2022/12/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にローザリンデさんが現れました。
ローザリンデ > 「くたびれたわぁ……」

今日は冒険者としての装束を着込んでいる女。
仕事の依頼先だった商人の邸宅から借家に戻る途中で疲労の溜息をついた。
以前にギルドを仲介して依頼を受けて知り合った商人から直接の依頼を受けたのが数日前。

【回想】
依頼の内容はどうということはない小荷物の輸送だった。
宛先は近くの街の別の商人。
モンスターが出る噂が多少ある程度のさほど危険とも思えない道を使って無事に荷物を渡すことができた。
しかし、そこで労をねぎらうと称してお茶を振る舞ってもらってからの記憶がない。
次に気がついたときには既に帰り道。
一度は記憶を辿ろうとした。
何かベルのようなものが三回鳴ったところで…

「ぁ……」

思い出そうとしたら気が遠くなりかけた。
危ない危ない。
これは思い出してはいけないことだったのだと、どういうわけか納得することにした。
荷物の中には件の商人による受け取り証もある。
そうして王都に戻って依頼人に受取証を渡して報酬を受け取った。
そういえばその時もベルが三回鳴って……(以下略)
【回想終わり】

気がついたらここを歩いていた。
ところどころ記憶が断絶しているのは今に始まったことではない。
報酬は貰ってあるし、無理に思い出そうとすると最悪気絶することになる。
そんなことより今日は帰ったらすぐに寝て明日は思いっきり自堕落に過ごそう。
女は固い決意を胸に平民地区の方向へと歩いていく。

ローザリンデ > 「ふぁああ…」

欠伸を噛み殺しながらいくつめかの角を曲がると、そこはもう平民地区だった。
途中に通りかかった店で酒と簡単な料理を買うと、女は借家へと帰り着いたのだった。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からローザリンデさんが去りました。