2019/11/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」に竜胆さんが現れました。
竜胆 > 冨福地区の一角のカフェ、それなりに金を持つものが外での交友の場として使っている場所である。
 最近は徐々に寒くなってきているからか、店の中は暖房が炊かれ、温かく快適な温度に保たれている模様。
 奥様達が上品な笑い声を零しながらしゃべる中、外に設えているテラスで一人紅茶を飲む少女。
 お金がないとか場所がないから、ではなく、そのテラスの先から見える余興が良く見えるから、其処に居るのである。

 旅芸人一座なのだろう、色々な技を披露しているのが見て取れる。
 軽業に、動物芸に、音楽や、曲芸。
 店の中に居る奥様達は外が寒いのと、おしゃべりに夢中であり、外に出てくる気配はない。
 だから、静かに少女は珈琲を啜り、見ていることができる。
 正直、奥様たちの話題はあまり面白くなく、会話に混ざるとストレスがたまるのである。
 それに、外の寒さは、少女にとっては、意味がないものだ。

 その理由は少女の竜としての能力で、周囲の気温を温かく保てるから。
 暖房など、必要ないのである。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」にセラフィナさんが現れました。
セラフィナ >  
(クソほど寒い。
 隊服一枚では寒さをしのぎ切れなくなってきて、ついに支給された騎士団コートをクローゼットから引っ張り出してきたのが先日の事。
 それを一部の隙も無く着込んで寒空の下を歩く。
 同僚たちは襟を立てたり首元へストールを巻いたりして寒さに耐えているらしいのだけれど、騎士たるものそんな軟弱なことではこの先の寒さを乗り越えることは出来ないと言うクソ真面目な理由で首元スッカスカである。
 とは言え寒い。
 クソほど寒い。
 今は自由時間だし、温かい室内で温かいお茶と軽食など頂いても構わないだろう、むしろここでやせ我慢して体調を崩す方が騎士として失格だ、カロリーを摂取して寒さに打ち勝つことこそ騎士の役割、などと言い訳をしながら、通りがかった喫茶店へ足を向ける。)
 そのテラス席で優雅にお茶を飲んでいる女性。
 背中の翼と尻尾、紛れもなく竜のソレ。
 自分もその血脈の端くれとは言え、やはり本物となると寒さにも強いのだろうか、と考えながら近くを通り過ぎ、)

――あれ?

(暖かかった。
 一歩離れれば寒い。
 一歩近付けば暖かい。
 彼女の能力による温帯エリアを出たり入ったりしながら不思議な現象に首をひねる。)

竜胆 > 紅茶を飲みながらでも、少女はテラスの外で曲芸を披露している物を見ていた。
 とは言え、場所も場所なので人の通りもあるし、偶にこう言う風に過ぎ去っていくものもいるだろう。
 其れに関して憤るのも変な話、それを気にするなら最初からその劇団の近くまで行ってみればいい。
 それをしないのは、紅茶と、イスと、テーブル、それが彼らの周囲にないからである。
 少女の竜眼からによる視力なら、その程度離れていても細かな動作などもすべて見えるから問題がないのだ。

 ――――が。

 通り過ぎるならともかく。
 自分の能力の範囲を出て入って、出て入って。
 其れは幸か不幸か、テラスから見える、劇団の姿を隠すような動きとなるのだ。

「騎士様、挙動不審な動きをしていますわ?、お店に御用なら入ってくださいまし?」

 その声は、優しく伝えているようだが、氷点下の寒さをもって彼女に突き刺さろう。
 普段のように尻尾をたたきつけないのは、彼女が王国騎士団の制服を着ているという事と。
 彼女から、同種――――竜の匂いを感じたからである。
 血は薄かろうとも、竜の血を引いているがゆえに、少女的に最大限の譲歩としての、言葉だけの忠告。
 そうでなければ今頃、テラスの床に穴が開いていたことは、間違いはなかろう。

セラフィナ >  
ぇ、あ、し、失礼しました!!

(声を掛けられ、思わず直立不動の体勢に。
 不思議現象に気を取られて市民の方の邪魔になるとは一生の不覚。
 外気温よりも冷たい言葉からも彼女のイライラが伝わってくる。)

誠に申し訳ありません!!

(ビシリ、と背骨に定規をぶち込んだかのような綺麗な直立姿勢から、分度器で計ったかのようにかっちり九十度腰を折り曲げて最敬礼。
 道行く人々に迷惑をかけないよう、しかしはっきりと彼女が聞き取れるだけの音量で謝罪を。)

竜胆 > 「まったく……。」

 速攻の謝罪、それに気が少しばかり晴れたのか、少女はそれ以上言葉にすることはなかった。
 ずず、とお茶を軽く啜ってから、視線を向けるのだ。

「それで、騎士様。
 私、あそこの曲芸を見ていますの、ですから、どこかに行くか、店の中に入るか、してくださいね。

 あと……90度は礼儀としては、間違っておりますわ。」

 その程度の差異などは、少女としては知っていてもどうでも良い事だから、怒りの範疇にはない。
 彼女が速攻非を認めて謝罪をした時点で、その怒りはもう過去のものとなるのだ。
 そして、よくよく見るのだ。

「竜の末裔……女性の騎士様……。
 珍しいですわね。」

 竜にも、千差万別有るが、基本は暴力を旨とする個が多い。
 トゥルネソル商会の竜も基本は其れであり、彼女らの竜王である、母親が人に組しているから、組しているというレベル。
 そう考えれば、自分の母親意外に、人に組をする竜が居るという事。
 そして、その子孫が出合うという事を考えれば、珍しく。
 興味は、彼女の方に移っていくのだ。

「―――お暇であれば、お茶でもご一緒に如何?」

セラフィナ >  
え、あ、は、し、失礼、致しました。

(礼の角度に礼儀なんてあったのか。
 何度ならいいのだろう、これ以上曲げると逆に失礼に当たりそうだし。
 なんてとんちんかんな事を考えるも、それはきっとどうでもいいことなのだろう。
 現に相手からはもう怒りの色は見えていないのだし。)

そ、それでは――え。

(とりあえず言われた通りに退散しようかと思ったところで、むしろあちらの方から声をかけてきた。
 竜の末裔、確かにそうだが、言っただろうか。
 まさか自分程度の下っ端が街中で噂になるとも思えないし。
 しかし相手は自分よりも上位っぽそうな竜の血脈なのだ。
 その程度は見ればわかるのだろう。
 更にそこへ相席のご提案。)

はい、私でよろしければ是非。

(市民との交流も騎士の仕事だろう。
 彼女に少し待っていて欲しいと声をかけ、店内に入って注文を。
 しばらくして紅茶とケーキを手にして戻ってくるだろう。)

お隣、失礼いたします。

竜胆 > 戸惑う様子を意に介さない少女の態度は、まさに傲慢と言って良いだろう。
 そして、竜としての在り方そのままともいえるのであるが、それは彼女の与り知らぬところなのであろう。
 混乱している様子ではあるが、彼女は愚鈍ではなかったらしい、慌ててと言った様子で店の中に入っていき。
 紅茶とケーキを持ってくる様子が見える。

 ―――身分から言えば、逆だろうと誰もが思うだろう。
 少女は、平民であり、彼女は騎士―――爵位のある貴族なのだから。

「ふふ、となり、とは攻めるわね?」

 隣に腰を掛ける相手に、少女はくす、と小さく笑って見せたのだ。
 普通なら、対面じゃなくて?と。
 彼女の動きが面白いし、正面に戻らなくていいのよ、と言い切るが。

「竜は気まぐれに人と交わることがあるけれど、家以外にも居るものなのね。
 しかも、家よりも長いみたいね……血が凄く薄いもの。

 私は竜胆、竜胆・トゥルネソルよ。

 騎士様のお名前は?」

 最初は、竜の眷属、などと思ったが違うようだ、彼女自身が竜の一族なのだ、と。
 何代も代を重ね、かなり血が薄くなっているが、匂いは残るものだ。
 だから、興味がわいたともいえる。

 ―――彼女の祖先は、何方なのかしら、と。

セラフィナ >  
し、失礼しました。
騎士である私が正面に座ると――ええと、緊張、してしまう方が多いもので……。

(彼女にはそんな心配はいらないだろうけれど、とは口にはせず。
 一応市民よりも立場的に上である以上、正面から見据えられると取り調べ的な雰囲気を受け取ってしまう人は多い、らしい。
 そういう話を聞いて、市民の人たちと同じテーブルに付くときには出来るだけ正面を裂けるような癖がついてしまっているのだ。
 軽く頭を下げ、彼女のお許しが出たので言葉の通りに隣に座る。)

そう、なんですか?
何分何世代も前の事ですので、一族には伝聞程度にも伝わっておらず……。

(両親や祖父母からは、祖先である龍のことなど聞いたこともない。
 ただ、龍神様の血を引いている、とだけ子供の頃の昔話程度に聞いているだけだ。)

申し遅れました、私マグメール王国聖騎士団所属、織機セラフィナと申します。
何かお困りごとがございましたら遠慮なくお申しつけ下さい。

(名を名乗り、座ったまま深々と頭を下げる。)

竜胆 > 「なにそれ、心の弱い人が多いのね。」

 は、と鼻で笑う少女、別に目の前の相手が何であろう、おびえる必要などはないでしょうに。
 別に自分を捕まえに来た存在ではないのだから、と。
 彼女の懸念を毛ほども理解できてなかったりするのはこの、娘が特殊だから、なのであろう。

「私は個人的に仲良くなりたくて、隣を選んだのかと思ったわ?」

 隣に座る彼女、少女はからかうように口元を懐から取り出した扇子で隠しながら笑い、言って見せる。
 大丈夫だとわかっても、隣を勧めたら其処に腰を下ろすからでもある。

「龍神様……ね。
 私達、竜の神様なのか、その地域で神として封じられた竜なのか。
 少しばかり興味はあるけれど、強い個体だったのは、間違いないのね。」

 竜の神であるならば、とてもすごい事なのだと思う。
 が、先祖代々血をつないで、そのうえで、竜の力をわずかとはいえ残している彼女。
 どちらにしろ、さぞかし、名のある竜なのであったのだろう。
 と言うか、竜寿命で考えれば、今も生きているだろうとはおもうし、一度見に行きたいわね、と。

「織機……セラフィナ。
 織機……?東方のファミリーネーム、なのね。」

 自分の名前は、魔術師として本名を隠すための偽名だ。
 しかし、彼女の名前、どこかで聞いたことがある気がする。
 どこだったかしら、と目を細めて。

「べへモス当たりの地竜……かしら。」

 思考しながら、彼女の肉体を眺めた感想を一つ。
 その暴虐的な質量を見ての事である。

セラフィナ >  
あー、えっと……あはは。

(まさか「貴女の様に性根が座った人ばかりではありませんよ」などと言うわけにもいかず。
 曖昧に笑ってごまかしておいた。)

えぇ、それもあります。
市民の皆様と良好な関係を築くのは騎士の役目ですから。
――と言うのは烏滸がましい、とは思いますけれど。

(言葉だけ聞くと上から目線だと言われそうだが、やはり自分が守る人々とは仲良くしておきたい。
 騎士は市民を守るものとは言え、市民から騎士が守られることもあるのだから。
 照れ臭そうに笑う。)

詳しくはわからないのですが、東の国では龍は神として崇められ、畏れられる存在だったそうです。
怒りを鎮めるために若い女性を生贄に捧げることなどもあったそうで、そうした中で龍神と夫婦となったものも居たのではないか、と。

(こちらの文化では理解しがたいのだけれど、自分では先祖の国に付いて調べた結果そう言う可能性もあるのでは、と考えている。
 遥か昔の話だ、実際どうだったのかはわからない。)

はい。
セラフィナ織機と名乗る方が自然だとは思うのですが、どうしてかこちらの方がしっくりくる、と言いますか。
生まれ育ちはマグメールですが、そのあたりの感覚はそうなのかな、と。

(根拠は一切ないのですが、とやはり照れ笑い。
 そうして彼女の視線を辿り、自身の胸へと至る。)

っ、し、調べた限り、どちらかと言うと、空を泳ぐように飛ぶ、蛇のような龍が、かの国では一般的だとか……。

(視線から隠すように腕を動かしたいが、あからさまにそうするのも失礼な気がして。
 結果、左右から押しつぶすような形になってしまい、質量感が更に増すこととなった。)

竜胆 > 「…………。」

 笑ってごまかすぐらいの事はオミトオシの少女、にこやかに笑ったまま彼女を見やるのである。
 ごまかされないですからね、と無言の圧力。

「別に、仲良くして悪いことはないと思うわよ?
 ――もともと、そういう分担なのだから。
 騎士が領地を、領民を守り、その見返りに、税を払う。
 それなら、嫌いな相手よりも、好きな相手に払いたく思うものでしょう。」

 彼女の言葉に、少女の感想を一つ、貴族と言うのは面倒なのよね、と。

「成程……なるほど、竜と言う種が、信仰の対象であり、竜だからこそ、神なのね。
 ふふ、引っ越そうかしら。」

 生命の最高点、竜。
 幻獣としても最上位に存在するのだから、崇めたくなるのは解らなくもない。
 私もそっちに行ったら、神様にしてくれるかしら?なんて、悪い笑顔。

「好きな方で名乗れば良いのでは、其のあたりこの国緩いし。
 冒険者たちも多いし、ね。」

 彼女の母国の人も、沢山来ている模様だし。
 其のあたりの思考は本人が良ければいいんじゃない、敵に適当な少女であった。

「そう、体系的には……うちのお母さまと同じ、リヴァイアサン……蛇のような形の竜か。」

 視線を外して考える。
 形態が似てるのだけれどまさかね、と。
 流石に、空を飛ばないだろう、母親は飛ばないはずである。
 あれは、海龍だし、と。

セラフィナ >  
……すみません。
その、竜胆様は、えっと、豪胆、じゃなくて、――そう、理性的で物事を合理的に見れる人ではあるとは思うのですが、皆が皆そういうわけではないと言うか……。

(しどろもどろ。
 精一杯言葉を選んでいるが、うっかり本音がちょっぴり零れてしまった。)

そう、ですね。
特に――貧民、地区の方々は、貴族や騎士と言うだけで敵意を向けてくる人も、少なくなく……。

(街の外側、貧民地区の方へ視線を向けて、歯痒そうな顔。
 金持ちばかりに媚び諂って、そうでない者は人間扱いしないような騎士もいる。
 騎士は国を守るもので、国とは民だ。
 そんな甘い考えの自分にとって、それは悲しいことに他ならない。)

とは言ってもそう言う伝承もあったらしい、程度の事ですので、今はどうなっているのか。
私も一度行ってみたいのですけれど。

(自身のルーツとなった国にはもちろん興味がある。
 騎士の身分では国を出ることなどそうそう出来ないけれど。)

あ、私のことはセラ、とお呼びください。
リヴァイアサン、と言うと海龍でしょうか。
では竜胆様もやはり……?

竜胆 > 「むしろ豪胆の方が誉め言葉、よ?」

 だって、竜ですもの、理知的とか合理的とかよりも、強い!で喜ぶのです。
 其処、少年みたいだ、とか言わない。
 本音を零す相手に、ふふふふ、と笑って見せる。

「それは、貴方方貴族の政策が行き届いていない。
 大部分の貴族が己の利権のみ追求した結果じゃない。」

 自業自得であること、彼女自身は解っている模様。
 しかし、判っていることだとしても、少女は臆せずにそれが理由じゃないの、と。
 それが歯がゆいならば、何とかして見せなさいな、と。

「何代も前、となると戻っても判らないかもしれないわね。」

 文献とかになければ、戻ってもあるかどうかも怪しいというか。
 自分たちのルーツさえ、判らないかもしれないわね、と、少女は軽く肩をすくめて。

「神龍バハムートより生まれし、海の竜王リヴァイアサン、それが、私たちの親よ。
 矢張りも何も、この角に尻尾に翼に、見て判らなかったのかしら?
 そうよ。
 人竜、人と竜が混じり会って生まれた存在、よ。
 貴方たちの先祖の姿とも言って良いのね。

 ふふ、先祖と同じような存在、竜の血が濃厚な姿見てみたいかしら?」

 少女はこくりと、頷いて見せる。
 背中に、角に、翼。
 竜の血が半分と言う濃度、それがどんなものなのか、見てみたいなら、見せてあげようか、と。

セラフィナ >  
あ、そう、なんですか。

(なるほど、強い言葉は誉め言葉。
 セラおぼえた。)

そ、れは。

(正論も正論、ド正論だ。
 そもそも自分たち貴族が民から金を巻き上げることしか考えていなかったせい。
 正論では、あるのだけれど。
 俯いて下唇を噛む。)

申し訳ありません……。
なにぶん、竜族の方とはあまりお会いしたことがなく……。

(そりゃあ全くないわけではないのだが、角や翼を見ただけでその種類までわかるほどに精通しているわけもなく。
 精々それが竜のものだと言うことぐらいしかわからない。
 申し訳なさそうに頭を下げるも、)

そっ――れは、街中では、ちょっと……!
騒ぎに、なってしまいますので……!

(いくらこの国と言えど、いきなり街中に竜が出現しては騒ぎにならないわけもない。
 騎士として無用な騒ぎを起こさせるわけにはいかないと、焦りながらやめて欲しいと。)

竜胆 > 「だって、竜だもの。」

 この娘が特別なのですが、竜であることに誇りを持っているのである。
 なので、強いは誉め言葉、と言う風になるのです。

「―――その先は貴女方の職務、全うしてくださいね。」

 少女は、助け舟を出さない、と言うか、出せる状態でもない。
 自分の仕事をちゃんとしなさいね、と言うだけなのである。
 まあ、彼女の様な正しい為政者であるのなら対価を取って手伝うのは吝かではないだろう。

「?」

 彼女の謝罪の理由が判らなかった。
 竜族だとわからなかったの、と言うつもりだったが、彼女はリヴァイアサンの娘だと見抜けなかったことを謝罪した模様。
 ああ、と軽く呟いて。

「別に気にしないでもいいわ、人は可能性の動物だから。
 私たちは、リヴァイアサンの娘だけれども、竜の種類で言えばリヴァイアサンではないわ。
 そんなの、見抜けるわけないじゃない。」

 そう、正直、まだ、どの竜なのかも、分類できていないのだ。
 だから、人竜……じんりゅうを名乗るのだ。
 あ、三女は風の竜だったか。

「……うん?」

 何を言って居るのだろう。慌てる様子を見て少女は首を傾いで見せる。
 去年からこの国の上空は、ドラゴンがあっちこっちに飛び回ってるのだけれども。
 トゥルネソル商会のドラゴン急便。
 竜が荷物を運んだり人を運んだり、してるのだけれど、今も空を飛んでるし。
 まあ、流石にいきなり変身したら確かに驚くわね、とも。

「それなら……。
 人の居ないところに行って、見てみるのは、どうなのかしら?」

 襲っちゃうかもしれないけど、なんて、軽く、言い切るのだ

セラフィナ >  
(何となく、彼女の扱い方が分かった気がする。
 良く言えばわかりやすく、悪く言えば、単純――うん、これ以上考えるのはやめておこう。)

はい。
どれだけかかるかはわかりませんが、必ず。

(もしかしたら自分の代では無理かもしれないけれど。
 それでも、続けていればこの国を変えられるのだと信じている目で、頷く。)

は、あ。
そういう、ものでしょうか。

(可能性の動物とか、リヴァイアサンだけれどリヴァイアサンじゃないとか。
 よくわからないけれど、彼女が言うのならきっとそうなのだろうと頷いておいた。)

人のいないところ、であれば、まぁ……お、襲う、ですか。

(確かに竜が珍しい、と言うほどではないけれど。
 ドラゴンが空を飛んでいると言うのと、街中に急に竜が現れたと言うのとでは、やはり混乱の度合いは違う。
 そんなことをされてはなぜ止めなかったと自分がしこたま怒られるだろうし。
 襲っちゃうかも、と言われて顔を赤くして怯むも、)

――騒ぎに、ならないのであれば……。

(竜に襲われると言うのも、悪くはないかも、なんて考えている自分がいた。)

竜胆 > 「そ。」

 彼女が決意をしたのならば、少女は言うことはない、だから、同意の一言を彼女に伝えるだけで、終わることにした。

「ええ、私には姉と妹が居るのだけれど、どれも違うわ。
 姉は……竜と言うよりも人間より出し商人だし。
 妹は……風の竜、リヴァイアサン種ではないしね。」

 そういう自分さえ、リヴァイアサンではなさそうである。
 なので、そういう物だというしかないのである。

「ふふ、言質は取ったわ。
 それなら、セラ、移動しましょうか、流石にここでは、ね?」

 そういって、代金を二人分、テーブルの上に置いて、店員を呼び、お会計は置いておいたわ、と。
 彼女が来るのが当然だと言わんばかりに移動する。
 そして、たどり着くのは―――。

 宿である。
 表向きは豪奢なものでも、連れ込むための宿と言うのはあるのだ。
 其処で部屋を一つ取り、鍵を借りて入っていく。
 彼女と共に入れば、鍵を閉めてしまおう。

「さて、と。」

 そう、言いながらドレスを脱いでいく。
 彼女に己のすべてを見せるために。
 背中の翼も、ウロコに包まれた腕や足、竜の尻尾。
 そして……股間にそそり立つ肉棒も。

 さ、どうぞ?と言わんばかりに微笑んで見せる

セラフィナ >  
一族でも龍としての種が違う場合もあるんですね……。

(そういうものなのか、それとも竜としての部分が混血なのだろうか。
 よくわからない。)

え、あ、ま、って、ください。

(そう言えばお茶にもケーキにも一切手を付けていなかった。
 彼女が店員を呼んだのを見て慌てて平らげ――行儀が悪いが、彼女を待たせるわけにもいかない――店員にごちそうさまですと頭を下げて慌てて後を追う。
 当然やってきた宿の前でそう言えば騎士服のままだったことに気が付く。
 騎士服のままでこのようなところに入るのは気が引けたが、この街ではそんなに珍しいと言うほどの事でもない。
 僅かな逡巡の後、コートと上着を脱ぐことで折り合いをつけた。
 案内されるままに部屋に入り、コートと上着を備え付けのハンガーに掛けて振り向けば、)

っ、ぁ。

(彼女は裸体となっていた。
 顔を赤くして口元を覆い、しかし目はその肉棒に釘付けになってしまっている。
 ごくり、と自身の喉が鳴らした音には気付かない。)

竜胆 > 「それに関しては、さあ?としか。
 私の一族はそうだった、としか言えないわね。」

 普通ならば、親の竜と同じ属性で生まれても良いのかもしれないが。
 父親が普通じゃなかったのだろうか、と。
 そんな思考も有るのだけれど、聞いたわけではないし判らないし、まあいいか、と言うのが、少女の考え。
 だって、聞いたところで少女の竜としての存在が変わるわけでもないのだから。

「さ、どうぞ?
 竜の姿にはなれないけれど、これが私の姿、よ。」

 爪も、足も鱗の包まれて、くるり、と彼女に裸体を見せつけるように回って見せるのだ。
 そして、赤くなっている彼女に、ふふ、と笑っても見せる。

「駄目よ、セラ?
 貴族なのでしょう?平民に欲情しちゃうの?
 それとも……強い竜に、支配されたいのかしら?」

 少女は、問いかける。
 そそり立つ肉棒は、並みの男のそれよりも大きくて。
 そして、隠すことをやめた時点で零れるのはフェロモンだ。
 竜としての匂いが部屋の中に零れるが、普通は、人間であれば問題はない匂いなのだろう。
 しかし、此処に居るのは、少女も、彼女も竜。
 もしかしたら、彼女が自分の肉棒に目を奪われるのは、それが理由なのかもしれない

セラフィナ >  
わ、わた、しは……。

(辛うじて、否定の色をわずかに宿した言葉を絞り出す。
 けれど、細い瞳孔へと変化した目は全く逆の色を張り付けてしまっている。
 自分では気付いていないけれど、手に覆われた口からは舌の先が飛び出てしまっていて、ハッハッと短い呼吸を繰り返していた。)

騎士……たるもの、……そんな、欲情……。

(熱にうなされる様に途切れ途切れの言葉を吐く。
 実際彼女のフェロモンにすっかり発情しきってしまっていて、太ももにぬるりとした感覚がある。
 子宮がきゅんきゅんと疼いているし、開発されきった肛門がぱくぱくと開いているのもわかる。
 騎士という立場でなければ、とっくに彼女の脚に縋り付いて口を大きく開け、彼女のそれを咥える許可を強請っていたところだろう。)

竜胆 > 「セラ。騎士と言うのは役職ですわ。」

 自分の肉棒に、じっと視線を向けて離せない相手、その瞳は竜の血を連想させるものとなっている。
 少女の、竜胆の青い瞳と同じ、竜の目に。
 彼女の本能が、揺れているのが判るのである。

「前衛に立ち、人の盾になるからこそ、本能が疼くものなのよ。
 自分の子孫を残し、次につなげたい、と。
 それは、別に悪いことではないわ?」

 少女は、ゆっくりと近づいていく。
 彼女に見せつけるようにゆるり、ゆるり、と。
 彼女の眼前に立てば、その顎に手を這わせて、そっと顔を寄せるのだ。

「セラ。
 市民と良好な関係を紡ぎたいのでしょう?
 なら……。
 女同士だけど。

 私と良好な関係、作り上げない?
 交わったら、もしかしたら子供出来てしまうかもしれないけれど。
 でも、逆に言えば、そのぐらいに、許されない事が出来るぐらいに
 良好な関係、でしょ?」

 少女は、彼女がまじめな事を逆手にとって囁く。
 普通の状態であれば何を言って居るのだ、と言う理論ではあるが。
 彼女のタガを外すためにあえて。

「女同士の道外れた、セックス、しましょ……?」

セラフィナ >  
う、あ――

(蕩けた頭に彼女の言葉が入り込んでくる。
 そうだ。
 市民と良好な関係を築きたいのなら、市民の提案には応えるべきだ。
 受け入れられなければ話は別だが、これは自分も相手も望んでいることなのだから――)

――っ、で、でも、わた、わたし、そんな、おっきい……。

(ただ、問題はそこ。
 文字通り人外染みたモノを受け入れたことなどない。
 するしないの前に、入らなければどうしようもないのだ。)

う、しろ、なら、はいると、おもい、ます、けど――

(拡張されきったアナルでなら、受け入れる自信はあるのだけれど。)

竜胆 > 「ふふ。
 後ろで、良いの?たっぷり出したら、マーキングになっちゃうかもしれないのだけれども。」

 それに、人間と言うのは案外丈夫であり、少女の肉棒を受け入れられるのはそれなりに居るのである。
 そして、彼女は竜の一族であり、更に平気な気もするのだけれど。
 まあ、其処は強く言う必要もないだろう。

「それなら、セラ、お尻を向けて?
 たっぷりと、交わりましょう??」

 取りあえず、彼女の事を考えて、この後の事を考えて彼女の提案に乗ってみよう。
 お尻ならば後ろからの方がよさそうだが……

「向き合ったまま、愛し合う形の方が、良いかしら?」

セラフィナ >  
(正直、不安と言うのは言い訳のようなものだ。
 心の奥底では、この巨大なモノをアナルに咥え込んでぎっちぎちに広げたい、と言う欲望の方が強い。)

あ、は、はい……。

(市民との交流と言う大義名分を得た自身に、もう躊躇いなど存在しない。
 服を脱ぎ、こちらも裸体となって、ベッドへと身を投げ出し、言われたままに尻を向ける。)

はっ、ぁ、うし、うしろから――

(そのまま自分で尻を広げて見せる。
 丸見えになっているであろう膣からはだらだらと涎の様に愛液が滴っているし、尻穴も広げられた状態から更にパクパクと収縮を繰り返している。 )

き、きれいに、してあり、ますからっ。
はいる、はいり、ますからっ。
おくっ、おくまでっ、はいりますっ、からっ。

(もう待ちきれないと言ったように声を荒げる。
 騎士の誇りや貴族としての優雅さなどどこへやら、ここにいるのはただのケツ穴狂いのメスである。)

竜胆 > 「………。」

 思った以上に変態だった、ちょっとびっくりした、まじめな仮面を被っていただけで。
 ものすごい変態であるという事が判ったのは、彼女のアナルを見たからである。
 それに……彼女の表情も様子も一変した。
 痴女、と言って良い姿であり、何もかもを投げ捨ててアナルに求める姿がむしろ、エロティックであった。

「ふふ、思った以上に、セラは変態だったのね?
 もしかして、私が普通でも、こういう風に引き込むつもりだったのかしら。」

 そう、笑いながら少女は彼女の腰に手を這わせて、お尻をぴしゃり、と叩いて見せた。
 そして、ドロドロに蕩けているアナルに先端を押し付ける。
 竜の肉棒は鉄のように固くそそり立ち、彼女の中にゆっくりと差し込まれていく。
 大きく長い其れが図ぶり、図ぶり、と彼女の求めるがままに奥まで突き込まれて、飲み込まれていくのだ。