2019/06/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」にフィズルさんが現れました。
■フィズル > 「っ、あ―――…つまんねえ…」
とある貴族が所有する広場を使った、野外の祝宴会場…
他国からの賓客が来てからもうかなりの時間が経つが、定期的に行われる祝宴に男は参加していた。
酒もあり、飯もあり…一部では賭け事も行われているのだが
誰も彼も…一杯の酒や少量の金を賭ける、あったとしても、奴隷の売買くらいだ。
もちろん、自分たち以上に権力とやらを持つ貴族によって表にはでないが。
それはそうである。こんな場で重要なものを賭けるなど馬鹿のすること。
彼もわかってはいるし、ある理由からこの祝宴に参加したいと…兄に頼んだのは自分なのだが。
その理由すら果たせず、こうして腐っているわけだ。
「――――…」
何か、面白いものでもないかねえ、と。
雇われの給仕が運んでくる酒を煽りながら、盛大に行われている祝宴を眺める、派手な男。
貴族からも疎まれており、どこか彼の周りが奇妙に空白地帯となっていて。
■フィズル > 既にある程度情報を聞きまわったが収穫はなく
帰ってもいいのだが…受けた以上、祝宴が終わるまでは一応いろ、緊急の時だけ抜けていい…と
自分とは違った意味で狂っている兄から忠告を受け
仕方なくこの場にいる状況。
周りでは何やら怪しい…淫らな雰囲気になってきているが、そういった気分でもない。
「……」
ただ、暇はいかんともしがたい。
なにかないかとぐるりと見渡し…給仕が持つ…客がテーブルなどを汚したときに使う布を見て
「あ、おい。これやるからその布、売ってくれ。」
差し出したのはゴルド硬貨。
良いことを思いついたのか給仕にそう言って布を買い取り
いつもの自分の服ではないが…貴族服の裏に仕込んだペンを取り出し
先を外してインクを少し垂れ流しにして…布に何かしらの文字を書いていく
出来上がったそれを、テーブルの真ん中に置いて。
書かれている文字は…
『暇つぶし募集。給仕でも可。』
情事が少しずつ広まり始めたため、料理と酒があまり運ばれなくなったことに気づいた男は
暇になった給仕か…あるいは、変わり者の貴族でも捕まってくれないかと。
後は、誰かこれを見て来てくれないかとのんびり構えるだけだ。
■フィズル > その後、祝宴が終わるまで、退屈な時間を過ごしたようだ…
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」からフィズルさんが去りました。