2020/05/30 のログ
アデラ > ……その内、少女の手からグラスが落ちた。
床の絨毯に転がるグラスと、衣服の胸元を濡らした赤い酒と。
それを気にする余力も無く、少女はすうすうと寝息を立て始める。
たまにこういう客もいる。そういう時は店員がそっと近づいて、毛布を被せて眠らせておくのだ。
誰かの嬌声や睦言を子守歌にしての、幸せそうな寝顔だった。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からアデラさんが去りました。