2019/04/30 のログ
カイン > 「しかしこの手の正装ってのは動きにくくていけないな。
 騎士とかはこんな格好が常で良く戦えるもんだ」

元より甲冑を身にまとっての戦い方などが元来性に合わない手合である。
自分の豪奢な、言い換えれば余計な飾りのついた衣装を見下ろした後、
遠目に見える恐らく護衛だろう甲冑姿の騎士の姿を遠く見送りながら不思議そうな声が漏れる。
勿論町中で見る騎士達が常にその様な格好ではないのはよく知っているのだが。

「このに衣装引っ掛けて賊を取り逃がしたなんて笑い話があったら、
 クレーム入れてやる。…そろそろ終わりじゃあるようだが」

気がつけば宴の音もかなり遠く、客足が去っていくのが裏門からも気配でわかる。
メインの賓客がいの一番に帰った後は好きに離れていいと言われて居る以上、
もう仕事としては終わって居るのだがこのまま根城に戻るのも何となく憚られ手持ち無沙汰の様子で衛兵を続け。

カイン > 「…ん。いよいよ本格的に客が帰ったみたいだな。
 幸いというべきか何というか、無事に終わったのは少しホッとしたな。
 とはいえこのまま帰るのも癪だし、なにか酒でも集っていくか」

自分の身の上を考えればそれこそこのまま立ち去って、
ご実体入れるのが利口ではあるだろう。だがそれも何となく癪だと、
ボヤキと共に支給された槍を方に担いで門を跨いで屋敷の中へと姿を消していく。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区/屋敷裏口」からカインさんが去りました。