2021/12/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 街燈と煉瓦造りのテラス広場」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
■メイラ・ダンタリオ > 祭りを過ぎた夜 煉瓦とタイルで造られた広場
ベンチと街燈 そしてその高低差による柵がとりつけられた、地区や王城を見ることが出来る場所
夜の其処は穏やかな明かり それも青と緑が混ざったような、夜のベッドの室内灯のようなもの
白色や暖色ではない、穏やかな明かりは夜を殺さない為のスタイルらしいものの、それは危険度が増すということ
故に此処で景色を、場所を楽しむ者は少なからず安全を約束された者や
腕に覚えがある者が多いだろうか
夜の景色 静かに降る雪が、青緑色に混ざる淡い街燈で照らされて静々と振り続ける中
今夜の其処は、剣撃の音と共に二つの肉体と、二つの剣が交差する。
通り抜け様の、互いの交差しあった剣が通り抜け合い、擦り合う間の剣花が咲き続けていた
刹那だけの白橙色の光 それが何度も、この夜を殺さない明かりで照らされた煉瓦タイルの広場にて続ける。
ヂィンッ ギィンッ ガィンッ
富裕地区の、高低差がある広場だからこそこの音は許される
そうでなければ、街中での剣撃の音など、見回り兵の良い的だ
働きに応じて部署は変わり、働きに応じてゴルドも増えるというものだった
それをわかっている互いだからこそ、白い吐息を漏らし、身体からは煙すら帯びるようになる
臓腑の熱 肉体の熱が この温度差で煙をゆらりと出していた。
再び交差しあう この国ではやや珍しいほうだろう 刀 そしてそれと削り合う両刃直剣。
「わたくしと鍔競り合う気概があるならば、どうとでもなれたでしょうに……っ!!」
向かう敵は須らく敵 唯一無二は 我が王のみ
そのメイラの硬い芯の条があれど、この場所 この時間 この日に剣を合わせる相手は
間違いなく魔族でもなければ賊でもない 平民でもなければ貧民でもない
此処で使う生き様をなぜもっと他のほうへと行かせなかったのだと
化け物 怪力令嬢 半魔 色々な呼ばれ方をして尚貫く姿勢であったとしても
自身とぶつかり合う相手に、苛立ち 怒り 混ざり合うなにか表現し難いものを見せるメイラ
互いの隙を狙い合う 狂いきった、戦場での殺し合いではない
一網打尽 一撃必殺ではなく 互いの剣先を弾き合い、尚且つ急所 もしくは一刃を狙い続ける音
薄暗い明かり 互いのシルエット 咲き乱れる剣花 そして硬く練られた鉄の悲鳴
雪夜の一対一の殺し合いとは、こうも続くものか。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 街燈と煉瓦造りのテラス広場」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。