2019/06/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 図書館」に竜胆さんが現れました。
竜胆 > 魔術の勉強というものは、とても難しいものである。己の知識のみで成り立たないこともあるからこそ、少女は図書館へと足を運ぶ。
 別に、図書館に魔術書があるわけではない、魔道書があるわけではない。
 ではなぜか、というと、純粋に言語を調べたり、植物や触媒について調べたり。
 あとは、図形や、紋章の意味など、そういったものを調べるためにある。
 一般的な知識が、魔導に組み込まれているということはよくある話なのだ。
 だから、少女はその一般的な知識を求め、図書館へとやってきた。

 それともう一つ、図書館は静かである。
 場所柄というものもあるだろうけれど、図書館で騒ぐ人は少ないのだ。
 だから、安息の場所と思いながら少女は静かに図書館の書架の間をくぐり抜け書机に掛けて、辞典を開いていた。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 図書館」にモリィさんが現れました。
竜胆 > 効率が悪いとは思うのだけれども、少女には師と言うものが―――魔術に関してはいない。
 錬金術に関しては、師と呼んでもいいホムンクルスはいるけれどまあ、それはそれである。
 魔導書を開き、そして、読めない文字があれば図書館で調べる。
 面倒くさいことこの上ないが、こういう辞書などは基本的に貸出はしていないのだ。
 渋々こういう風に図書館に来ているように見えるが、言うほど嫌がっているわけではない。
 知らないことを知ること、それにより、自分の中の力をさらに活用できること。
 それは少女としても楽しいことなのである。

 だから、少女はペラリ、ペラリ、と一枚ずつページをめくり。
 辞書を眺め、わからぬ文字を解読するのであった。

モリィ > 久々の非番、さて何をしたものかと考えたが特に何も浮かばない。
 家の片付け掃除はやるほど散らかっても居ないし、かといって遊びに行くのも問題だ。あくまで休暇ではなく非番、何かあれば出動の義務はある。
 というわけで間をとって、職場にほど近い図書館にやって来ていた。
 平民には敷居の高い富裕地区の住民向けの図書館だが、高価な書架には近づかないことを条件に衛兵隊の身分で入館を許されたのは、職権濫用な気がして複雑ではあるがありがたいことだろう。
 平民向けの貸本屋にはない法関係の本は、こういうところでしか読むことが出来ない。
 目当ての法律書を二、三選んで書机に持っていく途中――

「あれ? 竜胆……ですか?」
 知った後ろ姿に、邪魔をしてはいけないかなと思いつつもつい声に出してしまう。