2015/11/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城 裏門」にカレンさんが現れました。
カレン > (華やかな表門と違い、裏門には様々な身分の者が出入りする。
 王族や貴族はもちろん、何かの依頼を受けた冒険者。
 ある程度の自由が許された奴隷。
 貧民に分類されるものも、何かを売りに来たりする。
 そこの衛兵を任されたのである)

今日は平和だな。

(欠伸を一つ。
 カレンは以前ここで貴族たちに輪姦されたことがあったが、そこはそれ。
 王族に逆らう権力がない以上、事故と思って割りきるしかない。
 その現場とは違う門である。
 しかし、噂を聞きつけた貴族がなにか言ってこないとは限らない。
 これもまた、逆らうことができない事故である。
 身分制度があるかぎり、どこにいても同じなのである)

カレン > (とりあえずの仕事は、危険物などの侵入を許さないこと。
 それだけである。
 身分の照合などは中でやってくれる。
 いわば案山子のような役目なのだ)

平和なのはいいことだ…

(交代してここに立ってから、貴族が数名馬に乗り従者を従えて出入りしただけで、何も問題はない。
 問題があっては困るのだが、退屈といえば退屈である)

ご案内:「王都マグメール 王城 裏門」に『触手ちゃん』さんが現れました。
『触手ちゃん』 > 触手ある所に『触手ちゃん』は顕れる。にょろりん。
どうみても危険物です。本当にありがとうございました。
この間王国討伐隊に殺されたこともあって、偵察ついでに軽装の触手たちを身体に入れてお散歩。
流石に堂々と表門をうろつくわけにもいかず、ともすれば裏門をうろつくことになる。
だが、あんまり有益な情報は得られない。

「やぁ、可愛いお姉さん。ボクとお話しようよ。」
(お っ ぱ い !)

貴族が出て行ったのと入れ違いに、退屈そうにしている彼女へと、
何処かキザったらしくナンパちっくで、それでも幼い少女の声と言って間違いのない音が聞こえるだろう。
黒髪のおさげがチャームポイント。変なTシャツとロングスカート。
その実そんなものは全て幻想で触手なのだが、普通にナンパするノリで声をかけた。

カレン > (暇だ、暇すぎる。
 魔物でもいいから来てくれないかな…
 などと思っていたところにかけられる声)

…んー?
お嬢ちゃん、お城に用事があるんじゃなくて、私に用事?
何の話かな?

(目的は不明だが、王族や貴族だったら大変なことである。
 とりあえず話しに付き合ってみる)

『触手ちゃん』 > カレンさんそれ魔物です。魔物ですから。
それも一匹二匹じゃなくて軽く数千匹くらいいますから。
残念ながらそうツッコミを入れる者はそこにいない。

「ふふ、御嬢ちゃん、ね。…可愛いでしょ?」

ちょっぴりナルシズムが感じられる言葉。

「なんて話じゃないんだけどさ。そうだね、王国の討伐隊についての話をしながら、ゆくゆくはどうだろう。ボクと一緒に食事なんて、どうだい?」
(そんなことよりおっぱいを触りたいんだが、どうだい?)

誰がどうみてもナンパとしか思えぬセリフを、かくありと一切の言い淀みなしに述べる。
門番をしている者と一緒なら王城に入っても尚怪しまれることもないだろうし、食事したいし、揉みたいし。

カレン > (カレンの目は節穴である)

うんうん、可愛いかわいい。

(微笑んで頷く)

王国の討伐隊?
生憎私は下っ端騎士だから、大きな動きはよくわからないかな…

(王国の兵士たちは、王族たちがいがみ合っている影響で、一枚岩とはいえないのだ)

食事なら、私が奢ってあげるよ。
それとも、交代を呼んでお城の中でなにかつくってもらう?
あ、私はカレン。
お嬢ちゃん、お名前は?

(相手の正体は高い身分の人間であると見当をつけたため、正体はまず見破れないだろう)

『触手ちゃん』 > 因みに『触手ちゃん』の目はハリボテである。

「えへへ。ボク、可愛いもの好きだしね。お姉さんも可愛いなぁ。」
(そう、ボクはキミみたいな可愛い女の子が大好きだよ!!)

顔は小さく笑って、内面で物凄い高揚している。

「あ、そっか。それは残念だなぁ。ちょっとボク、あの人たちに用事があるんだ。」
(お礼参りとかお礼参りとかお礼参りとか。)

触手ちゃんの中で復讐心が燃え滾る。
可愛い女の子と楽しくヤっろうとしていた最中に邪魔されたんだからそりゃまぁ腹が立つものだ。
お陰様で殺されるわ本番まで楽しめないわ最悪だった。

「わぁ、嬉しいな。…そうだね、じゃあ王城の食堂に行きたいな。」
(すっげー良い人じゃんこの人!何なの?!)

初対面でナンパしまくってこれって何なんだろう。
この人ナンパされたり痴漢されたりしやすそうだと思いながら静かに目を輝かせる触手の統率者。
尚、目はハリボテである。王城の事はあまり知らないが、あたかも知っている風に音を出す。

「カレン、だね。覚えておくよ。…ボク?ボクは『触手ちゃん』だよ。」
(正真正銘の触手だよ。マジモンの。)

こればっかりは偽った方が良いのかもしれないが、それでも偽らないのは『触手ちゃん』の流儀なのだろう。
なんか不自然だが、やっぱり言い淀むことはしない。

「…早く中に入らないと、雨が降りそうだしね。」
(ついでにボクの触手も中に入れたい。あっ、今の面白くない!?)

雲行き怪しき曇り空を一瞥すれば、そんなしょうもないむっつりギャグを考えるのだった。

カレン > そう? ふふ、ありがと。

(衛兵にお世辞を使ってくるとはよくわからない少女である)

それはごめんねえ。
私は王国軍兵士の中でも顔の広いほうじゃないから。

(困り顔をする。
 触手を討伐したとか噂は聞かないでもないが、よくある噂なので記憶には残っていない)

そんなに喜ばないでね、王族の食事が食べられるわけじゃないよ。
王城で働く人のための食堂ってだけ。
…出てくる食事はもちろん美味しいけれどね。

(念のため説明しておくが、この少女は知っている様子だ。
 ここにもよく出入りするのだろう。
 ちなみにカレンはとても襲われやすく、媚薬の使用率は5割を超える)

触手ちゃんね、よろしく触手ちゃん。

(偽名だと思っているので素直に受け入れる。
 むしろわかりやすい偽名なところが子供っぽいとすら思っている)

ああ、曇ってきたわね。
じゃあ…

(首にかけていた笛を吹く。
 音はならないが、動物を介して交代を知らせる仕組みだ。
 程なくして衛兵がやってくる。
 「雨が降りそうだからってサボるなよ」等と小声で言いながら、長槍を受け取る)

さて、行きましょうか。

(無事交代を終えたカレンと触手ちゃんは、王城の中に入るだろう。
 しばらく歩けば城の出入り口、そして長い廊下である)

『触手ちゃん』 > 「どういたしまして。」

御世辞の心算ではなかったそうな。
そこに疚しい感情があることなど言うまでもない。

「んんー、そうだよね。兵隊さんも色々。カレンはどれくらいの階級なんだい?」

よくある触手の一人でした。ついでにいえば、被害も多少出しているが、それもよくあること。
人間が交戦した魔族に連れ去られる事は、最早日常。

「んー、そう。知ってる知ってる。良いよいいよ。美味しいものが食べられたら、何でも。
流石に凄く美味しいものとかはないだろうって思うしね。あ、ついでだしカレンも食べる?」
(媚薬を盛ろう!)

触手ちゃんは目も表情も声も全てがハリボテ。
そう、キラキラ輝く青白き幼気な目の裏に、疚しい感情があることなど、言うまでもない。
奇しくも媚薬で一致したっぽい。

「うん、宜しくね、カレン。」
(すっげー良い人だよぉおおお!?信じたよ?!『触手ちゃん』って名前信じてるよぉおおぉ?!)

元気よくも物静かに凛として。抑揚抑え気味で薄く微笑む裏で、内心アレな『触手ちゃん』。
ただし『触手ちゃん』は倫理観が完全崩壊している為人間を玩具としか見ていないのだが。

「ん。さっきからずっと天気怪しかったし…ね。」
(それに、王城の食堂にも興味があったんだ。勿論、キミにもね。)

良い手際。この職について長いのだろうか。番兵としての武器を携えたのを見る。

「ありがと。うん、いこっか。」
(ふぅん…ここがこうなって…。)

『触手ちゃん』の目はハリボテだ。周りを一切気にしていない様ではあるが、
その実体内で蠢く幾千の触手が周りの地形を全て把握して集合精神へと情報化して放り込んでいる。
『触手ちゃん』は同じ失敗を繰り返さないし、『触手ちゃん』は化け物として比類なき智慧を持っている。
それは、アイオーンの加護下でも衰えを見せない。腕っぷしこそ下がっては居ようが、
その王城内の出入り口と長い廊下を中央演算処理装置(のうみそ)とも言えよう集合精神に焼き付ける。

カレン > 私は一応100人前後を部下に従えてるけど、そんなに偉いほうじゃないわ。
活動も主に訓練だし、100人まとめて指揮するのは大規模な戦闘の時しかない。
こうして衛兵の仕事をしているくらいだしね。

(肩書としては100人長、というのが正解だが、全員自由に動かせるわけではない。
 あくまで肩書なのだ)

そうよね、一応言っておこうと思ってね。
うーん、私もご一緒しようかな、触手ちゃんが食べているのを見ているだけなのもあれだし。
(やはりこの城には出入りしている様子だが、立場上こちらが案内せねばなるまい。
 魔王アスタルテにこっぴどくやられた経験があるのに、まんまと騙されている)

(衛兵に名前を覚えられると不味い王族もいる。
 裏門から出入りするとなれば事情は察するなである)

雨が降ると大変よ、これから雪が降ったらもっと大変になるけど。

(などと、微笑みながら苦労話を混ぜてみる)

ちょっと廊下が長いけど…

(入り組んだ作りの城の中を、少女の疲れに気をつけつつ進む。
 途中、侍女や使用人を始め、様々な人とすれ違う。
 やがていい匂いがしてきて、食堂にたどり着くだろう)

コース料理じゃないけれど、一緒に食べましょう。

(カレンはもちろん顔パスであり、同行している少女も衛兵と一緒なので通される。
 テーブルにつくとやがて貴族を饗すかのような料理が共されるであろう。
 それもそのはず、貴族にも振る舞われる料理だからである。
 ちなみにこの食堂は城に多くあるうちの一つである)

『触手ちゃん』 > 「へー。そうなんだ。100人も別の心を持った人間を束ねるのは大変そうだなぁ。」
(100人だって!じゃあ今数千匹束ねてるボクの方がエロいね!)

そうじゃないっちゅうに。

「ふふ、お気遣いかな?ありがと、嬉しいな。ん、じゃあ一緒に食べようか。」

そして疚しい感情は稔ることとなるのである。
因みに『触手ちゃん』は衛兵に名前を覚えられたところで、なのであるが。

「寒い季節、だもんね。…ぁ、降ってきたね。」
(びしょ濡れのカレンもエロいと思うんだけどどうだろう。皮鎧って透けるのかな。)

サァーっと地面を水が撫でる音が響き始めた。

「ふふ、大丈夫。ゆっくり行こうよ。」
(良い人だなぁ。)

細やかな気遣いが感じられるのでここばっかりはむっつり変態嗜好も留まる。
右に左に時に転回、紆余曲折を経ながらようやく王城の食堂の一つへと出た。
その道のりと様相は全て、『触手ちゃん』の記憶にしっかり刻み込まれる事となる。

「…ん。頂きます。」
(2人1皿でそれぞれ共用ーッ?!不用意に盛れないッ!媚薬がッ!!触手ちゃんエキスがッ!嗚呼ッ!理不尽ッ!!)

礼儀正しく恭しく、静かに小さな声で手を合わせて豪華な料理を食べ始める。
もう内心で何を考えてるかとかは突っ込まない方が良いだろう。
スプーンにフォーク。若しくはナイフを握り、微妙に御野菜を避けて、海の幸を頂く。
普段触手の癖して人間の体の扱いも起用である。尚変な意味ではない。

カレン > 案外どうにかなるものよ。
皆「生き残りたい」「敵や魔物を倒したい」「勝って帰りたい」って気持ちは同じだから。

(要はそれをどのように鼓舞するかである。
 女だてらに自慢の髪をなびかせながらカレンが敵陣に突っ込めば、部下たちも男の矜持が許さないのである)

ええ、門番は立ち仕事だからある程度お腹は膨らませておくの。
丁度それも落ち着いてきたから、多くなければ食べられるから。

(気遣いといえばそれもあるが、空腹ではないにしろ食事をとるにはいいタイミングである)

ああ、大丈夫!? 濡れない!?

(カレンは自分より触手ちゃんを心配する。
 ちなみに革鎧どころかその下には肌着、更にその下には胸を締め付けるサラシと、無情な現実があった)

ええ、じゃあゆっくり。

(多少濡れても気にしていなさそうなので、任せることにしよう。
 何か拭くものが欲しければ侍女に言いつけるだろうし)

鎧を着たままでごめんねえ。
何かあるといけないし身分証明にもなるから脱げないのよ。
じゃあ、いただきます。

(長剣を携えたまま椅子に座り、食事を始める。
 最初に手はつけず、しばらく何気なく触手ちゃんの様子をうかがっている。
 野菜をあまり食べないと見れば、自分が野菜を多めに取る。
 好き嫌いがあるなんて子供だなあと思いつつ)

ところで、触手ちゃんはこの後お城に用事があるの?
それともお城の中や周りを散歩かな?

(詳しく聞いてはいけないと思いつつも、失礼にならないように聞いてみる。
 言葉遣いではなく内容である)

『触手ちゃん』 > 「そうだね。統一された意思の下にあれば、それだけで烏合の衆も一騎当千の軍団になる。」
(ボクの触手みたいに。魔物を倒したい…ねぇ。ふぅん。)
『触手ちゃん』は彼女が100の兵を率いて戦場を駆ける姿を想像してみる。
(靡く髪、揺れる尻、でかいおっぱい…やだ…エロいっ!)
何処まで行っても変態は変態だった。

「腹が減っては戦は出来ぬ、だったかな。食べることは至高の喜びだね。」
(美味しい御飯も可愛い女の子も。)

『触手ちゃん』の人智を越えた触手神の智慧は、こうしてしょうもない妄想に消耗される。

「…ん…あ…ええと。大丈夫、だよ、ん。」
(濡れ透けキター!!!ヒャッハァ!…良い人だなぁ。)

『触手ちゃん』は気まずそうに目を逸らす。尚その目と表情はハリボテであり、厳密に言えば触手ちゃんの体内で蠢く
蟲の様な幾多の触手の視覚が彼女の無情なる現実を現在進行形で映し出している。『触手ちゃん』には死角など存在しない。
尚触手ちゃんのTシャツやらスカートは、どういうわけか鉄壁であり濡れても肌が見えるまで透けないし、風に煽られても下着が見えない。
ただ、艶のあるおさげ髪はびしょびしょで、より艶をまして光を跳ね返して水が滴るばかり。

―――――――――――

と、まぁこんな紆余曲折を経て。二人仲良く濡れ濡れになったが、屋内の食堂で食事を始めたわけで。

「うー…。」

触手でも濡れるのである。髪をわしゃわしゃと撫で下ろす。

「んー、と。そうだね。さっきも言ったんだけど、王国の討伐隊について知りたいなって思って。
お散歩でもあるんだけどさ。」

言いながら海鮮系の物をメインに口を運ぶ。口以外からでも食べられるがそうしたら魔物ってバレるからちゃんとハリボテの口に運ぶ。
何だか見られている気がする。

「………ボク、気になる?」

一瞬食べる手を止めてチラリ。

カレン > (野外でいささか濡れ、食事を始めた二人(?)。
 やがて気を利かせた侍女がタオルを持ってくるだろう。
 カレンは受け取り礼を言う。
 食事中ということもあり軽く髪を拭いて隣の椅子に置く。
 触手ちゃんにもタオルは渡されるだろう)

私は平気だけど、触手ちゃんは傘をもらっておいたほうがいいかもね。
討伐隊…名前がわかれば私も少しなら力になれるかも。
あまり期待はしないで欲しいけどね。

(先ほどの通りカレンは下っ端であり、兵士たちは一枚岩ではない。
 運が良ければ、といったところであろう)

触手ちゃんは海の幸が好きなのね。
私は野菜が好き。

(微笑みながら肉類や野菜を食べる。
 海鮮系も好きなのだが、相手の好物を奪うこともあるまい)

気になる…かどうかは人それぞれねえ。
私は気にしないけれど、他の衛兵は触手ちゃんの素性を洗おうとするかもしれないし。

(衛兵は本職ではなく、カレンは騎士なので、王族貴族の顔を覚えきってはいない。
 触手ちゃんが詳しい者にばったり出会ったら名前を聞かれるだろう。
 そしておそらく、今回のように都合よく行くとは限らないのだ)

『触手ちゃん』 > 「ありがと。少し、髪が濡れたみたいだ。」
侍女にお礼を言いながらタオルを受け取って拭いて、彼女に倣ってタオルは空席の椅子の上に。
(あー、拭いちゃうんだ。眼福もここまでかなあ。)
おさげ髪をちょいちょいと拭きながら、心中でのみ変態的思考を吐露した。

「王国の討伐隊。…んー、と。あんまりボクも詳しくは分からないけど、
所謂神官?の部隊だったかなぁ。手練れだと思うんだけど。」

あの時鉢合わせた人間の顔や特徴は全て覚えている。しかし、それを言ったところでどうなるわけでもない。
ついでに神官兵士の中で可愛い女の子が居たからあの子も攫いたいとか思っただけ。
変に言うとボロが出るので、抽象的にしか言わない。

「そうなんだ…ふふ、ボクの好み、分かるんだね。
カレンは…ベジタリアン、でもなさそうだけど。」

分かるも何もこうしてあからさまにお野菜を避けて食べたら普通は分かる。
逆に良い感じに気を効かせてくれて肉と野菜に手を付けてくれてる。
海鮮動物の触手を食べることにより触手ちゃんに新たなる触手が取り込まれて
死んだ触手が復活する。そう、これは死触蘇生なのである!

しかし。
(触手ちゃんエキスを盛る隙がない件について。)
ダメだ、全然隙が無い。せめてアイオーンの加護下でなければと嘆く触手系男の娘であった。

「えー…それは、イヤだな。ボクは今日お忍びだからさ。ミステリアスで魅力的でしょ?」
(お忍びって言っても違う意味だけど、嘘じゃないしね。)

気障ったらしい言い回しと素振りだが、外見が相俟って背伸びしている様に見えるだろうか。
ともあれ、こうしてまたナンパちっくなセリフを一つ。

カレン > うーん、神官の部隊と聞くと、ヤルダバオート市にある神殿騎士団が思い浮かぶけど…
なんだか違うような気がするね、触手ちゃんがここで情報収集してるってことは。

(力になれなくてすまない、というように眉を顰める。
 限られた情報と限られた情報網ではそんな答えが精一杯であった)

ふふ、魚介類を美味しそうに食べているからね。
美味しそうに食べる女の子は好き。

(微笑むが、触手ちゃんのは食事というよりその真似事であった。
 カレンの目は節穴である)



(媚薬を盛られようとしていることなど気が付かない)

嫌だと言われてもねえ…
うーん、クラフト男爵家のカレンという名前を出せば、相応の扱いを受けさせてもらえるかもしれない。
いわゆる貴族の使い、ね。
でも私が協力できるのはここまで。
残念ね。

(ウインクしてみせる。
 初対面で本名も知らない少女にここまでするのは、あるものから見れば正気の沙汰ではない。
 しかし、カレンは触手ちゃんが自分より上の貴族あるいは王族だと思っているので、
 それで不満ならさっさと正体を明かせという話である。
 男爵家の使いであれば捕縛されることはないが、狙いの情報を集めるにも至らないかもしれない)

『触手ちゃん』 > 「…んー、神聖騎士団。神聖魔法の使い手かな。」
(もう喰ったケド。)

「ええと、アイオーンの加護っていうのかな。ああいう結界と、それからディバイン・スペルって魔法を…」
後は洗礼装備とか、だが、やはり喋り過ぎると魔物だとバレてしまうので小出し小出し。
やっぱり知らないみたいだが、しかし力になろうとしてくれているあたり
(良い人だなぁ。)
と思う触手系男子であった。男子である。スカートなのに。『触手ちゃん』なのに。

「うん、タコさんとか、こういうの好きなんだ。秋刀魚の季節だったかな。もうすぐ、雪の季節になりそうだけど…。ふふ…雨の音、良いよね。
ちょっとこっちに来てみてみる?」
(ボクは男の娘なんだけど。…ふふ。)

窓外で降り頻る白線に目を向ける。勿論これもハリボテ。食事中だが不作法にも立ち上がって窓外に乗り出して。
それから、手招き。
カレンさんそいつ男ですよ。

(ハッ!あるじゃあないか!媚薬をッ!いともたやすく盛る方法がッ!!『触手ちゃん』インスピレイションッッ!!)
触手ちゃんの幾千の中央演算処理装置が回転する。無駄な智慧。
「―――ぁ。そうだ。…飲み物欲しくなっちゃった。カレンも、欲しい飲み物あるかい?気を使ってくれたお礼だし、ボクが入れてくるよ。立ったついでもあるし…ね?」
子供のように意気込んでやりたそうな雰囲気を醸し出す。何だか断れなさそうな雰囲気を作ってるっぽい。
『触手ちゃん』が何を考えているかなど、まぁもう御明察だろう。

「…ん、でもありがと。協力してくれただけで嬉しいさ。後は、ボクのお知り合いや事情を知ってる人を探してみるから、ねっ。」

気にしないでと言うと共に、正体は頑なに明かさない。

カレン > 結界にディバイン・スペル…ああ、神官で結成されている討伐隊なら、あることにはあるわ。
何でも相当の手練だとか。
訓練を共にしたことがないから私も名前しか知らない。

(残念そうに首を振る。
 触手ちゃんが魔物だとは思っていない。
 それどころか輪姦の原因となった魔王アスタルテの正体にさえ未だ気づいていないのであった)

ふうん。タコは足がいっぱいで嫌いだという人もいるけれど、珍しいね。
あらあら、ご馳走様くらいは言わないと。

(なんてお姉さんぶってみたりする。
 食事を終えると立ち上がり、窓に近づく)

飲み物? そうねえ…
ここならオレンジの絞り汁があると思うから…オレンジジュースで。

(言いながら雨の風景を眺める。
 警戒心は一切ない。
 ジュースを差し出されればすぐに飲み込んでしまう、確実に)

その方が早そうね。
情報が集まるのを祈ってるけど…なんだか貴女危なっかしい。
危険なことはしないでね。

(心配そうに言うのであった)