2021/03/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 夜の劇場」にレディ・レッドさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 夜の劇場」からレディ・レッドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 夜の劇場」にレディ・レッドさんが現れました。
レディ・レッド > 夜の劇場と言われるのは時刻も然ることながら、劇場内での暗がりから
どんな舞台優がいようと、どんな演目だろうと、見て楽しむ者以外もいる劇場内
夫とは別行動の時間帯 外套を外し、黒のゴシックドレススタイルで壁際で佇み、舞台の上を眺める。

グラスの中の高級酒を時折傾けながら、舞台演目は悲恋
最後まで叶うことがなかった 死後で安らぎを
そんな舞台はある意味で、この国の貴族子女らに夢を与えないようなものだろうか

友人に誘われ、共に訪れたものの現実的な、それでいて有りようのない恋と、夫人は赤い瞳を細めて笑んだ。

「現実のようで、現実味の無い舞台だ。」

死後にと約束し、死ねるからまだマシだといえる
素敵な出会いと悲運の結末を眺めながら、こういったドラマチックが好きな友人が、劇に夢中になりながら
周りでは退屈になったからと暗がりで楽しむ者らが、夫人の瞳には“よぅく見えた”

「ふぅ。」

次のショーはなんだったか、などと思いながらも、酒精をあっという間に空にしてしまうと、その乾く前のグラスを見る劇場内の働者
無言でグラスを預かり、次を望まれるかのアイコンタクトに応じ、満たされたグラスが手渡される。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 夜の劇場」にソラムさんが現れました。
ソラム > 「....暗い、ね」

普段は訪れない場所である劇場に入って少し時間が経ったころ、ふとそんなことを呟いた。。
初めて訪れる場所では周りをよく観察し、流れに合わせて情報を収集するのが情報屋としての彼女なりの行いだが、

「......?」

周りを見回していると、壁際に佇む黒いドレスを着た赤い瞳の女性に目がつく。
暗がりでも彼女は問題なく視力を維持しているが、普段の彼女なら気づけなかっただろう。
とりあえずは関わらないようにしておこうかな、と心で思いつつも、懐から黒いファイルを取り出しページをペラペラと捲り、目を通す。

レディ・レッド > 海賊が飲み干すラムも、味や水気を飛ばすような雪のようなクリアな濃度も、夫人にとっては好ましい
冷たい体に火をつける、喉を、胃を焼かせる熱 酔いは鬼が枯れさせるようにほんのりとしたものを維持するまま、長い灰銀が黒いドレスに重なる
赤い瞳が、ふと周囲を見回すことが何度かある
それは友人であったり、絡み合う夫人と若い鳥 爵と奴隷

劇場への期待が続くか終わるかで、この舞台をまた別な楽しみ方にしている
声を潜ませ、肉音を消し楽しむ輩の中で、ふと現れた、明らかな場違い者
商人のような服装とも違う 小柄な姿 武具を見ては、誰かの護衛かと思う者の、それならば後入りなどありえない

人が多く、匂いが入り混じる中では感じ取れないものの、周囲の働者にチラリと目配せが。
赤い瞳が、人外の視線がその男の背中を撫でる 目が合い続ければ、無言の要件と理解する
傍だつ者へ、ひそりと語りかける唇 冷たい吐息 女の声色 しかし口調は、品というものはおいてきた。
腕を組むままに語る

あれは誰かの連れか?

いいえ、独りで来られた方です

密やかに、声に枠すらつけないような会話。
瞳を細め、唇にグローブに包まれた黒い指先を当てる。
貴族階級 富裕 それに見えない一人の少女

富裕地区の劇場に訪れる物好きにしては、浮いている
夫の助力にはなれるか、と夫人は 呼び出せ ただそれだけを告げる
そして友人へ、所用で離れた有無をひそりと後で伝えさせる言伝をもたせるだろう。

先んじて、独り劇場の舞台から離れる。
扉が閉じ、人のいない通路
富裕地区に相応しく見張りが何人かいるなかで、貴族夫人らしく傍には舞台からはなれた夫人に、供回りがひたりとついた。

やがて訪れる少女と夫人が目の前で対面すれば、そこで初めて処女でもない、熟れた様子と血の香り
見た目とは裏腹な様子を嗅ぎ分けては笑みを深め、唇からは牙が覗くだろう
そして周囲に一人、二人の劇場内の見張りがいる中では声はよく響く お互いに。

「こんばんは、お嬢さん。」

劇場よりは、退屈しなさそうだ。

ソラム > 声をかけられる。初めて聞く声。
ファイルから目を離しチラリと声の主を見据える。
先程注意人物に入れていたあの女性。
ファイルを懐へ戻すと警戒の為、そっと左手を左腰に吊るエストックの柄に触れ、答える。

「......誰?」

血よりも濃い赤い瞳は細められ、淡々と一言、相手は何者なのかを教えてもらうために、そう問いかける。

レディ・レッド > 貴族夫人らしく、手に備えた扇子が一つ
通路へ呼び出した相手は、劇場内で武器を携えたままで訪れる無法者と同じ
護衛者でもない者が、呼び出され、目の前の貴族相手に無作法に声をかければエストックの柄にまで手をかけた

見張りの一人が、手をかける様子に息をのむ
劇場として成り立っている場所が血に染まれば事だろう
戦のいの字もしらない貴族令嬢などは特に足が遠のく
最も、この王都ではこの程度も、強姦と等しくあると言っていいかもしれない。
しかし、見張りが止めようする素振りに手を伸ばし、夫人は静止させた。

「もう武器に手をかけるのか 面白い女だ。」

ニィと笑みを浮かべ、供回りに手を差し出させれば細巻の葉巻。
斬り落とされた先端を咥え、火と付けさせれば フゥゥゥ と辺りに甘い葉巻の匂いが漂った。

「私はただの貴族夫人だ。 それで?その手にかけた武器をどうするつもりだ?」

事が始まるのも面白い しかし、事を収めて友人含め、夫の株が少し上がるのも面白い。
赤い瞳と赤い瞳が交差しながら、交わると赤い瞳の中の円が際立だった
瞳の見開きは強まり、魅了をかける行為 相手に屈服させ、魅了させる術のそれは力任せに相手を支配しようする。

「何用でここに来た?」

ただ一言、魅了をかけた相手が下手なことを述べれば動きは加速するだろう。
魅了が効かなければ、このまま一戦ぶつかり合うかもしれない。

ソラム > 「(.....強制的に相手を屈服させる....。厄介な能力)......それにしては、随分と厄介なことをするよう、ですね」

魅了はされないだろうと確信しながらも、体の芯が熱くなるのを感じる。多少の影響はあるのだろうか。
戦闘は不可と判断したのか、柄から手を離し、空いた両手はコートの裾にあるポケットに入れる。

「......特には、興味本位と情報収集。理由はこの2つ、だけ」

怪しくはないよと言いつつも、懐から再びファイルを取り出し、ページをめくる。
とりあえずは戦闘は起こさないでおこうと心で思い、目の前の女性へそう返答する。

レディ・レッド > 夫人からすれば、人外として相手への判断材料が少なかった
正体は見抜けず、劇場目当てにも見えず、しかし 人間ではないと予想した
魅了をかけても混乱も、いうことを聞く傀儡にもならない

耐性が高いと判断できるそれが、経験が浅く見える女童には不相応
人以外の何か 自身も人外 魔族も蔓延る笊も同然の王都
向こうが注意人物としているのに同じく、夫人もまた注意人物とした

そして王都貴族らしく ここは拾い上げた理由があやふやな幾つかのものというだけで
相手を力づくで排除することに決めた。

「劇場で争いごとが始まるとは思わなかった。そう思わないか」

供回りに笑みを浮かべながら、煙を一口。
辺りに漂う甘い香りに紛れて、より深く、息がこぼれる
それは紫煙に紛れた霧 互いを霞ませるようにすら漂い始め、しかし霧散しない
そんな中で、霞んだ向こうから 跳び出たドレス越しの蹴撃が、相手を襲う。

小柄な体は壁に叩きつけられ、葉巻を歯列に咥えた夫人が開いた手のひらで、その首を掴む。
ミシリと聞こえる首の根 思ったよりも頑丈な様子 息が細くなる相手に構わず

「肉付きも悪い女童にしては頑丈じゃあないか。」

笑みは深まる
扇子を供回りに預け、エストックを引き抜くとその剣の具合を見ては床に放り捨て。

「劇場の最中のつまみ食いには、ちょうどいいか。
 処女でも人間でもない血なんぞ、たいして興味もないが……。」

確定できない以上、見張りに連行させることもしない
勝手に襤褸になるまで楽しんで、放り捨てるのがちょうどいい
周りも扱いを理解し、押し黙る

「おい。」

供回りと見張り二名に、劇場内の、体を休める場を一つ、貸し切らせることにした
喫煙や酒精を共にし、小話を広げる応接間のような場所。
男優や女優との挨拶を交わす場所にも使われる一室が、人外と人外の連れ立つ場所に変えられる。

―――そして場所は、個室へと。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 夜の劇場」からレディ・レッドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 夜の劇場」からソラムさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にソラムさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からソラムさんが去りました。