2021/09/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 リルアール邸宅」にヴィルアさんが現れました。
ヴィルア > 【お約束待ち】
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 リルアール邸宅」にシンディ・オーネさんが現れました。
ヴィルア > 富裕地区の一角にある邸宅
その邸宅の主は忙し意味ではあるのだが
優秀な護衛や邸宅に務めるメイドたちのお陰で煩わしいことは起こっておらず

故に、主が仕事に集中できる環境が整っている
だからこそ、仕事も滞りなく摺墨…多少の休憩時間、間ができることも多くなってきた
主人は方針を決め、許可を出し、他を下部組織の判断に任せているからだ
以前のリルアール家は当主が細かく指示を出し、あちこち駆けまわっていたそうだが。

さて、仕事も終わり…今日のところは彼のプライベートな時間である
いつもであれば邸宅の地下に飼っている者たちと触れ合ったり
あるいは邸宅に娼婦を呼びつけ、快楽に耽溺したりするのだけれど

今日は、そのどちらも行わない
とある護衛との約束があるからだ
事前に、手紙を宿屋に届けさせて日時を伝えたものの
酔ってはいたようだし、もしかすると反故にされる可能性もある。
ただ…きっと、葛藤や後悔を抱えながらも彼女は来るだろうという予想があった。

だから、部屋に備え付けられた湯浴みの部屋を使い

メイドに世話をさせながら入浴を終え
まだまだ暑い夜であるため、白の上等なバスローブを羽織り…ゆったりとソファに座って待つ
メイドが注いだ領民から収められたワインを一口飲み、その果実の味に心地よさそうに目を閉じる

「―――――――……」

護衛として雇った女には、今日のところは仕事着でなくてもいいと伝えている
ただでさえ、あの様子からすれば緊張するはずだ
服装くらいは、自由にしていいだろう

万が一来なければそれでもよし。このまま眠りについても良さそうだ
いつもとは違い、髪を後ろに流した…オールバックに近い髪形で
風呂場に満ちさせた爽やかな花の香りを纏いながら、男はメイドと共にゆったりと時間を過ごしている

シンディ・オーネ > (――できれば先日の約束は、ヴィルアの方の酔った勢いとかそういう間違いであってほしいと思っていた。
 便りが無ければそれで良し、有耶無耶にして追及など決してすまい。

 性技の手ほどきという名目であれ、男性とそういう事はやっぱり当然ダメだと思う。

 ヴィルアの言葉に嘘があったとは思わないが、さぞ遊び慣れているであろうヴィルアとアーネストでは感じ方も違うだろうし。
 自分を心地好くするための、スキルアップの努力であったとしても、アーネストが喜ばないであろう事はやっぱり分かるのだ。

 恋人である以前に幼馴染で、これは思い込みではないと思う。)

「――…あー……」

(仕事着として与えられたスーツで主の寝室を目指す邸内。
 どうしたものかなあ、と何度目かの深いため息が漏れた。
 本日はもちろん素面。であれば先日の、アルコールに侵された脳で下した決断は過ちだと断じられた。

 別にヴィルアに対して、口車に乗せられたような悪感情があるわけではない。
 そんなものがあったら、それこそ逆に来ていない。
 彼の価値観からすれば親切心というか親心みたいな申し出だったのだろうと思うし、
それもそれなりに踏み込んだお節介であれば、受けておいて改めて断るというのが、
何というか変に傷つけてしまうような、失礼になるのではないかと危惧している。

 私が潔癖なだけだと理解してくれるとは思うけど。
 私にとってヴィルアが、そんなに嫌なものなのか、と感じられてしまうとしたらそれは否定したくって。

 …技術的には、酔いにまかせて流される程度には魅力的なものだし。

 実際に性交するわけではなくそれをはぐらかすためのスキルであればギリ、ありかなと。

 懸命に言い訳しながら、のろのろと寝室のドアを叩く。

 …そういう事をするわけではないけれど、屋敷の浴室を借りて入浴は済ませて来ていた。)

ヴィルア > 彼女の心情はどうあれ、彼にとっては…興味深いイベントの1つだ
何度か思っていることではあるが、彼女は閉じ込めるよりも言葉で語らった方が楽しい
いつもなら、護衛と称して薬などを使っていたところだが
そうしては勿体ないと、そう思ったのだ
酒の勢いも利用しつつ、今迄見せてきた信用を使い、寝室へ招くことができた

ドアがノックされれば、ワインを置いて返事をしよう

「どうぞ、入って構わない」

優しい声で返せば、中へ入るように勧めよう

彼の寝室で目立つのはやはり天蓋付きのベッドか
上等な布で覆われ、メイドたちが整えたそのベッドは見るからに寝心地が良さそうだ
1人で寝るにはかなり広いが、それは娼婦を呼んだりもしているから

特に、珍しい相手などはここに連れ込むこともあるため、必然寝所は広くなる

ベッドの他にはここにもワインを入れる棚や、魔法を籠めた石を使った照明器具なども備え付けられている
今は、明るく部屋全体が照らされているが、寝る際などは当然明かりを絞ることもできる

あとは、香りだろうか
香水とは違う、柔らかく爽やかな香りが部屋に漂っている
これは、浴場で纏わりついた香気だ。
特に何の効果があるわけでもないが、貴族に必要な身だしなみである

「…はは。やはり、そういった雰囲気か。
ただ、来てくれたね、シンディ。
…すぐ始めるわけでもないから、まずはゆっくりするといい」

寝室には椅子が2脚置かれており、ヴィルアはその1脚に腰掛けている
小さな丸テーブルを挟んで対面に置かれたもう1脚を指し示そう

シンディ・オーネ > (邸内でも特に馴染みの無い部屋だ。
 ヴィルアとの関係はさておくとして、ここに入る私を同僚達はどう思うのだろう?
 …そこから変な話がまた噂になったりしないだろうかと、そわそわ廊下を振り返ってしまう。)

「失礼します。」

(入室を許されればパッと入ってパタンと閉じる。中にメイドさんが同席だと狼狽えるが、まずは素知らぬフリだ。
 寝室に入りましたけど別にやましい事なんて無いですよって。)

「…んああ、いえ、これは、他に適当な服装も… ハイ。」

(私服で来て良いよって事は、それなりの私服で来なさいって事なのだろうとは思ったが。
 それなりの私服なんて持ち合わせがなく、それこそ周囲にヘンな目で見られるのも嫌だし、
ええこういう雰囲気ですと赤らむ顔を鎮めようとする仏頂面で、待機の姿勢。

 …豪華な部屋だなあと思わず観察してしまい。
 何の香りだろうと、少し上を向いてしまう。

 すぐ始めるわけではないというのは、どういう事か。
 救われるような気もしたが事ここに至っては非常に落ち着かない間に思え、
気まずそうにしながらもすすめられるままに椅子へ腰を下ろした。)

「…あの、ヴィルア様もお酒が入っての事でしたから。
 この間の事は、何というか、無理を、なさらなくても…」

(だってアレでしょうやっぱり使用人と何かあるとか、品行方正なヴィルア様としてはナシなんじゃないでしょうかって。)

ヴィルア > ヴィルアが女を連れ込むのはよくあることである
それが護衛であろうと、使用人であろうと…気に入った相手である証拠であることはヴィルアが当主代理となった辺りからは周知の事実
表立って噂されることはないが…今後、どんなことがあったのだろう、と好奇の目線を向けられたりすることはあるだろう

「――――……」

故に、軽く手を振ればメイドも何も言わずに丁寧に礼をしてから寝室を後にする
残されたのは、本当に二人きりだ
別に、彼としてはメイドを含めて…というのも問題ないが。彼女の方が嫌がるだろうという判断で

「いつもより緊張しているね。やはり、酒が入っていた方がよかったかな?」

などとからかいながら、バスローブ姿でにこやかに笑いつつ

「…酒に呑まれて、適当な事を言うようなら、私はとっくに没落しているだろうね
…だから、無理ではないし、嘘でもない。君の…大事な護衛に自分の身をできるだけ守ってもらうために色々教えるのは、本当さ」

気にせずとも、別に私は一途であったり、貞淑を貫いているわけでもないからね
こうして、寝室で女性と共にいるのは珍しいことでもないのさ」

がっつくことはなく、ゆっくりとした口調で真実であることを告げつつ
これは、彼にとっては何でもない…というより、悪いうわさが立つことではないと

「まずは、少しでも緊張を解そうと思っているところだよ
緊張してばかりでは、頭に入ることも入らないだろう?」

丸テーブルに肩ひじを突いて、じ、と彼女を見つめる

シンディ・オーネ > (主人の客については、詮索しないというか鈍感な節すらある。
 招かれた客なのだと、誰かが公認してくれれば護衛としての警戒対象でもなくなるし。
 逆にそれを知っていたらもっと構えたかもしれないが、ここに居る事自体は比較的気楽に考えて、
メイドが下がるのを「おつかれさまです」と同僚として見送って、ちょっと主に相談がありまして、みたいな態度を貫いた。)

「…そ、それはもう。私としてはそれなりに異常な状況ですし…」

(お酒が入っていなければ、冗談でしょう、で済んだ話。
 向けられるにこやかな笑顔に、やっぱり何かおかしくないですかねと引き攣った表情を返してしまうが、反故にするほどの言葉は無い。

 ヴィルアもまた反故にせず、改めて重ねられる言葉には、そのために来たのだとも思える。

 次回があるかは別にして今回は、やましいところは無く護身術の一つとして教えを請おうと深呼吸。

 ヴィルアに悪い噂が立たないにしても、その前提だとさっきメイドさんを見送った私がマズイのではと思うが、
決定的な証拠は無いはずだと言い聞かせて、しかしこれで緊張が解れる事は無いのではと、椅子の上でしゃちほこばる。)

「…あ、ありがとうございます。
 ですが、大丈夫です、たぶん、魔術師は精神力が勝負で。」

(緊張して動揺しても、その振れ幅は小さいはずだと主張するが、説得力はあまり無いかもしれない。)

ヴィルア > どちらにしても、退出したメイドは仲間たちと雑談のネタにするのだろう
珍しいことではないが、イベントの1つではあるのだから

「ふむ。異常か…、まあ、考え方はすぐには変えられないだろうしね」

少し口を結んだあと、頷く
自分にとっては日常に近い状態ではあるが
今まで話してきた印象からすれば、シンディにとっては異世界のようなものだろう

「…まあ、それほど身体に力を入れることもない
意外にあっさり終わるかもしれないよ?…その精神力で、しっかり聞いていればね」

そう決まれば、ゆっくりと男は椅子から立ち上がり
ぽん、と彼女の肩に手を当ててから

「まずは軽いスキンシップから、慣れていこうか?
手でも握ってみるかい。
それとも、もし大丈夫なら…この紐をほどいて、脱がせてくれるかな」

くすくすと揶揄うように笑いながら。
まだまだ緊張している様子を見て、手を差し出してみる
ダンスに誘うような仕草で、まずは触れようと
手にすら触れられないようなら、性器などとんでもないだろう。

それくらいはできるのなら、次は…彼の身に纏うバスローブを外すように促す
ローブは簡単な造りで、腹の前で結んでいる紐を解けば脱がすのは簡単だ
そうなれば後は…程よく鍛えられた細身の身体が徐々に露になっていくだろう

シンディ・オーネ > 「…アーネストも、そうです。私以外となんて、たぶん…」

(恋人の名を口にするのは憚られたが、あえて口にして、これは別に裏切りとかではないと。
 そして私にとって異常なように、アーネストにとってもそうで、だからヴィルア様の価値観とは
おそらく一致しないのだと、気がかりをあえて口にしておく。

 果たしてアニーは私以外に女性経験が無いのだろうかと、ふと改めて考えたけど。
 …たぶん無いんじゃないかなと、その言動や何やらを思い返した。

 そんな事をしてしまうと、またこの場から逃げたくなったが。)

「――え、ええ、何しろ、はぐらかすための技術ですものね。」

(あっさりでなければ困るのだと、技術の習得にのみ集中しろと言い聞かせて。
 肩に手を置かれるとビクンと跳ねたが、決心して行動を開始すれば、努めてテキパキすることができる。)

「――失礼します。よろしくお願いします。」

(くすくすされると何か顔が熱くなるが、平気だと言い聞かせて手を握った。
 しっかりと握手をするような握り方は、ガチッとホールドして関節技でも開始しそうな趣きである。
 緩めて捕まえとにぎにぎして、私が脱がすのはその技術と関係がありますか?と思うけど、バスローブもシュパッと解こう。
 お着換えを速やかに手伝うような風情で、はだけさせるどころかとっとと脱がそうとする。
 マナーとして裸身を注視しないような視線で、ローブを肩から落とそうと。)