあ、ここで助けておけば………口にはしないがね。

ご案内:「王都マグメール 王城 廊下」からクリスタさんが去りました。