2019/04/11 のログ
■ステファン > 噂話に耳を傾けているうちに良い時間になった
どれ程の時間、飲んでいたかはハッキリとはしないが滞在していた割に酔っていないように思えた
富裕地区にある屋敷に戻る前に、王城へ戻って執務室に顔を出す程度に足腰はしっかりしている
「ごちそうさま、また来ます」
飲んだ量に対して少し多めに支払えば制服を正して
周囲で未だ、噂話に興じる騎士や士官たちの邪魔にならないよう静かにバーを後にする
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」からステファンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」にディールさんが現れました。
■ディール > 先日購入した迷宮符。
単純に家の地下を拡げ、広大な迷宮を創り上げていく。
どれほど拡げても他者の土地や領域を侵食しない便利な――高級な魔道具の1つ。
石造りの古代迷宮をモチーフに、淫らな仕掛けや手頃な魔物。
それらを呼び出し、迷宮内に配置する為の魔本。
いわばゲームブックを其の侭造り出せるセットを購入した様な物だ。
但し、このゲームブックに触れさせ、特定の言葉を言わせない限り迷宮に飛ばす事は出来ず、迷宮の特定クリア条件をしない限り此方側に戻る事も叶わない。
ブックには罠の酒類、座標等が細かに記され、迷宮符で作り出されている迷宮には実際に罠、魔物等が配置もされていく。
迷宮でもある為――気分でなのか。ゴルドやそれなりの魔道具等もゲームブックの中に閉じ込め、宝箱の中に入れる事で、物好きにも挑戦しようと言う冒険者の糧にさせるつもりでもあった。
「―――懐かしいな。」
ノートに筆を走らせ、罠を記し。魔物の配置や食料、宝物等を本に【飲み込ませる】これを繰り返していると、己が子供の頃に遊んでいた物を思い出したのだろう。
一声と共に、どこか遠くを見るような瞳になり時計を見上げていた。
整体のチラシとは別に、迷宮の挑戦者募集のチラシも出してはいる。
さて、客が来るか冒険者が来るか。或いは自分の命でも狙う輩が来るか。
■ディール > 時間はあるが客が来ないのであれば煙管を手にペンは進む。
紙の上を滑るペンの先の硬質な音。記された通りに迷宮符の内側、幻想空間の中で造られた迷宮は広さを増し、増築、魔物の増量。
罠の条件や罠以外の仕掛けと言った物も記されたとおりに配置していく。
本人の魔力に応じて迷宮の広さや仕掛け等も配備できる上に、種類も増やせるのだが――。
幾つもの出会いより得た魔力から魔力の総量自体には不自由が無い。
惜しみなく己の愉悦の為だけに迷宮を広げていく――だが、クリアとなる条件を達成できなくては評判も立たぬ。
その辺りの匙加減を間違えない様に迷宮造りの時間は続いていた。
■ディール > トン、とペンが最後に迷宮符と魔本を繋ぐ魔法陣を描き終えた。
判り易い地震が起こるでもなく、ほんの僅か。地表に魔力が放出され、拡散していく程度の変動が訪れる。
その魔力は並の魔術師では気が付けない程弱く、中心地に居た己だから気付けた程度の本当に微弱な流れ。
その日から病院の紹介には一文が加わる事になる。
「整体から調薬。怪我や病気のリハビリのアスレチックダンジョンまで完備している」と。
……酷い紹介文面になっているのは自覚の上だが、客が来る事を期待するのだろう。
街中にはチラシが張られ配られる事となり――どうなるのかは先の話。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」からディールさんが去りました。
ご案内:「マグメール・富裕地区」にイリーナさんが現れました。
■イリーナ > 帝国からの公主の受け入れ――。
降ってわいたような騒ぎが続く、ここマグメールの富裕地区。
右でもパーティー、左でもパーティ。
華やかな、にぎやかな社交界……だけですまないのが、政治の難しいところなのだろうか。
「なーんて、私は関係ないけれど」
この地区では不釣り合いの冒険者。
そんな者だからこそ、就かされる裏通りの警備員。
……賑わいすぎていて、こちらまで警備の人手が足りていないのだ。
おかげで、ご飯に困ることはないけれども。
「あとー……もう少しで交代、かな」
ご貴族様たちの秘密のお店が並ぶ裏通り。
何も見ていないし、見るつもりもない。
はてさて、その交代の時間まで――静かに、たたずむことはできるのだろうか。
とん、とん。と紅いブーツのつま先で、お上品に舗装された道を小突く。
これまた裏通りのくせに汚れの少ない壁にもたれかかりながら、狭い道を左右に眺め、やる気がないながらも警戒のお仕事を。