2019/06/30 のログ
カイン > 「しかしこの手の正装ってのは動きにくくていけないな。
 騎士とかはこんな格好が常で良く戦えるもんだ」

元より甲冑を身にまとっての戦い方などが元来性に合わない手合である。
自分の豪奢な、言い換えれば余計な飾りのついた衣装を見下ろした後、
遠目に見える恐らく護衛だろう甲冑姿の騎士の姿を遠く見送りながら不思議そうな声が漏れる。
勿論町中で見る騎士達が常にその様な格好ではないのはよく知っているのだが。

「このに衣装引っ掛けて賊を取り逃がしたなんて笑い話があったら、
 クレーム入れてやる。…そろそろ終わりじゃあるようだが」

気がつけば宴の音もかなり遠く、客足が去っていくのが裏門からも気配でわかる。
メインの賓客がいの一番に帰った後は好きに離れていいと言われて居る以上、
もう仕事としては終わって居るのだがこのまま根城に戻るのも何となく憚られ手持ち無沙汰の様子で衛兵を続け。

カイン > 「…ん。いよいよ本格的に客が帰ったみたいだな。
 幸いというべきか何というか、無事に終わったのは少しホッとしたな。
 とはいえこのまま帰るのも癪だし、なにか酒でも集っていくか」

自分の身の上を考えればそれこそこのまま立ち去って、
ご実体入れるのが利口ではあるだろう。だがそれも何となく癪だと、
ボヤキと共に支給された槍を方に担いで門を跨いで屋敷の中へと姿を消していく。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区/屋敷裏口」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 カフェテラス」に竜胆さんが現れました。
竜胆 > 富裕地区のカフェテラスは、食事のため、というよりも休息のため、という場所である。
 今宵、少女は一人で書物を開いていた。
 毎日散歩とかそういう事しかしてないわけではない。
 今日は家で何やら大パーティ(開催人数二人)が発動しちゃってるので、少女は避難してきた。
 やることもないし、やる気もないし。
 こういう所で本でも読んで時間をつぶしますか、というのが正直な話なのである。
 とりあえず、少女はぺらり、ぺらり、と本をめくり、読んでいるのだ。

竜胆 > 「…………。」

 ちら、と、カフェテラスから見える時計塔に視線を向ける。
 このカフェテラスを選んだ理由というのは、此処から時計塔が見えるので、時間の確認が容易であること。
 日は落ちてきて、夜になっている、故に太陽の向きでは時間の確認ができないのだ。
 この店はかなり遅くまでやっているので、恐らく酔客や娼婦など、夜の仕事の人も客として考えている店なのだろう。
 もう少しいようか、と思って、コーヒーを注文する。
 砂糖とミルクはどうしようかしら、一緒に注文しましょうか。
 少女はそう考える。

 軽く手を挙げればすぐに給仕がやってくるので、コーヒーとケーキを注文。
 ミルクは良いわ、なんて。