2015/10/14 のログ
ノエルノート > 「あっ…あれはその…国家機密につき詳しくはしゃべれないんだよっ、うん。」

話したいことと言われてしばらく考え込んでいたが、先ほどの愚痴の話のことだと気付くとさすがに自分の失態について根掘り葉掘り聞かれるのはプライドが許さないらしくあわてたように取り繕ってでたらめなことを言ってごまかして。

「日々の出来事…ねぇ…」

顎に手を当ててしばらく考え込みながらも、日常で特に面白いこともあまり思い浮かばなかったためかここはひとつと自分の武勇伝を延々と語りだして。武勇伝と言っても居酒屋の酔っ払いを蹴散らしただの魔法の模擬戦で教官を滅多打ちにしたなど単なるくだらない自慢話でおそらく相手が本当に期待している出来事は何も話してはいないだろうが。

エルレストベーネ > 魔法の模擬戦ね、そういった模擬戦はまあ嫌いじゃないけれど、めった打ちはやり過ぎかしらね?
優秀なら、物事はただすればいいってものじゃないのはわかるでしょう
そういうのは、上手く手加減してあげるのがより優秀な証拠じゃないかしら?

(そういう話にいちいち合わせつつも自尊心をくすぐるようにフォローしていく
否定をするというより、良いけどこうするともっと良く出来るし認められるよ、という話だ

基本的に少女はうまく話を合わせていく、むしろ話したくなるように
自慢話をするときは基本的に気持ちいいものなのだから)

……出来ればもっと話を伺いたいとも思うのだけれど、どうかしら?

(話が盛り上がるなら、さらにその先を求めて見るだろうか
自慢の腕を見せてもらうのも、話の続きを別の場所で行うのも、いい)

ノエルノート > 「うっ…言われてみれば確かにそうだね…」

まさに正論を吐かれたため言い返そうにも言い返せずにぐうの音も出ず。しかし相手の話を掘り下げようとする様子になにかいいネタはないかと思考を巡らせて。最後に話したネタにつっこまれたままでは無駄に高いプライドが収まるはずもなくいろいろ記憶をたどってみるがネタ切れのようで。しかしその後にはっとひらめいたように手をポンと打つと上体を聞き手に傾けながら目をキラキラと輝かせて

「そうだ、実際に手合せしてみると私の実力がわかるでしょ?君がいいならやってみない?私結構強いからさ」

エルレストベーネ > そうね……構わないわよ?
……何処まで?

(何処まで、というのはつまり、どの程度で止めるか、だ
この魔導人形は人間相手であれば無類の強さを誇る

相手を持ち上げるにも、落とすにも、どちらにも出来るとも言える

そしてノエルはある不自然さに気がついているだろうか?
この極めて美しい外見で傷一つ無い、となれば、恐ろしく強いか経験が少ないかどちらかだということに
この外見でこの出で立ちである、どう考えても「そう言う関連」の荒事、裏事には数多く巻き込まれているはずであり
通常の手合わせですらも、いたぶってみたいと考えるものも多いだろう

それを処理出来るだけの腕がなければ成立しないからだ)

ノエルノート > 「どこまでって…ここ王城だからあんまり大事にしたくないからねぇ…そうだなぁ…じゃあ三秒間膝をついたら負けってのはどうかな?」

相手の不自然さには全く気付いていないもののその強さは感覚で大まかには理解しており。あまり本気で勝ち負けをつけすぎるとおそらく自分がまけてしまうことも目に見えているため安全面に考慮されている騎士団の模擬選形式らしいルールを提案してみて。

「それにただ勝負ってだけじゃ面白くないし、何か賭け事でもしない?お互いそっちのほうが盛り上がるでしょ?」

このルールではおそらく今までどんな各上にさえも負けたことがないのだろうか、相手がおそらく各上であると知っているにも関わらず大した自信をのぞかせて。

エルレストベーネ > ……じゃあそれで

さて……どうしようかしらね?
盛り上がりはするけれど、何を賭けるかにも拠るわ

そういうのはきらいじゃないけれど

(クスクスと微笑んで見せる、自信がある、というかそもそも戦闘は好みである
そう言う人形だからだ

別に勝っても負けても構わない
ただ、負けるにしても、相応に熱がほしい
それが得られるのであれば……なんだってよかった)

ノエルノート > 「そうだね…じゃあありきたりだけど、勝ったら一日相手に自由に命令できるってのはどうかな?」

賭けるものをいろいろ考えてみるもなかなか思い浮かばなかったようで、一つだけ思い浮かんだ例を挙げてみるも本人は冗談のつもりで言っているようで、あまり本気ではなさそうで。

「まあ君も自信があるようだし勝てばいいんだからいいでしょ?」

こちらもくすっと笑うと合図前にもかかわらず相手に気付かれないように細心の注意を払いながらではあるが死霊召喚の呪文を頭の中で詠唱し始めていつ戦闘が始まってもいいように準備万端で

エルレストベーネ > ……それでいいなら

(賭けはそれで本当に構わないのだろうか?
こちらは構わないのだが……まあ、そういうのならいいだろう

考えようによっては何でもありでもある
良いようにも出来るし悪いようにも出来るのだから)

ところで、ここで?
ここで構わないのならいいのだけど、ここはそういうことをしても怒られないところなのだろうかわからないから

(場所の指定をしていないことを理由に問うてみる
そもそも、魔力には敏感である
実際にその心配もあるのだが、そのことも含め、敢えて集中を乱しにかかるだろうか)

ノエルノート > 「じゃあ、それで決まりだね。場所は…ん~、この広場一帯なら大丈夫じゃないかな?まっ、どのみちすぐに終わらせるしね。」

場所のについて心配そうな様子を見て少し微笑みながら答えるとずいぶんなめた口調で挑発めいた言葉を吐いて見せて。

本人は自分がまけるとは露とも思ってないのだろう。相手が賭けに応じた瞬間にニヤッと笑って見せながら

「それじゃあ、3つ数えたら開始だからね?3~2~…」

相手が準備できているかは関係なく唐突にカウントダウンをし始めて。若干卑怯にも見えるが本人は環まり悪気は感じていないようで

エルレストベーネ > はい、よろしくお願いします

(もともと戦闘用の人形である、故に不意打ちは通用しない
3つ数える余裕が有るのなら、すらり、と笑顔でその剣を抜く

彫刻を施された美しい水晶の透明の刃
明らかに通常、水晶には武器にするような強度はない、つまり何らかのマジックアイテムだ

少女の抜く様ももさることながら、武器までが美しい
その透明な剣を、カウントが終われば踏み込んで、何の加減もなく振ってみせる
下段から胴薙ぎへと変化する中段
その剣は美しい軌道で美しい弧を描いた)

ノエルノート > 「1って、うわっ…!?…へえ、さすが、並みの剣士じゃなさそうだね…」

数え終えると同時に切りかかられてむしろ自分が不意打ちにあったような形になって。何とかかろうじて致命傷はまぬかれるももともと運動神経はよいほうではないため騎士団の団服は袈裟状に切り裂かれて服の下の貧相な肉付きが露わになって。たとえ男が見たとて女の者とは気付かれそうもない貧相なものであるためか本人も気付いているもののあえて隠そうとはせずに

「でも今度は私の番だよ?よけきれるかな?」

二の太刀が来る前にさっさと距離を取ると三桁は下らないおびただしい数の死霊を召喚して羽交い絞めなどどうにかして相手の身体を拘束しようともくろんでおり

エルレストベーネ > ん……どうしましょうかね?
死霊術師なのですね、コレはすごい

(死霊術としてはなかなかだ
もっとも、本職をそこにおいた者たちを知る身としては一つ一つが弱く薄い、良いが、それは人の範疇でしか無い
それに騎士団にあってこれは強くても邪道と嫌われるのではなかろうか、むしろ心配してしまう

その死霊を切り裂いていくが、捌ききれず、やがて捕まってしまう
剣を振れるスペースには限りがあり、空間が確保できなければ剣は振れないからだ
……もっとも、ここまでは人の技の範疇だが
別にすぐさま魔の領域に踏み込んでも良かったが、相手の様子を見たい、というのがあった

故に羽交い締めにされ捕まってしまう
が、武器を落としたわけでも膝をついたわけでもない

どうするのか様子を見て)

ノエルノート > 「ふふっ、まさか騎士が黒魔術なんて使ってくるとは思わなかったでしょ?」

相手を捕捉できたことに得意げな様子で本人はただ試されているだけということには気づいておらず。死霊に相手の膝を突かせようと圧力をかけさせてはいるものの、それで決着がつくとは思っていないためか新たに詠唱をはじめて。

「残念だけど私はただの死霊使いじゃなくてアンデッド使い。ここまで本気の手はあまり使わないんだから、じっくり味わってよ?」

そう言い終わると途端に地面が隆起し始めて巨大なゴーレムが数対出現すると相手を上かっら押しつぶすように踏みつけようとして

エルレストベーネ > じゃあ、こちらも出すものを出しましょうか
優秀な貴方だから特別ですからね……内緒ですよ?

(優しく微笑むと、死霊たちが一斉に切り刻まれる
鎧の隙間や体から水晶の刃が飛び出すと死霊たちを膾切りにしていく
どう見ても、人間の所業ではない

そして、まるで竜巻のように舞い、水晶の刃に巻き込むと、そのままゴーレムに向かって水晶の剣を振りぬく

一閃

刃が通れば、ゴーレムは中央から2つに別れるだろう)

ノエルノート > 「なっ、私の死霊たちが!?…嘘…でしょ?」

すでに全力を注いで倒しにかかっていたためか魔力の残量はなく、勝利を確信した頭の中では数を数えていたのだが召喚したアンデッドたちが次々に消し去られていく現状を見て驚愕して現実をなかなか受け入れられず渾身のゴーレムまで倒されて元あった通りの地面に戻っていく様を呆然と立ちすくんで見つめておりもはや完全に無防備な状態で

エルレストベーネ > ……悪くはないです
ただ、この系統の知り合いは多いですしね

(少女は魔に属するものである
故に、この手の術には慣れている、吸収しても良かったが、ここは敢えて斬った

だがこの人形に正体を晒させた事自体は褒めるべきであり誇っていいことでもある
そう言う意味で人形は感心していたし、予想を上回っていた

ただ、人形が人間離れしているだけである)

貴女は間違いなく優秀ですよ
ここまでやる必要があるんですから

……でどうします、まだ打つ手はありますか?

(魔族のものだという様を晒しながら、少女は剣を構えて、待った)

ノエルノート > 「うっ…私の負け…だね…」

悔しそうな表情で絞り出すような声で答えると観念したようにお飾りになっている腰の刀を地面に置いて

「で、賭けの件だけど…」

不安そうな表情で相手を見つめながらも、その瞳はその気品高そうな様子と笑顔を絶やさない様子から対して悲惨な目には合わせられないだろうと最後の希望が込められており

エルレストベーネ > ……では私の勝ちですね?

(笑顔で水晶の剣をしまう
そもそも少女は武器が女性の姿をして歩いているようなものだ
そう言う意味では通常の手段が効かないといっていい)

さて、どうしますかね
……一日、ですよね?

(うーん、と思案したあと
思いついたように、ああ、と一人納得して)

そうですね……幸せだけれど人生が変わってしまうもの、辛いけど今の人生のまま、簡単だけれど地獄のようでもある
どれがいいですか?

(鬼のような三択が示された
どれを選んでも、何かしらのリスクが有る)

ノエルノート > 「うっ…幸せだけど…人生が…変わるもの…かな?」

地獄やつらいという単語に少しだけ抵抗感を抱きつつ今の人生自体にはあまり思い入れがないらしく若干の不穏もあるようではあるがあまり迷うこともなく前者を選んでみて

エルレストベーネ > はい、ではそれで構いませんね?
戻ってこれなくなるかもしれませんがそれで良いですか?

一応、今まで通りの生活を送りたいなら、2つ目をおすすめしておきますよ?
3つ目は運次第ですね
最初のは、最悪、幸せすぎて帰ってこれなくなりますからね

それでよろしければ、それで

(笑顔でさらりと、恐ろしいことを言った
選択は理由がつくととたんに困難なものになる
敢えて、勘違いがないよう、説明を交えていた)

ノエルノート > 「うっ…うんっ…大丈夫…」

帰ってこれなくなるほどの幸せという言葉に若干不安な表情を見せながらも、好奇心がそれをうわまった様でゆっくりとうなずくと覚悟を決めたように相手の目を見据えて

「で、私はその…何をしたらいいのかな?」

エルレストベーネ > はい、貴女がどれくらい精神的に快楽に耐えられるのか試させてください
知りたいんです……人間は、信念や思いや愛や信心を口にします
それが本当に快楽より強いのか、なにか大事なものはそれより大事なのか

苦痛であれば耐えられる、というのは理解できますし、苦痛であるから耐えられないのも理解します
が、快楽でそれを手放す、というのは、大事なものや大切なモノがすり替わる現象です

ひどいことをしようとは思いませんが、最終的に貴女がどう思うかは私の知るところではありません

(少女の口からは、まさにその、魔族らしい言葉がついて出る
危害を加えるつもりも命を奪うつもりもないのだろう
ただただ、快楽を味合わせるだけである

それ以上でもそれ以下でもない

だが、それでどうなるかはだいたい知っている
それに逆らえる者をあまり知らないからだ

それを人形はただ興味本位でしたい、といった)

ノエルノート > 「えと…言ってる意味がよくわからないけど…快楽には…負けたりしないしそれに約束は約束だから…」

まるで魔族のような言葉が端々に見えるが、本人にはそれが意味するところが理解できなかったらしく、ただし快楽という単語に思わず唾をのみこむようにしながらも相手のしようとしていることを承諾して。

エルレストベーネ > ……はい、では、それでよろしくお願いします
それで、申し訳ないのですが、私の家の方までお越しいただけますか?
そこで丁寧にさせていただきますので

(……申し訳無さそうにおずおずと提案する
家、というのがまさか魔族の城、それも吸血鬼の真祖の居城だとは思っていないだろう

少女は純粋に、人間というものや精神力、感情を知りたいだけである
ただ、壊れるものであることは知っているし堕ちるものであることも知っている
その責任は取る、というだけだ

もし、本人がそう望むようになってしまったのならそれは仕方ない、誰も止められないのだから)

ノエルノート > 「まあ…こんなところでするのは私もやだし…わかった、ついてくよ。」

家と聞いてもちろん普通の民家を想像しており。そしてなんとなくではあるがこれから自らの身に起こることもある程度までは想像できているらしく、それでも戦闘では負けてしまったが快楽には屈しないというプライドからか素直についていくことにして。もっとも、本人が想像していること以上のことがおそらく行われるであろうからこの決断はおそらく公開に代わってしまうのであろうが。

ご案内:「王都マグメール 王城」からノエルノートさんが去りました。
エルレストベーネ > ……素直な良い子なのですね?

(その様子を見、優しく頭を撫でようとした
おそらく、過去にそういった経験もなければ周りにそう言う人間もいないのだろう
きっと、周りの人間も相応に真面目で親切だったに違いない

それでいて死霊使い、となれば、もしかすると、相応に素質があるのかもしれないとも思う)

では、案内しますね
……どうぞこちらへ

(物陰へと案内すればゲートをくぐらせるだろうか
狭間を抜ければそこは……魔族の城の一室だろう)

ご案内:「王都マグメール 王城」からエルレストベーネさんが去りました。