2022/05/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にフォリア/フェデリカさんが現れました。
■フォリア/フェデリカ > 日が落ち、各所に灯りが灯り始めたマグメール。昼間より幾分か人混みが落ち着いた大通りを平民地区の方から登って来る。
カッチリと軍服を着こなした軍服やその歩き方から来るのか、すれ違う市民達は少し遠巻きに二人を避けるように歩行ルートを変える者が多く、それも相まって二人の周囲にはどこか近寄り難い空間が形成されていた。
しかし、そんな様子をまるで気にする様子も見せず、二人の片方、長身の女性は懐から時計を取り出して覗き込む。
「ふぅ、約束の時間まではまだまだあるな…」
普段マグメール北東部、タナール砦周辺を拠点におく彼女達がわざわざ王都まで脚を伸ばしたのは出資者からの呼び出しであった。
コクマー・ラジエル学院の混成クラス発足以降、政治的にも軍事的にも魔族を巡る流れは大きな転換期を迎えていた。そしてそれは彼女らにとって大きなビジネスチャンスでもあって。
「あの閣下の事だ、早く訪ねても良いが変に機嫌を損なわれると困る。――フォリア、どこか行きたい所はあるか?」
時計を懐へと仕舞いながら長身の女はもう一方の女、彼女の娘へとそう問いかけて。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からフォリア/フェデリカさんが去りました。