2020/11/12 のログ
■竜胆 > 「―――ふむ。」
少女といって良い年齢だが、生まれてすぐに人間の大人と同じレベルでの知能は持っていた、竜種というのは、人類から見れば恵まれた存在なのだろう。
そして、少女は、魔導、魔術、魔法に魅入られて、直ぐに研究を始めた。人が、神に近づくための技術、それを竜である自分が詳しく知ればどこまで行けるのだろうかと言う好奇心。
妹ラファルは、逆に魔法ではなく、技術、格闘術や、戦闘術、と言った物理的な方に興味を示していた。
それは今は、話すべきでは無かろう。
竜胆―――ジャンシアヌ・トゥルネソルは、魔法を研究し、生きて来た。
様々な魔術所、魔導書をその家に、部屋に貯め込み、学んでいた、そして、様々な魔術を、魔法を、魔導を使えるようになっていた。
だから、今回は、試してみることにしたのだ。
自分の知識がどのような程度になっているのか、魔導書の鑑定が行えるのかどうか、と。
そして、もし、この魔導書が危険なものではないのなら、弟子―――であり、姪である彼女にこれをプレゼントするのも良いだろう。
貴女の師は、このようなことだってできるのだ、と言葉にせず伝えるためにだ。
「まずは……魔導書の属性、からですわね。」
魔術、魔法、どれも、属性がある。それを見極めて、魔導書が、自動的に作り上げる結界を無効化する必要がある。
金色の目を細め、静かに、少女は魔導書を見つめる
■竜胆 > [1d6→4=4]
■竜胆 > [1d6→2=2]1・火 2・水 3・風 4・土 5・光 6・闇
■竜胆 > 1・火 2・水 3・風 4・土 5・光 6・闇
■竜胆 > 「――――土の属性ですわね。」
金色の竜眼は、魔力を見通す目であり、真実を見通す目である。
少女の眼には、視線には、魔導書を包み込む魔力の流れが見える、その魔力に、どの力が込められているかが見て取れるのだ。
先ずは、第一段階、これで、本を開くことが出来るようになる、土の属性の結界に同調するように魔力を掌に込めて、そっと表紙を開く。
そして、開かれる魔導書は、其れこそ、呪いといって良いのだろう。
様々な文字が、魔力が、読み手に入り込もうとして来る。これに逆らえないと、魔導書に意思を奪われて、魔導書の機能の儘に、魔法を吐き出す廃人となるか。
もしくは、魔導書に取り込まれて、魔導書の一部になるか。
どのみち、碌でもない事になるのだと、少女は思う、そして当然少女は、そのどちらでもなく。
魔導書を支配し、使用する側になる。
「文字は―――あら。」
文字に関しては、気にすることはなかった、問題なく読み進めることが出来そうだ。
なので、ぺらり、ぺらり、と本を捲り、読み続けることにする。
「それならば、どの、どの位階、なのでしょうか。」
魔導書を作るにしても、その作り手の実力以上の物は作れない。
だからこそ、魔導書のクラスが重要となってくるのでもある。
■竜胆 > [1d4→3=3]1・初級 2・中級 3・上級 4・超級
■竜胆 > 「―――凄いわね、上級魔法まで使える魔導書、なんて。何があれば、ダイラスとは言え、露店に出ていたのかしら。」
書物を捲り、その魔力量を、文字を、確認するように眺めて少女は目を細める。魔導を極めている、とは言わないが其れなりに魔法は使えると自負する。
上級魔法までが使える魔導書となれば、一流の冒険者であれば、魔術師だとすれば、垂涎といって良いはずだ。
魔法を覚えるのも簡単とは言い難い、研究に学びに、使用に訓練に、時間を費やすのだ、だから、基本的に1~2属性でとどめる。
天才とか一部は、その例の中には入らないだろうが、基本的に、余り手広くしても中途半端に成りがちだからだ。
読んで、行使しているだけで覚えることの出来る魔導書、上級までの魔法が使えるとなれば、新たな可能性だって出てくるのだ。
それを考えるならば、これは、姉が買ってきた金額の10倍―――は、姉が付けていたが。魔法を使うモノの観点から見れば。
さらに100倍しても良い、と言えるものだ。
素晴らしい、の一言に尽きる書物であるのは間違いはない。
「ページの量からして、辞典と言うべき魔導書……初級、中級、上級の魔法。」
後、肝心なのは―――どの魔法が、あるのか、という事だ
攻撃魔法、防御魔法、回復魔法、補助魔法と。
ページの厚みからして、恐らく攻撃魔法な気もするのだけれども。
女は、身長に読み進めていくことにする。
■竜胆 > [1d6→2=2]1・攻撃 2・防御 3・回復 4・補助 5・振りなおして、2種類 6・振り直し・三種類
■竜胆 > 「―――防御の魔法、初級から上級……土属性ね。」
何と言うべきなのだろう。土属性は、大地の力を借りる魔法が多く、物理的な魔法が多い。攻撃にしても、防御にしても、だ。
大地の堅牢さを借り受ける魔法として、特に防御の力が多くイメージがあるだろう、そのイメージにぴったりと言う魔導書であった。
様々な防御の魔法がある。
中には、堅牢な砦を作り上げて、その中に引きこもれるような魔法さえあるのだ、見た目に反して、物理防御だけではなく、魔法に対する耐性を持つ防御魔法もある。
得意分野の魔法をこれでもか、と詰め込んだ、と言わんばかりの魔法書である。
何を考えて、この魔導師はこの魔導書を作ったのだろう、と考えさせられてしまう一品でもある。
「兎にも角にも、これは……フィリにぴったり、ね。」
でも、渡したらこれ、引きこもってしまうのではないかしら。
あの子は引きこもりがちだし、土属性の防御魔法の魔導書なんて、彼女が好みそうな魔法でもある。
まあ、姉の意向を考えるならば、危険のない物であれば、娘にあげたいのであろうと、考える。
彼女に出会い、渡すまでの間、私が持って居る事にしましょう。
そして、それを呼んで学ぶのは、仕方のない事。
其処に有る知識を得ることをためらう魔導師などは、居ないのだから。
■竜胆 > 「こんなところ、ね。」
書物をぱたんと閉じて、何もない中空へ、本を差し込む様にすると、漆黒の空間が出来上がり、本を飲み込んでいく。
魔法で異空間を作り上げて其処に本をしまい込む、すれば、本は傷むことなくなり、いつでも取り出せるようになる。
この図書館でするべきことは終わったが、さて、どうしたものだろうか。
本でも読んで帰ろうか、と思いながら、図書館にある時計を眺めれば、良い時間になっていた。
其れなりに集中していたから、致し方のない事だろう、今から本を読んだとしても、満足に読むことが出来ずに閉館時間となってしまう。
「また、来ましょう……ええ、本は、逃げませんしね。」
諦めとも、捨て台詞とも取れるような少女の言葉は、嘆息と共に吐き出されて。
肩をすくめながら立ち上がり、歩きだす。
背中の翼も、尻尾も、器用に書架にぶつからぬようにしながら歩いて、退館の手続きを取り。
図書館の扉を開けて、少女は家へと向かい、歩き始める。
そのまま。去っていくのだった―――
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 図書館」から竜胆さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 管理された図書館」にアウル・ライブラリアン さんが現れました。
■アウル・ライブラリアン > 昼も夜もわからない静寂な図書館
日光は遮断され、インクと紙の匂いが包、木香棚や綿の詰まった椅子が並ぶ場所。
冒険者が対抗策を調べに訪れる
魔導士が補うための法を導こうとする。
色々な浪漫がそこにはあるかもしれない。
しかし本狂いらから比べればそれらは副産物
些末なことにしか過ぎなかった。
アウルも同じくその一人であり、訪れてから時間も忘れるように読み耽る。
手元で時間を表してくれるのは、時折こうして時間を忘れるからと友人貴族に押し付けられた魔導製の携帯時計
キンッと開く二枚貝式の丸い金属蓋の中では時を刻む日中と夜間で分けられた時間が描かれている。
それをのぞき込むと、まだまだ余裕だと判断するように、アウルは警告ともいえる時計。
その携帯時計を戻すことで自身との体調を相談することにしか使用していない。
あとで友人に何を言われようとも構わないらしい表情。。
読んでいる書物は金属製の魔物について書かれているもので、スライムからゴーレム
果ては物語のように描かれている巨人まで。
手元には羊皮紙もあり、やや硬めのそれに専用の羽ペンを取りだした。
インク壺の中で細く削ったそれを浸し、ペン先を軽く瓶口で撫でる。
細く削るような書き綴る音と共に、記憶と保持を目的とした写しを拵えていく。
カリカリと薄く削るような音と、堅めの羊皮紙の薄茶色の紙。
掻き終えると、文鎮を乗せたその羊皮紙をそのままに、インク壺の蓋を閉め、羽ペンの先を閉じた。
背もたれに身を預け、力なき瞼を数度擦ってしまう表情は、満足気な疲労だろうか。
身を預けながら、ふぅぅぅと吐かれる吐息は甘い音を出す。。
「中々有意義だけれど……本当に時間を忘れそうね。」
首に一周巻き付いている青の愛蛇が、主が本を離したことで首を持ち上げる。
用意していた軽食と魔法瓶の入ったバスケットを空け、魔法瓶の中の熱いコーヒーを蓋カップに注いだ。
酸味の少ない焙煎黒色を吹き冷ましながら、休憩のコーヒータイム。
それに伴い、主の頬をÝの字の舌で舐めながら構い始める愛蛇。
首元でにょろにょろと動き始めるのに、指先で顎を撫でながらまったりと過ごす。
主と悪戯が好きな愛蛇は、魔女の使い魔に相応しい表情で頬を舐めながら匂いを嗅いでいる。
■アウル・ライブラリアン > 音を鳴らさないよう、湿るくらいに焼き上げられたソフトな食感の焼き菓子を二枚。
食事とコーヒータイムが済めば、バスケットに戻し愛蛇と戯れる。
蛇の食事も卵が二つ。 首から腕に移動し、戯れてくる蛇と一時の時間を費やせば。
さぁ、再開しようとしおりを挟んでいたページからいくだろうか。
しかしそこで待ち構えていたのは、友人の従者二名。
ここで引きこもっていることが判明していまったようで、そうなっては食客の身。
大人しく本のタイトルとページ数を羊皮紙に記録しておいてから元に戻しに行くだろう。
その最中、逃げないよう監視までされている辺り、信用がない。
やがて外へ出れば馬車が一台。
このまま護送されるように揺れながら転寝を始めるだろう。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 管理された図書館」からアウル・ライブラリアン さんが去りました。