2019/12/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 屋敷のホール」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 闘技場出資者でもある貴族の宴に呼ばれた男。
割と落ち着いた(あくまで貴族基準で)内装で行われているそれは、貴族王族だけではなく、冒険者や傭兵なども呼ばれる、渾沌としたものだ。
武器の携帯や鎧の着用さえも許されている――勿論、大部分はそんなモノを着たりはしていないが、それでも何人かは『これが自分の正装だ』と言わんばかりに、鎧を着こんでいる。

「まあ、俺も剣闘士服だから人の事は言えないか……
いや、これは大分パーティには馴染むもんだとは思うんだけど」

とはいえ、男は招待されたというより、どちらかというと闘技場の幹部から、主催者のご機嫌取りの為に連れてこられたというのが正確な立場だ。
何でも、此処の主催は闘技場の熱烈なファンらしい。

「(まぁ、だからある程度恥を欠かせないように振舞わないといけないんだけど……)」

せめて、開始から終わりまで、ずっとボッチという状態は避けるべきだろう。
誰かと会話を交わしたり、或いは女性に声を掛けてお持ち帰りするか――まぁ、そういう社交性のある所を見せないといけない。間違っても『闘技場の時だけ男らしいヘタレ』などと思われてはいかんのだ。
そんな訳で、きょろきょろと所在なさげに辺りを見渡す男。

「さて、どうしたものかね……」

クレス・ローベルク > とはいえ誰でも良いという訳ではない。
というか、男もそこまで仕事熱心という訳ではない。
困るのは男をここに連れてきた闘技場を運営している幹部であって、自分ではないという気持ちもある。
勿論、巡り巡ってそれが男の評価につながるとしても、である。

「どうすっかなー」

こういう場に呼ばれる人なので、それなりに皆一癖ありそうな者ばかりである。
誰と話しても面白そうだが、どうせならフィーリングでピンときた者が良い。

「んー、誰か面白そうな人は居ないかな、っと」